CKD SCL2-Nシリーズ ユーザーマニュアル

  • こんにちは!CKDニードル弁SCL2-Nシリーズの取扱説明書を確認しました。この説明書には、製品仕様、安全な設置と使用方法、流量調整方法などが詳細に記載されています。流量調整、安全対策、メンテナンスなど、このニードル弁に関するご質問がありましたらお気軽にお尋ねください。
  • ニードル弁の流量調整方法は?
    設置時の方向性はありますか?
    適用チューブ外径は?
    最高使用圧力は?
    メンテナンスの条件は?
SM-353500
ニードル弁
SCL2‐N
製品をお使いになる前に、この取扱説明書を必ずお読
みください。
特に安全に関する記述は、注意深くお読みください。
この取扱説明書は必要な時にすぐ取り出して読めるよ
うに大切に保管しておいてください。
2
[SM-353500]
1
本製品を安全にご使用いただくために
本製安全にご使用ただため材料配管電気構なを含空気
器に関する基礎的な知識(ISO4414 *1 JIS B 8370 *2)を必要とします。
知識を持たない人や誤った取いが原因でき起された事故に関して当社は責任を
負いかねます。
お客様によって使用される用途は多岐にわたるめ、当社ではそれらを握することがで
きません。ご使用条件によっては、能が発揮でない場合や事故につながる場合があり
すので、お客様が用途、用法に合わせて製品の仕様の確認および使用法をよく理解してか
ら決定してください。
本製品には、さざまな安全策を実施しいますが、客様の誤っ取扱いによって、
る場合が のよためにもず取扱説明書を熟
読し内容を十分にご理解いただいたうえでご使用ください。
本文中に記載してある取り扱い注意事項とあわせて下記項目についてもご注意ください。
告」「危険」の三つに区分されています。
誤った取り扱いをすると、人が死亡または重傷を負う危険が差し
迫って生ずることが想定されるもの
誤った取り扱いをすると、人が死亡または重傷を負う可能性が想
定されるもの。
誤った取り扱いをすると、人が障害を負う可能性が想定される内
容および物的障害の発生が想定されるもの。
*1) ISO 4414 : Pneumatic fluid power ・ ・ ・ Recommendations for the
application of equipment to transmission and control systems.
*2) JIS B 8370 : 空気圧システム通則
警告
危険
注意
作成 2004.11.30
改定 2013.07.03
2
SCL2-N シリーズ
ニードル弁
取扱説明書 No. SM-353500
1. 製品に関する事
1.1 仕様 ······················································ 3
1.2 流量特性 ·················································· 4
1.3 内部構造および主要部品リスト ································· 5
1.4 外形寸法図················································· 5
2. 据付け交換時の安全対策 ········································ 6
3. 使用上の注意事項
3.1 設計時・選定時 ·············································· 3
3.2 取付・据付・選定時 ··········································· 7
4. 操作に関する事項
4.1 基本回路図················································ 10
4.2 流量調整方法 ·············································· 10
5. 形番表示方法················································· 11
[SM-353500]
3
1. 製品に関する事項
1.1
形番 SCL2-N-04 SCL2-N-06 SCL2-N-08
項目
適用チューブ外径 mm
φ4 φ6 φ6 またはφ8
使用流体
圧縮空気・N2ガス
最高使用圧力 MPa
1.0
負圧 KPa
-100
耐圧力 MPa
1.5
流体温度
5~60(但し、凍結なきこと 注3)
周囲温度
0~60(但し、凍結なきこと)
質量
11.5 16 32
ニードル回転数 12(流量タイプ:010は15回転)
()
流量特性
流量タイプ記号 010 050 150 300
最大流量(0.5MPa 時) l/min(ANR)
13 50 150 300
有効断面積 mm
0.2 0.7 2.2 4.5
0.5
[SM-353500] 4
1.2 流量特性
1) 流量タイプ:「010」 2) 流量タイプ:「050
3) 流量タイプ:「150」 4) 流量タイプ:「300
0
20
40
60
80
100
120
140
160
180
200
220
240
0 5 10
ニードル回転数(回)
流量 l/min(ANR)
0.7MPa
0.3MPa
0.1MPa
0
50
100
150
200
250
300
350
400
450
0 5 10
ードル回転数(回)
流量 l/min(ANR)
0.7MPa
0.5MPa
0.3MPa
0.1MPa
0
2
4
6
8
10
12
14
16
18
20
0 5 10 15
ードル回転数(回)
流量 l/min(ANR)
0.7MPa
0.5MPa
0.3MPa
0.1MPa
0
10
20
30
40
50
60
70
80
0 5 10
ードル回転数回)
流量 l/min(ANR)
0.7MPa
0.5MPa
0.3MPa
0.1MPa
[SM-353500]
5
1.3 内部構造および主要部品リスト
品番
部品名称 材質 品番
部品名称 材質
1
ツマミ ポリブチレンテレフタレート 10 ストッパリング ステンレス鋼
2
ニードル 黄銅 11 ジョイントケース
ポリブチレンテレフタレート
3
ロックナット 黄銅 12 パッキン ニトリルゴム
4
ガイドリング 黄銅 13 ホルダ ボディサイズ04/06…黄銅
5
Oリング ニトリルゴム ボディサイズ08/10…ポリエーテルサルホン
6
チェック金具 黄銅 14 チャック ステンレス鋼
7
Oリング 二トリルゴム 15 アウターリング 黄銅
8
ボディ ポリブチレンテレフタレート 16 プッシュリング ポリブチレンテレフタレート※
9
Oリング ニトリルゴム
P80
1.4 外形寸法図
形番 OD
A B
C
D
E
F1
F2
G
I J M
N
MIN
MAX
SCL2-N-04-H44
φ4
27.1
31.6
15.3
10
4.5
46
10
11
7 6.6
27.8
3.3
13
SCL2-N-06-H66
φ6
28.8
33.3
17.7
12
5.6
49.4
12
12
7 8.1
30.8
4.3
14
SCL2-N-08-H66
φ6
38
44.5
22.9
15
5.6
64
15
16
11
9.5
41
18
SCL2-N-08-H88
φ8
66.5
19
1,F2
[SM-353500] 6
2. 据付、交換時の安全対策
1) 必ず製品仕様内でご使用ください。
2) 継手 チューブの交換は必ず空気を止め残圧がないことを確認して実
施してください
3) チューブは継手のチューブエンドにあたるまで確実に挿入し、継手から
抜けないことを確認してからご使用ください
3. 使用上の注意事項
3.1 設計時・選定時
1)製品固有の仕様範囲で使用してください。
仕様外での使用、特殊な用途の場合には仕様についてご相談願います。
仕様範囲外で使用しますと製品機能が発揮できず、安全性の確保ができません
特殊な用途や環境では使用できない場合があります。例えば、原子力、鉄道、航空、車両、医療
器、飲料、食品に直接触れる機器、娯楽機器、緊急遮断回路、プレス機械、ブレーキ回路、安全対
策用など安全性が要求される用途に使用される場合。
2) 製品が使用環境に耐える事を確認して使用してください。
機能的障害を受ける環境では使用できません。
例えば、高温、薬液雰囲気、薬品、振動、湿気、水滴、ガス雰囲気などの存在する特殊な環境。
切削油やクーラント油、スパッタが直接かかる環境では使用しないでください
3) 漏れがゼロを必要とするストップ弁としては使用できません。製品の仕様上ある程度の漏れを許してい
ます。
4) 屋外および直射日光を避けて設置してください。
5) 圧縮空気の特性を理解して空気圧回路を設計してください。
緊急停時の時停止持が要な場合機械、油圧式、電式と同等機能期待出来
せん。
空気の特性の圧縮性、膨張性による飛出現象、噴出現象、漏れ現象があります。
6) 装置の圧縮空気供給側に“圧力スイッチ”と“残圧排気弁”を取付けてください。
7) メンテナンス条件を装置の取扱い説明書に明記してください。
使使
8) 超乾燥エアでの使用はゴム部品の劣化により短寿命となります。
9) 通常の継手を静電気の帯電が問題となる場所には使用しないでください。システムの不良や故障の原因
となります。このような場所には帯電防止継手と帯電防止ューブをおすすめします
10) ニードル弁の樹脂材料は一部難燃性ではありませんのでご注意ください。
11) ニードル弁の流路内の発塵はゼロではありませんので、発塵が問題となる回路ではファイナルクリーンフ
ィルタを合わせてご使用ください。
注意事項
警告 :
[SM-353500]
7
3.2 取付・据付・調整時
1) 取付穴の回転は無加圧状態で行ってください。
2) ストパリ
渉しすの、取付穴とパネの間平座を挟
で取付けてください。
3) 取付穴へのボルトの締付は、下表のトルク以下で行ってください。
形番 締付けトルク
SCL2-N-04 0.5N・m
SCL2-N-06/08/10 0.8N・m
4) 製品の揺動や捻じれがチューブ離脱の原因となりますで、配管時にはボルトやインシュロッ等により
製品を固定する様にしてください。
5) エアファイバ(φ1.8 継手)は下記操作方法(①~⑤)に従って接続してください。
注意事項
[SM-353500] 8
6) 配管の際は、空気圧機器に接続する直前にフラッシングを必ず実施してください。
配管時に内部に入った異物が空気圧機器内部に入らなことが必要です。
7) 配管接続が完了して圧縮空気を供給する場合、急激に高い圧力が掛からないよう供給してください。
8) 配管接続が完了して圧縮空気を供給する際、必ず、配管接続部分のすべての部分の空気もれを確認し
てください。
9) 配管接続部の結合部が装置の動き、振動、引張りなどによって離脱しないように配管してください。
空気圧回路の排気側配管の離脱によりアクチュエータの速度制御ができなくなります。
チャック保持機構の場合にはチャック解放となり、危険な状態が生じます。
チューブは確実に差し込んだとを確認し、使用中は引っ張力がかからないよ使用してくださ
い。引っ張り力によりチューブの抜け及び破損の原因となります。
10) イロンチューブおよびウレタンチューブは下記に注意し使用してください。
指定されたチューブおよび弊社プラスチックプラグ(GWPシリーズ)をご使用ください。金属プラグ
トラブルの原因となりますので、使用しないでください。
チューブ外径精
・ナイロンチューブ ·························································· ±0.1mm以内
・ウレタンチューブ(~φ6) ··········································· ±0.1mm以内
(φ8~) ··········································· mm以内
で硬度92°以上のチューブを使用してください。径精度、硬度を満足しないチューブの場合チャッ
力が低下し抜けたり、逆挿入しにくくなる場合があるため使用しないでください。
指定以外のチューブ、プラブをご使用する場合はご相談ください。
スパルチューブにのワタッを使用す場合チューブをホスバで固
定してください。回転が発生し、保持能力が減少します。
チューブは専用カッターで必ず直角に切断しご使用ください。
チューブが摩耗した、傷がつないうにて使用しくださいチュブのつぶ破裂す
れがあります。
一度使用したチューブは劣化・変形あるため再使用しないでください。
他の構造物と直接チューブが接触すると摩耗・破の可能性があるため避けてください。
継手とチューブにねじり、引張り、モーメント荷重がかかないようにしてください。
0.1
0.15
注意事項
[SM-353500]
9
11) ューブは最少取付半径以内で急激に曲げないよう余裕をもってご使用くださ
チューブを接続するときは圧力によるチューブの長さの変化を考慮し、チューブの最少取付半径
上で余裕をとってご使用ください。
測定方法について
(1)最小曲げ半径(JIS B 8381)
丸棒にチューブを密着巻きしたとき、変形率ηが 25%になった時の丸棒の半径の値を示します。
(2)最小取付け半
測定方法は単純にチューブを曲げてき、チューブ径の変形率が 10%なったときの半径の値を
認します。
12) 空気圧機器の周囲には取付け、取外し、配管作業のためのスペースを確保してください。
13) 空気圧機器を使用する回路の直前に空気圧フィルタを設置してください。
14) 常時回転または揺動す用途には使用を避けてください。
15) 振動、衝撃の大きい場所での使用は避けるようにしてください。
16) ニードルの回転数を確認ください。
使
17) ツマミの全閉・全開時はツマミを強く廻し過ぎないようにしてください(0.05N・m 以下)。また、ニードル調
整は、ロックナットを摘んで行わないようしてください。ニードルカジリや破損の原因となります。
18) オプション「P80(禁油仕様)」では禁油のため調整ツマミの回転が少し固くなることがあります。
注意事項
[SM-353500] 10
4. 操作に関する事項
4.1 基本回路図
クリーンエアブロー回路例
4.2 流量調整方法
ツマミを右回転で流量を減量し、左回転で増量します
流量調整が決まった後はロックナットを締め付けて、ツマミを固定してください。
ニードル弁では設置時の方向性はりません。
[SM-353500]
11
5. 形番表示方法
SCL2-N - 04 - H44 - 010 - P80
(a) ボディサイズ (b) 適用チューブ外径
(c) 流量タイプ (d) オプション
04
M5 基準 H44 φ4 010
仕様および
流量特性グラフを
参照ください
無記号
標準仕様
06
1/8 基準 H66 φ6 050
P80 禁油仕様
08
1/4 基準 H88 φ8 150
300
(a)ボディサイズ-(b)適用チューブ外径 (c)流量タイプの組合わせ
ボディサイズ 適用チューブ外径
04-H44 06-H66 08-H66 08-H88
流量タイプ
010
050
150
300
は製作不可です
※オプション「P80」では継手のプッシュリング色がブルーになります。
(a
)
(b
(c)
(d)
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