PDX-12

Roland PDX-12 取扱説明書

  • Roland PDX-12 デュアル・トリガー・パッドの取扱説明書について、ご質問にお答えします。この説明書には、製品の概要、接続方法、セッティング方法、ヘッドの張り具合調整、ヘッド交換方法、トラブルシューティングなどが記載されています。ご不明な点がありましたら、お気軽にご質問ください。
  • ヘッドの張り具合を調整するにはどうすれば良いですか?
    リム・ショットやクロス・スティック奏法はどのように行いますか?
    ヘッドの交換方法は?
    パッドの感度は調整できますか?
主な仕様
ローランド PDX-12:デュアル・トリガー・パッド
パッド・サイズ 12 インチ
トリガー 2(ヘッド、リム)
外形寸法 430(幅)× 360(奥行)× 105(高さ)mm
質量 2.1 kg
付属品 取扱説明書、接続ケーブル、ドラム・キー、ノブ・ボルト、保証書
別売品 パッド・マウント(MDH シリーズ)、スタンド(MDS シリーズ)
本書は、発行時点での製品仕様を説明しています。最新情報についてはローランドホームペー
ジをご覧ください。
同梱物の確認
パッケージを開けたら、同梱物に不足がないか確認してください。
不足しているものがあったときは、購入した販売店へお問い合わせ
ください。
PDX-12 本体
取扱説明書
接続ケーブル
ノブ・ボルト
ドラム・キー
保証書
主な特長
12 ンチのスネア/タム用パ
自然な打感触と消音性を兼ね備えた、メッシュ・ヘッドを搭載。
12 インチ・サイズでよりアコースティック・ドラムに近く、自然
なヘッドの跳ね返りで、高い演奏感を実現します。
ンサ能を引き出す構
剛性の高い専用成型材と、アコースティック・ドラムの演奏感を実
現した新構造のフープ・ラバーにより、安定した演奏が可能です。
ッド ョット ョット
ヘッドとリムにそれぞれ独立したセンサーを備えているので、ヘッ
ドとリムを叩き分けることが可能です。
さらにローランドの音源(*1)と組み合わせることで、オープン・
リム・ショットやクロス・スティック奏法にも対応します。
奏法 説明
ヘッド・ショット
ヘッド部を叩きます。
リム・ショット
リム部を叩きます。
ヘッド・ショットとは異なる音色
(リム音色)が鳴ります。
独自構造によりアコースティッ
ク・ドラムと同等なリムの高さを
実現し、自然なリム・ショットの
演奏感を得られます。
※ リム・ショットをするときは、図の範囲で
リムを叩いてください。
オープン・リム・ショット(*1)
ヘッド中心部とリム部を同時に叩
きます。
独自構造によりアコースティッ
ク・ドラムと同等なリムの高さを
実現し、自然なオープン・リム・
ショットの演奏感を得られます。
クロス・スティック奏法(*1)
リム部のみを叩きます。
特定の音色では、リム・ショット
にはリム音色、クロス・スティッ
ク時にはクロス・スティック音色
というように、各奏法に対応した
音色を鳴らし分けることができ
ます。
※ クロススティック奏法をするときは、ヘッ
ドに手が触れないようにしてください。
ヘッドに手が触れると、意図したとおりに
音が鳴らないことがあります。
ヘッド
リム
リム・ショットに
適した範囲
演奏者側
ヘッド
リム
リム
*1 ローランドの TD シリーズなど、対応音源と組み合わせた場合
に限ります。
ローランド株式会社 〒 431-1304 静岡県浜松市北区細江町中川 2036-1
使用上のご注意
安全上のご注意
本機を正しくお使いいただくために、ご使用前に『安全上のご注意』と『使用上のご注意』をよくお読み
ください。お読みになったあとは、すぐに見られるところに保管しておいてください。
© 2018 ローランド株式会社
日本語
取扱説明書
する
付属のステレオ・ケーブルを使って、ドラム音源と接続し
ます。
接続ケーブルの L 型になっているプラグを、PDX-12
TRIGGER OUTPUT 端子に接続します。
モノ・ケーブルを使った場合は、リム・ショットやクロス・ス
ティックの奏法ができません。
他の機器と接続するときは、誤動作や故障を防ぐため、必ずす
べての機器の音量を絞り、すべての機器の電源を切ってくだ
さい。
音源の設定
音源 設定値
TD-50/
TD-30/
TD-25/
TD-15/
TD-11/
HPD-20/
SPD-30/
SPD-SX/
TM-2
「Trig Type」
「Pad Type」
「Type」
PDX-8
「Sensitivity」 6
「Rim Gain」 1.1
「Head/Rim Adjust」20
TD-17 「Pad Type」 PDX-12
TM-6 PRO「Trig Type」 PDX-12
ッド
ヘッドやフープ・ラバーは、使っている年月とともに性能が劣化す
る消耗部品です。ヘッドが破れたり、ヘッドの張り具合を正しく調
節してもヘッド面にたるみが残ったりするような場合は、ヘッドを
交換してください。また、フープ・ラバーが痛んだ場合は、お近く
の販売店もしくはローランド修理窓口にお問い合わせください。
交換用ヘッド(別売):MH2-12(Roland Power Ply シリーズ)
ッド
1.
すべてのチューニング・ボルトを取りはずします。
ヘッドの下にあるセンサーに無理な力をかけないでくださ
い。打撃を正しく感知できなかったり、センサーを破損す
ることがあります。
2.
古いヘッドを取りはずします。
3.
新しいヘッドをシェルの上にのせます。
4.
チューニングボルトをヘッド、シェルに取り付けます。
5.
ヘッドの張り具合を調節します。
1 箇所のチューニング・ボルトを一度に強く締めないでく
ださい。ヘッドを均一に張ることができないため、誤動作
の原因になります。
しまる
ドラム・キー
チューニング・ボルト
ヘッド・センサー
フープ・ラバーは裏側から
フープの溝に沿ってはめ込み
ます
フープ
フープ
ヘッド
シェル
リム・センサー
フープラバー
フープラバー
ゆるむ
センサー部分に触れたり、異物を入れたりしないでください。
誤動作や故障の原因になります。
お好みに応じて、
Sensitivity(Sens)
でパッドの感度を調
節してください。
2 度鳴りするとき
は、音源のトリ
ガー・パラメーター
「Threshold」の値を
大きくして、感度を
調節してください。
各部の名称
TRIGGER OUTPUT 端子
チューニング・ボルト
ノブ・ボルト
フープ・ラバー
ヘッド・センサー
リム・センサー
ヘッド ホルダー
シェル
センサー部分に触れたり、異物を入れたりしないでください。
誤動作や故障の原因になります。
ングする
合を調する
工場出荷時は、ややゆるめの張り具合に調整されています。
ご使用になる前に、ヘッドをやや強めに張ってください。
ヘッドの張り具合がゆるいと、リム・ショットが鳴らない、2
度鳴りするなどの不具合の原因となります。ヘッドの張りがゆ
るんだ状態でヘッドを叩くと、センサーを破損することがあり
ます。
1.
それぞれのチューニング・ボルトを、下図のように対
角線を結ぶ順に少しずつ調節します。
18
72
36
54
しまるゆるむ
1 箇所のチューニング・ボルトを一度に強く締めないでく
ださい。ヘッドを均一に張れないため、適切な打感触が得
られなくなるだけでなく、誤動作の原因にもなります。
2.
パッドの打感触を確かめながら、さらに張り具合を微
調整します。
メモ
ヘッドの張り具合の調節は、打感触を調節するもので、ア
コースティック・ドラムのように音の高さ(ピッチ)を調
節するものではありません。ピッチの調節は、ドラム音源
の音色エディットでします。詳しくは、使用する音源の取
扱説明書をご覧ください。
長く使っているとヘッドの張り具合が変わってくることが
あります。必要に応じて調節し直してください。
ンド
付属のノブ・ボルトを使って、スタンド(MDS シリーズ)
のパッド・マウントに取り付けます。
スタンドに取り付けるときは、指をはさまないようご注意くだ
さい。
ノブ・ボルトを強く締めてください。締めつけがゆるいと、2
度鳴りなどの誤動作の原因となります。
ゆるむ
ロッド
しまる
メモ
市販のタム・スタンドに取り付ける場合は、ロッドの形状
を確認してください。ロッドの形状によっては取り付けで
きないものがあります。
取り付け可能なロッド径:9 13mm
警告
分解や改造をしない
取扱説明書に書かれていない
ことはしないでください。故
障の原因になります。
個人で修理や部品交換はしない
必ずお買い上げ店またはロー
ランドお客様相談センターに
相談してください。
次のような場所で使用や保管はしない
• 温度が極端に高い場所(直
射日光の当たる場所、暖
房機器の近く、発熱する
機器の上など)
• 水気の近く(風呂場、洗
面台、濡れた床など)や
湿度の高い場所
• 湯気や油煙が当たる場所
• 塩害の恐れがある場所
• 雨に濡れる場所
• ほこりや砂ぼこりの多い場所
• 振動や揺れの多い場所
• 風通しの悪い場所
指定のスタンドを使用する
本機の設置には、ローランド
が推奨するスタンド(型番:
MDS シリーズ、MDH シリー
ズ)を使用してください。
不安定な場所に設置しない
本機の設置にスタンド(型番
MDS シリーズ、MDH シリー
ズ)を使用する場合、ぐらつ
くような場所や傾いた場所に
設置せず、安定した水平な場所に設
置してください。機器を単独で設置
する場合も、同様に安定した水平な
場所に設置してください。
落としたり、強い衝撃を与えたりし
ない
破損や故障の原因になり
ます。
警告
異物や液体を入れない、液体の入っ
た容器を置かない
本機に、異物(燃えやすいも
の、硬貨、針金など)や液体
(水、ジュースなど)を絶対
に入れないでください。また、
この機器の上に液体の入った
容器(花びんなど)を置かな
いでください。ショートや誤
動作など、故障の原因となることが
あります。
お子様がけがをしないように注意す
お子様のいる場所で使用する
場合やお子様が使用する場
合、必ず大人のかたが、監視
/指導してあげてください。
注意
指定のスタンドのみ使用する
本機は当社製のスタンド
(MDS シリーズ、MDH
リーズ)とのみ、組み合わせ
て使用できるよう設計され
ています。他のスタンドと組み合わ
せて使うと、不安定な状態となって
落下や転倒を引き起こし、けがをす
る恐れがあります。
スタンドを使う前に安全を確認する
取扱説明書に記載の注意事
項が守られていても、取り扱
いによってはスタンドから
本機が落下したりスタンド
が転倒したりする可能性があります。
使用にあたっては事前に安全を確認
した上でお使いください。
電源コードやケーブルは煩雑になら
ないように配線する
足に引っかけると、本機の落
下や転倒などにより、けがの
原因になることがあります。
注意
上に乗ったり、重いものを置いたり
しない
転倒や落下によって、けがを
する恐れがあります。
移動するときはすべての接続をはず
ケーブルを接続したまま移動
すると、破損や故障の原因に
なります。
小さな部品はお子様の手の届かない
ところに置く
下記の部品はお子様が誤って
飲み込んだりすることのない
よう手の届かないところへ保
管してください。
取りはずしが可能な部品:
• スプリング
• ワッシャー
手や指を入れない
図の矢印部分に手や指を入れ
ないでください。けがをした
り破損したりする恐れがあり
ます。また、ヘッドの交換の
際には、センサーなどの部品に触れ
たり、異物が入ったりしないように
注意してください。誤動作の原因に
なることがあります。
ヘッド・センサー
リム・センサー
設置について
• 極端に温湿度の違う場所に移動す
ると、内部に水滴が付く(結露する)
ことがあります。そのまま使用す
ると故障の原因になります。数時
間放置して、結露がなくなってか
ら使用してください。
• 本機にシールなどを貼らないでく
ださい。はがす際に外装の仕上げ
を損なうことがあります。
• 本機の上に液体の入った容器など
を置かないでください。また、表
面に付着した液体は、速やかに乾
いた柔らかい布で拭き取ってくだ
さい。
お手入れについて
• 変色や変形の原因となる、ベンジ
ン、シンナー、アルコール類は使
用しないでください。
修理について
• お客様が本機または付属品を分解
(取扱説明書に指示がある場合を除
く)、改造された場合、以後の性能
について保証できなくなります。
また、修理をお断りする場合もあ
ります。
• 当社では、本機の補修用性能部品
(製品の機能を維持するために必
要な部品)を、製造打切後 6 年間
保有しています。この部品保有期
間を修理可能の期間とさせていた
だきます。なお、保有期間を過ぎ
たあとでも、故障箇所によっては
修理可能の場合がありますので、
お買い上げ店、またはローランド
お客様相談センターにご相談くだ
さい。
その他の注意について
• 故障の原因になりますので、ボタ
ン、つまみ、入出力端子などに過
度の力を加えないでください。
• ケーブルを抜くときは、ショート
や断線を防ぐため、プラグ部分を
持って引き抜いてください。
• 本機は、演奏時の打撃音を小さく
する設計になっていますが、床や
壁を通じての振動は意外によく伝
わります。特にヘッドホン使用時
の演奏は、隣近所に迷惑がかから
ないように注意しましょう。
• 本機が入っていた梱包箱や緩衝材
を廃棄するときは、各地域のゴミ
の分別基準に従ってください。
商標について
• Roland、V-Drums は、日本国お
よびその他の国におけるローラン
ド株式会社の登録商標または商標
です。
• 文中記載の会社名および製品名な
どは、各社の登録商標または商標
です。
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