Shimano ST-RX810-LA ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル
UM-07X0A-004
ご使用方法
デュアルコントロールレバー
油圧ディスクブレーキタイプ
重要なお知らせ
ユーザーマニュアルに記載されていない自転車への取付け、調整などにつきましては
購入された販売店または代理店へご相談ください。なお、自転車安全整備士、自転車
技士など専門知識を有する方向けのディーラーマニュアルはウェブサイト(https://
si.shimano.com)で公開しています。
製品の分解、改造は行わないでください。
安全のため、必ずこの「ユーザーマニュアル」をよくお読みの上、正しくご使
用ください。
安全のために必ずお守りください
交換作業を必要とする事項は販売店または代理店へご相談ください。
警告
この油圧ブレーキシステムはリムブレーキタイプとは制動特性が異なります。ブレーキ特性を十
分体得されてから使用してください。十分に体得せずに乗車した場合にはブレーキ操作により転
倒し重傷を負ったり死亡事故につながる場合があります。
油圧ブレーキシステムの制動力は、ディスクブレーキローターのサイズ140•mm/160
mm/180•mm/203•mm)が大きくなるほど高くなっていきます。
- 203mmディスクブレーキローターは使用しないでください。制動力が高くなりすぎるため
自転車のコントロールを失い転倒して重傷を負う可能性があります。
- 180mmディスクブレーキローターは、電動アシストのロードバイクや体重の重いライダーが
使用する等、十分な制動力が得られない場合のみ使用してください。試乗を通じて制動力が高
すぎると感じた場合は使用を中止して販売店または代理店へご相談ください。自転車のコント
ロールを失い転倒して重傷を負う可能性があります。
- 制動力が低すぎると感じた場合も使用を中止して販売店または代理店へ適切なディスクブレー
キローターのサイズをご相談ください。自転車のコントロールを失い衝突や転倒をして重傷を
負う可能性があります。
回転中のディスクブレーキローターには触れないでください。ディスクブ
レーキローターに指が巻き込まれるなど、重傷を負う恐れがあります。
キャリパー、ディスクブレーキローターはブレーキ操作により高温になりますので、乗車中、あ
るいは下車後すぐに触れないでください。やけどを負う恐れがあります。
ディスクブレーキローター、ブレーキパッドに油脂が付かないように注意してください。ブレー
キが効かなくなって危険です。
パッドに油脂が付いた場合は販売店または代理店へご相談ください。ブレーキが効かなくなって
危険です。
ブレーキ操作時に音が発生したらパッドが使用限界まで磨耗した可能性が
あります。ブレーキシステムの温度が十分に下がったことを確認してから、
パッドの厚みが0.5•mm以上あることを確認してください。または販売店
代理店へご相談ください。
2•mm 0.5•mm
ディスクブレーキローターに割れ、変形が生じた場合はただちに使用を中止し、販売店または代
理店へご相談ください。
ディスクブレーキローターが磨耗して厚みが1.5mmになった場合、ただちに使用を中止し販売
店または代理店へご相談ください。ディスクブレーキローターが破損し転倒する可能性がありま
す。アイステクノロジーディスクブレーキローターの場合は片方のアルミ面が出てきた時もただ
ちに使用を中止してください。
ブレーキを連続してかけ続けると、べーパーロック現象の発生の恐れがありますので、ブレーキ
を連続してかけ続けないでください。
べーパーロック現象とは、ブレーキシステム内の油の加熱により、ブレーキシステム内の水分、
あるいは気泡が膨張、ブレーキレバーストロークが急激に増加する現象です。
ディスクブレーキは自転車の倒立に対応できる設計ではありません。自転車を倒立、あるいは横
にした場合、ブレーキが効かなくなり大けがをする恐れがあります。乗車前に必ずブレーキレバー
を握り、ブレーキが正常に作動することを確認してください。ブレーキが効かなくなった場合は
使用を中止し、販売店または代理店へご相談ください。
ブレーキレバーを握って手応えがない場合はただちに使用を中止し、販売店または代理店へご相
談ください。
油漏れが発生した場合はただちに使用を中止し、販売店または代理店へご相談ください。
自転車は、製品によって取扱いが多少異なることがあります。•
したがって、ブレーキレバーへの入力や自転車の操作特性などを含め、個々の自転車のブレーキ
系統の適切な操作を十分理解し慣れるようにしてください。ブレーキ系統の操作が適切でないと
自転車のコントロールを失い、転倒して大けがをする可能性があります。適切な操作については、
自転車専門店にご相談いただき、また自転車の取扱説明書もよくお読みください。ご自分の自転
車にお乗りになって、ブレーキ操作などを練習していただくことも大切です。
前ブレーキを強くかけると前輪がロックし、自転車が前方向に転倒して重傷を負う可能性があり
ます。
乗車前には必ず前後のブレーキが正しく作動するかどうか確認してください。
雨天時は制動距離が長くなります。スピードを控えて、早めの滑らかなブレーキ操作をしてくだ
さい。
路面がぬれていると、タイヤがスリップし易くなります。タイヤがスリップすると転倒して危険
ですので、スピードを控えて、早めの滑らかなブレーキ操作をしてください。
カーボン製レバーの場合は乗車前にカーボンの剥離やクラック等のダメージがないか確認してく
ださい。ダメージがあれば使用しないで販売店または代理店へご相談ください。レバーが折れて
ブレーキ操作ができなくなります。
ユーザーマニュアルはよくお読みになった後、大切に保管してください。
注意
シマノ純正ミネラルオイルに関する注意
目に入ると炎症を起こす場合があります。目に入った場合は真水で洗い流し、ただちに医師の手
当てを受けてください。
皮膚に付くと炎症を起こす場合があります。皮膚に付いた場合は石鹸水で十分に洗ってください。
シマノ純正ミネラルオイルの蒸気を吸引すると気分が悪くなる場合があります。換気に注意し
防毒マスクなどを着用してください。シマノ純正ミネラルオイルの蒸気を吸引した場合はただち
に屋外に移動し、身体を毛布などでくるんで保温し、安静にして、医師の手当てを受けてください。
慣らし運転
ディスクブレーキには慣らし運転期間があり、慣らし運転がすすむにつれブレーキ制動力が上がっ
ていきますので、ブレーキの制動力増加に対し注意を払い順応してください。ブレーキパッドあ
るいはディスクブレーキローターを交換した場合も同様です。
使用上の注意:
カーボン製レバーはやわらかい布を使って必ず中性洗剤で洗ってください。さもないと素材にダ
メージを与えて強度が落ちる可能性があります。
カーボン製レバーを高温な場所に放置したままにすることを避けてください。また火に近づけな
いでください。
レバー操作時には必ずクランクを回しながら操作を行ってください。
車輪を取外した場合はパッドスペーサーを装着することをお勧めいたします。車輪を取外した状
態でブレーキレバーを握らないでください。パッドスペーサーを取付けずにブレーキレバーを握
るとピストンが異常に飛び出します。飛び出した場合は販売店にご相談ください。
ブレーキシステムの洗浄またはメンテナンスには、石鹸水を使用するか空拭きを行ってください。
市販のブレーキクレンザーあるいは、なき止め防止剤などは使用しないでください。シールなど
を損傷する恐れがあります。
フロントディレイラー、リアディレイラー、ブレーキのユーザーマニュアルをあわせてお読みく
ださい。
通常の使用において自然に生じた摩耗および品質の経年劣化は保証いたしません。
ST-RX810-LAを使用する場合、乗車前に調整可能範囲内のいかなるシート高さであっても、自転
車操作に支障がないことを確認してください。
乗車前の日常点検項目
乗車前には下記に記載する項目を点検ください。異常のあった場合は販売店または代理店へご相談
ください。
ブレーキオイルは漏れていませんか。
前後のブレーキは正しく作動しますか。
変速はスムーズに行えますか。
パッドの厚みが0.5•mm以上ありますか。
ディスクブレーキローターに割れ、変形は生じていませんか。
レバーはハンドルにしっかり取付いていますか。
操作時にふだんと異なる音はしませんか。
シートポストの高さ調整はスムーズに行えますか。(ST-RX810-LAを使用する場合)
各部の名称
リア側フロント側
レバー•
B
レバー•
A
レバー•
B
レバー•
A
レバー
(ブレーキレバー/•
シフティングレバー)
キャリパー
ブレーキホース
ディスクブレーキ
ローター
ディスクブレーキ
ローター
ブレーキホース
キャリパー
ブレーキパッド
レバー•
C
レバー
(ブレーキレバー/
シートポスト•
レバー)
製品改良のため、仕様の一部を予告なく変更することがあります。
客様相談窓口
操作方法
ブレーキ操作方法
変速操作方法
レバー操作時には必ずクランクを回しながら操作を行ってください。
操作時の注意
レバー•
A
、•
B
•とも、変速完了後、指を離すと必ずレバー初期位置に戻るようになっています。
レバー•
A
、•
B
•を同時に押さないでください。レバーを同時に押すと変速しません。
*2段分の変速操作が出来るモデルもあります。
レバーの操作
フロント側 リア側
小ギアから•
大ギアへの•
変速
レバー•
A
初期位置
レバー•
A
初期位置•
1
•カチッ
2
•カチッ
1
2
4 35
大ギアから•
小ギアへの•
変速
レバー•
B
初期位置
レバー•
B
初期位置•
4 3
ST-RX810-LA
1
レバー•
C
•を矢印方向に操作
2
シートの高さを調整
3
シートが適切な高さになった状態で
レバーを放す
レバー•
C
初期位置
1
2
トリム操作(音鳴り防止機構)
フロントディレイラーとチェーンが接触し、音鳴りが発生した場合は下記の操作をすると解消しま
す。
チェーンの•
位置
トリム操作
チェーンの•
位置
トリム操作
レバー操作 レバー操作
大ギア
トップ側ギア
レバー
A
(あたりがある)
カチッ
大ギア
ロー側ギア
カチッ
レバー
B
(あたりがある)
トップ側ギア
小ギア
小ギア
ロー側ギア
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