POWER CORE TWO

Magnat POWER CORE TWO 取扱説明書

  • こんにちは!Magnat POWER CORE TWO の取扱説明書の内容を理解しました。このアンプの機能、接続方法、トラブルシューティングなど、ご質問にお答えできます。ブリッジ接続による高出力化や、高低域フィルターによるサウンド調整など、このアンプの優れた点を活かして、最高のカーオーディオ体験を手に入れましょう!
  • POWER CORE TWOはどのくらいの電圧で動作しますか?
    アンプの最大出力は何ワットですか?
    スピーカーの接続にはどのようなインピーダンスが適していますか?
    保護回路はどのような機能がありますか?
    低音ブースト機能はどのように調整しますか?
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お客様各位
カー・オーディオ用パワーアンプ、POWER CORE TWOは車内での音の再生に 対する高度な要求に余すところなく応
えてくれる高性能機です。POWER CORE TWOは低音バス用の出力余裕の大きさ、高調波歪の低さ、中立的な再生な
ど自動車用ハイフ ァイの新たな再生品質を切り開きます。このアンプの特長は低い運転電流、高速スイッチ性能、優れ
た耐温安定性にあります。各々2つの増幅チャンネルをジョイントし、一つのアンプとしてブリッジ作動することで高い
出力とより良いダイナミック性が達成されました。雄大な音質感を完璧なまでに再現するこのハイテク製品をお楽しみ
ください。
アンプを取り付け、作動させる前に取り付け説明書を最後までお読みください。
1. 技術データ
ステレオ / ブリッジ
最大出力 (1 kHz サインバースト 2:8, B+=14.4V) 2 x 375 W / 1 x 1000 W 4 Ohm
定格出力 (ドイツ工業規格DIN 45 324, B+=14.4V) 2 x 125 W / 1 x 400 W 4 Ohm
最大出力 (1 kHz サインバースト 2:8, B+=14.4V) 2 x 500 W 2 Ohm
定格出力 (ドイツ工業規格DIN 45 324, B+=14.4V) 2 x 200 W 2 Ohm
スピーカーインピーダンス (ステレオ運転) 2 – 8 Ohm
周波数特性 5 – 50 000 Hz (-3 dB)
全高調波歪率 (ドイツ工業規格DIN 45 403) < 0.05% (1 kHz)
ステレオセパレーション (IEC 581 ) > 60 dB (1 kHz)
SN比 (IEC A) > 100 dB
入力感度 LOW LEVEL INPUT 200 mV – 6 V
入力インピーダンス LOW LEVEL INPUT 20 kOhm
ローパスフィルター 30 – 150 Hz, オクターブ当り12 dB
ハイパスフィルター 10 – 200 Hz, オクターブ当り12 dB
バスブースト 0...12 dB / 45 Hz
電源 +12 V (10 – 14,4V), マイナスアース
ヒューズ 2 x 25 A
寸法 (幅 x高さ x深さ) 322 x 41 x 198 mm
重量 3.05 kg
技術仕様データは変更することがありますのでご注意ください。
2. 特長
· 相補形 プッシュプルアウトプットステージ
· カーラジオによる自動オンオフスイッチ機能
· クロスオーバー周波数の無段階調整が可能なハイパスフィルターおよびローパスフィルター(バンドパス)
· 無段階調整バスエコライザー
· 調整可能な入力感度
· 2-/1-チャンネルモード ブリッジ可
· トリプルモード運転
· ショート、直流オフセット、過熱に対する電子的保護回路
· 入力時異音防抑圧用ミュートスイッチ
· 追加アンプ接続用ローレベルアウトプット(Cinchジャック)
· 運転表示(LED:グリーン)および過負荷表示(LED:レッド)
3. 取り付け前の重要な注意
· この製品はマイナスアース型12ボルトシステムへの接続専用に設計されたものです。
· 出力時に放出される熱のため十分な空気循環が確保できる設置場所が必要となります。冷 却用リブが金属板やその
他の面に触れていると空気循環が損なわれる可能性があるので十分に注意してください。アンプは(スペアタイヤ
用の収納部や車内の絨毯下のような)狭い場所や換気ができないところには取り付けないでください。トランクル
ームに設置することをお勧めします。
· できるだけ振動やほこり、汚れにさらされないところにアンプを取り付けてください。
· 入出力用ケーブルと電源ケーブルとの間には十分な距離をおいてください。近すぎると干 渉が起こるこことがあり
ます。
· ヒューズや操作用スイッチ類が塞がれないように取り付けてください。
· 製品のパフォーマンスと信頼性は取り付けの品質に依存します。多数のスピーカーを使用 する場合や、複雑なマル
チウェイシステムを取り付ける場合などは、専門業者に取り付けを依頼するようにしてください。
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4. 接続
4.1 電源と自動スイッチオン機能
重要な注意: 取り付けを開始する前に、ショートを防ぐためカーバッテリーのプラス端子 を事前に外してください。
通常、自動車内に配線されている電源ケーブルはパワーアンプ用には適していません。GNDおよび+12V端子に接続す
る電源ケーブルは十分な寸法を要しますので注意してください。カーバッテリーとアンプの電源用端子との接続にはケ
ーブル断面最低10 mm²のものを使用してください。
まずアンプのGND端子とバッテリーのマイナス極をつなげてください。しっかりと接続されていることを確認してくだ
さい。バッテリー接続点に汚れがあるときは入念に落としてください。接続が緩んでいると機能に異常が起きたり、雑
音が入ったり、または歪みが生じたりすることがあります。
アンプ側の +12 V 端子をヒューズ内蔵型電源ケーブルを用いてバッテリーのプラス極とつ なげます。ヒュー ズはバッ
テリー側に近くになるようにしてください。安全確保のため、バッテリーのプラス極からヒューズまでのケーブル長は
60cmを超えないようにしてください。ヒューズはスピーカー接続を含む全ての取り付け作業が終わってから取り付け
てください。
次にカーHiFiレシーバーのリモコンケーブルをアンプのコントロール端子REMに接続してください。アンプのREMOTE
端子と自動車HiFiレシーバーとコントロール装置をつなぐケーブルは断面 0.75 mm² のもので足りま す。
4.2 オーディオケーブル
カーラジオの Cinch 出力と車内アンプの Cinch 入力との間にオーディオケーブルを取り付け る場合、オーディオケーブ
ルと電源線を車の両サイドに分けて配置するようにしてください。電源線を左側ケーブルボックスへ、オーディオケー
ブルを右側ケーブルボックスへ(もしくはその逆)と、異なった場所に分けて配置することにより、オーディオ信号へ
のノイズクロストークを抑制することができます。
4.3 スピーカーの接続
· 通常の運転モード(つまり各アンプチャンネル毎にスピーカー一つを接続する場合)はチャ ンネル当 りの最低端
子抵抗は2 Ohm です。
· ブリッジモード(各々二つのアンプ出力をジョイントする場合)では最低端子抵抗は倍の4 Ohmになり ま す。
· トリプルモードにおいてはインピーダンスはチャンネル当り 2 Ohmを下回ってはなりま せん。
· スピーカーのマイナス端子は絶対に自動車のシャッシーに接続しないでください。
· +12 V 供給電圧とスピーカー出力とは絶対に接続しないでください。アンプファイナルステ ージが破 されま
す。
アンプをより低い端子抵抗で使用したり、上記のような誤った運転を行った場合は、アンプとスピー カーの両方に
損害が発生することがあります。その場合は保証は利きません。
5. 操作スイッチ系と入出力端子
5.1 入力感度の調整
入力感度はカーラジオやカセットデッキに合わせて調整することができます。お客様のラジオのボリューム調整を中間
位置に合わせておいて、入力レベル調整ダイヤル(3)で中間の平均的音量になるように調整してください。この調整で
通常は、最適なSN比におけるパワーリザーブが 確保されます。
注意: 大音量のテストシグナルはスピーカーの損傷をさけるために短時間、再生するだけにして ください。
5.2 バンドパス機能
アンプをサブウーファーアンプとして使用する場合は、スイッチ (5) を„LP/BP“位置にセットし てください。 調整
ダイヤル (4)で任意のカットオフ周波数下限を、調整ダイヤル(6)でカットオフ周波数上限をセットす ることが可
能となります。この機能は、サブウーファー(10 Hzへのハイパスコントロール(4))の作動またはキックバック
(約 80 100 Hz へのハイパスコントロール(4))の実現に使用することができます。ローパスコントロールは任意
のクロスオーバー周波数に設定できます。
これでウーファーの音質特徴に適 合させることができます。フィルターのハイエッジなしゅん度 が中および高周波数
レンジの正確な減衰を確保します。
5.3 クロスオーバー周波数調整機能付ハイパスフィルター
サテライトスピーカー(中音/高音スピーカー)用アンプとして使用する場合は、スイッチ (5) を „HP”位 置にセットし
てください。調整ダイヤル (4)で希望のクロスオーバー周波数に設定 します。 これによりセッ トしたクロスオーバー周
波数以上の周波数だけが増幅されるようにな り、小型のサテライトスピーカーや低 周波数で起きやすい、スピーカー膜
の過大振動による歪みを、バスレベルを下げずに、効果的に抑制することができます。
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5.4 バスブースト
バスブースト機能 (7) でバス周波数低レンジを上げたり、補正したりすることができます。
5.5 追加アンプ接続用出力
LINE INPUT の両接続端子L およびR (2) の入力信号は、直接、出力端子 OUTPUT (1) L および R に転送さ れま
す。OUTPUT端子は追加のアンプを別途のTコネクタープラグやケーブルなし で接続することを可能にし ます。
図 1 電源およびリモートスイッチオン用接続
(1) アース用 GND 端子 バッテリーのマイナス極側に接続する子
(2) リモートコントロール用REM 端子
(3) + 12 V バッテリー電圧用接続端
(4) バッテリー
(5) ケーブルヒューズ
(6) お客様所有の自動車ラジオの自動アンテナ接続端子へ
お客様のラジオに自動アンテナ接続端子がないときは、このケーブルは車のイグニッショ ンロックのプラス極 (+)
と繋げてください。この場合はオンオフスイッチを組み入れて ください。アンプを使わないときはこのスイッチを
切り忘れないようにしてください。
図 2 ステレオモード
アンプを2つの出力チャンネルを有するカーラジオを通して操作し、2つのスピーカーを使う場合は、図2の通り接続し
セットしてください。サテライトスピーカー用にアンプを使用するときは、それに追加でハイパスフィルターをオンに
します。 5.3章を参照。
(1) カーラジオへ, 左出力
(2) カーラジオへ、右出力
(3) 左スピーカー
(4) 右スピーカー
図 3 サブウーファー出力付カーラジオによるモノラルモード使用
サブウーファーを制御するためアンプのより高いパフォーマンスを得たいときは図3のように接続し、セットしてくださ
い。ローパスフィルターの使用法については5.2章で説明します。
(1) カーラジオへ, 左出力
(2) カーステレオへ、右出力
(3) サブ・ウーファー
図 4 サブウーファー付カーラジオによるモノラル使用
(1) カーラジオへ, サブウーファー出力
(2) サブウーファー
図 5 操作スイッチ系と入出力端子
(1) 他のアンプの接続
(2) ローレベル入力用出力
(3) 入力レベル調整ダイヤル
(4) ハイパス用クロスオーバー周波数コントローラー
(5) FULL / HP (ハイパスフィルター) / LP/BP (ローパスフィルター) 選択スイッチ
(6) ローパス用クロスオーバー周波数コントローラー
(7) バスブーストコントローラー
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