Basler Microscopy Software 取扱説明書

タイプ
取扱説明書
取扱説明書
Basler Microscopy
Software
目次
1.
ソフトウエアについて
........................................................................................3
2. Basler Microscopy Software
の操作
.................................................................4
2.1. 概要 - ユーザーインターフェイス ........................................................................................... 4
2.2. ドキュメントを使用する ......................................................................................................... 5
3.
画像を取り込
...................................................................................................8
3.1. スナップショットを取り込む.................................................................................................. 8
3.2. カメラ制御 ............................................................................................................................ 10
3.2.1. ライブを画面に合わせて最大化 ........................................................................... 16
3.2.2. オート露出モー ................................................................................................. 16
3.2.3. マニュアル露出モード .......................................................................................... 18
3.2.4. カメラ解像度を設定する ...................................................................................... 19
3.2.5. 部分読み取りの切り替え ...................................................................................... 21
3.3. 取り込み設定 ......................................................................................................................... 23
3.3.1. 取り込み設定 - 取り込み - 全般 ............................................................................ 23
3.3.2. 取り込み設定 - ドキュメント ............................................................................ 25
3.3.3. 取り込み設定 - 保存 .............................................................................................. 26
3.3.4. 取り込み設定 - カメラ - 全般 ................................................................................ 28
3.3.5. 取り込み設定 - カメラ - 調整 ................................................................................ 30
3.3.6. 取り込み設定 - カメラ - ................................................................................... 31
3.3.7. 取り込み設定 - カメラ - 露出 ................................................................................ 32
3.3.8. 取り込み設定 - カメラ - 情報 ................................................................................ 32
4.
画像を使用す
................................................................................................. 33
4.1. 画像の表示方法を変更する ................................................................................................... 33
4.2. 画像を処理する ..................................................................................................................... 36
4.3. 画像のホワイトバランスを調整する ..................................................................................... 37
4.4. 描画オブジェクトを使用する................................................................................................ 38
5.
画像を計測す
................................................................................................. 40
5.1. 概要 ....................................................................................................................................... 40
5.2. 画像を計測する ..................................................................................................................... 42
6.
システムの設
................................................................................................. 47
6.1. 概要 ....................................................................................................................................... 47
6.2. システムの設定 ..................................................................................................................... 48
6.3. 手動倍率キャリブレーション................................................................................................ 49
ソフトウエアについて
3
1.
ソフトウエアについて
画像を取り込む
:使用しているカメラによって、異なるカメラと取り込み設定があります。
高画質の標本の画像を数ステップで取り込むことができます。システムは、
フトウェア、Basler カメラ、顕微鏡から構成されます。画像取り込みプロセス
では、顕微鏡に接続されたカメラからデータが読み取られ、コンピュータの
面に表示されます。
最初にライブ画像を観察し、最適な設定を行うことができます。ライブ画像
常に更新されます。つまり、ステージを移動すると、ライブ画像がそれに応
て変更します。ライブ画像をオンまたはオフにし、関心がある標本の一部の
像を取り込むことができます。この場合には、さまざまなソフトウェア機能
保存、処理、計測できるデジタル画像を作成します。
画像を計測する
画像でさまざまな計測を行うことができます。たとえば、線の長さを計測で
ます。計測オブジェクトは画像の描画レイヤに表示されます。画像情報のす
てが保持されます。計測結果はテーブルに表示され、画像とともに保存され
す。
画像を処理する
取り込んだ画像を処理し、目的に合わせて画質を最適化できます。シャープ
ィルタとコントラスト最適化機能はこの場合に使用できます。
00017 20112015
Basler Microscopy Software の操作
4
2. Basler Microscopy Software
の操作
2.1.
概要
-
ユーザーインターフェイス
グラフィカルユーザーインターフェイス (GUI) によってソフトウェアの外観が
決定されます。表示するメニュー、個々の機能の実行方法、画像の表示方法
表示位置などが GUI によって指定されます。ここでは、ユーザーインターフェ
イスの基本要素について説明します
この図は、基本要素を含むユーザーインターフェイスを略図で表したものです
(1) メニューバー
(2) ドキュメントグループ
(3) ツールバー
(4) ツールウィンド
(5) ステータスバー
それぞれのメニューで多数のコマンドを実行できます。[ビュー] メニューには、
ユーザーインターフェイスの表示を変更できるさまざまなコマンドがあります
ドキュメントグループとは、読み込まれているすべての画像が表示される場
です。
本ソフトウェアの起動時は、ドキュメントグループは空の状態です。ドキュ
ントグループにドキュメントが表示されるのは、画像の読み込みや取り込み
行ったり、またはさまざまな画像処理操作を行って元の画像を変更したり、
しい画像を作成したりするなど、ソフトウェアを使用した場合です。
頻繁に使用するコマンドの機能は、ツールバーのボタンをクリックしてすば
く呼び出すことができます。たとえば、画像の注釈に必要な描画機能など、
ールバーでしか呼び出すことができない機能が多数あることに注意してくだ
い。
ツールウィンドウにはさまざまな機能がグループごとにまとめられています
表示される機能は場合に応じて異なることがあります。たとえば [プロパテ]
ツールウィンドウには、アクティブな画像について利用可能なすべての情報
表示されます。ダイアログボックスとは対照的に、オフにしない限りツール
ィンドウは操作画面上に常に表示されています。これにより、いつでもツー
ウィンドウ内の設定を操作できます
ユーザーインターフェ
イスの外観
(1)
メニューバー
(2)
ドキュメントグルー
(3)
ツールバー
(4)
ツールウィンドウ
Basler Microscopy Software の操作
5
たとえば、ステータスバーには、各機能の簡単な説明などの情報があります
マウスポインタをコマンド名またはボタンの上に置くと、機能の簡単な説明
表示されます。
00108 14092015
2.2.
ドキュメントを使用する
画像を開く、有効化、保存、または閉じるにはさまざまな方法があります。
画像を保存する
大切な画像は、できるだけ取り込んだ後すぐに保存します。未保存の画像の
前の後にはアスタリスク (*) が付けられます。
画像を保存するには以下の方法があります。
1. 個別の画像を保存するには、ドキュメントグループで有効化します。次
に、[ファイル] > [名で保存...] マンドまたは [Ctrl + S] キーボードシ
ョートカットを使用します。
2. [ドキュメント] ツールウィンドウを使用します。
保存するドキュメントを選択して、コンテキストメニューから [保存]
マンドを実行します。複数のドキュメントを選択するには、MS
Windows で複数選択するときの標準の操作方法を用います。
3. [ギャラリー] ツールウィンドウを使用します。
保存するドキュメントを選択して、コンテキストメニューから [保存]
マンドを実行します。複数のドキュメントを選択するには、MS
Windows で複数選択するときの標準の操作方法を用います。
1. 本ソフトウェアの終了時には、未保存のすべての画像が [保存されてい
ないドキュメン] ダイアログボックスに一覧表示されます。このダイ
アログボックスでどの画像を保存するかを決めます。
2. 本ソフトウェアでは、取り込まれた画像が自動的に保存されるように設
定することもできます。それには [取り込み設定] > [保存] ダイアログボ
ックスを使用します。このダイアログボックスでは、画像取り込み後す
べての画像をデータベースに自動的に保存するように本ソフトウェアを
設定することもできます。
画像を閉じる
ソフトウェアで画像を閉じるには以下の方法があります
1. [ドキュメント] ツールウィンドウを使用します。
閉じる画像を選択して、コンテキストメニューから [閉じる] コマンドを
実行します。画像を選択するには、MS-Windows で複数選択するときの
標準の操作方法を用います。
2. 個々の画像を閉じるには、ドキュメントグループで対象となる画像をア
クティブにしてから [ファイル] > [閉じる...] コマンドを実行します。ま
たは、[ x ] タンをクリックします。このボタンは、画像名の横にあ
画像タブのヘッダーの右上に表示されます。
3. [ギャラリー] ツールウィンドウを使用します。
閉じる画像を選択して、コンテキストメニューから [閉じる] コマンドを
(5)
ステータスバー
自動保存
Basler Microscopy Software の操作
6
実行します。画像を選択するには、MS-Windows で複数選択するときの
標準の操作方法を用います。
読み込まれたすべての画像を閉じるには、[すべてを閉じ] コマンドまたは [Ctrl
+ Alt + W] キーボードショートカットを使用します。このコマンドは [ファイル]
メニューのほか[ドキュメント] および [ギャラリー] ツールウィンドウのコンテ
キストメニューにあります。
保存を確認せずに画像をすぐに閉じるには、[Shift] キーを押しながら閉じます。
未保存のデータは失われます。
画像を開く
画像を開いたり読み込むには以下の方法があります。
1. [ファイル] > [開く...] コマンドを実行します。
2. MS-Windows のエクスプローラからソフトウェアのドキュメントグルー
プまで直接画像をドラッグします。
:同時に 150 個までのドキュメントをドキュメントグループに読み込むことが
できます。
本ソフトウェアにまだ慣れていない場合には、任意の画像を使って機能を試
ことができます
[Ctrl + Shift + Alt + T] を押すと、カラーテスト画像が作成されます。
ショートカットキー [Ctrl + Alt + T] を押すと、256 階調のテスト画像が作成され
ます。
ドキュメントグループの画像を有効化する
画像をドキュメントグループ内でアクティブにして画面上に表示するには以
の方法があります。
1. [ドキュメント] ツールウィンドウを使用します。このツールウィンドウ
で、表示する画像をクリックします
2. [ギャラリー] ツールウィンドウを使用します。このツールウィンドウで、
表示する画像をクリックします。
3. ドキュメントグループで、表示したい画像のタイトルをクリックします。
4. 右上にある小さい矢印
をクリックして、読み込まれたすべての画像
のリストを表示します。画面に表示する画像をクリックします。
:[ドキュメン] および [ギャラリ] ツールウィンドウで画像をアクティブに
するための操作を、1 回のマウスクリックとするか、またはダブルクリックとす
るかを選択することができます。
[ツール] > [オプション...] コマンドを実行します。ツリー構造 [環境] > [全般]
を選択します。
[ドキュメントをシングルクリックでアクティブにする] チェックボックスをオン
にします。この場合、マウスの左ボタンで 1 回クリックするだけで、選択し
画像がドキュメントグループに表示されます。
チェックボックスをオフにします。ダブルクリックすると画像が有効化され
す。
すべての画像を閉じる
画像をすぐに閉じる
テスト画像を作成する
Basler Microscopy Software の操作
7
メールに画像を添付する
1. 電子メールに添付する画像を読み込みます。
2. [ファイル] > [メールの送信...] コマンドを実行します。
3. 添付するすべての画像が選択されていることを確認します。
4. [送信] ボタンをクリックして、選択した画像が添付された電子メール
作成します。
すべての画像のファイルサイズの合計が最大サイズを超えている場
合には、警告メッセージが表示されます。
電子メールプログラムが作成した新しいメールが表示されます。こ
のとき電子メールプログラムを起動する必要はありません。この電
子メールには、選択したすべての画像ファイルが添付されています。
5. メールアドレスおよびメッセージを入力し、電子メールを送信します。
00143 20112015
画像を取り込む
8
3.
画像を取り込む
3.1.
スナップショットを取り込む
本ソフトウェアを使って、高画質の標本の画像を数ステップで取り込むこと
できます。初めて画像を取り込む際には、以下の操作手順に従って操作して
ださい。その後で同じような標本の画像を取り込む際には、最初に行った多
の設定内容をそのまま適用できます
1. [ビュー] > [レイアウト]>[現在のレイアウトをリセット] コマンドを実行
します。
[顕微鏡制御] (1) ツールバーは、ユーザーインターフェイスの上部、
メニューバーのすぐ下にあります。
ドキュメントグループの左には、[カメラ制御] (2) ツールウィンドウ
があります。
2. [顕微鏡制御] ツールバーで、画像の取り込みに使用する対物レンズのボ
タンをクリックします。
3. [カメラ制御] ツールウィンドウの [ライブ] ボタンをクリックし、ライブ
モードを開始します。
ライブ画像 (3) がドキュメントグループに表示されるようになりま
す。ライブ画像に対して、画像ドキュメントが自動的に新規で作成
されます。
4. 関心がある標本の位置に移動します
取り込み設定の環境設定
取り込み設定を使用して、画像取り込みのデフォルト設定を定義します。
5. [取り込み設定] ダイアログボックスを表示します。これには、[カメラ制
] ツールウィンドウのツールバーにある [取り込み設] ボタンをクリ
ックします。
6. ツリービューで [カメラ] > [全般] を選択します。
[色温度] リストから、事前定義済みの色設定を選択し、特定の光条件で
サンプルを取り込みます。任意の色温度を選択します。
倍率を設定する
ライブ画像をオンにす
画像を取り込む
9
7. ガンマ補正を実行します。
ツリー構造で [カメラ] > [調整]
明るい画像領域、または暗い画像領域のいずれかでのみ画像のコントラ
ストを強めるには、[ガンマ] スライダを動かします。
8. [OK] クリックして [取り込み設定] ダイアログボックスを閉じます
カメラ制御の設定
[カメラ制御] ツールウィンドウの機能を使用して、画質を設定します。
9. 標本に焦点を合わせます。焦点合わせの際には [フォーカスインジケー
] ツールバーを補助ツールとして使用できます。
10. 色再現の状態をチェックします。必要に応じて、ホワイトバランスを
行します。
11. 露出時間を確認します。オート露出モードを使用するか、手動で露出
間を設定します
12. 使用する解像度を選択します
13. [カメラ制御] ツールウィンドウで [スナップショット] ボタンをクリッ
します。
取り込まれた画像がドキュメントグループに表示されるようになり
ます。
14. [ファイル] > [別名で保...] コマンドを使用して画像を保存します。TIF
ファイル形式を使用します。
00027 20042016
画像を取り込み、保存
する
画像を取り込む
10
3.2.
カメラ制御
[カメラ制御] ツールウィンドウを使って、画像を取り込むことができます。この
ツールウィンドウは、デフォルトで、ユーザーインターフェイスの右側に表
されます。このツールウィンドウが表示されていない場合は、[ビュー] > [ツール
ウィンドウ] > [カメラ制] コマンドを実行して表示します。
注:[カメラ制御] ツールウィンドウの設定項目はカメラによって異なります (使
用可能な解像度など)。そのため、お使いになるカメラの機能がこの章の説明と
は多少異なることがあります。
このツールウィンドウは複数の領域から構成されます。
(1) ツールウィンドウのツールバー
(2) 画像を取り込む
(3) 露出時間を調整する
(4) 解像度を設定す
(5) 画像にコメントを付ける
(6) カメラ設定を変更する
ツールウィンドウ
の構成
画像を取り込む
11
(1)
ツールウィンドウのツールバー
[カメラ制御] ツールウィンドウには以下のボタンがあります。これらのボタンは
ツールウィンドウ上部のツールバーにあります。
ホワイトバランス
ライブ画像でカメラにホワイトバランスを実行しま
す。
フォーカスインジケー
このボタンをクリックすると、
[
フォーカスインジケー
] ツールバーが表示されます。このツールバーは焦点
合わせの補助ツールとして使用できます。
RGB / グレースケール
モードの切り替え
カメラで、トゥルーカラー画像を取り込むのか、グレ
ースケール画像を取り込むのかを選択することができ
ます。
取り込み設定
このボタンをクリックすると、画像取り込みの設定を
変更することができます。
ディスプレイ調整
このボタンをクリックすると、
[
ディスプレイ調整
]
ツー
ルウィンドウの表示/非表示が切り替わります。このツ
ールウィンドウでは、現在表示中の画像の表示状態を
変更するための操作ができます。
ツールウィンドウが表示されると、このボタンは選択
状態になります。この状態は、ボタンの背景の色によ
って分かります。ツールウィンドウを再び閉じるに
は、ツールウィンドウのタイトルバーにある X のボタ
をクリックします。
彩度インジケータの切
り替え
ライブモードで擬似カラースキームを適用します。
画面上に最大化
このボタンをクリックすると、ライブ画像が画面サイ
ズに拡大されます。ユーザーインターフェイスは非表
示になります。
カメラ設定を読み込む
[
カメラ制御
]
ツールウィンドウのすべての設定をパラメ
ータセットとして保存し、後からいつでも読み込むこ
とができます。たとえば、特定の標本に対して特定の
取り込み条件を設定したい場合にこの機能を使用しま
す。
カメラ設定を保存する
画像を取り込む
12
ライブモードで、ボタンの横の小さい矢印をクリックし、使用可能なホワイ
バランス機能のリストを開き、任意の機能を選択します。アクティブな機能
はボタンにアイコンが表示されます。選択した機能にはメニューでチェック
ークが表示されます。
前提条件:カメラは RGB ードで動作しています。
ワンタッチ ホワイト
バランス
[
ワンタッチ
ホワイトバランス
]
コマンドを選択し、ア
クティブなライブ画像でホワイトバランスを実行しま
す。決定された色設定は、もう一度 [ワンタッチ ホワイ
トバランス] ボタンをクリックするまで使用されます。
自動ホワイトバランス
このモードでは、色設定は継続して確認され、調整さ
れます。
ROI
のホワイトバラン
[ROI
のホワイトバランス
]
コマンドを使用して、ホワイ
トバランスで使用する特定の画像領域を設定します。
カメラの種類によっては、グレースケール画像の取り込みもできます。
[RGB/レースケールモードの切り替え] ボタンは、RGB モードのカメラを使用
し、トゥルーカラー画像を取り込むときにこのようになります。カメラでグ
ースケール画像を取り込む場合は、このボタンを非選択状態にします。
[RGB/レースケールモードの切り替え] ボタンは、グレースケールモードのカ
メラを使用し、グレースケール画像を取り込むときにこのようになります。
メラでカラー画像を取り込む場合は、このボタンをクリックします。
前提条件:カメラはグレースケールモードで動作しています。
彩度インジケータにより、画像 (または画像の一部) が露出不足か露出過多かが
分かります。彩度インジケータがオンの場合には、ライブ画像では、輝度値
低すぎるすべてのピクセルは青で表示され、輝度値が高すぎるすべてのピク
ルは赤で表示されます。青のピクセルが多すぎる場合には、画像は露出不足
す。赤のピクセルが多すぎる場合には、画像は露出過多です。
このカラーテーブルはライブ画像にのみ適用されます。取り込んだ画像は標
のグレースケール画像になります。
ホワイトバランス
RGB/
グレースケールモ
ードの切り替え
彩度インジケータの切
り替え
画像を取り込む
13
(2)
画像を取り込む
[ライブ] ボタンをクリックすると、カメラがライブモードに切り替わります。そ
の後、ライブ画像が画像ウィンドウに表示されます。ボタンの外観が変わり
す。これにより、ライブモードに切り替わったことがすぐに分かります。
ライブモード中にもう一度 [ライブ] ボタンをクリックすると、画像を取り込
ことなくライブモードが終了します。この動作はいつでも変更できます。そ
には [取り込み設定] > [取り込み] > [全般] イアログボックスを使用します。
[スナップショット] ボタンをクリックすると、スナップショットが 1 枚取り込ま
れます。通常、スナップショットを取り込むとライブモードは終了します。
り込まれた画像がドキュメントグループに表示されるようになります。
ライブモードに切り替えて画像を取り込むには以下の方法があります。
[カメラ制御] ツールウィンドウを使用します。
[取り込み] > [ライブ] あるいは [取り込み] > [スナップ] コマンドを実行し
ます。
[F7] キーを押してライブモードに切り替えます。
[F8] キーを押して画像を 1 枚取り込みます。
(3)
露出時間を調整する
[露出] グループでは露出時間を設定します。
露出時間の設定機能は、露出時間を自動的に設定するか、または手動で設定
るかによって異なります。初期設定では [自動] オプションが常に設定されて
ます。
(1) オート露出モー
(2) マニュアル露出モード
露出時間は、各画像取り込みの後に [プロパティ] ツールウィンドウで採用さ
ます。この情報 [カメラ] グループに表示されます。これらのデータは、画
TIF 形式で保存した場合にのみ保持されます。
画像を取り込む
画像のさまざまな取り
込み方
画像プロパティ
での表示
画像を取り込む
14
(4)
解像度を設定する
[解像度] グループではカメラ解像度を設定します。
:選択できる解像度は使用するカメラによって異なります。
ライブ画像とスナップショットには異なる解像度を設定できます。[ライブ /
ービー] または [スナップ / プロセス] リスト (1) で解像度を選択します。
カメラの解像度は、部分読み取り (2) によって下げることもできます。
(1) カメラ解像度を設定する
(2) 部分読み取りを設定する
(5)
画像にコメントを付ける
[カメラ制御] ツールウィンドウの [メモ] フィールドにテキストを入力できます。
このテキストは、画像を取り込むたびに画像とともにコメントとして保存さ
ます。
注:現在のカメラ設定を保存しても[メモ] フィールドのテキストは保存されま
せん。[メモ] フィールドのテキストは、ソフトウェアを終了すると削除されます。
画像を取り込んだ後、[プロパティ] ツールウィンドウの [ドキュメント] > [メモ]
フィールドの画像のコメントを表示したり、編集したりすることができます
それには、たとえば、[ビュー] > [ツールウィンドウ] > [ロパティ] コマンドを
実行して、画像を読み込みます。
画像ウィンドウの中に、情報スタンプとしてコメントを表示することができ
す。
1. [プロパティ] ツールウィンドウの [ドキュメント] グループを表示します
[カメラ制御] ツールウィンドウで作成したコメントが、[メモ] フィ
ールドに表示されています。
2. [メモ] フィールドをクリックします。
[メモ] ィールドがアクティブになると、[...] タンが表示されます
3. このボタンをクリックします。
4. [メモ] ダイアログボックスで、コメントを編集または削除します。
コメントを見る
画像ウィンドウにコメ
ントを表示する
画像ごとにコメントを
編集
/
消去する
画像を取り込む
15
(6)
カメラ設定を変更する
[カメラ設定] グループを使用して、明るさ、コントラスト、および色設定を変更
します。
画像全体が明るすぎるか暗すぎる場合には、[明るさ] スライダを使用します。値
0 未満の場合には画像の明るさが減少します。値が 0 を上回る場合には画像
の明るさが増加します。
[コントラスト] スライダを使用して画像のコントラストを調整します。値が 1
満の場合、画像コントラストが低下します。値が 1 を上回る場合には画像コ
トラストが高くなります。
コントラストを調整する際、最も明るい画像領域の明るさが保持されます。
画像コントラストを変更した後、暗い画像領域または明るい画像領域が最適
方法で表示されなくなる場合があります。この場合、[明るさ] スライダコントロ
ールを使用して、画像全体を明るくまたは暗くします。
また、[取り込み設定] > [カメラ]> [調整] ダイアログボックスの [コントラスト]
および [明るさ] 値を変更できます。
これらの値は、画像とともに自動的に保存されます。値 [プロパティ] ツール
ウィンドウで確認できます。
画像の中で特定の色の割合が極端に多い場合には、[彩度] の値を大きくします。
それによって、残りの色がより適切に再現されます。
パラメータを変更するにはスライダを移動します。[彩度] パラメータの設定は、
カラーチャンネル全体に適用されます。
[色相] 値を使用すると、取り込まれた画像の色の印象を無視します。たとえば、
画像の特定の構造をより効果的に認識できます。
180 は、画像の色がサンプルの色に対応することを意味します。
また、[取り込み設定] > [カメラ]> [] ダイアログボックスの [彩度] および [色相]
値を変更できます。
これらの値は、画像とともに自動的に保存されます。値 [プロパティ] ツール
ウィンドウで確認できます。
[ライブフレームレート] フィールドには、ライブモードでの現在のフレームレー
(毎秒の画像数) が表示されます。
ライブモードでは、大量のデータがカメラから PC に転送されます。システムへ
USB 続が十分ではなく、完全なデータレートをサポートできない場合があ
ります。これにより、詰まりや色の歪みなど、ライブ画像の特定のエラーに
ながる場合があります。
この場合、[データ転送速度] スライダを使用して、転送されるデータ量を減らし
ます。このスライダは、[取り込み設] > [メラ] > [調整] ダイアログボックス
にあります。
6103 20042016
明るさとコントラスト
色相と彩度
ライブフレームレート
画像を取り込む
16
3.2.1.
ライブを画面に合わせて最大化
[画面上に最大] ボタンをクリックすると、ライブ画像のみが画面に表示されま
す。ユーザーインターフェイスは非表示になります。このボタンは、[カメラ制
] ツールウィンドウのツールバーにあります。
「最大化」モードに切り替えても、ライブ画像のズーム倍率は変わりません
最大化モードでライブ画像全体を表示したい場合は、「最大化」モードに切
替える前に [ウィンドウに合わせる] ボタンをクリックしてください。
このモードを終了して再び「標準」のユーザーインターフェイスにリセット
るには、[Esc] キーを押すか、[画面の最大化の終了] ボタンをクリックします。
「最大化」モードでは、ライブ画像が画面全体に表示されないこともあります。
背景として別の色を設定することができます。たとえば蛍光観察の際には、
色の背景による散光が画像を観察する妨げとなります。このような場合には
一色の背景を設定できます。
それには、[ツール] > [プション...] コマンドを実行します。ツリービューで [
] > [全般] を選択します。使用する背景を [背景] リストから選択します。
3948 12015
3.2.2.
オート露出モード
一部の露出時間補正の設定は、使用するカメラのモデルによって異なります
そのため、使用しているカメラによっては [露出] グループの内容が異なるこ
があります。
露出時間を設定する機能は [カメラ制御] ツールウィンドウにあります。
露出時間を自動的に設定するには、[露出] グループで [オート] を選択します。
オート露出モードでは、ライブ画像の取り込みに最適な露出時間が絶えず計
されます。スナップショットは、オート露出モードで計算された最新の露出
間で取り込まれます。
[カメラ制御] ツールウィンドウの露出グループには、自動露出時間モードの機能
に影響するオプションがあります。
(1) 露出時間を表示する
(2) 現在の露出時間を固定する
(3) 領域を設定する
(4) ゲインを設定す
ライブ画像の大きさ
「最大化」モードをオ
フに切り替え
画像の背景を設定する
オート露出モードをオ
ンにする
[
露出
]
グループの機能
画像を取り込む
17
(1)
露出時間を表示する
現在の露出時間 [カメラ制御] ツールウィンドウおよ [カメラ制御] ツールバ
ーに表示されます。
現在の露出時間は、[カメラ制御] ツールウィンドウの機能グループのヘッダーに
も表示されます。このため、機能グループを最小化し、ヘッダーのみを表示
る場合でも、露出時間が常に表示されます。
(2)
現在の露出時間を固定する
[現在の露出時間を固定] ボタン をクリックすると、ライブモードの間、現在
の露出時間が使用されます。
この間は自動設定機能が解除されます。異なる標本位置に移動しても、露出
間は変更されません。
[現在の露出時間を固定] ボタンは、再びオフにするまで (後にライブ画像を取
込む際も) オンのままです。
(3)
領域を設定する
露出時間は、画像のヒストグラムすなわち画像の輝度分布を基にして計算さ
ます。[領域] リストでは、ヒストグラムおよびオート露出モードで使用される画
像領域を選択します。
[画像全体] 選択すると、画像全体のヒストグラムを基に露出時間が計算されま
す。この方法は、標本が画像全体に分布している場合に選択します。
[スポット] 選択すると、四角形の画像領域のヒストグラムが計算されます
[領域] リストに表示されるサイズは、使用するカメラのモデルによって異なりま
す。ライブモードに切り替えると、計算の対象となる画像領域が白の破線の
レーム内に表示されます。カメラによってはこのフレームをドラッグして任
の位置に移動し、露出時間を変化させることができます。この方法は、標本
画像の一部の領域にのみ写っている場合に選択します。この場合、その画像領
域に最適な露出時間が設定されます
選択した画像領域は後からでも任意に変更できます。
(4)
ゲインを設定する
画像を暗くせずに露出時間を短くする場合に、[ゲイン] ライダを使用します。
ゲインを大きくすればするほど、露出時間が短くなります。ただし、画像の
イズも強調されます。したがって、短い露出時間にすることが特に重要な場
にのみ、[ゲイ] スライダを使用してください。
00127 04112015
画像全体
スポット
画像を取り込む
18
3.2.3.
マニュアル露出モード
露出時間を設定する機能は [カメラ制御] ツールウィンドウにあります。
[マニュアル] を選択します。そうすると、露出時間を自由に設定することができ
ます。
(1) 露出時間を設定および表示する
(2) ゲインを設定す
(1)
露出時間を設定および表示する
露出時間を手動で設定するには以下の方法があります。
スライダを使用します。
[-] よび [+] ボタンをクリックして、露出時間を少しずつ変更します。
編集フィールドに露出時間を入力して、[Enter] キーを押します。または、
編集フィールドの横の矢印ボタンを使用して露出時間を調整します。
現在の露出時間 [カメラ制御] ツールウィンドウおよ [カメラ制御] ツールバ
ーに表示されます。
現在の露出時間は、[カメラ制御] ツールウィンドウの機能グループのヘッダーに
も表示されます。このため、機能グループを最小化し、ヘッダーのみを表示
る場合でも、露出時間が常に表示されます。
(2)
ゲインを設定する
顕微鏡の露出時間または照明の輝度を変更せずにゲインを大きくする場合に
[ゲイン] スライダを使用します。ゲインを大きくすればするほど、画像が明るく
なります。たとえば、蛍光が弱い場合に、この設定を使用すると便利です。
00128 04112015
マニュアル露出の切り
替え
[
露出
]
グループの機能
露出時間を設定する
露出時間を表示する
画像を取り込む
19
3.2.4.
カメラ解像度を設定する
[カメラ制御] ツールウィンドウには、カメラの解像度を設定するための [解像度]
グループがあります。このグループを表示するには [解像度] エリアをダブルク
リックします。
注:多くのカメラはさまざまな解像度の画像を取り込むことができます。選
できる解像度は使用するカメラによって異なります。
(1) ライブ画像の解像度を設定する
(2) スナップショットの解像度を設定する
(3) ライブ画像とスナップショットで同じ解像度を使用する
(4) 部分読み取りを設定する
(1)
ライブ画像の解像度を設定する
[ライ] リストでライブ画像の解像度を選択します。たとえば 1920x1080 の解
像度は、取り込まれた画像が 1920x1080=2073600 クセルから構成されること
を意味します。
多くのカメラには、ライブ画像の解像度を下げる機能もあります。この機能
解像度の後ろの括弧の中に表示されます。解像度が低いほどライブ画像の取
込みスピードは速くなります。その一方で、解像度を高くすると画像の空間
解能が高まります。
ビニングでは、カメラのピクセルは、読み取られるときに結合されます。こ
ため、カメラからソフトウェアへ転送されるデータ量は少なくなり、ライブ
像はすばやく更新されます。
ビニングモードの場合、解像度の後ろの括弧の中にビニングモードが表示さ
ます。
部分読み取りの際には、ビニングの場合と同じように、ライブ画像の更新ス
ードが増し、ファイルサイズが小さくなります。しかし、ビニングとは違って、
部分読み取りの際にはライブ画像に表示される画像領域が同じ空間分解能で
示されるため、画質が低下しません
部分読み取り機能も [解像度] グループにあります。
[
解像度
]
グループの
機能
ビニング
部分読み取り
の切り替え
画像を取り込む
20
(2)
スナップショットの解像度を設定する
[スナップショット] リストではスナップショットの解像度を選択します。
低い解像度で画像を取り込むと、ファイルサイズは小さくなります。カメラ
解像度が 1920x1080 の場合、最高解像度の画像には約 6000 KB のメモリ容量が
必要になりますが、最低解像度の画像では約 500 KB です。
画像を保存した後の画像サイズは [プロパティ] ツールウィンドウの [ドキュメン
] グループにある、[ファイルサイ] フィールドに表示されます。
画像取り込みの現在の解像度は、[カメラ制御] ツールウィンドウの機能グループ
のヘッダーにも表示されます。このため、機能グループを最小化し、ヘッダ
のみを表示する場合でも、解像度が常に表示されます。
(3)
ライブ画像とスナップショットで同じ解像度を使用す
ライブ画像とスナップショット取り込みで同じ解像度を使用するには、チェ
ンのボタンをクリックします。この際、解像度の設定は 1 カ所のみで行います。
これから [ライ] リストがグレー表示されます。そうすると、ここで設定を
うことはできなくなります。[スナップショット] フィールドの値を変更すると、
この値も更新されます。
(4)
部分読み取りを設定する
この機能を使用して、カメラによって取り込まれる画像を切り取れます。
いつどの解像度を使用するか
解像度が高ければ、同じ場所に密集している標本組織もそれぞれ分かれて表
されます。このような高解像度の画像には標本の情報が最大限に含まれてい
す。ただし、高解像度の場合にはライブ画像の更新スピードが低下します。
ライブ画像の速度を上げたい場合には、解像度を下げてください。このため
カメラからソフトウェアへ転送されるデータ量は少なくなり、ライブ画像は
ばやく更新されます。ただし、解像度を落とすと、取り込まれる画像情報も
少します。
注:ライブ画像には、スナップショットとは異なる (より低い) 解像度を設定で
きます。これは、たとえば、ライブ画像の更新スピードを高速に保ちながら
スナップショットの画質の低下を防ぎたい場合に役に立ちます。
00129
解像度の表示
高い解像度
ライブ画像での低い解
像度
ライブ画像とスナップ
ショットで異なる解像
度を使用する
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Basler Microscopy Software 取扱説明書

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