Omega PICOMAG 取扱説明書

  • こんにちは!Endress+Hauser Picomag IO-Link電磁流量計の取扱説明書の内容を精読しました。機器の設置、操作、設定、トラブルシューティングなど、あらゆる疑問にお答えできます。IO-Link接続やSmartBlueアプリの使い方、診断情報の見方など、お気軽にご質問ください!
  • SmartBlueアプリを使用するにはどうすればよいですか?
    IO-Link接続の設定方法は?
    機器の診断情報はどのように確認できますか?
    機器の設置条件は?
Products Solutions Services
取扱説明書
Picomag
IO-Link
電磁流量計
BA01697D/33/JA/04.19
71453748
2019-05-01
バージョン
01.00.zz (デバイスファームウェア)
Picomag IO-Link
2 Endress+Hauser
本書は、本機器で作業する場合にいつでもすぐに手に取れる安全な場所に保管してく
ださい。
要員やプラントが危険にさらされないよう、「基本安全注意事項」セクション、なら
びに作業手順に関して本書に規定されている、その他の安全注意事項をすべて熟読し
てください。
弊社は、事前の予告なしに技術仕様を変更する権利を有するものとします。本書に関
する最新情報および更新内容については、弊社営業所もしくは販売代理店にお問い合
わせください。
Picomag IO-Link 目次
Endress+Hauser 3
目次
1 本説明書について .................. 5
1.1 資料の機能 ........................... 5
1.2 使用されるシンボル .................... 5
1.2.1 安全シンボル ................... 5
1.2.2 電気シンボル ................... 5
1.2.3 通信シンボル ................... 5
1.2.4 特定情報に関するシンボル ........ 5
1.2.5 図中のシンボル ................. 6
1.3 関連資料 ............................. 6
1.4 登録商標 ............................. 6
2 安全上の基本注意事項 .............. 7
2.1 要員の要件 ........................... 7
2.2 用途 ................................ 7
2.3 労働安全 ............................. 7
2.4 操作上の安全性 ....................... 7
2.5 製品の安全性 ......................... 8
2.6 IT セキュリティ ....................... 8
2.7 機器固有の IT セキュリティ .............. 8
2.7.1 SmartBlue アプリを介したアクセ
............................ 8
2.7.2 パスワードによるアクセス保護 ..... 8
2.7.3 Bluetooth® ワイヤレス技術を介し
たアクセス ..................... 9
3 納品内容確認および製品識別表示 .. 10
3.1 納品内容確認 ........................ 10
3.2 製品識別表示 ........................ 10
3.2.1 機器のシンボル ................ 11
4 保管および輸送 ................... 12
4.1 保管条件 ............................ 12
4.2 製品の運搬 .......................... 12
4.3 梱包材の廃棄 ........................ 12
5 設置 .............................. 13
5.1 設置条件 ............................ 13
5.1.1 取付位置 ..................... 13
5.2 機器の取付け ........................ 13
6 電気接続 .......................... 15
6.1 接続条件 ............................ 15
6.1.1 接続ケーブルの要件 ............. 15
6.1.2 機器プラグのピンの割当て ....... 15
6.2 機器の接続 .......................... 18
6.3 配線状況の確認 ...................... 18
7 操作オプション ................... 19
7.1 SmartBlue アプリによる操作メニューへの
アクセス ............................ 19
8 システム統合 ..................... 20
8.1 デバイス記述ファイルの概要 ............ 20
8.2 機器マスタファイル ................... 20
9 設定 .............................. 21
9.1 機器のスイッチオン ................... 21
9.2 操作メニューの概要 ................... 21
9.3 機器の設定 .......................... 21
9.3.1 識別 ......................... 21
9.3.2 システム単位の設定 ............. 22
9.3.3 設置方向および測定の設定 ....... 22
9.3.4 IO モジュールの設定 ............ 23
9.3.5 積算計 ....................... 28
9.3.6 表示部の設定 .................. 29
9.3.7 セキュリティ .................. 30
9.3.8 データ管理 .................... 30
9.4 未処理の診断イベント ................. 31
9.4.1 シミュレーション .............. 31
9.5 System ............................. 31
10 操作 .............................. 33
10.1 設定のオフラインクイック表示 .......... 33
11 診断およびトラブルシューティン
................................ 35
11.1 一般トラブルシューティング ............ 35
11.2 現場表示器の診断情報 ................. 36
11.2.1 診断メッセージ ................ 36
11.3 診断イベントの概要 ................... 37
11.4 機器情報 ............................ 38
11.5 ファームウェアの履歴 ................. 38
12 アクセサリ ........................ 39
13 技術データ ........................ 41
13.1 入力 ............................... 41
13.2 出力 ............................... 41
13.3 電源 ............................... 41
13.4 性能特性 ............................ 41
13.5 設置 ............................... 41
13.6 環境 ............................... 42
13.7 プロセス ............................ 42
13.8 構造 ............................... 42
13.9 操作性 ............................. 43
13.10 認証と認定 .......................... 44
14 付録 .............................. 45
14.1 無線認証 ............................ 45
14.1.1 ヨーロッパ .................... 45
14.1.2 カナダおよび米国 .............. 45
14.1.3 インド ....................... 45
目次 Picomag IO-Link
4 Endress+Hauser
14.1.4 シンガポール .................. 45
14.1.5 タイ ......................... 46
14.1.6 アルゼンチン .................. 46
14.1.7 台湾 ......................... 46
14.1.8 ブラジル ..................... 46
14.1.9 韓国 ......................... 47
14.1.10その他の国 .................... 47
14.2 IO-Link プロセスデータ ................ 48
14.2.1 データ構造 .................... 48
14.2.2 診断情報 ..................... 48
14.3 IO-Link ISDU パラメータリスト .......... 50
索引 ................................... 58
Picomag IO-Link 本説明書について
Endress+Hauser 5
1 本説明書について
1.1 資料の機能
この取扱説明書には、機器ライフサイクルの各種段階(製品の識別、納品内容確認、
管、取付け、接続、操作、設定からトラブルシューティング、メンテナンス、廃棄ま
で)において必要とされるあらゆる情報が記載されています。
1.2 使用されるシンボル
1.2.1 安全シンボル
シンボル 意味
!"
危険
危険な状況を警告するシンボルです。この表示を無視して誤った取り扱いをする
と、死亡したり、大けがをしたりするほか、爆発・火災を引き起こす恐れがありま
す。
!"
警告
危険な状況を警告するシンボルです。この表示を無視して誤った取り扱いをする
と、死亡、大けが、爆発、火災の恐れがあります。
!"
注意
危険な状況を警告するシンボルです。この表示を無視して誤った取り扱いをする
と、けが、物的損害の恐れがあります。
!"
注意!
人身傷害につながらない、手順やその他の事象に関する情報を示すシンボルです。
1.2.2 電気シンボル
シンボル 意味
直流
交流
1.2.3 通信シンボル
シンボル 意味
Bluetooth®
近距離における機器間の無線データ伝送
® IO-Link
インテリジェントなセンサとアクチュエータをオートメーションシステムに接続
するための通信システムです。IO-Link 技術は、IEC 61131-9 規格の「小型センサお
よびアクチュエータ用シングルドロップデジタル通信インターフェイス(SDCI)
規定で標準化されています。
1.2.4 特定情報に関するシンボル
シンボル 意味
許可
許可された手順、プロセス、動作
推奨
推奨の手順、プロセス、動作
本説明書について Picomag IO-Link
6 Endress+Hauser
シンボル 意味
禁止
禁止された手順、プロセス、動作
ヒント
追加情報を示します。
資料参照
A
ページ参照
図参照
注意すべき注記または個々のステップ
1.
,
2.
,
3.
一連のステップ
操作・設定の結果
1.2.5 図中のシンボル
シンボル 意味
1, 2, 3, ... 項目番号
A, B, C, ...
1.3 関連資料
同梱される関連の技術資料の概要については、次を参照してください。
W@M デバイスビューワー:機器のシリアル番号を入力してください
www.endress.com/deviceviewer
Endress+Hauser Operations アプリ:機器のシリアル番号を入力するか、機器の
2-D マトリクスコードをスキャンしてください。
1.4 登録商標
®
これは登録商標です。これは、IO-Link コミュニティの会員、または適切なライセンス
を有する非会員の製品やサービスでのみ使用できます。IO-Link の使用に関する詳細に
ついては、IO-Link コミュニティの規則を参照してください(www.io.link.com
Bluetooth® ワイヤレス技術
®
Bluetooth® の文字商標とロゴは Bluetooth SIG, Inc. の登録商標であり、Endress+Hauser
は許可を受けてこのマークを使用しています。
Apple®
Apple、Apple ロゴ、iPhone、iPod touch は、米国その他各国で登録された Apple Inc.
の商標です。App Store は Apple Inc. のサービスマークです。
Android®
Android、Google Play、Google Play ロゴは Google Inc. の登録商標です。
Picomag IO-Link 安全上の基本注意事項
Endress+Hauser 7
2 安全上の基本注意事項
2.1 要員の要件
設置、設定、診断、およびメンテナンスを実施する要員は、以下の要件を満たさなけれ
ばなりません。
訓練を受けて、当該任務および作業に関する資格を取得した専門作業員であること。
施設責任者の許可を得ていること。
各地域/各国の法規を熟知していること。
作業を開始する前に、取扱説明書、補足資料、ならびに証明書(用途に応じて異な
ります)の説明を読み、内容を理解しておくこと。
指示に従い、基本条件を遵守すること。
オペレータ要員は、以下の要件を満たさなければなりません。
施設責任者からその作業に必要な訓練および許可を得ていること。
本資料の説明に従うこと。
2.2 用途
アプリケーションおよび測定物
この簡易取扱説明書に記載された機器は、最小導電率が 20 µS/cm の液体の流量測定に
のみ使用することを目的としたものです。
運転時間中、機器が適切な条件下にあるよう、次の点に注意してください。
本機器は、接液部材質の耐食性を十分に確保できる測定物の測定にのみ使用してく
ださい。
不適切な用途
指定用途以外での使用は、安全性を危うくする可能性があります。製造者は、定められ
た使用法以外または誤った使用方法により発生する損害について責任を負いません。
L
警告
腐食性または研磨性のある流体、あるいは周囲条件による破損の危険
プロセス流体とセンサ材質の適合性を確認してください。
プロセス内のすべての接液部材質の耐食性を確認してください。
規定された圧力および温度の範囲内に保ってください。
残存リスク
L
警告
電子モジュールと測定物により表面が加熱する可能性があります。それにより、やけど
の危険が発生します。
流体温度が高い場合は、接触しないように保護対策を講じて、やけどを防止してく
ださい。
2.3 労働安全
機器で作業する場合:
各地域/各国の規定に従って必要な個人用保護具を着用してください。
配管の溶接作業の場合:
溶接装置は機器を介して接地しないでください。
2.4 操作上の安全性
けがに注意!
本機器は、適切な技術条件およびフェールセーフ条件下でのみ操作してください。
安全上の基本注意事項 Picomag IO-Link
8 Endress+Hauser
施設作業者には、機器を支障なく操作できるようにする責任があります。
2.5 製品の安全性
本機器は、最新の安全要件に適合するように GEP(Good Engineering Practice)に従っ
て設計され、テストされて安全に操作できる状態で工場から出荷されます。
本機は一般的な安全基準および法的要件を満たしています。また、機器固有の EU 適合
宣言に明記された EU 指令にも準拠します。Endress+Hauser は機器に CE マークを添
付することにより、機器の適合性を保証します。
2.6 IT セキュリティ
取扱説明書の指示に従って機器を設置および使用した場合にのみ、当社の保証は有効で
す。本機器には、設定が不注意で変更されないよう、保護するためのセキュリティ機構
が備えられています。
機器および関連データ伝送をさらに保護するための IT セキュリティ対策は、施設責任
者の安全基準に従って施設責任者自身が実行する必要があります。
2.7 機器固有の IT セキュリティ
2.7.1 SmartBlue アプリを介したアクセス
機器には 2 つのアクセスレベル(ユーザーロール)が設定されます(オペレータ ユー
ザーロールとメンテナンス ユーザーロール)メンテナンス ユーザーロールが初期設
定となります。
ユーザー固有のアクセスコードが設定されていない場合はSet access code(アクセス
コードの設定)パラメータにおいて)、初期設定 0000 が引き続き適用され、メンテナ
ンス ユーザーロールが自動的に有効になります。機器の設定データは書き込み保護に
ならず、いつでも編集できます。
ユーザー固有のアクセスコードが設定されている場合はSet access code(アクセスコ
ードの設定)パラメータにおいて)、すべてのパラメータが書き込み保護になり、オペ
レータ ユーザーロールで機器にアクセスします。メンテナンス ユーザーロールを有効
にして、すべてのパラメータを書き込みアクセス可能にする前に、定義済みのアクセス
コードを再入力する必要があります。
2.7.2 パスワードによるアクセス保護
機器パラメータへの書き込みアクセス、または Bluetooth® インターフェイスを介した
機器へのアクセスを防ぐため、各種のパスワードを使用できます。
ユーザー固有のアクセスコード
SmartBlue アプリにより機器パラメータへの書き込みアクセスを防止
Bluetooth キー
パスワードにより、Bluetooth® インターフェイスを介した操作機器(例スマートフ
ォン、タブレット端末)と機器の接続が防止されます。
パスワードの使用に関する一般的注意事項
機器とともに支給されたアクセスコードと Bluetooth キーは、設定中に変更する必要
があります。
アクセスコードと Bluetooth キーの決定および管理を行う場合は、安全なパスワード
を生成するための一般規則に従ってください。
ユーザーにはアクセスコードと Bluetooth キーを管理して慎重に取り扱う責任があ
ります。
Picomag IO-Link 安全上の基本注意事項
Endress+Hauser 9
2.7.3 Bluetooth® ワイヤレス技術を介したアクセス
Bluetooth® ワイヤレス技術を介した安全な信号伝送には、フラウンホーファー研究所
で試験された暗号化方式が使用されます。
SmartBlue アプリが搭載されていない場合、Bluetooth® ワイヤレス技術を介して機器
を表示することはできません。
機器とスマートフォンまたはタブレット端末とのポイントトゥーポイント接続の
みが構築されます。
Bluetooth® ワイヤレス技術インターフェイスは SmartBlue を使用して無効にできま
す。
納品内容確認および製品識別表示 Picomag IO-Link
10 Endress+Hauser
3 納品内容確認および製品識別表示
3.1 納品内容確認
1
2
発送書類(1)と製品ラベル
(2)に記載されたオーダー
コードが一致するか?
納入品に損傷がないか?
Order code:
Ser. no.:
Ext. ord. cd.:
i
i
Date:
銘板のデータと発送書類に
記載された注文情報が一致
するか?
付随する安全データシート
があるか?
1 つでも条件が満たされていない場合は、弊社営業所もしくは販売代理店にお問
い合わせください。
機器バージョンに応じて、CD-ROM は納入範囲に含まれないことがあります。技
術資料はインターネットまたは「Endress+Hauser Operations アプリ」から入手
可能です。「製品識別表示」セクションを参照してください。
3.2 製品識別表示
機器を識別するには以下の方法があります。
機器ラベル
納品書に記載されたオーダーコード(機器仕様コードの明細付き)
W@M デバイスビューワーwww.endress.com/deviceviewerに機器ラベルのシリア
ル番号を入力すると、機器に関するすべての情報が表示されます。
機器ラベルのシリアル番号を Endress+Hauser Operations アプリに入力するか、
Endress+Hauser Operations アプリで機器の 2-D マトリクスコード(QR コード)をス
キャンすると、機器に関するすべての情報が表示されます。
Picomag IO-Link 納品内容確認および製品識別表示
Endress+Hauser 11
3.2.1 機器のシンボル
シンボル 意味
警告
危険な状況を警告するシンボルです。この表示を無視して誤った取り扱いをすると、死亡、
けが、爆発、火災の恐れがあります。
資料参照
対応する機器関連文書の参照指示
保管および輸送 Picomag IO-Link
12 Endress+Hauser
4 保管および輸送
4.1 保管条件
保管する際は、次の点に注意してください。
衝撃を防止するため、納品に使用された梱包材を使って保管してください。
乾燥した場所に保管してください。
屋外に保管しないでください。
保管温度→  42
4.2 製品の運搬
機器を測定点に輸送する場合、弊社出荷時の梱包材をご利用ください。
プロセス接続部に取り付けられている保護カバーまたはキャップは外さないでく
ださい。これは、シール表面の機械的な損傷と計測チューブ内の汚染を防止するた
めに必要です。
4.3 梱包材の廃棄
梱包材はすべて環境にやさしく、100% リサイクル可能です。
段ボール箱は欧州包装指令 94/62EC に準拠、RESY シンボルの貼付によりリサイクルの
可能性を承認
Picomag IO-Link 設置
Endress+Hauser 13
5 設置
5.1 設置条件
5.1.1 取付位置
取付位置
A0032998
垂直配管に設置することを推奨します。また、隣接する配管エルボとの間に十分な距離
を確保してください。h ≥ 2 × 呼び口径
上流側/下流側直管部
上流側/下流側直管長を考慮する必要はありません。
≥ 0 × DN
A0032859
取付寸法:機器の寸法および設置長さに関する情報 →  42
矢印は推奨の流れ方向を示します。反対方向の測定も可能です。→  22
5.2 機器の取付け
L
警告
やけどの危険
流体温度または周囲温度が 50 ℃を超える場合、ハウジングの周囲は 65 ℃以上の高温に
なる可能があります。
誤って接触することがないよう、ハウジングの安全対策を講じてください。
設置 Picomag IO-Link
14 Endress+Hauser
1 12 34 45 53 2
A0033002
1 パイプ
2 シール(納入範囲に含まれない)
3 アダプタ:使用可能なアダプタ →  39
4 シール(納入範囲に含まれる)
5 機器接続
Picomag IO-Link 電気接続
Endress+Hauser 15
6 電気接続
6.1 接続条件
6.1.1 接続ケーブルの要件
各地域/各国の法規および規制が適用されます。
接続ケーブル M12 × 1 A コード
導体断面積
0.12 mm
2
(AWG26)以上
温度範囲 –10~+90 °C (+14~+194 °F)
保護等級 IP65/67、汚染度 3
湿度および湿気 最大 100% rh までの屋内環境に最適(湿気の多い場所)
6.1.2 機器プラグのピンの割当て
A
2 WH
1 BN
4 BK
3 BU
1
2
3
4
+
-
!
A
B
B
A
L+
L-
IO2
IO1
A0033004
A コネクタ(Picomag)
B ソケット(ユーザー側)
ピン 割当て 説明
1 L+ 電源電圧 +(DC 18~30 V/最大 3 W)
2 IO2 入出力 2 は IO1 と関係なく設定可能
3 L- 電源電圧 -
4 IO1 入出力 1 は IO2 と関係なく設定可能
電気接続 Picomag IO-Link
16 Endress+Hauser
スイッチ出力設定バージョン
IO1 および IO2 のスイッチング動作は互いに関係なく設定可能です。
pnp
1)
npn
2)
1
2
3
4
B
A
L+
L-
A0033005
A コネクタ(Picomag)
B ソケット(ユーザー側)
L+ 電源電圧 +
L- 電源電圧 -
1
2
3
4
B
A
L+
L-
A0033006
A コネクタ(Picomag)
B ソケット(ユーザー側)
L+ 電源電圧 +
L- 電源電圧 -
負荷が高側 L+ に切り替わります。最大負荷電流は
250 mA です。出力は過負荷に耐えます。
負荷が低側 L- に切り替わります。最大負荷電流は
250 mA です。出力は過負荷に耐えます。
1) 正負正型(ハイサイドスイッチ)
2) 負正負型(ローサイドスイッチ)
パルス出力設定バージョン
1
2
3
4
B
A
L+
L-
A0033005
 1 pnp スイッチング動作のパルス出力
A コネクタ(Picomag)
B ソケット(ユーザー側)
L+ 電源電圧 +
L- 電源電圧 -
負荷が高側 L+ に切り替わります。最大負荷電流は 250 mA です。出力は過負荷に耐
えます。
電流出力設定バージョン
1
2
3
4
B
A
L+
L-
A0033007
 2 電流出力、アクティブ、4~20 mA
A コネクタ(Picomag)
B ソケット(ユーザー側)
L+ 電源電圧 +
L- 電源電圧 -
Picomag IO-Link 電気接続
Endress+Hauser 17
電流は出力から L- に流れます。最大負荷は 500 Ω を超えてはなりません。これより大
きな負荷は出力信号を歪ませます。
電圧出力設定バージョン
1
2
3
4
B
A
L+
L-
A0033007
 3 電圧出力、アクティブ、2~10 V
A コネクタ(Picomag)
B ソケット(ユーザー側)
L+ 電源電圧 +
L- 電源電圧 -
出力からの電圧が L- に印加されます。負荷は 500 Ω 以上でなければなりません。出力
は過負荷に耐えます。
ステータス入力設定バージョン
15 V(スイッチオンしきい値)
5 V(スイッチオフしきい値)
1
2
3
4
B
A
L+
L-
==
A0033008
 4 ステータス入力
A コネクタ(Picomag)
B ソケット(ユーザー側)
L+ 電源電圧 +
L- 電源電圧 -
内部抵抗:7.5 kΩ
IO-Link 設定バージョン
Output 1(出力 1)→  23 サブメニューの出力 1 でのみ使用できるオプション
です。
機器には、ピン 2 に 2 つ目の IO 機能を備えた通信速度 38,400 の IO-Link 通信インター
フェイスが搭載されています。これにより、操作するためには IO-Link に準拠したモジ
ュール(IO-Link マスタ)が必要となります。IO-Link 通信インターフェイスは、プロセ
スおよび診断データへの直接アクセスを可能にします。
電気接続 Picomag IO-Link
18 Endress+Hauser
6.2 機器の接続
注記
機器を設置できるのは、適切なトレーニングを受けた技術者に限られます。
電気工学的なシステムの設置に関して、国内および国際的な法規を順守してくださ
い。
電源は EN 50178、SELV、PELV またはクラス 2 に準拠します。
1. システムの電源をオフにします。
2. コネクタを介して機器を接続します。
3.
1
A0033003
接地されていない配管の場合:
接地端子アクセサリを使用して機器を接地する必要があります。
6.3 配線状況の確認
ケーブルあるいは機器に損傷はないか(外観検査)?
ケーブルに適切なストレインリリーフがあるか?
コネクタは正しく接続されているか?
電源電圧が機器に示されている仕様と一致しているか?
コネクタのピンの割当ては正しいか?
電位平衡が正しく確立されているか?
Picomag IO-Link 操作オプション
Endress+Hauser 19
7 操作オプション
7.1 SmartBlue アプリによる操作メニューへのアクセス
SmartBlue アプリを使用して機器の操作や設定を行うことができます。この場合、
Bluetooth® ワイヤレス技術インターフェイスを介して接続が確立されます。
サポートされる機能
Live List で機器の選択および機器へのアクセス(ログイン)
機器の設定
測定値、機器ステータス、診断情報へのアクセス
SmartBlue アプリは Android 機器(Google Play ストア)および iOS 機器(iTunes Apple
Store)向けに無料でダウンロードできます(Endress+Hauser SmartBlue)
QR コードを使用して直接アプリへ:
A0033202
システム要件
iOS 搭載機器:
iOS9.0 以上
Android 搭載機器:
Android 4.4 KitKat 以上
SmartBlue アプリのダウンロード:
1. SmartBlue アプリをインストールして、起動します。
使用できるすべての機器が Live List に表示されます。
リストには設定されたタグ番号で機器が表示されます。タグ番号の初期設定
EH_DMA_XYZZ(XYZZ = 機器シリアル番号の最後の 7 桁)です。
2. Android 機器の場合は GPS 機能を有効にしてください(IOS 機器の場合、これは必
須手順ではありません)
3. Live List から機器を選択します。
ログインダイアログボックスが表示されます。
ログイン:
4. ユーザー名を入力します:admin
5. 最初のパスワードを入力します:機器のシリアル番号。
初回ログイン時には、パスワードの変更を勧めるメッセージが表示されます。
6. 入力値を確定します。
メインメニューが表示されます。
7. (任意手順)パスワードを変更します。
機器に関する情報の各種項目への移動:画面を横にスワイプします。
システム統合 Picomag IO-Link
20 Endress+Hauser
8 システム統合
機器には IO-Link 通信インターフェイスがあります。IO-Link インターフェイスによ
り、プロセスおよび診断データへの直接アクセスと迅速な機器の設定が可能となりま
す。
仕様:
IO-Link 仕様:バージョン 1.1
IO-Link スマートセンサプロファイル 第 2 版
SIO モード:あり
速度:COM2(38.4 kBaud)
最小サイクル時間:10 ms
プロセスデータ幅:120 bit
IO-Link データ保存:あり
ブロック設定:なし
機器の操作可能:電源電圧を印加されてから 4 秒後に機器は操作可能
IO-Link の詳細については、www.io-link.com を参照してください。
IO-Link ISDU パラメータリストの全体概要 →  50
8.1 デバイス記述ファイルの概要
現在の機器データバージョン
ファームウェアのバージョン 01.01.zz 取扱説明書の表紙に明記
機器ラベルに明記
Firmware version(ファームウェアのバー
ジョン)システムパラメータ
ファームウェアのバージョンのリ
リース日付
2019 年 5 月 ---
プロファイルバージョン 1.1
スマートセンサプ
ロファイル
---
8.2 機器マスタファイル
フィールド機器をデジタル通信システムに統合するために、IO-Link システムは出力デ
ータ、入力データ、データ形式、データ容量、サポートされた伝送速度といった機器パ
ラメータの記述を必要とします。
これらのデータは、通信システム設定時に汎用体モジュールを介して IO-Link マスタに
提供される機器マスタファイル(IODD
1)
)に記載されています。
IODD は以下からダウンロードできます。
Endress+Hauser:www.endress.com
IODDfinder:ioddfinder.io-link.com
1) IO Device Description
/