Roland S-1 取扱説明書

カテゴリー
MIDIキーボード
タイプ
取扱説明書
S-1
取扱説明書
目次
2
目次
S-1 扱説明書 .................................................... 3
各部の名称とはたらき ......................................... 4
トップ・パネル ................................................................... 4
リア・パネル ...................................................................... 8
キーボード・パッドで演奏する ........................... 9
パターンを選んで演奏する ................................ 10
パターンを選ぶ ................................................................ 10
テンポを設定する ............................................................ 12
音作りをする ...................................................... 13
OSCILLATOR セクション .............................................. 13
FILTER セクション .......................................................... 17
AMP セクション ............................................................. 20
ENV セクション .............................................................. 21
LFO セクション............................................................... 25
コントローラー・セクション ......................................... 28
EFX セクション ............................................................... 31
オシレーターのオリジナル波形を作る(OSC DRAW
.......................................................................................... 35
波形を切り刻んで倍音を強調する(OSC CHOP..... 37
ノートや演奏情報/モーションを編集する ....... 39
ステップ・パッドで入力する ......................................... 42
キーボード・パッドで編集する(和音) ...................... 45
ステップを編集する ........................................................ 47
リアルタイムに演奏を入力する ..................................... 50
演奏を確認しながらステップを編集する ...................... 51
ノートをまとめて削除する ................................ 54
モーションを入力/削除する ............................ 55
シーケンサーの便利な機能 ................................ 57
パターンを保存する ........................................... 59
パターンをコピー/初期化/リロードする ...... 60
その他の便利な機能 ........................................... 62
アルペジオで演奏する .................................................... 62
マニュアル機能を使う .................................................... 66
特定のステップでループする(ステップ・ループ) ... 67
移調する(キー・トランスポーズ) .............................. 68
本体を傾けてパラメーターをコントロールする(D-
MOTION..................................................................... 69
D-MOTION を設定する .............................................. 69
上昇音/下降音を演奏に加える(ライザー) ............... 71
メトロノームを使う ........................................................ 73
パターン全体のプロバビリティーを設定する(マスタ
ー・プロバビリティー) ................................................. 74
グローバル・ディレイ/リバーブを使う ...................... 75
パソコンやモバイル機器と接続する ................. 76
工場出荷時の設定に戻す(ファクトリー・リセッ
ト) .................................................................... 78
データのバックアップ/リストア ..................... 79
ファンクションの使いかた ................................ 80
メニューの使いかた ........................................... 85
つまみ割り当て表 .............................................. 90
主な仕様 ............................................................. 92
シグナルフロー図 .............................................. 93
MIDI インプリメンテーション・チャート ....... 94
S-1 取扱説明書
3
S-1 取扱説明書
© 2023 Roland Corporation
各部の名称とはたらき
4
各部の名称とはたらき
トップ・パネル(P.4)
リア・パネル(P.8)
トップ・パネル
1. 端子
操作子 説明
CHARGE インジケー
ター
USB 端子に給電されている場合
オレンジ(点灯):
充電中です。
(点灯):
充電が完了しました。
オレンジ(点滅):
充電エラーが発生しました。お買い上げ店、または当社サポート窓口
にお問い合わせください。
https://roland.cm/roland_support
USB 端子に給電されていない場
(点灯):
バッテリーの残量がわずかです。充電してください。
* 30 分以内に本体の電源が切れます。
SYNC IN 端子
外部機器からの同期信号を入力します。
SYNC OUT 端子
外部機器へ同期信号を出力します。
各部の名称とはたらき
5
操作子 説明
MIX IN 端子
オーディオ入力端子です。
接続した機器の音と S-1 の演奏音がミックスされて MIX OUT 端子から出力されます。
MIX OUT 端子
オーディオ出力端子です。
ヘッドホンを接続することができます。
VOLUME]つまみ
MIX OUT 端子の音量を調節します。
* 他の機器と接続するときは、誤動作や故障を防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞り、すべての機器の電源を切
ってください。
* 本製品はリチウムイオン電池を搭載しています。
本製品を長期間使用しない場合でも、内蔵のリチウムイオン電池の劣化を防ぐため、3 か月に 1 度充電してくださ
い。
充電時の温度範囲
5~35
リチウムイオン電池の性能を十分に発揮させるためには、1030での充電をおすすめします。
* SYNC INOUT 端子は「モノラル・ミニ・プラグ」のケーブルで接続してください。「ステレオ・ミニ・プラ
グ」のケーブルは使用しないでください。正しく動作しません。
* SYNC OUT 端子にはオーディオ機器を接続しないでください。故障の原因になります。
* SYNC IN 端子に外部機器が接続された場合は、MIDI Clock Sync の設定にかかわらず、SYNC IN 端子に入力され
たクロックに同期します。
* MIX IN/OUT 端子は「ステレオ・ミニ・プラグ」のケーブルで接続してください。「モノラル・ミニ・プラグ」
のケーブルは使用しないでください。正しく動作しません。
2.
操作子 説明
ディスプレイ
4 桁の 7 セグメント(LED表示器です。
パターンがエディットされた場合は、右端にドット( . )が点灯表示されます。
TEMPO/VALUE]つ
まみ
ディスプレイに表示されている値を変更します。
SHIFT]ボタンと組み合わせると、テンポの微調整をしたり、パラメーターの値を大きく
変更したりすることができます。
ø](PLAY)ボタン
パターンを再生します。
もう一度押すと停止します。
ó](REC)ボタン
録音待機にします。
パターンを再生すると録音が開始されます。
キーボード・パッドを押したりつまみを回したりすると、ステップ・シーケンサーにノート
やパラメーターの変化が録音/記録されます。
各部の名称とはたらき
6
3.
セクション 操作子 説明
LFO
RATE]つまみ
LFO のうねりの速さを決めます。
WAVE FORM]つまみ
LFO の波形を選びます。
(のこぎり波)、
(逆のこぎり波)、
(三角波)、
(矩形波)、
RND(ランダム)、
NOISE(ノイズ)
OSCILLATOR
RANGE]つまみ
オシレーターのオクターブを設定します。
LFO]つまみ
LFO でオシレーターを変調するときの、かかり具合を調節します。
](矩形波)つまみ
矩形波のレベルを調節します。
](のこぎり波)つま
のこぎり波のレベルを調節します。
SUB]つまみ
サブ・オシレーターのレベルを調節します。
NOISE]つまみ
ノイズのレベルを調節します。
FILTER
FREQ]つまみ
ロー・パス・フィルターのカットオフ周波数を決めます。
RESO]つまみ
フィルターのカットオフ周波数付近を強調します。
LFO]つまみ
LFO でカットオフ周波数をコントロールするときの、かかり具合を
調節します。
ENV]つまみ
ENV でカットオフ周波数をコントロールするときの、かかり具合を
調節します。
ENV
ATTACK]つまみ
アタック・タイムを調節します。
DECAY]つまみ
ディケイ・タイムを調節します。
SUSTAIN]つまみ
サステイン・レベルを調節します。
RELEASE]つまみ
リリース・タイムを調節します。
EFX
DELAY]つまみ
ディレイの音量を調節します。
REVERB]つまみ
リバーブの音量を調節します。
[D-MOTION
DESTINATION)ボタン
本体の傾きで音色をコントロールする、D-MOTION 機能をオン/オ
フします。
詳しくは、「本体を傾けてパラメーターをコントロールする(D-
MOTION)(P.69)」をご覧ください。
* D-MOTION を使うときは、本体の両側をしっかりと持ち、接
続しているケーブルに負荷がかからないようにご注意くださ
い。
SHIFT]ボタンと組み合わせると、D-MOTION の設定をする
DESTINATION 画面を表示させることができます。
各部の名称とはたらき
7
セクション 操作子 説明
PATTERN](STEP
LOOP)ボタン
オン(点灯)にすると、パターン選択モードになります。
SHIFT]ボタンと組み合わせると、STEP LOOP 機能を使用するこ
とができます。
STEP](KEY
TRANSPOSE)ボタン
このボタンを点灯させると、キーボード・パッドの白鍵がステップ・
パッド[1]~[16]に切り替わります。
SHIFT]ボタンと組み合わせると、KEY TRANSPOSE を設定する
ことができます。
SHIFT]ボタンを押しながら回すことで、通常と異なる音色パラメーターを操作することができます。また、設定値
を変更せずに確認する方法もあります。
詳しくは「つまみ割り当て表(P.90)」をご覧ください。
4.
操作子 説明
SHIFT]ボタンを押しながら各ボタンを押すと、パラメーターの設定や、さまざまな機
能を実行することができます。
キーボード・パッドのホールド機能をオン/オフします。
SHIFT]+[HOLD]ボタンでマニュアル操作が実行され、選択中のパターンの音色に現
在のつまみの位置が反映されます。
パターンに反映されるのは、トップ・パネルのつまみで操作できるパラメーターのみで
す。
* SHIFT]ボタンと組み合わせて設定するパラメーター(つまみ割り当て表(P.90))
は影響を受けません。
鍵盤として演奏したり、音階を指定してシーケンサーに録音したりすることができます。
STEP]ボタンが点灯している場合は、白鍵がステップ・パッド[1]~[16]になりま
す。
また、[SHIFT]ボタンと組み合わせると、パラメーターの設定やさまざまな機能を実行
することができます。
概要については「ファンクションの使いかた(P.80)」や「メニューの使いかた(P.85)」を
ご覧ください。
各部の名称とはたらき
8
リア・パネル
A. POWER]スイッチ
電源をオン/オフします。
B. USB 端子(USB Type-C®
市販の USB2.0 ケーブル(A-C タイプ/C-C タイプ)でパソコンに接続します。
USB MIDI USB オーディオの情報をやりとりすることができます。
* 充電専用の USB ケーブルは使用しないでください。データ通信ができません。
USB 端子に給電されている場合はバッテリーを充電します。充電の状態を確認するには、「CHARGE インジケーター
(P.4)」をご覧ください。
* 充電するときはパソコンなどの USB 端子、または市販の USB 電源アダプターを使用してください(5V /
500mA 以上)。
急速充電機能がある USB 電源アダプター(5V より高い電圧を出力する)を使って充電すると、本機が故障する
可能性があるため使用しないでください。
* 必ず付属の USB ケーブルで充電してください。
C. MIDI INMIDI OUT 端子
TRS/TRS コネクティング・ケーブル(別売:BCC-1-3535 または BCC-2-3535)または、TRS/MIDI コネクティング・
ケーブル(別売:BMIDI-5-35BMIDI-1-35 または BMIDI-2-35)で外部 MIDI 機器に接続します。
市販の MIDI ケーブルで MIDI 機器を接続すると、本機と MIDI 機器を同期演奏できます。
* オーディオ機器を接続しないでください。故障の原因になります。
キーボード・パッドで演奏する
9
キーボード・パッドで演奏する
起動時、キーボード・パッドは鍵盤演奏できる状態になっています。
オクターブを切り替える
1. SHIFT]ボタンを押しながらパッド[OCT-][OCT+]を押します
設定範囲:-4~+4 オクターブ
SHIFT]ボタンを押しながらパッド[OCT-]とパッド[OCT+]を同時に押すと、オクターブの設定をリセットす
る(0 にする)ことができます。(Ver.1.02
パターンを選んで演奏する
10
パターンを選んで演奏する
パターンを選ぶ(P.10)
テンポを設定す(P.12)
パターンを選ぶ
パターンとは?
S-1 では、シーケンサーによる演奏データ(シーケンス)と演奏で使う音色(サウンド)を 1 つにまとめて管理していま
す。
これを「パターン」といいます。
パターンは、バンク(1~4)とナンバー(1~16)で指定します(合計 64 パターン)。
工場出荷時は以下のようになっています。
バンク-ナンバー 説明
1-011-16
プリセット・パターン(書き変え可能)
2-014-16
空のパターン
1. PATTERN]ボタンを押しながらパッド[1]~[4]を押して、バンクを選びます。
PATTERN]ボタンを押している間、選択中のバンクのパッドが点灯し、その他のバンクのパッドが点滅します。
PATTERN]ボタンを押している間にバンクを選ばずに[PATTERN]ボタンから手を離すと、バンクを変えずに
手順 2(ナンバーの選択)に進みます。
パターンを選んで演奏する
11
2. PATTERN]ボタンから手を離し、パッド[1]~[16]でナンバーを選びます。
演奏中にパターンを変更した場合は、次のパターンとして予約されます。
現在のパターンを最後まで演奏すると、自動的に予約したパターンに切り替わります。
PATTERN]ボタンが点灯しているとき
1. TEMPO/VALUE]つまみを回して、パターンを選びます。
パッド[1]~[16]でナンバーを選ぶこともできます。
パターンを選んで演奏する
12
テンポを設定する
1. TEMPO/VALUE]つまみを回して、テンポを設定します。
微調整するときは、[SHIFT]ボタンを押しながら[TEMPO/VALUE]つまみを回します。
0.1 単位で微調整できます。
音作りをする
13
音作りをする
S-1 には音作りをするためのさまざまな機能が用意されています。作った音色はパターンごとに保存することができま
す。
パターン 1-01~1-16 には工場出荷時のプリセットによる演奏データと音色が保存されています。
最初から音作りをする場合は、パターン 2-01 以降の空パターンを選ぶか、パターンを初期化することをおすすめしま
す。
Øパターンを選ぶ(P.10)
Øパターンを初期化する(P.60)
OSCILLATOR セクション(P.13)
FILTER セクション(P.17)
AMP セクション(P.20)
ENV セクション(P.21)
LFO セクション(P.25)
コントローラー・セクション(P.28)
EFX セクション(P.31)
オシレーターのオリジナル波形を作るOSC DRAW(P.35)
波形を切り刻んで倍音を強調する(OSC CHOP(P.37)
OSCILLATOR セクション
OSCILLATOR は、ピッチ(周波数)を変えることができる発振器です(以下、OSC)。ここでは、シンセサイザーの音
源となる原波形が作られます。
波形 波形の性質 倍音構成
のこぎり波
(Saw Tooth)
のこぎり波は、基本正弦波とその整数倍の倍音正弦波群
を、すべて一定の割合で含んでいます。
その含まれかたは右のグラフのようになっており、基本波
を 1 とした場合、n 倍音は 1/n の大きさで含まれていま
す。
音作りをする
14
波形 波形の性質 倍音構成
矩形波
Square
矩形波は基本正弦波とその奇数倍の倍音正弦波群を一定の
割合で含んでいます。
その含まれかたは n 倍のとき 1/n になっており、のこぎり
波のときと同じです。
ただし、偶数倍音はまったく含まれていません。
非対称矩形波
非対称矩形波は、上下の幅の比によって倍音構成が大きく
変化します。
上部の幅が全体の 1/n のときに n 倍音系列が欠落する性質
があります。
右グラフは 1/333%)の場合で 3、6、9 倍音が抜けてい
ます。
RANGE]つま
OSCILLATOR の音域を切り替えるつまみです。
64'から 2'まで切り替えることにより、音域をオクターブ単位で移動することができます。
8'にセットした場合、一番下の C(キーボード・パッド[2])の音が、ピアノの中央 C(MIDI ノート・ナンバー60
にあたります(Transpose:0 のとき)。
SHIFT]ボタンを押しながら[RANGE]つまみを回すとFINE TUNE つまみとして±1 オクターブの範囲でピッチ
を変化させることができます。
パルス・ウィズのコントロール・ソースを設定する(PWM SRCPWM
ソース))
パルス・ウィズとは?
矩形波で上と下の幅が等しくないものを非対称矩形波と呼びますが、矩形波の上部の幅が全体の何%になっているかを示
す値がパルス・ウィズです。
この値に応じて倍音構成は大きく変化し音色も変わります。
このパルス・ウィズは、あらかじめ設定した一定の値で使われますが、LFO やエンベロープ・ジェネレーターの信号で
時間的に変化させる場合もあります。
これを PWM(パルス・ウィズ・モジュレーション)と呼びます。
音作りをする
15
PWM ソースは、パルス・ウィズの値をあらかじめ設定した一定の値にしておく(「NAn」)のか、LFO(「LFO」)や
エンベロープ・ジェネレーター(「Env」)の信号で時間的に変化させるのかを選ぶスイッチです。
1. SHIFT]ボタンを押しながらパッド[PWM SRCを押します。
2. TEMPO/VALUE]つまみで、設定値を変更します
設定値 説明
Env
エンベロープ・ジェネレーターの信号で時間的に変化させます。
効果の深さは PWM DEPTH で調節します。
NAn
PWM DEPTH で設定された一定の値にします。
LFO
LFO の信号で時間的に変化させます。
パルス・ウィズの値やモジュレーションの深さを設定する(PWM
DEPTH
パルス・ウィズの値やモジュレーションの深さを設定します。
1. SHIFT]ボタンを押しながらパッド[PWM DEPTH]を押します。
2. TEMPO/VALUE]つまみで設定値を変更します。
設定値 説明
0~255 PWM SOURCE が「NAn」のときはパルス・ウィズの値を設定します。
LFO」や「Env」のときは、モジュレーションの深さを調節します。
オシレーターのオリジナル波形を作る(OSC DRAW
Ø オシレーターのオリジナル波形を作る(OSC DRAW(P.35)
波形を切り刻んで倍音を強調するOSC CHOP
Ø 波形を切り刻んで倍音を強調する(OSC CHOP)(P.37)
LFO]つまみ
LFO セクションからのモジュレーターの信号で、OSC の基本周波数(ピッチ)をコントロールするときに、かかり具合
を調節するつまみです。
LFO セクションの[WAVE FORM]つまみにより、変化のしかたが異なります。
オシレーターの出力をミックスする(ソース・ミキサー)
OSC からは常に 4 種類の波形が出力されており、任意の割合にミックスして使用できるようになっています。ソース・
ミキサーの出力は FILTER へ送られます。
音作りをする
16
操作子 説明
(矩形波)]つまみ
矩形波または OSC DRAW で作成したオリジナル波形のレベルを調節します。
(のこぎり波)]つまみ
のこぎり波のレベルを調節します。
SUB]つまみ
サブ・オシレーターのレベルを調節します。
NOISE]つまみ
ノイズのレベルを調節します。
サブ・オシレーターの出力波形を選ぶ(SUB OCT
サブ・オシレーターの出力波形を選びます。
1. SHIFT]ボタンを押しながらパッド[SUB OCT]を押します。
2. TEMPO/VALUE]つまみで設定値を変更します。
設定値 説明
-2o.A
-2 オクターブ非対称波形
-2oc
-2 オクターブ対称波形
-1oc
-1 オクターブ対称波形
ノイズの出力波形を選ぶ(Noise Mode
ノイズの出力波形を選びます。
1. SHIFT]ボタンを押しながらパッド[15](MENU)を押します。
2. TEMPO/VALUE]つまみで nS.Nd」(Noise Mode)を選び、パッド[2](ENTER)を押しま
す。
3. TEMPO/VALUE]つまみで設定値を変更します。
設定値 説明
Pink
ピンク・ノイズ
ľhit
ホワイト・ノイズ
音作りをする
17
FILTER セクション
FILTER は、OSC でミキシングされた音源の倍音成分をカットしたり強調したりして、音色の変化をつけるところです。
ここでは、低い周波数を通過させ高い周波数を切り捨てる(LPFLow Pass Filter)動作になっています。
FREQ]つまみ
FILTER のカットオフ・ポイント(カットオフ周波数)を設定するつまみです。
つまみを左に回すほど高音域の周波数からカットされ、正弦波に近くなったあと、音が消えます。
RESO](レゾナンス)つまみ
FREQ]つまみで設定したカットオフ・ポイント付近の周波数を強調するつまみです。
つまみを右に回すほど特定の倍音成分が強調され、音色に特徴をつけることができます。
特にレゾナンスを上げた状態でカットオフ・ポイントを動かすと、シンセサイザー独特のサウンドを作ることができま
す。
また、レゾナンスを最大まで上げると FILTER はカットオフ・ポイント付近で発振状態になります。
LFO]つまみ
FILTER のカットオフ・ポイントを LFO セクションからのモジュレーターの信号でコントロールするときのかかり具合を
調節します。
LFO セクションの[WAVE FORM]つまみにより、カットオフ・ポイントの変化のしかたが異なります。
ENV](エンベロープ・デプス)つまみ
FILTER のカットオフ・ポイントをエンベロープ・ジェネレーターの信号でコントロールするときのかかり具合を調節す
るつまみです。
つまみを右に回すと、一音一音弾くごとにあらかじめ設定された ADSR のパターン(ENV セクションにある 4 つのつま
みの組み合わせ)で FILTER のカットオフ・ポイントを変化させることができます。
一音の中で(短時間の間に)音色変化を作り出せます。
カットオフ・ポイントを音程で変化させる(FILTER KYBD(フィルター・
キーボード・フォロー))
FILTER のカットオフ・ポイントを鍵盤の音程(ピッチ)の信号でコントロールするときのかかり具合を調節するパラメ
ーターです。
音作りをする
18
音の高さによってカットオフ・ポイントを追従させることで、倍音成分を一定に保つことができます。
たとえば、低い音域で設定したカットオフ・ポイントをそのまま高い音域で弾くと、基本周波数が上がってもカットオ
フ・ポイントは変化しないため、音色が大きく変わってしまいます。
これを避けたい場合は、フィルター・キーボード・フォローを上げて使用します。
1. SHIFT]ボタンを押しながらパッド[7](FILTER KYBD)を押します。
2. TEMPO/VALUE]つまみで設定値を変更します。
設定値 説明
0~255
鍵盤の音程に合わせて、フィルターのカットオフ・ポイントを変化させます。
設定値が大きいほど音の高さによって倍音成分が変化しにくくなります。
255 でピッチに対してカットオフ・ポイントが完全に追従します。
カットオフ・ポイント(カットオフ周波数)
音作りをする
19
レゾナンス
音作りをする
20
AMP セクション
音の大きさ(音量)の変化をつけるところで、通常エンベロープ・ジェネレーターの出力信号でコントロールされ、音の
立ち上がりや減衰を作り出します。
AMP のコントロール・ソースを切り替える
AMP をエンベロープ・ジェネレーターの信号でコントロール(「Env」)するか、ゲート信号でコントロール
(「GAtE」)するかを選びます。
1. SHIFT]ボタンを押しながらパッド[AMP]を押します。
2. TEMPO/VALUE]つまみで、設定値を変更します
設定値 説明
GAtE
ゲート信号でコントロールします。
Env
エンベロープ・ジェネレーターの信号でコントロールします。
  • Page 1 1
  • Page 2 2
  • Page 3 3
  • Page 4 4
  • Page 5 5
  • Page 6 6
  • Page 7 7
  • Page 8 8
  • Page 9 9
  • Page 10 10
  • Page 11 11
  • Page 12 12
  • Page 13 13
  • Page 14 14
  • Page 15 15
  • Page 16 16
  • Page 17 17
  • Page 18 18
  • Page 19 19
  • Page 20 20
  • Page 21 21
  • Page 22 22
  • Page 23 23
  • Page 24 24
  • Page 25 25
  • Page 26 26
  • Page 27 27
  • Page 28 28
  • Page 29 29
  • Page 30 30
  • Page 31 31
  • Page 32 32
  • Page 33 33
  • Page 34 34
  • Page 35 35
  • Page 36 36
  • Page 37 37
  • Page 38 38
  • Page 39 39
  • Page 40 40
  • Page 41 41
  • Page 42 42
  • Page 43 43
  • Page 44 44
  • Page 45 45
  • Page 46 46
  • Page 47 47
  • Page 48 48
  • Page 49 49
  • Page 50 50
  • Page 51 51
  • Page 52 52
  • Page 53 53
  • Page 54 54
  • Page 55 55
  • Page 56 56
  • Page 57 57
  • Page 58 58
  • Page 59 59
  • Page 60 60
  • Page 61 61
  • Page 62 62
  • Page 63 63
  • Page 64 64
  • Page 65 65
  • Page 66 66
  • Page 67 67
  • Page 68 68
  • Page 69 69
  • Page 70 70
  • Page 71 71
  • Page 72 72
  • Page 73 73
  • Page 74 74
  • Page 75 75
  • Page 76 76
  • Page 77 77
  • Page 78 78
  • Page 79 79
  • Page 80 80
  • Page 81 81
  • Page 82 82
  • Page 83 83
  • Page 84 84
  • Page 85 85
  • Page 86 86
  • Page 87 87
  • Page 88 88
  • Page 89 89
  • Page 90 90
  • Page 91 91
  • Page 92 92
  • Page 93 93
  • Page 94 94
  • Page 95 95
  • Page 96 96
  • Page 97 97
  • Page 98 98

Roland S-1 取扱説明書

カテゴリー
MIDIキーボード
タイプ
取扱説明書