4 柱型ラックの取り付け 127
警告: ラックキャビネットはサイズが非常に大きく重量もありますが、キャスターで簡単に移動でき
るようになっています。このキャスターにはブレーキがないため、ラックキャビネットを移動すると
きは十分な注意が必要です。ラックキャビネットを別の場所に移動するときは、水平調節用の脚を収
納してください。長い傾斜面、急勾配のある場所、スロープなど、バランスが取りにくい場所には
キャビネットを設置しないでください。水平調節用の脚を伸ばしてキャビネットを支え、キャビネッ
トが動かないようにしてください。
メモ: システム自体の設置方法については、「「ラックへのシステムの取り付け」(138 ページ)」を参
照してください。
安全に関する重要な注意
システムをラックに取り付けるときは、次の各項の安全に関する注意を遵守してください。
警告: 作業者は、自分自身と周囲の人々を保護するために、本書の手順に必ず従ってください。本シ
ステムは非常に重量があり大きいため、ご自身や周囲の人々のけがを防ぐために準備と計画を適切に
行うことが重要です。これは、特にシステムをラックの高い位置に取り付ける場合に重要になります。
警告: 別のシステム用に設計されたラックキットのコンポーネントは取り付けないでください。ご使
用のシステム用のラックキットのみをお使いください。別のシステム用のラックキットを使用すると、
システムが損傷し、ご自身や周囲の人々がけがをするおそれがあります。
VersaRails のラック要件
注意: VersaRails ラックキットは、米国規格協会(ANSI)/ 米国電子工業会(EIA)規格 ANSI/EIA-310-
D-92、国際電気標準会議(IEC)297、ドイツ工業規格(DIN)41494 の仕様を満たすラックについてト
レーニングを受けたサービス技術者が取り付けるように設計されています。ラックキットは、ラック
に取り付けるシステム 1 台につき 1 セット必要です。
ラックスタビライザ
警告: 単体ラックでは正面と側面のスタビライザ、連結ラックでは正面のスタビライザを取り付けて
からラックにシステムを取り付けてください。スタビライザを正しく取り付けずにシステムをラック
に取り付けると、ラックが転倒し、けがをするおそれがあります。必ずスタビライザを取り付けてか
ら、ラックにコンポーネントを取り付けてください。
スタビライザはラックの転倒を防ぎます。スタビライザを取り付けて床に固定する手順については、
ラックキャビネットに付属のマニュアルを参照してください。
推奨する工具および備品
システムを
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柱型ラックキャビネットに取り付ける際、以下の工具および備品が必要な場合があり
ます。
•
#2
プラスドライバ
•
マスキングテープまたはフェルトペン(取り付け穴に印を付けるときに使用)