Magnat Power Core One Limited 取扱説明書

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カーオーディオアンプ
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取扱説明書
お客様各位
カー・オーディオ用パワーアンプ、Power Core One Limited は車内での音の再生に対する高度な要求に余すところなく 応えてくれる高
性能機です。Power Core One Limitedは低音バス用の出力余裕の大きさ、高調波歪の低さ、中立的な再生 など自動車用ハイファイの新
たな再生品質を切り開きます。このアンプの特長は高い運転電流、高速スイッチ性能、優れた耐温安定性にあります。雄大な音質感を
完璧なまでに再現するこのハイテク製品をお楽しみください。
アンプを取り付け、作動させる前に取り付け説明書を最後までお読みください。
1. 技術データ
最大出力 (100 Hz サインバースト 2:8, B+=14.4V) 1200 W 4 Ohm
定格出力 (ドイツ工業規格DIN 45 324, B+=14.4V) 600 W 4 Ohm
最大出力 (100 Hz サインバースト 2:8, B+=14.4V) 1500 W 2 Ohm
定格出力 (ドイツ工業規格DIN 45 324, B+=14.4V) 750 W 2 Ohm
最大出力 (100 Hz サインバースト 2:8, B+=14.4V) 2500 W 1 Ohm
定格出力 (ドイツ工業規格DIN 45 324, B+=14.4V) 1250 W 1 Ohm
スピーカーインピーダンス 1 – 8 Ohm
周波数特性 5 – 150 Hz (-3 dB)
全高調波歪率 (ドイツ工業規格DIN 45 403) < 0.08 % (100 Hz)
SN比 (IEC A) > 100 dB
入力感度 LOW LEVEL INPUT 0.2 – 6 V
入力インピーダンス LOW LEVEL INPUT 20 kOhm
ローパスフィルター 40 – 150 Hz, オクターブ当り12 dB
サブソニックフィルター 15 – 40 Hz, オクターブ当り12 dB
バスブースト 0...12 dB / 45 Hz
電源 +12 V (10 – 14.4 V), マイナスアース型
ヒューズ 3 x 30 A
寸法 (幅 x高さ x深さ) 382 x 41 x 198 mm
重量 4.2 kg
技術仕様データは変更することがありますのでご注意ください。
2. 特長
· 高効率デジタル高性能パワーアンプ
· 1Ωでも安定
· クロスオーバー周波数の無段階調整が可能なローパス(サブウーファー)フィルターおよびサブソニックフィルター
· 無段階調整バスエコライザー
· 位相コントローラー
· マスター/スレーブモード
· 調整可能な入力感度
· ショート、直流オフセット、過熱に対する電子的保護回路
· 入力時異音防抑圧用ミュートスイッチ
· スピーカーおよび電源用密閉型仕様スクリュー端子
· モード表示(LED:グリーン)および過負荷表示(LED:レッド)
· スピーカー調整用リモートコントローラー
3. 取り付け前の重要な注意
· この製品はマイナスアース型12ボルトシステムへの接続専用に設計されたものです。
· 出力時に放出される熱のため十分な空気循環が確保できる設置場所が必要となります。冷却用リブが金属板やその 他の面に触れ
ていると空気循環が損なわれる可能性があるので十分に注意してください。
アンプは(スペアタイヤ用の収納部や車内の絨毯下のような)狭い場所や換気ができないところには取り付けない でください。ト
ランクルームに設置することをお勧めします。
· できるだけ振動やほこり、汚れにさらされないところにアンプを取り付けてください。
· 入出力用ケーブルと電源ケーブルとの間には十分な距離をおいてください。近すぎると干渉が起こることがあり ます。
· ヒューズや操作用スイッチ類が塞がれないように取り付けてください。
· 製品のパフォーマンスと信頼性は取り付けの品質に依存します。多数のスピーカーを使用する場合や、複雑なマル チウェイシス
テムを取り付ける場合などは、専門業者に取り付けを依頼するようにしてください。
4. 接続
4.1 電源と自動スイッチオン機能
重要な注意: 取り付けを開始する前に、ショートを防ぐためカーバッテリーのプラス端子を事前に外してください。
通常、自動車内に配線されている電源ケーブルはパワーアンプ用には適していません。GNDおよび+12V端子に接続する電源ケーブル
は十分な寸法を要しますので注意してください。カーバッテリーとアンプの電源用端子との接続にはケーブル断面最低 30 mm² のもの
を使用してください。
まずアンプのGND端子とバッテリーのマイナス極をつなげてください。しっかりと接続されていることを確認してください。バッテリ
ー接続点に汚れがあるときは入念に落としてください。接続が緩んでいると機能に異常が起きたり、雑音が入ったり、または歪みが生
じたりすることがあります。
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アンプ側の +12V 端子をヒューズ内蔵型電源ケーブルを用いてバッテリーのプラス極とつなげます。ヒューズはバッ テリー側に近くに
なるようにしてください。安全確保のため、バッテリーのプラス極からヒューズまでのケーブル長は 60cm を超えないようにしてくだ
さい。ヒューズはスピーカー接続を含む全ての取り付け作業が終わってから取り付 けてください。次にカーHiFiレシーバーのリモコン
ケーブルをアンプのコントロール端子REMに接続してください。アンプのREMOTE端子と自動車HiFiレシーバーとコントロール装置を
つなぐケーブルは断面 0.75 mm² のもので足ります。
4.2 オーディオケーブル
カーラジオの Cinch 出力と車内アンプの Cinch 入力との間にオーディオケーブルを取り付ける場合、オーディオケーブ ルと電源線を車
の両サイドに分けて配置するようにしてください。電源線を左側ケーブルボックスへ、オーディオケーブルを右側ケーブルボックスへ
(もしくはその逆)と、異なった場所に分けて配置することにより、オーディオ信号へのノイズクロストークを抑制することができま
す。
これは、音量調節用リモートコントローラー接続線に関しても同様です。この接続線は電源線とは別に、つまりオーディオ線と共に
配線してください。
4.3 スピーカーの接続
· 最小終端抵抗値は1Ωとなります。
· 2つのMAGNAT Power Core One Limited アンプをマスター/スレーブ・モードでブリッジ接続する場合、最小終端抵抗 値は2オーム
となります。
· スピーカーのマイナス端子は絶対に自動車のシャッシーに接続しないでください。
· +12 V 供給電圧とスピーカー出力とは絶対に接続しないでください。アンプファイナルステージが破壊されます。
アンプをより低い端子抵抗で使用したり、上記のような誤った運転を行なった場合は、アンプとスピーカーの両方 に損害が発生
することがあります。その場合は保証対象外となります。
5. 操作スイッチ系と入出力端子
5.1 入力感度の調整
入力感度はカーラジオやカセットデッキに合わせて調整することができます。お客様のラジオのボリューム調整を中間位置に合わせて
おいて、入力レベル調整ダイヤル (4) で中間の平均的音量になるように調整してください。この調整 で通常は、最適なSN比におけるパ
ワーリザーブが確保されます。
注意: 大音量のテストシグナルはスピーカーの損傷をさけるために短時間、再生するだけにしてください。
5.2 クロスオーバー周波数調整機能付ローパスフィルター
調整ダイヤル (5) で希望のクロスオーバー周波数に設定します。これでウーファーの音質特徴に適合させることがで きます。フィルタ
ーのハイエッジなしゅん度 が中および高周波数レンジの正確な減衰を確保します。
5.3 サブソニックフィルター
サブソニック機能により、超低域の周波数をカットします。カット強度はコントローラー(6)で無段階調整で きます。 これにより、
ダイアフラムのストロークが大きすぎる場合にも可聴域の低音レベルをカットすることなくス ピーカーにおける歪みを効果的に低減す
ることが可能となります。
5.4 バスブースト
バスブースト機能 (7) でバス周波数低レンジを上げたり、補正したりすることができます。
5.5 スピーカーコントローラーへのリモートコントローラー
付属のリモートコントローラーで音量を調節することもできます。取り付けの際には、リモートコントローラー用配線とアンプ電源が
車体の両側に分かれるようにしてください。リモートコントローラーはダッシュボードもしくは手の届きやすい場所に取り付けてくだ
さい。取り付け作業が完了すれば、カーラジオ設定から独立したサブウーファー音量の調整がおこなえます。
5.6 追加アンプ接続用出力/マスター/スレーブモード
マスター/スレーブ・モードでは、1つの音源が2つのアンプへ同時に送られます。 この際、マスターアンプ上での設定 (音量、フィル
ター設定)がスレーブアンプにも適用されます。
マスター/スレーブモードでは、「マスター」アンプのプリアンプ出力信号(MASTER OUT (2))がスレーブア ンプのアン プ入力 (SLAVE
IN (1)) へ送られます。図4a/4bを参照してください。この際、「マスター」アンプ (A) のスイッチ (9) を「MASTER OUT」にセットし、
「スレーブ」アンプのスイッチ (B) を「SLAVE IN」にセッ トします。
5.7 位相コントローラー
位相コントローラー (8) がサブウーファーとサテライト間の位相移動と周波数レスポンスを最適化します。
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図1 電源およびリモートスイッチオン用接続
(1) +12 V バッテリー電圧用接続端子
(2) リモートコントロール用REM 端子
(3) アース用 GND 端子 バッテリーのマイナス極側に接続する
(4) バッテリー
(5) ケーブルヒューズ
(6) お客様所有の自動車ラジオの自動アンテナ接続端子へ
お客様のラジオに自動アンテナ接続端子がないときは、このケーブルは車のイグニッションロックのプラス極 (+) と繋げてくださ
い。この場合はオンオフスイッチを組み入れてください。アンプを使わないときはこのスイッチを切り忘れないようにしてくださ
い。
図2 ステレオ・カーラジオ・モード
アンプを2つの出力チャンネルを有するカーラジオを通して操作する場合は、図2の通り接続しセットしてください。
(1) カーラジオへ, 左出力
(2) カーラジオへ、右出力
(3) サブウ-ファー
図3 サブウーファー付カーラジオによるモノラル使用、サブウーファー出力付カーラジオの使用
(1) カーラジオへ, サブウーファー出力
(2) サブウーファー
図4 マスター/スレーブモード、
図 4a それぞれのアンプにサブウーファー1個ずつを接続
図 4b 2つのアンプの間にブリッジを設置して1個のサブウーファーを接続
(1) カーラジオへ, サブウーファー出力
備考:サブウーファー出力を装備したカーラジオの代わりに、通常のステレオラジオを”LINE INPUT”ジャック(L および R)に接続
することも可能です。
(2) サブウーファー
図5 操作スイッチ系と入出力端子
(1) スレーブ入力
(2) マスター入力
(3) ローレベル入力
(4) 入力レベル調整ダイヤル
(5) ローパスクロスオーバー周波数コントローラー
(6) サブソニックフィルター用クロスオーバー周波数コントローラー
(7) バスブーストコントローラー
(8) 位相コントローラー
(9) マスター/スレーブスイッチ
(10) 音量調整リモートコントローラー用コネクタ
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