PowerEdge R910

Dell PowerEdge R910 仕様

  • こんにちは!Dell PowerEdge R910 サーバーの情報更新ドキュメントの内容を理解しています。電源冗長性、メモリ構成、OSの互換性、ストレージアダプター、iDRACなどに関するご質問にお答えできますので、お気軽にご質問ください。
  • 10GbE I/Oライザーを使用する際の電源の冗長性はどうなりますか?
    システムメモリを1TB搭載した場合、Microsoft Windows Server 2008 R2は動作しますか?
    Red Hat Enterprise Linux 5.4を1TBのメモリでインストールするにはどうすればよいですか?
    メモリモジュールの取り付け・取り外し手順を教えてください。
Dell PowerEdge R910
システム
アップデート情報
メモ、注意、警告
メモ: コンピュータを使いやすくするための重要な情報を説明してい
ます。
注意: 手順に従わないと、ハードウェアの損傷やデータの損失につながる
可能性があることを示しています。
警告: 物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示
しています。
____________________
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Red Hat Enterprise Linux
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2011 4 Rev. A01
アップデート情報 55
電源ユニットの取り外しに関するアップデー
ト情報
10G のネットワークポートを備えた I/O ライザーがシステムにスタンバ
イ電源を供給するには、電源ユニットが少なくとも 2 台必要です。
DC 電源がオンの状態でシステムから AC 電源ケーブルを外すと、シス
テムが一時的に電源の最小要件を満たさない状態で動作する場合があり
ます。システムの AC 電源入力が最小要件を下回ると、BMC SEL
VR2/IO ライザーの電源が正常でないことを示すエラー、および / また
PCIe の致命的エラーが記録される場合があります。
メモ: これらのエラーはシステムの機能に影響を与えるものではありま
せん。
これらのエラーを防ぐには、次のことを確認してください。
システムが少なくとも
2
台の電源ユニットで動作していること。
システムから
AC
電源ケーブルを外したり接続したりする前にシス
テムの電源を切ること。
オプションの 10 GbE I/O ライザー使用時のシ
ステムの制限
10 GbE I/O ライザーには、1 GbE ポート 2 個に加えて、Broadcom
57711 コントローラを使用する 10 Gb SFP+ ポートが 2 個提供されてい
ます。10 GbE I/O ライザー使用時の制限は、以下のとおりです。
システム電源の冗長性を確保するには、
AC
電源に
4
台の電源ユニッ
トをすべて接続する必要があります。電源ユニットを
1
台でも取り
外すと、システム電源は非冗長となります。
注意: システム電源が非冗長となった後に電源ユニットに障害が発生し
たり、もう 1 台の電源ユニットを取り外したりすると、システムに障害が
発生し、データの損失を招くおそれがあります。
Broadcom 57711
の設計上の制限により、
10 Gb
SFP+
ポートでは
WOL
Wake On LAN
)がサポートされていません。ただし、
WOL
はライザー上で使用可能な
2
個の
1 GbE
ポートではサポートされて
います。
56 アップデート情報
システムメモリのアップデート情報
システムには 32 GB のクアッドランク RDIMM を合計 2 TB まで取り付
けることができます。4 プロセッサシステムで 32 GB RDIMM を使用す
る場合に可能なメモリ構成を 1 に示します。
1 32 GB RDIMM を使用したメモリ構成(各プロセッサ)
Microsoft のアップデート情報
以下の問題が Microsoft サポートオンラインのウェブサイト
support.microsoft.com で説明されています。
Microsoft Windows Server 2003
または
Windows Server 2008
4 GB
を超えるメモリを搭載したシステムを休止状態に設定できま
せん。
4 GB
を超えるメモリを搭載したシステムで休止状態を有効に
する方法の詳細については、
microsoft.com
で技術情報
KB888575
を参照してください。
1 TB
のシステムメモリを搭載したシステムでは、
Microsoft
Windows Server 2008 R2
をインストールすることも実行することも
できません。この問題は
UEFI
Unified Extensible Firmware
Interface
)モードまたはレガシー
BIOS
モードで発生します。詳細
については、
microsoft.com
で技術情報
KB980598
を参照してく
ださい。
メモリモ
ード
メモリ合計
(各プロセ
ッサ)/ シス
テムメモリ
全体
ライザー AGB 単位のメモ
リ容量)
ライザー BGB 単位のメモリ
容量)
1
5
2
6
3
7
4
8
1
5
2
6
3
7
4
8
パワーとパ
フォーマン
スの両方を
重視した
構成
256 GB / 1 TB 32 32 32 32 32 32 32 32
パワーとパ
フォーマン
スの両方を
重視した
構成
512 GB / 2 TB 32 32 32 32 32 32 32 32 32 32 32 32 32 32 32 32
アップデート情報 57
Microsoft Windows Server 2008
で内蔵
SD
モジュールに
SD
カード
が挿入されているシステムは
iSCSI
ブートができません。また、シス
テムに外付けの
USB
ストレージデバイスが取り付けられている場合
も、
iSCSI
ブートができません。詳細については、
microsoft.com
技術情報
KB968410
を参照してください。
フラッシュメモリ
デルから購入された VFlash メディアは、iDRAC6 Enterprise 仮想フ
ラッシュ機能をサポートするようにパーティション分割されていませ
ん。仮想フラッシュ機能を初めて使用する場合は、iDRAC GUI を使用
してメディアの初期化を行うように画面のメッセージで指示されます。
1 TB のシステムメモリを搭載したシステムに
おける Red Hat Enterprise Linux 5.4 のアドレス
制限(メモリ RAS モード不使用の場合)
1 TB のシステムメモリを搭載したシステムの場合、Red Hat Enterprise
Linux 5.4 にはアドレス制限があります。Red Hat Enterprise Linux 5.4
をインストールするには、mem=1024G 起動時スイッチを使用します。
起動時スイッチ mem=1024G を使用しないと OS が起動しません。詳細
については、kbase.redhat.com/faq/docs/DOC-25412 で技術情報を
参照してください。
1 TB のシステムメモリを搭載したシステムに
おける Microsoft Windows Server 2003 R2 SP2
x64Edition With SP2 の制限(メモリ RAS
モード不使用の場合)
1 TB のシステムメモリを搭載したシステムの場合は、OS が起動しませ
ん。この問題を解決するには、メモリ RAS モードをスペアリングまた
ミラーに設定します。OS のインストール後、boot.ini ファイルに
起動時スイッチ mem=1046528 または /burnmemory=2048 を追加し
てから、その後の起動のために RAS モードを無効にします。
58 アップデート情報
MAC アドレスラベル
セキュリティ上の理由から、システムに提供されている内蔵 NIC およ
iDRAC6 Enterprise MAC アドレスラベルは、一度剥がすと貼り付
けができないようになっています。
メモ: ラベルは、システム前面のシステム識別パネルに貼付されてい
ます。
オプションの PCIe ライザー使用時のシステ
ムの制限
PCIe ライザーを使用することで、使用できる PCIe 拡張スロットの数が
10 個に増えます。Intel IA32 アーキテクチャの I/O アドレススペースが
64 KB に制限されており、PCI ブリッジの仕様によって I/O 単位が 4 KB
に設定されているために、スロットに 4 KB を超える I/O アドレスス
ペースを必要とするアダプタを取り付けると、使用可能な最大 I/O
ソースを超過する可能性があります。64 KB I/O アドレススペースを
超過すると、POST が完了しません。サポートされているアダプタの詳
細については、support.dell.com/manuals
Dell PowerEdge R910
の『ハードウェアオーナーズマニュアル』を参照してください。
Dell Update Package について
Dell Update PackageDUP)のインストール処理中に、以下のメッ
セージが表示される場合があります。
DUP
のインストールが完了する前にシステムの再起動を求めるメッ
セージ
Windows
のハードウェア検知
Windows
のハードウェア構成の問題
Windows
における
VFlash
の再列挙およびドライブ文字の一時的な
変更
アップデート情報 59
BIOS DUP の実行中は、システム BIOS OS Watchdog TimerOS
ウォッチドッグタイマー)を無効にすることをお勧めします。次のいず
れかに該当する場合、システムがアップデート中に再起動し、フラッ
シュが壊れるおそれがあります。
システム
BIOS
OS Watchdog Timer
OS
ウォッチドッグタイ
マー)が有効に設定されている。
タイマーが期限切れになる(設定が短すぎる場合)
NIC のチーム化
システムには Broadcom 内蔵の NIC が搭載されており、Intel などの他
のベンダーとのチーム化が可能です。Broadcom のチーム化ドライバを
使用することをお勧めします。
Dell PERC H800 ストレージアダプタスロット
の制限(内蔵ストレージコントローラに
PERC H700i を使用した場合)
お使いのシステムには、PERC H800 アダプタを 2 枚まで取り付けるこ
とができます。H800 アダプタが 1 枚のみ取り付けられている場合、ス
ロットの制限はありません。ただし、PERC H700i 内蔵ストレージアダ
プタを搭載したシステムに H800 アダプタを 2 枚取り付ける場合、
H800 アダプタの 1 枚はスロット 7x16 Gen 2 スロット)に取り付け
る必要があります。スロット 7 H800 アダプタを取り付けずに、内蔵
されたシステム診断プログラムを実行すると、ソフトウェアエラーが発
生します。
同じ条件下で CSIORCollect System Inventory on Restart)を有効に
すると、OS が起動しない場合があります。起動中に <Ctrl><E> を押せ
ば、iDRAC 設定ユーティリティを通じて CSIOR の有効 / 無効を切り替
えることができます。詳細については、support.dell.com/manuals
iDRAC の『ユーザーズガイド』を参照してください。
60 アップデート情報
Dell Lifecycle Controller システムサービスの
制限
『ハードウェアオーナーズマニュアル』の
アップデート
BIOS セットアップオプションのデフォルト設定のアップデート
電源ユニット冗長性モード(10 Gb I/O カードを使用する場合)
10 Gb I/O カード 1 枚と電源ユニット 4 台を使用する冗長システム構成
の場合、冗長性モードは 2+1 です。
2 Lifecycle Controller システムサービスの問題
問題 推奨されている処置
SAS6/iR
または
PERC H200
に非アク
ティブまたは最適でない状態の仮想
ディスクがある。
Lifecycle Controller
を起動する前に仮
想ディスクをアクティブにします。
PERC H200
または
6 Gbps SAS HBA
2
つの仮想ディスクが設定されている。
これは既知の問題です。
PERC H200
また
6 Gbps SAS HBA
を使用して複数の仮
想ディスクを作成しないでください。
3 BIOS セットアップオプションのデフォルト設定
画面 オプション デフォルトオプション
Memory Settings System Memory Testing
(システムメモリテスト)
無効
Power Management Power Management
(電力の管理)
Active Power Controller
(アクティブ電力コントローラ)
Integrated Devices SR-IOV Global Enable
SR-IOV
グローバル有効)
無効
SATA Settings Embedded SATA
(内蔵
SATA
ATA Mode
ATA
モード)
アップデート情報 61
システムメモリ
お使いのシステムのメモリライザーが
1
と同じ場合、メモリモ
ジュールの取り付けと取り外しは以下の手順に従って行います。
メモリモジュールの取り付け
警告: メモリモジュールは、システムの電源を切った後もしばらくは高
温です。メモリモジュールが冷えるのを待ってから作業してください。
メモリモジュールはカードの両端を持ちます。メモリモジュールのコン
ポーネントには指を触れないでください。
注意: 修理作業の多くは、認定されたサービス技術者のみが行うことが
できます。製品マニュアルで許可されている範囲に限り、またはオンライ
ンサービスもしくはテレホンサービスとサポートチームの指示によっての
み、トラブルシューティングと簡単な修理を行うようにしてください。
デルで認められていない修理(内部作業)による損傷は、保証の対象とな
りません。製品に付属しているマニュアルの「安全にお使いいただくため
に」をお読みになり、指示に従ってください。
1
システムおよび接続されているすべての周辺機器の電源を切り、
システムをコンセントから外します。
2
システムカバーを開きます。『ハードウェアオーナーズマニュアル』
の「システムカバーの取り外し」を参照してください。
3
メモリライザーを取り外します。『ハードウェアオーナーズマニュア
ル』の「メモリライザーの取り外し」を参照してください。
4
メモリモジュールカバーのラッチが外れるまで
2
つのリリースタブ
を押し、矢印の方向に持ち上げます。図
1
を参照してください。
5
メモリモジュールソケットのイジェクタを押し開きます。『ハード
ウェアオーナーズマニュアル』の図
3-9
を参照してください。
6
メモリモジュールソケットの位置合わせキーにメモリモジュールの
エッジコネクタを合わせ、ソケットにメモリモジュールを差し込み
ます。
メモ: メモリモジュールソケットには位置合わせキーがあり、メモ
リモジュールは一方向にしか取り付けられません。
62 アップデート情報
7
親指でメモリモジュールを押し下げて、メモリモジュールをソケッ
トにしっかりはめ込みます。
メモリモジュールがソケットに適切に取り付けられると、メモリモ
ジュールソケットのイジェクタがメモリモジュールが装着されてい
る別のソケットのイジェクタと同じ位置に揃います。
手順
5
手順
7
を繰り返して、残りのメモリモジュールを取り付け
ます。『ハードウェアオーナーズマニュアル』の表
3-1
および表
3-2
を参照してください。
8
4
つのタブを押してメモリモジュールカバーを閉じます。図
2
を参
照してください。
9
メモリライザーを取り付けます。『ハードウェアオーナーズマニュア
ル』の「メモリライザーの取り付け」を参照してください。
10
システムカバーを閉じます。『ハードウェアオーナーズマニュアル』
の「システムカバーの取り付け」を参照してください
11
システムおよびシステムに接続されているすべての周辺機器をコン
セントに接続し、電源を入れます。
12
<F2>
を押してセットアップユーティリティを起動し、メインの
System Setup
(システムセットアップ)画面の
System Memory
(システムメモリ)設定を確認します。
13
システムは新しく増設したメモリを認識して値を変更済みです。
14
値が正しくない場合、
1
枚または複数のメモリモジュールが正しく
取り付けられていない可能性があります。手順
2
手順
13
を繰り
返し、メモリモジュールがソケットにしっかり装着されていること
を確認します。
15
システム診断プログラムでシステムメモリのテストを実行します。
『ハードウェアオーナーズマニュアル』の「内蔵されたシステム診断
プログラムの実行」を参照してください。
アップデート情報 63
1 メモリモジュールの取り付けと取り外し
1
リリースタブ(2
2
ハンドル
3
メモリライザー
4
リリースボタン
5
カードガイド
6
メモリライザーコネクタ
1
3
2
4
5
6
64 アップデート情報
メモリモジュールの取り外し
警告: メモリモジュールは、システムの電源を切った後もしばらくは高
温です。メモリモジュールが冷えるのを待ってから作業してください。
メモリモジュールはカードの両端を持ちます。メモリモジュールのコン
ポーネントには指を触れないでください。
注意: 修理作業の多くは、認定されたサービス技術者のみが行うことが
できます。製品マニュアルで許可されている範囲に限り、またはオンライ
ンサービスもしくはテレホンサービスとサポートチームの指示によっての
み、トラブルシューティングと簡単な修理を行うようにしてください。
デルで認められていない修理(内部作業)による損傷は、保証の対象とな
りません。製品に付属しているマニュアルの「安全にお使いいただくため
に」をお読みになり、指示に従ってください。
注意: システムの正常な冷却状態を維持するために、メモリモジュール
を取り付けないメモリソケットにはメモリモジュールのダミーカードを取
り付ける必要があります。メモリモジュールのダミーカードは、それらの
ソケットにメモリモジュールを取り付ける場合にのみ取り外してくださ
い。
1
システムおよび接続されているすべての周辺機器の電源を切り、
システムをコンセントから外します。
2
システムカバーを開きます。『ハードウェアオーナーズマニュアル』
の「システムカバーの取り外し」を参照してください
3
メモリライザーを取り外します。『ハードウェアオーナーズマニュア
ル』の「メモリライザーの取り外し」を参照してください。
4
タブを矢印の方向に押し、メモリモジュールカバーを持ち上げます。
2
を参照してください。
注意: メモリモジュールはカードの端のみを持ちます。端以外の部分に
は絶対に触れないでください。
5
メモリモジュールがソケットから飛び出して外れるまで、ソケット
の両側にあるイジェクタを押し開きます。
6
4
つのタブを押してメモリモジュールカバーを閉じます。図
2
を参
照してください。
アップデート情報 65
2 メモリモジュールカバーの取り外しと取り付け
7
メモリライザーを取り付けます。『ハードウェアオーナーズマニュア
ル』の「メモリライザーの取り付け」を参照してください。
8
システムカバーを閉じます。『ハードウェアオーナーズマニュアル』
の「システムカバーの取り付け」を参照してください。
9
システムと周辺機器の電源ケーブルをコンセントに接続し、電源を
入れます。
1
リリースタブ
2
メモリモジュールカバー
3
タブ(4
2
1
3
66 アップデート情報
/