使用前の準備
照明装置(電池の入れ替え)
1 照明装置取付けリング(キャップを装着したままでも可)を反時計方向に回して照明装置を本体からはずします。(図 1-1)
2 三角マークの方向に電池室カバーをずらし(1)、電池室カバーを持ち上げます(2)。(図 1-2)
無理に持ち上げると破損の原因となりますので、ご注意ください。
3 単三電池1本をマイナス(−)がコイルバネ側になるようにセットします。(図 1-3)
4 電池室カバーを元に戻します。
5 照明装置の突起と顕微鏡本体のくぼみを合わせて照明装置取付けリングをねじ込み、照明装置を本体に取付けます。
照明(LED)の ON・OFF
1 スライドスイッチで行います。
2 照明の1個点灯と2個点灯が選択できます。(図 1-4)
1個:左側の照明が点灯
2個:左右の照明が点灯
(上記の左右は、スイッチが右手にあるときの方向す。)
注)照明の点灯は必要最小限にしてください。
顕微鏡部のセット
1 顕微鏡部を 180 度カチリとはまる位置まで回転して、接眼部が上になるようにセットします。(図 1-5)
接眼部を上方にセットした状態が基本の観察位置です。顕微鏡部を左右 90 度カチリとはまる位置まで回転した状態でも観察は可能です。
注)顕微鏡部は必ず上げた状態で回転してください。下がりきった状態で回転すると、接眼部の目当てゴムがステージに接触する恐れがあります。
2 眼鏡を着用して使用する場合には、目当てゴムを折り返してご使用ください。
眼鏡を使用しない場合には、折り返す必要はありません。
注)遮光蓋は目当てゴムを折り返すと装着できません。折り返した目当てゴムを元に戻してください。
ピント合わせノブのトルク調整(図 1-6)
1 左側のピント合わせノブを手で固定し、トルク調整リングを回して調整します。
時計まわりに回転:ピント合わせノブの回転が重くなる
反時計まわりに回転:ピント合わせノブの回転が軽くなる
2 好みの重さに調整してください。
【本機に対する左右の表記について】
接眼部が観察者側、カメラ取付け部が奥側となるように本機を置いたときの、本機に対する右・左です。(図 1-7)
視度調整(左右の視力のずれを補正します)
1 左目の視度調整リング(目当てゴム)を回して、視度調整リングと本体の指標を合わせます。(図 1-8)
2 標準プレートの上に視標(硬貨など)を置き、左目で左の接眼部をのぞきながら、ピント合わせノブで視標にピントを合わせます。
3 次に、右目で右の接眼部をのぞきながら、右目の視度調整リングを回して視標にピントを合わせます。(図 1-9)
4 視度調整が終わりましたら、視度調整リングを回さないようにご注意ください。
眼幅調整(瞳の間隔に、接眼部の間隔を合わせます)
1 接眼部の開閉により、眼幅を合わせます。(図 1-10)
2 接眼部をのぞくと左右それぞれに、丸い視野が見えます。
3 両目でのぞきながら、接眼部を開閉してひとつの丸い視野になるように調整します。(図 1-11)
注)調整後は、接眼部の開閉をしないようご注意ください。
撮影装置
1 NSA-L1(デジタルカメラアタッチメント)+一眼レフデジタルカメラ(以下 DSLR)を組み合わせた装置
質量 1,000g 以下の DSLR 製品。
ただし、D3、D2、D1 シリーズを除く。マルチパワーパック装着の機種も使用不可。
2 カメラブラケット (FSB シリーズ)+COOPLIX+ケーブルレリーズを組み合わせた装置。
3 デジタルカメラマウントのキャップをはずし、1 あるいは 2 の装置を取り付けます。(図 1-12:1 の場合)
ファインダーあるいはモニターで画像を確認しながら撮影装置(画像)が水平になるように調整します。
調整後、ブラケット / アタッチメント固定ねじで固定します。
観察と撮影
通常観察
1 標準プレート(付属)の中央に資料を置き、ピント合わせノブによりピントを合わせます。
2 標準プレートを裏返して取付けると、水生昆虫など水中のものが観察できます。(図 2-1)
3 プレパラートを観察する場合には、クレンメル(別売)でプレパラートを固定してください。
4 標準プレートを裏返して取付け、シャーレーホルダー(別売)をセットすると、市販のシャーレーを
使用した観察が行えます。
写真撮影
●本機は机などの安定した平らな台の上に置いて撮影を行ってください。
●撮影の際は本機の照明を明るくして、できるだけ明るい場所で撮影してください。
暗い場所での撮影は、写真がブレる原因となります。
また状況により、お手持ちの照明器具で明るさを調整して使用してください。
DSLR(対応機種)では、「ニコンクリエイティブライティングシステム」(フラッシュ撮影)も使用でき
ます。
●顕微鏡光学系の特性上、シャッター速度は低速となります。撮影の際はブレを防ぐため、振動をできる
だけ避けてください。
ケーブルレリーズ、リモートコード、リモコンなどで対応してください。また、ISO の高感度設定や
ディレーモードなどのブレ防止機能も利用してください。
●逆入射光防止のため、接眼レンズをのぞかずにシャッターを切るときは、忘れずに接眼部に遮光蓋を取付けてください。また、DSLR でライブビュー使用
の時は、ファインダーアイピースをふさいでください。
●本機は、光学特性が通常の交換レンズと異なるため、DSLR では露出レベルがご使用のカメラによって異なることがあります。必要に応じて、露出補正を
して撮影してください。
●DSLR での EXIF データ表示について
画像データに記録される焦点距離(800mm)、絞り値 (F13) は、顕微鏡光学系には本来存在しないダミー値ですので、この値は撮影された条件を示すもの
ではありません。なお、撮影には全く影響ありません。
●DSLR での内部フラッシュを持たない機種での外部コマンダーや、調光コードでの増灯は、本装置の耐荷重を超えますので、使用しないでください。
1 露出モードと測光方式
露出モード DSLR:A(絞り優先オート)、M( マニュアル ) / COOLPIX:A(絞り優先オート)、オート、M(マニュアル)
測光方式 中央部重点測光(マルチパターン測光、スポット測光は不可)
2 ピント合わせ
(DSLR) ファインダーあるいはライブビューのモニター画面で合わせます。
(COOLPIX) カメラのオートフォーカスが利用できます。
ファーブルの接眼レンズをのぞいてピントを合わして、ケーブルレリーズを押して撮影します。
オートフォーカスが利用できない時は、接眼部とモニターのピント差を補正したマニュアルフォーカスとなります。
1)モニターの画面を見ながら、ピント合わせノブで被写体にピントを合わせます。
2)ファーブルの接眼レンズをのぞき、左右それぞれ視度調整リングで被写体にピントを合わせます。
注)1)2) のピント合わせの正確さが撮影結果に影響します。出来るだけ正確に行なってください。
3)ファーブルの接眼レンズをのぞいてピントを合わし、ケーブルレリーズを押して撮影します。
3「ニコンクリエイティブライティングシステム」での撮影方法
内蔵フラッシュを「コマンダーモード」にして、発光モードを「ーー」(非発光)にします。
システム対応の外部スピードライトは「ワイヤレスモード」に設定し、「リモート(補助灯)」を選択します。
(各設定方法はご使用になる DSLR、スピードライトの取扱説明書をご覧下さい。)
外部スピードライトをファーブルフォト EX のプレートに向け、DSLR の内蔵フラッシュを上げて撮影します。(図 2-2)
照射角度、機種によって露出レベルが異なることがありますので、必要に応じて、露出補正をして撮影してください。
倍率 20x
実視野 11mm(直径)
内斜角 12.6°
眼幅調整範囲 51 〜 72mm
視度調整範囲 -5m
-1
〜 +5m
-1
焦準範囲(上下動) 設置面より上方 38mmまで
アイレリーフ 12.8mm
観察系
照明光源 白色発光ダイオード2個
照明電源 アルカリ単三電池
連続使用時間 約 10 時間
高さ ( 観察ポジション) 162mm 〜 200mm
高さ ( 収納ポジション ) 135mm
幅 ( ステージ)x奥行 156mx165mm
質量(重さ) 約 760g(本体)、約 40g(照明部)、約 800g(合計、電池、キャップを除く)
撮影可能カメラと デジタルカメラブラケットに搭載可能なコンパクトデジタルカメラ :コリメート方式
撮影方式 NSA-L1(デジタルカメラアタッチメント)に使用可能なデジタル一眼レフカメラ :拡大投影撮影方式
実視野 使用デジタルカメラにより異なる
撮影系 設計値(参考):最大撮影範囲φ 19.5
コンパクトデジタルカメラ最広角 (35m カメラ換算 34mm 相当)において、
11x14.7mm
N.A. 0.062
フィルター 市販品取付け可能(本体・照明装置:M37x0.75 ねじ)
仕様
図 2-1
図 1-11
図 1-10
図 1-4
スライドスイッチ
図 1-5
基本の観察状態
図 1-6
重くなる
左側ピント合わ
せノブ
トルク調整リング
図 1-7
左側 右側
図 1-9
左目
右目
視度調整リング(目当てゴム)
図 1-8
視度調整リング指標
本体の指標
図 1-1
図 1-2
2
1
図 1-3
ブラケット 適用 COOLPIX
FSB-U1 S・L・P シリーズ(S4、S10、L 5、L1、P80 と屈曲光学系機種を除く
FSB-6 P5000/5100
FSB-5 S1,S3,S5,S6,S7,S7c,S8,S9
FSB-4 P3,P4
(2009.01 現在)
カメラブラケットとニコン COOLPIX の組み合わせ一覧
図 1-12
DSLR:D90
スピードライト :SB-R200
図 2-2