NEC N8103-89 ユーザーマニュアル

  • こんにちは!NEC N8103-89 ディスクアレイコントローラのユーザーズガイドの内容を熟読しました。このデバイスの機能、使用方法、トラブルシューティングなど、ご質問にお答えします。 このマニュアルでは、高速データ転送、RAID構成、ホットスワップ、WebPAMによる管理など、N8103-89の主要機能が詳しく説明されています。
  • ホットスワップ機能を使うには?
    WebPAMの役割は?
    予防保守として推奨されるのは?
    RAIDレベルの種類は?
本書は製品とともに大切に保管してください
Keep this manual carefully.
N8103-89
ディスクアレイコントローラ(SATA
ユーザーズガイド
Disk Array Controller (SATA) User's Guide
855-900495-001-A 初版
製品をご使用になる前に必ず本書をお読みください。
本書は熟読の上、大切に保管してください。
Make sure you read this manual before using the product.
After reading this manual carefully, store it in a safe place.
商標について
Microsoft とそのロゴおよび、WindowsMSMS-DOS は米国 Microsoft 社の米国およびその他の国
における登録商標です。
PromiseTechnology, Inc.そのロゴおよび、FastTrakFastBuild UtilityWeb-based Promise Array
ManagementWebPAM)は、米国 Promise 社の登録商標です。
ESMPRO®は、日本電気株式会社の商標です。
Trademarks
Microsoft, its logo, Windows, Windows Server and MS-DOS are worldwide registered trademarks of
Microsoft Corporation of the U.S.A.
Promise Technology, Inc., its logo, FastTrak, FastBuild Utility, and Web-based Promise Array
Manager (WebPAM) are registered trademarks of Promise Technology Inc. of the U.S.A.
NEC ESMPRO and NEC EXPRESSBUILDER are registered trademarks of NEC Corporation.
All company names and product names mentioned herein are trademarks or registered trademarks
of their respective companies.
ご注意
(1) 本書の内容の一部または全部を無断転載することは禁止されています。
(2) 本書の内容に関しては将来予告なしに変更することがあります。
(3) NECの許可なく複製・改変などを行うことはできません。
(4) 本書は内容について万全を期して作成いたしましたが、万一ご不審な点や誤り、記載もれなど
お気づきのことがありましたら、お買い求めの販売店にご連絡ください。
(5) 運用した結果の影響については(4)項にかかわらず責任を負いかねますのでご了承ください。
(6) 落丁、乱丁本はお取り替えいたします。
Notes:
(1) No part of this manual may be reproduced in any form without the prior written permission of
NEC Corporation.
(2) The contents of this manual may be revised without prior notice.
(3) The contents of this manual shall not be copied or altered without the prior written permission of
NEC Corporation.
(4) All efforts have been made to ensure the accuracy of all information in this manual. If you
notice any part unclear, incorrect, or omitted in this manual, contact the sales agent where you
purchased this product.
(5) NEC assumes no liability arising from the use of this product, nor any liability for incidental or
consequential damages arising from the use of this manual regardless of Item (4).
(6) If you find any missing pages or pages out of order in this manual, please contact your dealer
for a replacement.
まえがき
Preface
このたびは、本ディスクアレイコントローラをお買い上げいただきまことにありがとうご
ざいます。
本書は、N8103-89 ィスクアレイコントローラSATA(以降「本製品」と呼ぶを正し
く、安全に設置、使用するための手引きです。本製品を取り扱う前に必ずお読みください。
また、本製品を使用する上でわからないこと、不具合が起きたときにもぜひご利用くださ
い。本書は、必要な時にすぐに参照できるように必ずお手元に保管してください
本製品を取り付ける本体装置の取り扱いについての説明は、本体装置のユーザーズガイド
を参照してください。また、本製品を取り扱う前に「使用上のご注意」を必ずお読みくだ
さい。
なお、本書は和英併記となっております。日本語での説明は i ページから 52 ページを、
語での説明は i ページから xvi ージおよび、53 ページから 106 ページを参照してくださ
い。
Congratulations for your purchase of the Disk Array Controller.
The User’s Guide describes how to install and use the N8103-89 Disk Array Controller
(SATA) correctly and safely. Read the guide thoroughly before handling it. In addition, refer
to this manual when you want to know how to use it or some malfunction occurs. Always
keep the manual at hand so that you can see it as soon as possible if necessary.
For the server in which the disk array controller is installed, refer to the User’s Guide of the
server. Read "Notes on Use" carefully before handling the disk array controller.
This User's Guide is written in both Japanese and English. For Japanese, refer to pages i
to 52. For English, refer to pages i to xvi and 53 to 106.
ii
このユーザーズガイドは、必要なときすぐに参照できるよう、お手元に置いておくようにしてください。
「使用上のご注意」を必ずお読みください。
Keep this User's Guide at hand for quick reference at anytime necessary.
Be sure to read this section carefully.
使用上のご注意 ~必ずお読みください~
NOTES ON USE
- Always read the Notes -
本製品を安全に正しくご使用になるために必要な情報が記載されています。
The following includes information necessary for proper and safe operation of the product.
安全に関わる表示について
SAFETY INDICATIONS
本書では、安全にお使いいただくためにいろいろな絵表示をしています。表示を無視し、
誤った取り扱いをすることによって生じる内容を次のように区分しています。内容をよく
理解してから本文をお読みください。
In the User’s Guide, "WARNING" or "CAUTION" is used to indicate a degree of danger.
These terms are defined as follows:
人が死亡する、または重傷を負うおそれがあることを示します。
WARNING
Indicates the presence of a hazard that may result in death or serious
personal injury.
火傷やけがなどを負うおそれや物的損害を負うおそれがあることを示しま
す。
CAUTION
Indicates the presence of a hazard that may cause minor personal injury,
including burns, or property damage.
vii
<電源・電源コードに関する注意事項>
Power Supply and Power Cord Use
CAUTION
電源がONのまま取り付け・取り外しをしない
Disconnect the power cord(s) before installing or removing the product
in/from the server.
本体装置への取り付け・取り外しの際や、周辺機器との接続の際は必ず主電源に接
続している電源コードをACコンセントから抜いてください。電源コードがACコンセ
ントに接続されたまま取り付け・取り外しや接続をすると感電するおそれがありま
す。
Make sure to power off the server and disconnect the power cord(s) from a power
outlet before installing/removing the product in/from the server, or connecting with
the peripheral devices. All voltage is removed only when the power cords are
unplugged.
破損したケーブルを使用しない
Do not use any damaged cable.
ケーブルを接続する前にコネクタが破損していたり、コネクタピンが曲がっていた
り、汚れたりしていないことを確認してください。破損や曲がっているコネクタお
よび汚れたコネクタを使用するとショートにより火災を引き起こすおそれがありま
す。
Make sure the cable condition before connection. Using the damaged connector,
bent connector pin, or dirty connector may cause a fire due to short-circuit.
ぬれた手で電源コードをもたない
Do not hold the power plug with a wet hand.
本製品の取り付け・取り外しの場合は、ぬれた手で本体装置の電源コードの抜き差
しをしないでください。感電するおそれがあります。
Do not disconnect/connect the plug while your hands are wet. Failure to follow this
warning may cause an electric shock.
電源コードのケーブル部を持って引き抜かない
Do not pull the cable when disconnecting the power cord.
本体装置の電源コードの抜き差しは、ケーブル部を持って引っ張らないでください。
ケーブルが傷み、感電や火災の原因となります。
When disconnecting the power cord from the server, hold the plug and pull it straight
out. Pulling the cord out by the cable portion could damage the cable to result in an
electrical shock hazard or a fire.
xii
使用上のご注意 ~装置を正しく動作させるために~
本製品を使用するときに注意していただきたいことを次に示します。これらの注意を無視
して、本製品を使用した場合、資産(データやその他の装置)破壊されるおそれがあります
ので必ずお守りください。
本製品は Express5800 シリーズ Serial-ATASATA機器を接続するためのディ
スクアレイコントローラです。他の目的では使用しないでください。
本製品は大変デリケートな電子装置です。本製品を取り扱う前に、本体装置の金
属フレーム部分などに触れて身体の静電気を逃がしてください。本製品の取り扱
いは端の部分を持ち、表面の部品やコネクタと接続する部分には触れないように
してください。また、本製品を落としたり、ぶつけたりしないでください。
本製品には、同一規格のハードディスクドライブ(以降「HDD」と呼ぶ)を接続
してください。
本製品に接続可能な本体装置、増設用 HDD ケージ、HDD については、お買い求
めの販売店にお問い合わせください。
本製品は、他の PCI ボード(ディスクアレイコントローラ、ミラーリングボード、
SCSI コントローラ等)の混在使用を制限している場合があります。本製品を他の
PCI ボードと混在してご使用になる場合は、混在が可能かどうかお買い求めの販
売店にご確認ください。
電波障害自主規制について
この装置は、情報処理装置等電波障害自主規制協議会(VCCI)の基準に基づくクラス A 情報
技術装置です。この装置を家庭環境で使用すると電波妨害を引き起こすことがあります。この
場合には使用者が適切な対策を講ずるよう要求されることがあります。
BSMI Statement
xiv
第三者への譲渡について
Transfer to Third Party
本製品を第三者に譲渡(または売却)する時には、必ず本書を含む全ての添付品をあわせ
て譲渡(または売却)してください。
Make sure to provide this manual along with the product to a third party.
Notice
HDD内のデータについて
譲渡する装置内に搭載されているHDDに保存されている大切なデータ(例えば顧客
情報や企業の経理情報など)が第三者へ漏洩することの無いようにお客様の責任に
おいて確実に処分してください。
WindowsLinuxなどのオペレーティングシステムの「ゴミ箱を空にする」操作や
オペレーティングシステムの「フォーマット」コマンドでは見た目は消去されたよ
うに見えますが、実際のデータはHDDに書き込まれたままの状態にあります。完全
に消去されていないデータは、特殊なソフトウェアにより復元され、予期せぬ用途
に転用されるおそれがあります。
このようなトラブルを回避するために市販の消去用ソフトウェア(有償)またはサー
ビス(有償)を利用し、確実にデータを処分することを強くお勧めします。データの
消去についての詳細は、お買い求めの販売店または保守サービス会社にお問い合わ
せください。
なお、データの処分をしないまま、譲渡(または売却)し、大切なデータが漏洩さ
れた場合、その責任は負いかねます。
About data on the hard disk
Be sure to take appropriate measures not to leak important data (e.g., customers'
information or companies' management information) on the removed hard disk to
any third parties.
Data seems to be erased when you empty "Recycle Bin" of Windows or execute
the "format" command of the operating system. However, the actual data remains
written on the hard disk. Data not erased completely may be restored by special
software and used for unexpected purposes.
It is strongly recommended that the software or service (both available at stores)
for data erasure should be used in order to avoid the trouble explained above. For
details on data erasure, ask your sales representative.
NEC assumes no liability for data leakage if the product is transferred to third party
without erasing the data.
ソフトウェアに関しては、譲渡した側は一切の複製物を所有しないでください。また、イ
ンストールした装置から削除した後、譲渡してください
To transfer or sell any software application that comes with the product to a third party, the
following requirements must be satisfied:
All provided software applications must be transferred and no backup copies must be
retained.
Software applications must be uninstalled before transferring the product.
xv
廃棄について
Disposal
本製品の廃棄については、各自治体の廃棄ルールに従って分別廃棄して下さい。詳しくは、
各自治体にお問い合わせ下さい。
Dispose of the product according to all national laws and regulations.
Notice
HDDやバックアップデータカートリッジ、フロッピーディスク、その他書
き込み可能なメディア(CD-R/CD-RWなど)に保存されているデー
タは、第三者によって復元や再生、再利用されないようお客様の責任にお
いて確実に処分してから廃棄してください。個人のプライバシーや企業の
機密情報を保護するために十分な配慮が必要です。
It is the user's responsibility to completely erase or modify all the data
stored in storage device such as hard disk, backup data cartridge, floppy
disk, or any other media (CD-R/CD-RW) so that the data cannot be
restored.
データの保管について
Data Backup
オペレータの操作ミス、衝撃や温度変化等による装置の故障によってデータが失われる可
能性があります。万一に備えて、HDD に保存されている大切なデータは、定期的にバッ
アップを行ってください。
The device failure due to shock or thermal changes, as well as operator's misconduct, may
cause loss of data. To avoid loss of data, NEC recommends that you should make a
back-up copy of your valuable data on a regular basis.
輸送について
Transportation
本製品を輸送する際は、『第1章 概要』を参考に本体装置から本製品を取り出し、本製品
とすべての添付品を購入時の梱包箱に入れてください。
To transport the product, remove the product from the server and put it in the shipping
carton along with accessories according to Chapter 1.
保守用部品について
Maintenance Parts
本製品の保守用部品の保有期間は、製造打ち切り後5年です。
The holding period of maintenance parts of the BBU is five years from the truncation of
manufacturing.
xvi
本書で使用する略称
Abbreviations
Formal title
Abbreviation
N8103-89 ディスクアレイコントローラ(SATA
ユーザーズガイド
N8103-89 Disk Array Controller (SATA) User’s Guide
本書
this manual
N8103-89 ディスクアレイコントローラ(SATA
N8103-89 Disk Array Controller (SATA)
本製品またはディスクアレイコント
ローラ
disk array controller or card
N8103-93 増設バッテリ(SATA
N8103-93 Additional DAC Battery (SATA)
増設バッテリ
additional battery
N8154-01 増設 HDD ケージS-ATA
N8154-01F S-ATA HDD Cage
N8154-09 増設 HDD ケージSATA2
N8154-09F SATA2 HDD Cage
増設用 HDD ケージ
additional HDD cage
区別する必要がある場合は正式名
称で記載する
* Specified by their formal titles if
they should be distinguished.
Web-based Promise Array Manager WebPAM
オペレーションシステム
Operation System
OS
ハードディスクドライブ
Hard disk drive
HDD
xvii
まえがき Preface ......................................................................................................................... i
使用上のご注意 ~必ずお読みください~
NOTES ON USE - Always read the Notes -.................................................................... ii
本書で使用する記号とその内容 Symbols Used in This Manual and Warning Labels ................ iv
安全上のご注意 Safety Indications.............................................................................................. v
使用上のご注意 ~装置を正しく動作させるために~..............................................................xii
本書について This Manual ........................................................................................................xiii
梱包箱の中身について In the Package .....................................................................................xiii
第三者への譲渡について Transfer to Third Party ......................................................................xiv
廃棄について Disposal.............................................................................................................. xv
データの保管について Data Backup......................................................................................... xv
輸送について Transportation..................................................................................................... xv
保守用部品について Maintenance Parts ................................................................................... xv
本書で使用する略称 Abbreviations ...........................................................................................xvi
1 概要......................................................................................................................... 1
1.運用上のご注意~必ずお守りください~...................................................................................... 1
1-1. WebPAM のインストールについて...................................................................................... 1
1-2.メディアパトロール/シンクロナイズによる予防保守 ........................................................... 2
2.仕様............................................................................................................................................... 3
3.本製品の特徴................................................................................................................................. 4
4.各部の名称と機能 ......................................................................................................................... 5
5.ハードウェアのセットアップ........................................................................................................ 7
5-1.セットアップの準備 .............................................................................................................. 8
5-2.ブラケットの選択・取り付け ................................................................................................ 9
5-3.本製品の取り付け................................................................................................................ 10
5-4. LED ケーブルと SATA ケーブルの接続............................................................................. 11
5-5.増設用 HDD ケージの取り付け........................................................................................... 12
5-6. I2C ケーブルの接続 ........................................................................................................... 12
5-7.ケーブルのフォーミング ..................................................................................................... 13
2 RAID について ..................................................................................................... 15
1. RAID の概............................................................................................................................... 15
1-1. RAID(Redundant Array of Inexpensive Disks)とは............................................................. 15
1-2. RAID レベルについて ......................................................................................................... 15
1-3.ロジカルドライブ(Logical Drive)......................................................................................... 16
1-4.パリティ(Parity)................................................................................................................... 16
1-5.ホットスワップ ................................................................................................................... 16
1-6.ホットスペアディスク(Hot Spare)....................................................................................... 17
2. RAID レベル .............................................................................................................................. 18
2-1. RAID レベルの特徴............................................................................................................. 18
2-2.RAID0」について............................................................................................................. 18
2-3.RAID1」について............................................................................................................. 19
2-4.RAID5」について............................................................................................................. 19
2-5.RAID10」について........................................................................................................... 20
xviii
3 製品の機能について .......................................................................................... 21
1.リビルド...................................................................................................................................... 21
1-1.マニュアルリビルド(手動リビルド)..................................................................................... 21
1-2.オートリビルド(自動リビルド)............................................................................................ 21
2.メディアパトロール.................................................................................................................... 23
3.シンクロナイズ ........................................................................................................................... 24
4.エクスパンション ....................................................................................................................... 25
4 ンプ表示について.............................................................................................. 27
1.本体装置のランプ表示 ................................................................................................................ 27
2.トレーのディスクランプ表示...................................................................................................... 28
5 ジカルドライブの作成....................................................................................... 29
1.FastBuild Utility を使用する前に................................................................................................. 29
1-1.サポート機能 ....................................................................................................................... 29
1-2.ロジカルドライブ作成時の注意事項 ................................................................................... 30
2. FastBuild Utility の起動とメニュー ............................................................................................ 33
2-1. FastBuild Utility の起動 ...................................................................................................... 33
2-2. Main Menu.......................................................................................................................... 34
2-3. View Drive Assignments .....................................................................................................35
2-4. Define LD............................................................................................................................ 37
2-5. Delete LD............................................................................................................................ 38
2-6. Controller Configuration...................................................................................................... 39
2-7. FastBuild Utility の終了 ...................................................................................................... 40
3.ロジカルドライブの作成............................................................................................................. 41
3-1.ロジカルドライブの作成作業フロー ................................................................................... 41
3-2. FastBuild Utility の設定項目 ............................................................................................... 42
3-3.ロジカルドライブの作成方法 .............................................................................................. 43
6 運用・保守 ............................................................................................................ 48
1.保守サービス............................................................................................................................... 48
2.予防保守...................................................................................................................................... 48
2-1.データのバックアップ......................................................................................................... 48
2-2.メディアパトロール/シンクロナイズによる予防保守 ......................................................... 48
3.保守機能について ....................................................................................................................... 49
3-1. Configuration on Disk(COD)機能........................................................................................ 49
3-2.リビルド機能 ....................................................................................................................... 49
3-3.クリティカルブート機能 ..................................................................................................... 49
4.本製品の交換............................................................................................................................... 50
5.トラブルシューティング............................................................................................................. 51
1 概要
本製品を初めてお使いになる場合は、この章からお読みください。
ここでは、本製品の運用上必ずお守りしていただきたい事項、ならびに、本製品の特徴と
ハードウェアのセットアップについて説明します。
1.運用上のご注意~必ずお守りください~
本製品を安全に運用していただくため、以下の注意事項をお守りください。
1-1. WebPAM のインストールについて
本製品をオペレーティングシステム(以降「OS」と呼ぶ)上から管理することができる管理
ユーティリティ Web-based Promise Array Manager(以降「WebPAM」と呼ぶ)を必ずイン
ストールしてください。WebPAM インストールすることにより、
アレイシステム上発生したイベントや異常がイベントログに登録され、システム
の障害解決や診断に有効活用できます。
ESMPRO を使って WebPAM のイベント情報を監視することが可能です。
マニュアルリビルド/メディアパトロール/シンクロナイズの実行やスケジュール
運転が可能になります。
WebPAM のインストール方法は、本製品添付の CD-ROMS-ATA Array Management
Software」内のオンラインマニュアル「N8103-89 ディスクアレイコントローラ(SATA)
フトウェアユーザーズガイド」をご覧ください
2
1-2.メディアパトロール/シンクロナイズによる予防保守
ハードディスクドライブ(以降HDD」と )の後発不良に対する予防保守として、ディ
アパトロールやシンクロナイズを定期的に実施することをお勧めします。これらの機能に
より、HDD 後発不良を早期に発見し修復することができます。どちらの機能も
WebPAM のスケジュール機能により定期的に実施することができます。
メディアパトロールとシンクロナイズの詳しい機能については『第 3 章本製品の機能に
ついて』をご覧ください。
スケジュールの間隔は週に 1 実施されることを推奨していますが、お客さまの運用状
に合わせ、少なくとも月に 1 は実施されることをお勧めしています。
メディアパトロールやシンクロナイズを実施するためには、WebPAM のイ
ンストールが必要になります。
3
2.仕様
SATA コネクタ数 内部 4 チャネル
SATA Signal: 7pin
キャッシュ容量
64MB
PCI バス PCI2.3 準拠
PCI コネクタ ユニバーサル/32Bit
66MHz
最大 PCI バス転送レート
266MB/sec
デバイスインターフェース Serial ATA Generation1 対応
最大データ転送レート
150MB/sec
RAID レベル
0, 1, 5, 10
本体装置への最大搭載数 1
最大 HDD 接続台数 4 1チャネルに HDD1 台接続
最大ロジカルドライブ数
8
フルハイト PCI
ブラケット使用時
121()x180(長さ)x22()mm
外形寸法
ロープロファイル PCI
ブラケット使用時
81()x180(長さ)x22()mm
質量 0.09kg
動作電圧
5V
消費電力(MAX)
5.3W 3.3V/1.044A
3.3V/0.458A(SDRAM)
1.8V/0.174A
動作環境 温度 10°C35°C
湿度 20%80%
結露しないこと
4
3.本製品の特徴
本製品は、Serial-ATA Generation1 対応の I/F コネクタが 4 チャネル搭載されています
データ転送速度は、1 チャネルあたり最大 150MB/秒であり、低コスト、高パフォーマン
スを実現しています。
さらに、N8103-93 増設バッテリ(SATA)(以降「増設バッテリ」と呼ぶ)と接続することで、
アクセス性能がより向上するWrite Back」モードでの運用が可能になります。また、増
設用 HDD ケージと接続することでホットスワップ機能も実現します
本製品の特徴
最大 150MB/秒のデータ転送
64MB SDRAM メモリを搭載
1 ボードあたり最大 4 台の SATA HDD を接続可能(1 チャネル当たり 1 )
RAID レベル 0, 1, 5, 10 をサポート
増設バッテリを接続することにより、Write Back」モードでの運用が可能
WebPAM をインストールすることにより ESMPRO を使った通報監視が可能
障害発生ドライブの自動検出
システムを停止せずに故障 HDD の交換(ホットスワップ)が可能(専用の増設用
HDD ケージ接続時)
サウンドを使用した警告が可能
ロープロファイル対応
本製品は、PCI ホットプラグ機能をサポートしておりません。
本製品と接続できる増設用HDD ケージは次の2つです。
N8154-01 増設用HDD ケージ(S-ATA)
N8154-09 増設用HDD ケージ(SATA2)
5
4.各部の名称と機能
本製品の各部の名称を以下に説明いたします。
(本製品表面)
2
1
5
34
7 6
(本製品裏面)
6
1
チャネル 14(Port 14)
SATA デバイス機器を接続するためのコネクタです。
チャネル
2
チャネル
4
チャネル
3
チャネル
1
2
HW ラベル
本製品の管理レビジョンを表示しているラベルです。
REV
XXX
3
増設バッテリ用コネクタ
N8103-93 増設バッテリ(SATA)を接続するためのコネクタです。
4
I2C コネクタ
I2C ケーブルを接続するコネクタです。
5
N ードラベル
本製品のNコードを表示しています。
N8103-89
6
HDD LED コネクタ
本体装置の DISK ACCESS ランプを点灯させるために、本体装置のマザーボードと接続
します。
7
PCI コネクタ
本体装置の PCI スロットに接続するコネクタです。
7
5.ハードウェアのセットアップ
次の手順に従って、本製品を本体装置に取り付けてください。
作業の前に本体装置のユーザーズガイドも必ずご覧になってください。作業
フローは本体装置や装置構成、増設用HDD ケージの有無によって異なりま
す。作業開始前に本体装置の種類および装置構成を確認して正しいフローを
実施してください。
セットアップ開始
セットアップの準備
ブラケットの選択・取り付け
本製品の取り付け(増設バッテリ接続)
LED ケーブルと SATA ケーブルの接続
増設用 HDD ケージの取り付け()
SATA ケーブルのフォーミング
I2C ケーブルの接続()
セットアップ終了
()増設用 HDD ケージを使用しない場合は、作業はありません。
8
5-1.セットアップの準備
セットアップを行う前に、以下の注意事項をご覧ください。
本製品は、本体装置1台に対して1枚のみ実装可能です。複数枚の実装は
できません。
PCI スロットには、本体装置により実装制限がある場合があります。取
り付ける前に本体装置のユーザーズガイドを確認してください。
本製品に接続するHDD は、同一規格のHDD を使用してください。本製
品に接続可能なHDD については、お買い求めの販売店にご確認くださ
い。
本製品は、他のPCI ボード(ディスクアレイコントローラ、ミラーリング
ボード、SCSI コントローラ等)の混在使用を制限している場合がありま
す。本製品を他のPCI ボードと混在してご使用になる場合は、混在が可
能かどうかお買い求めの販売店にご確認ください。
1. すべてのアプリケーションを終了し、OS のシャットダウン処理を行います。
2. POWER スイッチを押して本体装置の電源をOFFにします。
3. 本体装置の電源ユニットに接続している全ての電源コードをコンセントから抜き
ます。
4. 本体装置のユーザーズガイドの手順に従い、本体装置のサイドカバー等を外しま
す。
本体装置サイドカバー等の取り付け/取り外し手順は、本体装置のユーザー
ズガイドをご覧ください。
9
5-2.ブラケットの選択・取り付け
本製品はフルハイト PCI ブラケットが取り付けられています。ロープロファイルに対応し
PCI スロットに本製品を取り付ける場合は、添付のロープロファイル PCI ブラケットに
交換する必要があります。
1. フルハイト PCI ブラケットと本製品を固定しているネジ(2 )を取り外します
2. フルハイト PCI ブラケットを取り外します。
3. ロープロファイル PCI ブラケットを取り付けます。
4. ロープロファイル PCI ブラケットを手順1 で取り外したネジ(2 )で固定します。
フルハイト
PCI
ブラケット
ロープロファイル
PCI
ブラケット
ロープロファイルPCIブラケットからフルハイトPCIブラケットに取り替え
る時も同じ手順です。
/