Cannondale Bicycle 取扱説明書

  • こんにちは!キャノンデール自転車のオーナーズマニュアルを読み込みました。自転車の使い方、メンテナンス方法、安全に関する情報など、このマニュアルに記載されていることについてご質問にお答えできます。お気軽にご質問ください!
  • 保証を受けるにはどうすれば良いですか?
    自転車の定期点検はどのくらいの頻度で行うべきですか?
    クイックリリース機構の正しい操作方法が分かりません。
    自転車のシリアルナンバーはどこにありますか?
    ブレーキが効きにくいのですが、どうすれば良いですか?
OWNER’S MANUAL
BICYCLE
1
キャノンデール製自転車をお買い上げいただきまして、誠にありがとうございます

キャノンデール製自転車・フレームセットは、自転車デザインの最先端の技術を用いて、革新的でありながらも、伝統的な職人の技を駆使
して製造されています。
キャノンデールでは、自転車に装着されているキャノンデール純正の装備のコンポーネントに関して、耐久試験を実施しています。正しい
管理とご使用方法によって、末永くご使用いただきますよう、お願いいたします。

キャノンデール製自転車の保証を受けるためには、正規販売店でお買い上げいただき、ユーザー登録をしていること、及びこのオーナーズ
マニュアルをお読みいただき、内容に同意していただくことが条件となります。
※ユーザー登録は記載のアドレスよりオンラインユーザー登録画面にて必要事項を記入し登録してください。(シリアルナンバーなどがわか
らない場合は、正規販売店にお尋ねください)
お客様より提供いただいた個人情報は、保証を受ける際の本人確認、リコール情報・商品情報の案内のいずれかの目的の範囲内で利用させ
ていただきます。

https://www.cannondale.com/ja-JP/Japan/Registration
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1
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  
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 
 
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 
 
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  
 
 
 
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一般的な注意事項






自転車に乗ることには、けがや損害の危険性が伴います。そのた
め、安全で責任あるライディングのルール、正しい使い方と適切な
メンテナンスの原則を理解し、練習してください。自転車を正しく
使い、適切なメンテナンスを実施することにより、けがの危険性が
軽減します。
●自転車の本来の性能を発揮させるためには、練習することにより、
ライダー自身の技術を十分に身につけてください。
・技術の習得には時間と練習が必要です。
・コントロールできる範囲で、慎重に、かつ徐々に、技術を習得し
てください。
●ライディング中に発生する状況のすべてを予測することは不可能な
ため、本書は、あらゆる状況のもとでの安全な使用方法を説明する
ものではありません。自転車の使用に伴う危険には、予測や回避が
不可能なものがあります。それらの危険については、ライダー自身
がご承知おきください。
●自転車やライディングに関する各種カタログ、広告、記事には、過
激なライディングを行っているライダーが登場しますが、こうした
ところに紹介されているライダーは、長年のトレーニングと経験を
重ねてきた、プロのライダーであることを忘れないでください。
一般のライダーにとって、これらの行為は大変危険で、重大な傷害
を受けたり、最悪の場合は死亡するおそれがあります。
●ヘルメットやその他の適切な安全装備を必ず着用してください。過
激なライディングは重大な傷害を受けたり、最悪の場合は死亡する
おそれがあります。
●駅前や道端などに自転車を放置・廃棄しないでください。不要にな
った自転車は、正規販売店に処分を依頼してください。
●自転車を踏み台代わりにするなど、自転車本来の目的以外には使用
しないでください。
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
●キャノンデール製自転車の性能を最大限に引き出していただくため
に、自転車にはじめて乗る前に、必ず本書をよくお読みください。
●本書に記載されている特徴や機能が、お買い上げの自転車に該当し
ない箇所もあります。
●お買い上げの自転車の特徴や機能について不明な点は、正規販売店
にお尋ねください。

自転車によっては、本書以外の補足マニュアルに記載されているコン
ポーネントや部品(サスペンションなど)があります。
万一、これらの補足マニュアルが添付されていないときは、正規販売
店にお尋ねください。

●キャノンデール正規販売店では、さまざまな情報の提供とサポート
をいたします。自転車の点検/整備、修理、メンテナンス、保証な
どで不明な点がありましたら、お気軽にお尋ねください。
お近くの正規販売店については、弊社ホームページhttp://
cannondale.co.jp)に掲載しています。
●テックノート(技術アドバイス)はPDFファイル形式で、弊社ホ
ームページ(http://cannondale.com/tech_center
からダウンロー
ドできます〔英語版〕

●自転車やそのコンポーネントの正しい修理やメンテナンスについて
の情報がすべて本書に記載されている訳ではありません。
事故やけがのおそれを最小限にするため、修理やメンテナンス作業
は正規販売店にご相談ください。
●定期的なメンテナンスのスケジュールを立て、実施してください。
メンテナンスの間隔と必要性は、使用頻度、走行距離、ライディン
グスタイル、地理的条件などの使用環境に左右されます。
メンテナンス実施要件については、正規販売店にお尋ねください。
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
●メンテナンスや点検を怠ったり、安全な乗り方に従わなかった場合
のさまざまな「警告」と「注意」が記載されています。
警告
警告を促す記号と「警告」メッセージの組み合
わせは、回避されなければ、重大な傷害を受け
たり、最悪の場合は死亡する危険性が想定され
る状況を示します。

注意
注意を促す記号と「注意」メッセージの組み合
わせは、回避されなければ、けがをする危険性
が想定される状況や、安全でない取り扱いに対
する注意喚起を示します。
●警告の項目では、「自転車のコントロールを失い、転倒するおそれ
があります。」という表現が随所に見られますが、転倒は、重大な
傷害を受けたり、最悪の場合は死亡するおそれがあります。
従って、重大な傷害、または死亡するおそれに対する警告が繰り返
されていなくとも「自転車のコントロールを失い、転倒するおそれ
があります。」と記載されているだけで、重大な傷害、または死亡
するおそれがあることをご承知おきください。

●ご両親をはじめ、保護者の皆さまは、小さなお子さまの行動と安全
に十分注意し、配慮してください。
・お子さまにとって、自転車が正しいサイズであること
・修理状態が万全であること
・安全な運転条件であること
を必ず、自転車にはじめて乗る前にご確認ください。
●保護者として、本書をお読みいただくと同時に、お子さまがはじめ
て乗る前に、注意事項、自転車の機能と操作手順をお子さまとご一
緒に理解してください。
警告
お子さまには、必ず決められた規格でサイズの合う自転車用ヘルメットを着用
させてください。
●チャイルドキャリアについては、SECTION1.Fをお読みください。
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保証について
下記の特定保証は、日本国内のキャノンデール正規販売店でお買い上
げいただいた自転車にのみ適用されます。

●キャノンデール・ジャパン(株)は
製造上の欠陥に対して、キャノンデールのフレーム(フリーライド
用のものは除く、下記参照)を保証します。
●


・正規販売店での、製造上の欠陥
に対して、キャノンデールのフレームを保証します。フリーライ
ド用自転車の保証は、レンタル用にお買い上げ、使用する自転車
には適用されません。
・その他の条件に変わりはありません。

●ヘッドショックフォーク、サスペンション部品、フレーム備品、仕
上げ(塗装ならびにシール)は、正規販売店での
、製造上の欠陥に対して保証します。
●キャノンデール以外の製品は、保証の対象外です。
●各パーツメーカーの保証内容に従ってそれぞれのメーカーが保証し
ます。



保証を受ける場合は、お買い上げ時の日付が記載されたレシートの
原本とともに、組み立てられたままの状態で自転車を正規販売店に
お持ちください(レシートは9ページに貼り付け大切に保管してお
いてください)
この保証は、キャノンデール正規販売店、またはキャノンデールが
その製品の販売を特別に認めたその他の正規販売店でお買い上げい
ただいた、調整済みの完成品にのみ適用されます。
この保証は、誤用、過失、不適切な修理、不適切なメンテナンス
変更、改造、事故、その他の異常、過度、または不適切な使用が認
められた場合、無効になります。
通常の経年劣化や使用摩耗、自転車の機能や性能に影響を与えない
自転車のダメージは、保証の対象外です。
不適切な組み立てやメンテナンス、またはキャノンデール製自転車
に適合しない部品やアクセサリーの装着が原因のダメージは、保証
の対象外です。
●

保証期間中、キャノンデールは瑕疵のあるフレームについて、修
理、または弊社の選択により、同一、またはその時点でご用意でき
るほぼ同等のモデルと交換、のどちらかをさせていただくことがあ
ります。
●パーツ交換にかかる工賃、送料、交通費、通信費などは保証対象に
はなりません。
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シリアルナンバー
●シリアルナンバーは、ボトムブラケット下側に貼りつけられている
ラベルに印字されています。
●ラベルはバーコード化されています。
●ユーザー登録をするには、シリアルナンバーが必要です。
●シリアルナンバーは、表紙裏側の保証カードラベルにも記載されて
います。
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
●保証対応をご希望の場合は、ご購入された日付と正規取り扱い店が分かるレシート又は領収書をこの欄に貼り付け大切に保管下さい。
●保証内容を理解し合意していただいた上でレシートをお貼り下さい。
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各部の名称
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11
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※図では、代表的な自転車を記載しているため、お客さまの自転車には装着されていない部品もあります。
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※図では、代表的な自転車を記載しているため、お客さまの自転車には装着されていない部品もあります。
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1.
はじめに
SECTION 1.はじめに


●自転車は「軽車両」。自動車やバイクと同じ「車両」と規定されて
います。(道路交通法第2条第1号及び第11号)
・公道を走る場合、道路交通法では、自転車は自動車やバイクなど
の車両の一種で、道路を通行する場合は、車両として定められた
交通ルールやマナーを守らなければなりません。
・自動車やバイクに乗るためには、運転に定められた資格が要求さ
れるのと同じように、公道で自転車に乗る場合も、一定の条件が
必要となるわけです。ゆえに、道路交通法で定められたルールや
マナーに反して自転車を運転した場合、自動車やバイク同様、交
通違反として罰せられます。(例外や都道府県によって異なる条
例を設定している場合を除く)
■以下の条件を満たさない場合は、公道は走行できません。
・公道を走行する場合、前照灯及び尾灯は必ず自転車についていな
ければなりません。
・前照灯は、10m前方がよく見える明るさが必要です。
・反射器材(反射テープ)の、色は橙か赤で夜間100m後方から自
動車のライトで照らしたとき、よく見えなければなりません。ま
た、前や横にも付けて、よく目立つようにしましょう。
■以下の条件を満たさない場合は、歩道は走行できません。車道のみ
を走行してください。
・長さ190cm以上、幅60cm以上の自転車。
・側車及び鋭利な突起物ついていない、二輪又は三輪であること
(補助車輪は側車に含まない)
・乗車装置は一つであること。(幼児用座席を除きます)
・ブレーキが走行中、容易に操作できる位置にあること。
●自転車の定期点検について
・1年に1回は販売店で点検を受けることを推奨します。点検を受け
ると「TSマーク」が車体に貼付され、点検日から1年間有効な賠
償責任・障害保険がついてきます。
●踏み切りのわたり方
・踏み切りでは、必ず手前で安全を確認し、停止の合図をしてから
降りて左右の安全を確かめ、自転車を降りてわたります。
●自転車の止め方
・街中での駐車ルール、マナーを守り、町の美観を損ねないよう決
められた場所に必ず止めてください。その際も、交通の妨げ(車
椅子等)災害時の緊急自動車の通行の妨げ、救助活動の妨げにな
らないよう、注意してください。
●防犯登録は、自転車法(通称)に基づき義務化されていますので
必ず行いましょう。
●自転車道、自転車専用道に関して
「自転車専用」標識がある道路は、自転車専用なので、歩行者や
自転車以外の車両は進入禁止です。
●サイクリングロードに関して
・通称「大規模自転車道」自転車専用標識でなく「自転車及び歩行
者専用」の標識になっており、歩行者の進入が認められており
歩行者には注意が必要です。
(右表参照)
・決められたところを通行しないと交通違反となります。
・歩道を通行できる場合でも、守るべきルールがあります。
・交差点の通行方法や横断方法にも決まりがあります。(交差点で
の信号遵守と一時停止・安全確認)
・危険を伴う乗り方も交通違反となります。(飲酒運転、二人乗り、
並進の禁止)(夜間は、前照灯を点灯)
・子供(13才未満)が自転車に乗る場合は、ヘルメットを着用させ
ましょう。
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1.
はじめに
 
 ・自転車は、歩道と車道の区別のある道路では、車道を通行しなければならない。
 ・自転車は、道路の左側端に寄って道路を通行しなければならない。

・自転車は、著しく歩行者の通行を妨げる場合を除き、※路側帯を通行することができる。この場合、歩行
者の通行を妨げないような速度と方法で通行しなければならない。※ただし、白の二本線標示があるとこ
ろは通れない。
・
以下の場合、自転車は車道を通行することができる。(人がいれば、自転車を押して歩くか車道を通行する)
自転車歩道通行可の標識等がある場合。
自転車を運転している人が “13歳未満の子ども” “70歳以上の高齢者” “身体の不自由な人” の場合。
安全に車道を走行できない時。(交通量、駐車車両が多い、道路工事をしている)
・歩道を通行する場合は、歩道の中央から車道よりの部分を通行しなければならない。
・歩道を通行する場合、すぐに停止できるような速度で徐行すること。
・歩行者の通行を妨げることとなるときは、一時停止しなければならない。
・自転車通行指定部分がある時は、指定部分を通行しなければならない。
・自転車通行指定部分については、指定部分を通行し、又は通行しようとする歩行者がないときは、歩道の
状況に応じた安全な速度と方法で進行しなければならない。

・自転車も飲酒運転は禁止。
・自転車の乗車定員は一人を超えないこと。ただし、6歳未満の者一人を幼児用乗用装置に乗せて、16歳以上
の者が運転する場合を除く。
・以下の運転は禁止されている。傘をさしての運転、物を手やハンドルにさげての運転。犬など動物を引き
ながらの運転。ジグザグ、片手、手放し運転。携帯電話を使用しながらの運転。競争行為等の危険な運転。
ゲタやハイヒールをはいての運転。
・
夜間(日没から日の出まで)通行する場合は、前照灯及び尾灯(又は反射器材)をつけなければならない。
・近くに自転車横断帯があれば、その自転車横断帯を通行しなければならない。
・横断歩道は歩行者のための場所なので、横断中の歩行者がいないなど歩行者の通行を妨げるおそれのない
場合を除き、自転車に乗ったまま通行してはならない。
・道路を通行する場合には、信号機の表示する信号に従わなければならない。
・人の形の記号がある信号灯器に「歩行者・自転車専用」の表示板が設置されている場合は、その信号灯器
に従わなければならない。
・自転車は交差点では、二段階右折をしなければならない。ただし、交差点やその近くに自動車横断帯があ
るときは、そこを通行しなければならない。
・一時停止の標識がある交差点では、停止線手前で一旦停止し、交差点の安全確認をしなければならない。

・児童・幼児の保護者責任者は、子どもが自転車を運転するときや、幼児を幼児用座席に乗せるときは、子
どもに乗車用ヘルメットをかぶらせる。
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1.
はじめに

●自転車が正しいサイズであることを確認してください。
サイズの確認方法については、SECTION3.Aをお読みください。
警告
自転車は、大きすぎても小さすぎても、自転車のコントロールを失い、転倒す
るおそれがあります。
●サドルの高さが適切であることを確認してください。
サドルの高さの確認方法、高さの調整については、SECTION3.Bをお
読みください。
●サドルとシートポストがしっかりと固定されていることを確認して
ください。
●ステムとハンドルバーの高さが身体に合っていることを確認してく
ださい。
合っていない場合は、SECTION3.Cをお読みください。
●ブレーキが操作しやすいことを確認してください。
ブレーキ操作が難しい場合は、レバーの角度とストローク(引きし
ろ)を調節できます。
詳しくは、SECTION3.D、3.Eをお読みください。
●自転車の操作方法を完全に理解してください。
不明な点がある場合は、はじめて乗る前に、正規販売店で不明な機
能や特徴についてお尋ねください。

●自転車に乗るときは、必ず決められた規格でサイズの合った自転車
用ヘルメットを着用してください。
調整、使用、お手入れの方法については、ヘルメットメーカーのオ
ーナーズマニュアルの記載に従ってください。
●ヘルメット以外の法定、推奨の安全装備が整っていることを確認し
てください。
詳しくは、SECTION2をお読みください。
●ホイールのクイックリリースの正しい操作方法を確認してください
(SECTION4.A.1参照)
警告
クイックリリース機構を正しく調整しないと、ホイールのガタつきや脱落が生
じ、この場合、自転車のコントロールを失い、転倒するおそれがあります。
●トウクリップとストラップのついたペダル、あるいはクリップレス
(ステップイン)タイプのペダルが装着されている場合、ペダルの
機能を理解してください(SECTION4.E参照)
・これらタイプのペダルを使いこなすには、特殊な技術が必要です。
・調整とお手入れについては、ペダルメーカーのオーナーズマニュ
アルの記載に従ってください。
●ペダルが「トウオーバーラップ」の状態になっていないことを確認
してください。
・フレームサイズの小さい自転車の場合、つま先、またはトウクリ
ップが最前端にきたときに、前輪と干渉(オーバーラップ)する
ことがあります。
・トウクリップオーバーラップについては、SECTION4.Eをお読みく
ださい。
●サスペンションが装着されている場合
・サスペンションについては、SECTION4.Fをお読みください。サス
ペンションにより、自転車の性能が変わることがあります。
・使用方法、調整、お手入れについては、正規販売店にお尋ねくだ
さい。
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1.
はじめに

●乗車前には、必ず自転車の状態を所定の方法で点検してください。
●SECTION5.C、5.Dもあわせてお読みください。
警告
異常がある状態の自転車は絶対に乗らないでください。自転車に大きなダメー
ジを与える原因になったり、重大な傷害を受けたり、最悪の場合は死亡するお
それがある事故を引き起こすことがあります。

●フロントホイールを持ち上げ、軽く地面に落とし、緩みがないこと
を点検してください。
異音、緩んだ音や緩んで見えたり、感じたりする箇所がないこと
を、自転車全体を目視と触覚で点検してください。
●部品やアクセサリーが緩んでいないことを点検し、緩んでいる箇所
はしっかり固定してください。また、不明な点は、正規販売店にお
尋ねください。

ひび割れ、変形、さびなどがないことを点検してください。

タイヤにしっかりと空気が入っていることを点検してください
(SECTION4.G参照)
事前に点検しておいた適正空気圧時のタイヤの状態と比較し、必要
に応じて空気圧を調整してください。
弾みをつけて体重をかけ、タイヤのゆがみ具合を点検してくださ
い。その際、片手はサドルに、他方の手はハンドルバーがステムと
交わる箇所に置いてください。
●タイヤが良好な状態であることを点検してください。
・前後ともホイールをゆっくり回し、トレッド(接地面)とサイド
ウォール(側面)に傷がないことを点検してください。
・ダメージのあるタイヤは、乗車前に必ず交換してください。
●ホイールが正しい位置にあることを点検してください。
・ホイールを回して、ブレーキシューとのクリアランス、左右の振
れに異常がないことを点検してください。
・わずかな振れであってもホイールが左右に振れている場合、また
ブレーキシューをこする、シューと干渉しているなどの場合は
正規販売店でホイールの調整を受けてください。

注意



●ホイールのリム部がきれいで、ダメージがないことを点検してくだ
さい。
制動面(リムとブレーキシューの当たり面)に沿って、リムがきれ
いでダメージがなく、またリムの異常な摩耗がないことも点検して
ください。
●スポークが切れていないことを点検してください。
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1.
はじめに

●ブレーキがしっかりと効くことを点検してください(SECTION4.C
参照)
●ブレーキレバーを握り、下記の項目を点検し、異常がある場合は
ブレーキを調整してください。
・ブレーキのクイックリリースが閉まっていること
・ワイヤーが台座にしっかりと収まり、しっかりかかっていること
・ブレーキシューがホイールのリムと直角、かつ全面で接触してい
ること
・ブレーキレバーのストローク量(引きしろ)が約2.5cm以内で
ブレーキシューがリムに接触していること
・ブレーキレバーがハンドルバーに触れることなく、ブレーキがし
っかりと効くこと

フロントホイール、リヤホイール、シートポストの各クイックリリー
スがしっかりと調整され、ロックされていることを点検してくださ
い。
詳しくは、SECTION4.A、4.Bをお読みください。

サドルとハンドルバーのステムが、自転車の縦方向の中心線と平行に
なっていること、さらに、平行状態を保って、確実に固定されている
ことを点検してください。
詳しくは、SECTION3.B、3.Cをお読みください。

●ハンドルバーのグリップが固定されていて良好な状態であることを
点検してください。
固定されていない場合は、正規販売店でグリップを交換してくださ
い。
●ハンドルバーとエンドバーの先端が適切にふさがれていることを点
検してください。
・ふさがれていない場合は、エンドプラグやエンドキャップをはめ
てください。
・ハンドルバーにエンドバーが装着されている場合は、しっかりと
固定されていることも点検してください。
警告
ハンドルバーのグリップとエンドバーに、緩みやダメージがあると、自転車の
コントロールを失い、転倒するおそれがあります。
また、エンドプラグなどでふたをしていないハンドルバーやエンドバーは、重
大な傷害を受けたり、最悪の場合は死亡するおそれがある事故を引き起こすこ
とがあります。
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