FD-4700

Shimano FD-4700, FD-5800, FD-6800, FD-9000 Dealer's Manual

  • こんにちは!シマノのフロントディレイラーFD-9000、FD-6800、FD-5800、FD-4700のディーラーマニュアルの内容を理解しました。取り付け方法からメンテナンス、トラブルシューティングまで、このマニュアルに記載されているあらゆる質問にお答えできます。お気軽にご質問ください!
  • カーボンフレームへの取り付け時の注意点は何ですか?
    変速がスムーズでない場合はどうすれば良いですか?
    チェーンとフロントチェーンリングまたはフロントディレイラーが接触して音が鳴る場合の対処法は?
    バックアッププレートはいつ必要ですか?
(Japanese)
DM-FD0002-05
ディーラーマニュアル
フロントディレイラー
FD-9000
FD-6800
FD-5800
FD-4700
2

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3
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専門知識のないユーザーがディーラーマニュアルを参照して、部品を取付けないでください。
記載されている内容に不明な点がある場合は絶対にご自身で作業しないでください。購入された販売店、または代理
店へご相談ください。
各製品に付属している取扱説明書も併せてよくお読みください。
ディーラーマニュアルに書かれていない製品の分解、改造はおこなわないでください。
全ての取扱説明書、ディーラーマニュアルはウェブサイト () でご覧いただけます。
地域のルールや法律に従って製品をご使用ください。

人への危害、財産の損害を防止するため、必ずお守りいただくことを説明しています。
誤った使い方をしたときに生じる危害や損害の程度を区分して、説明しています。

「死亡や重傷を負うおそれが大きい内容」です。

「死亡や重傷を負うおそれがある内容」です。

「傷害を負うことや、財産の損害が発生するおそれがある内容」です。
4



その際、シマノ純正部品の使用をお勧めします。ボルトやナットなどが緩んだり、破損しますと突然に転倒して重傷
を負う場合があります。•
また、調整が正しくない場合、不具合が発生し、突然に転倒して重傷を負う場合があります。
部品の交換など、メンテナンス作業中は、安全メガネまたはゴーグルを着用し、眼を保護してください。
ディーラーマニュアルはよくお読みになった後、大切に保管してください。

乗車時に衣服のすそがチェーンに巻き込まれないように注意してください。転倒することがあります。

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変速操作がスムーズに出来なくなった場合には変速機を洗浄し可動部に注油してください。
チェーンが図の位置にある場合チェーンとフロントチェーンリングあるいはフロントディレイラーが接触して音鳴
りが発生する場合があります。音鳴りが気になる場合は、リアスプロケットを1~2段大きいギアに変速してください。



通常の使用において自然に生じた摩耗および品質の経年劣化は保証いたしません。

円滑な操作のため、OT-SPケーブル、ケーブルガイドをご使用ください。
リンク部のガタが大きくなって変速調整ができなくなった場合には、変速機を交換してください。
手順の説明を主体としていますので、製品イメージが異なる場合があります。
5


製品の組立には下記の工具が必要です。

5mmアレンキー
2mmアレンキー
4mmアレンキー
プラスドライバー•#2
TL-FD90
TL-FD68
TL-CT12

推奨締付けトルクにおいても、カーボンフレームの場合には、フレームへの損傷ならびに固定不十分となる可能性があ
ります。適切なトルク値に関しては、完成車メーカーまたはフレームメーカーでご確認ください。

1.
クランプボルトを仮止めした後、ロー側調整ボルトを調整し、チェーンガイド外プレートの平らな面と最大チェーン
リングの面を揃えます。
5mmアレンキー
最大チェーンリング
最大チェーンリング
チェーンガイド
*•図のように最大チェーンリングの平らな面にアレンキーを
当てるなどして確認してください。
6
2.
チェーンガイド外プレートと最大チェーンリングのすき間が1~3mmになるように調整します。
最大チェーンリング
チェーンガイド
1~3mm
3.
調整が完了したら、クランプボルトを固定します。 5mmアレンキー
最大チェーンリング

5 - 7 N
m {50 - 70 kgf
cm}
7

フロントディレイラーを直付けタイプのフレームに取付ける場合シートチューブにバックアッププレートを装着する必
要があります。フロントディレイラーのサポートボルトからの加圧によるフレーム損傷を防ぐために、必ず取付けてく
ださい。

フロントディレイラーのサポートボルトを調整する時にサポートボルトが接触する位置を確認してバックアッププ
レートを装着してください。また、バックアッププレートのテープをシートチューブに接着する場所は、サポートボ
ルトが直接当たる場所を避けてください。
バックアップ
プレート
*•ー(SM-AD90/79/67)
を使用する場合、サポートボルトは不要です。
バンドアダプター


バックアップ
プレート
バンドアダプター
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
2mmアレンキー
サポートボルト
*•バックアッププレートは図のように接着面
が曲がったものとフラットの2種類ありま
すのでフレーム形状に合ったものをご使用
ください。
テープ
バックアップ
プレート
テープ
1.
クランプボルトを仮止めした後、ロー側調整ボルト
を調整し、チェーンガイド外プレートの前端と最大
チェーンリングの面を揃えます。•
この時、チェーンガイドの後端が0.5~1.0mm
側になるように調整します。
最大チェーンリング
チェーン
ガイド後端
チェーンガイド
前端
0.5~1mm
ロー側調整
ボルト
8
2.
チェーンガイド外プレートと最大チェーンリングのすき間が1~3mmになるように調整します。
最大チェーンリング
チェーンガイド
1~3mm
3.
調整が完了したら、クランプボルトを固定します。

5 - 7 N
m {50 - 70 kgf
cm}
5mmアレンキー
最大チェーンリング
4.
チェーンガイド外プレートの平らな面と最大チェーンリングの面が揃うようにサポートボルトを調整します。
*•最大チェーンリングの平らな面にアレンキーを当てるなどして確認します。
サポートボルト
9



フロントディレイラーはケーブルガイドの終点もしくはケーブルを通すフレームの穴の位置によってディレイラーの
動き量が異なります。コンバーターのON/OFFによって動く量を適切にします。
ケーブルガイド
の終点
ケーブルを通す
フレームの穴
コンバーター判定ツール(FD-9000はTL-FD90またはTL-FD68、FD-6800•/•FD-5800•/•FD-4700はTL-FD68)を使
用し、コンバーターの向きを選択します。
コンバーター判定ツールを使用する場合は、チェーンガイド外プレートと最大チェーンリングの面が揃った状態で使用
してください。
最大チェーンリング
チェーンガイド
1~3mm
10

下記のイラストを参考に行ってください。
(1)固定ボルトを取外します。
TL-FD90
(2)アウターリンクの突起に合わせてピンを挿入します。
正しい取付位置
(1)
(2)
ピン
(3)ツールのスリットにケーブルを通して引っ張ります。ツールを見た時、ケーブルがセンターラインに対してどち
ら側にあるかを確認します。(ケーブルがセンターライン上にある場合はON/OFFどちらを選んでも構いません。)
*•この時チェーンガイド外プレートと最大チェーンリングの面が揃っていることを確認してください。
センターライン
インナーケーブル


11

(1)右リンクの輪の穴と固定ボルトの六角穴に合わせてピンを挿
入します。
TL-FD68
(2)ツールのスリットにケーブルを通して引っ張ります。ツール
を見た時、ケーブルがセンターラインに対してどちら側にあ
るかを確認します。
*•この時チェーンガイド外プレートと最大チェーンリングの
面が揃っていることを確認してください。

コンバーターの突起と横の凹みの関係が目印となります。
突起が自転車外側にある場合:OFF
突起が自転車内側にある場合:ON
(ケーブルがセンターライン上にある場合はON/OFFどちらを選んでも構いません。)
コンバーター
 
正しい取付位置になるよう、固定ボルトを締切った状態で•
2mmアレンキーを使用してON/OFFを切替えます。
2mmアレンキー
12

(1)コンバーターに2mmアレンキーを挿入しコン
バーターが固定板に当たるまで押出します。
(なお固定ボルトを緩める必要はありません)
(2)コンバーターを反時計回りに180度回転させます。
(3)コンバーターのピンを指で押して右リンクに戻します。
13

ツールを取外し固定ボルトを取付けます。
(ケーブルがセンターライン上にある場合はON/OFFどちらを選んでも構いません)
ケーブルを固定する前に、レバー
b
を3回以上操作してL-トリム位置まで解除していることを確認してください。
レバー•
a
•:•フロント最小チェーンリングから•
最大チェーンリングへの変速
:ケーブルインデックスポイント
L-トリム
ロー トップ
T-トリム
レバー•
a
レバー•
b
•:•フロント最大チェーンリングから•
最小チェーンリングへの変速
レバー•
b
下図を参考にし、ケーブルを正しく取付けてください。


 
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14
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 
インナーケーブルを固定して、ケーブルの初期伸びを取ります。その後、ケーブルを引っ張りながら固定し直します。

6 - 7 N
m {60 - 70 kgf
cm}
4mmアレンキー

チェーンガイド外プレートと最大チェーンリングの面をそ
ろえた状態でケーブルを固定すると、変速調整時のケーブ
ル張り調整量を少なくできます。
最大チェーンリング
チェーンガイド
1~3mm
15

チェーンガイドスキッドプレートとチェーンのすき間を0~0.5mmにセットしてください。
0~0.5mm


チェーン
L-トリム
ロー トップ
T-トリム
最小チェーンリング
最大スプロケット

トップ位置からT-トリム位置に解除した段が張り調整位置です。
チェーンとチェーンガイド内プレートのすき間をケーブル調整ボルトまたは、ケーブルアジャスターで最小(0~0.5mm)
に調整してください。
L-トリム
ロー トップ
T-トリム
0~0.5mm
チェーンガイド
内プレート
緩める
ケーブル調整ボルト ケーブルアジャスター
チェーン
張る
最大チェーンリング
最大スプロケット
張る
緩める
緩める
張る
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
チェーンガイド外プレートとチェーンのすき間を0~0.5mmにセットしてください。
L-トリム
ロー トップ
T-トリム
0~0.5mm
チェーンガイド•
外プレート
チェーン
最大チェーンリング
最小スプロケット

ケーブルの取付けと調整を終えた後、シフティングレバーを操作して変速の確認をします。
(使用しているうちに変速しにくくなった場合も同様です)
*•調整は1/8回転ずつ行さい。
クランク側へチェーンが落ちてしまう時 トップ側調整ボルトを時計回りに回す
最小チェーンリングから最大チェーンリングに•
変速しにくい時
ケーブルを張る。それでも改善しない場合は•
トップ側調整ボルトを反時計回りに回す
最大チェーンリングから最小チェーンリングに•
変速しにくい時
ケーブルを緩める
ボトムブラケット側へチェーンが落ちてしまう
ケーブルを張る。それでも改善しない場合は•
ロー側調整ボルトを時計回りに回す
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


図で示した箇所をニッパーで切込みを入れ、取外してください。

スキッドプレートを取付け穴に差し込んでください。
差し込んだ後に裏側でスキッドプレートの爪がきちんと掛かっていることを確認してください。
 
取付け穴
取付け穴
製品改良のため、仕様の一部を予告なく変更することがあります。
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