デュアルコントロールレバー
油圧ディスクブレーキタイプ
重要なお知らせ
•
•
ユーザーマニュアルに記載されていない自転車への取付け、調整、交換など
につきましては購入された販売店または代理店へご相談ください。なお、自
転車安全整備士、自転車技士など専門知識を有する方むけのディーラーマ
ニュアルはウェブサイト(https://si.shimano.com)で公開しています。
安全のため、必ずこの「ユーザーマニュアル」をよくお読みの
上、正しく使用し、 いつでも確認できる状態にしておいてくだ
さい。
人への危害、財産の損害を防止するため、必ずお守りいただくことを説明して
います。誤った使い方をしたときに生じる危害や損害の程度を区分して、説明し
ています。
危 険
「死亡や重傷を負う内容」です。
警 告
「死亡や重傷を負うおそれがある内容」です。
注 意
「傷害を負うことや、財産の損害が発生するおそれがある
内容」です。
安全のために必ずお守りください
警 告
•
•
自転車は、製品によって取扱いが多少異なることがあるため、ブレーキレバー
への入力や自転車の操作特性などを含め、個々の自転車のブレーキ系統の適
切な操作を十分理解し慣れるようにする。ブレーキ系統の操作が適切でない
と自転車のコントロールを失い、転倒して大けがをする可能性があります。•
•
•
製品の分解、改造は行わない。動作不良を起こし、突然に転倒して重傷を負
うおそれがあります。
•
•
この油圧ブレーキシステムはリムブレーキタイプとは操作特性や制動特性が
異なるため、自転車の使用法を練習して、ブレーキ特性を十分体得してから
使用する。十分に体得せずに乗車した場合にはブレーキ操作により転倒し重
傷を負ったり死亡事故につながる場合があります。
•
•
油圧ブレーキシステムの制動力は、ディスクブレーキローターのサイズ(140•
mm,160•mm,180•mm,203•mm)が大きくなるほど高くなっていきます。
•
–
203•mmディスクブレーキローターは使用しない。制動力が高くなりすぎ
るため、自転車のコントロールを失い転倒して重傷を負う可能性がありま
す。
•
–
180•mmディスクブレーキローターは、電動アシストのロードバイクや体
重の重いライダーが使用するなど、試乗を通じて160•mmディスクブレー
キローターでは、十分な制動力が得られない場合のみ使用する。自転車
のコントロールを失い転倒して重傷を負う可能性があります。
•
–
制動力が高すぎると感じる、あるいは制動力が低すぎると感じる場合は、
使用を中止し販売店または代理店へ相談する。自転車のコントロールを失
い衝突や転倒をして重傷を負う可能性があります。
•
•
回転中のディスクブレーキローターには触れない。ディ
スクブレーキローターに指が巻き込まれるなど、重傷を
負う可能性があります。
•
•
乗車中、あるいは下車後すぐにキャリパー、ディスクブレーキローターに触れ
ない。キャリパー、ディスクブレーキローターはブレーキ操作により高温にな
るため、やけどを負う可能性があります。
•
•
ディスクブレーキローター、ブレーキパッドに油脂が付かないようにする。油
脂が付いた状態で走行するとブレーキが効かなくなり転倒や衝突により重傷
を負う可能性があります。
•
•
ブレーキパッドの厚みを確認し、0.5•mm以下の場合は、使用しない。ブレー
キが効かなくなり重傷を負う可能性があります。
•
•
ディスクブレーキローターに割れ、変形が生じたまま使用しない。ディスクブ
レーキローターが破損して転倒し、重傷を負う可能性があります。新しいディ
スクブレーキローターに交換してください。
•
•
ディスクブレーキローターの厚みが1.5•mm以下の場合は使用しない。アル
ミ面が出てきた状態でも使用しない。ディスクブレーキローターが破損して
転倒し、重傷を負う可能性があります。新しいディスクブレーキローターに交
換してください。
•
•
ブレーキを連続してかけ続けない。ブレーキレバーストロークが急激に増加し
ブレーキが効かなくなり重傷を負う可能性があります。
•
•
油漏れが発生した状態のまま使用しない。ブレーキが効かなくなり重傷を負
う可能性があります。
•
•
前ブレーキを強くかけない。前輪がロックし、自転車が前方向に転倒して重
傷を負う可能性があります。
•
•
雨天時は制動距離が長くなるのでスピードを控えて、早めの滑らかなブレー
キ操作をする。転倒や衝突により重傷を負う可能性があります。
•
•
路面がぬれていると、タイヤがスリップし易くなるのでスピードを控えて、早
めの滑らかなブレーキ操作をする。タイヤがスリップすると転倒して重傷を負
う可能性があります。
注 意
シマノ純正ミネラルオイルに関する注意
•
•
取り扱う際は適正な眼の保護具などを着用し目に入らないようにする。目に
入った場合は、真水で洗い流し、直ちに医師の手当てを受ける。炎症を起こ
す場合があります。
•
•
取り扱う際は保護手袋を着用する。皮膚に付いた場合は、石鹸水で十分に洗
う。炎症を起こす場合があります。
•
•
シマノ純正ミネラルオイルを使用する時は、換気に注意し、防毒マスクなど
を着用する。シマノ純正ミネラルオイルの蒸気を吸引すると気分が悪くなる
場合があります。
•
•
シマノ純正ミネラルオイルの蒸気を吸引した場合は、新鮮な空気の場所に移
動する。体を毛布などでおおい、保温して安静を保ち、直ちに医師の手当て
を受けてください。
慣らし運転
•
•
慣らし運転がすすむにつれブレーキ制動力が上がるので注意を払い順応す
る。自転車のコントロールを失い衝突や転倒をして重傷を負う可能性があり
ます。(ブレーキパッドあるいはディスクブレーキローターを交換した場合も
同様)
使用上の注意
•
•
音鳴り防止やより良い性能を出すために、ブレーキパッドあるいはディスクブ
レーキローターを交換した際は、慣らし運転を行ってください。
•
•
カーボン製レバーはやわらかい布を使って必ず中性洗剤で洗ってください。さ
もないと素材にダメージを与えて強度が落ちる可能性があります。
•
•
カーボン製レバーを高温な場所に放置したままにすることを避けてください。
また火に近づけないでください。
•
•
レバー操作時には必ずクランクを回しながら操作を行ってください。
•
•
車輪を取外した場合はパッドスペーサーを装着することをお勧めいたします。
車輪を取外した状態でブレーキレバーを握らないでください。パッドスペー
サーを取付けずにブレーキレバーを握るとピストンが異常に飛び出します。飛
び出した場合は販売店にご相談ください。
•
•
ブレーキシステムの洗浄またはメンテナンスには、石鹸水を使用するか空拭
きを行ってください。市販のブレーキクリーナーあるいは、鳴き止め剤など
は使用しないでください。シールなどを損傷するおそれがあります。
•
•
フロントディレイラー、リアディレイラー、ブレーキのユーザーマニュアルを
あわせてお読みください。
•
•
通常の使用において自然に生じた摩耗および品質の経年劣化は保証いたしま
せん。
•
•
ST-RX810-LAを使用する場合、乗車前に調整可能範囲内のいかなるシート
高さであっても、自転車操作に支障がないことを確認してください。
乗車前の日常点検項目
乗車前には下記に記載する項目を点検ください。異常のあった場合は販売店ま
たは代理店へご相談ください。
•
•
ブレーキオイルは漏れていませんか。
•
•
前後のブレーキは正しく作動しますか。
•
•
変速はスムーズに行えますか。
•
•
パッドの厚みが0.5•mm以上ありますか。
•
•
ディスクブレーキローターに割れ、変形は生じていませんか。
•
•
レバーはハンドルにしっかり取付いていますか。
•
•
レバーにクラックや剥離はありませんか。
•
•
操作時にふだんと異なる音はしませんか。
•
•
シートポストの高さ調整はスムーズに行えますか。(ST-RX810-LAを使用す
る場合)
各部の名称
レバー
ディスクブレーキローター
キャリパ ー
ディスクブレーキローター
ブレーキホース
キャリパ ー
(ブレーキレバー/
シートポストレバー)
レバー
(ブレーキレバー/
シートポストレバー)
フ ロント 側
リア側
ブレーキパッド
ブレーキホース
レバーA
レバーB
レバーA
レバーB
レバーC
操作方法
ブレーキ操作方法
変速操作方法
レバー操作時には必ずクランクを回しながら操作を行ってください。
操作時の注意:
レバーA、Bとも、変速完了後はレバー初期位置に戻ります。
レバーA、Bを同時に押さないでください。レバーを同時に押すと変速しません。
*• 2段分の変速操作ができるモデルもあります。
左レバーの操作
<より大きいチェーンリングへの変速>
レバーA初期位置
<より小さいチェーンリングへの変速>
レバーB初期位置
UM-07X0A-005
ユーザーマニュアル