SL-FT55

Shimano SL-FT55, SL-TX30, SL-TX50, SL-TZ20 Dealer's Manual

  • シマノ サムシフターシリーズのディーラーマニュアルについてご質問にお答えします。このマニュアルには、サムシフタープラス SL-FT55、SL-TX50、SL-TX30、サムシフター SL-TZ20の取り付け、調整、メンテナンス方法が詳細に記載されています。取り付け位置、調整ボルトの締め付けトルク、チェーンの洗浄方法など、具体的な手順も説明されていますので、お気軽にご質問ください。
  • サムシフターの取り付け位置はどこですか?
    調整ボルトの締め付けトルクは?
    チェーンの洗浄方法を教えてください。
    変速がスムーズでない場合、どうすれば良いですか?
(Japanese)
DM-SL0004-01
ディーラーマニュアル
サムシフタープラスサムシフター
サムシフタープラス
SL-FT55
SL-TX50
SL-TX30
サムシフター
SL-TZ20
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重要なお知らせ
ディーラーマニュアルは自転車安全整備士、自転車技士など専門知識を有する方を対象としています。
専門知識のないユーザーがディーラーマニュアルを参照して、部品を取付けないでください。
記載されている内容に不明な点がある場合は絶対にご自身で作業せず、購入された販売店、または代理店へご相談く
ださい。
各製品に付属している取扱説明書もあわせてよくお読みください。
ディーラーマニュアルに書かれていない製品の分解、改造は行わないでください。
全ての取扱説明書、ディーラーマニュアルはウェブサイト(http://si.shimano.com)でご覧いただけます。
地域のルールや法律に従って製品をご使用ください。
安全のため、必ずこのディーラーマニュアルをよくお読みの上、正しくご使用ください。
人への危害、財産の損害を防止するため、必ずお守りいただくことを説明しています。
誤った使い方をしたときに生じる危害や損害の程度を区分して、説明しています。
危 険
「死亡や重傷を負う恐れが大きい内容」です。
警 告
「死亡や重傷を負う恐れがある内容」です。
注 意
「傷害を負うことや、財産の損害が発生する恐れがある内容」です。
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安全のために
警 告
製品を取付ける際は、必ず説明書などに示している指示を守ってください。
その際、シマノ純正部品の使用をお勧めします。ボルトやナットなどが緩んだり、破損しますと突然に転倒して重傷
を負う場合があります。•
また、調整が正しくない場合、不具合が発生し、突然に転倒して重傷を負う場合があります。
部品の交換など、メンテナンス作業中は、安全メガネまたはゴーグルを着用し、眼を保護してください。
ディーラーマニュアルはよくお読みになった後、大切に保管してください。
使用上の注意
以下に記載する事項は必ずお客様にも指導してください
シフティングレバー操作時には必ずクランクを回しながら操作を行ってください。
ギアは定期的に中性洗剤で洗浄してください。またチェーンを中性洗剤で洗浄し注油することも、ギアおよびチェー
ンの寿命を延ばす効果があります。
フロントディレイラー、リアディレイラー、ブレーキのディーラーマニュアルをあわせてお読みください。
通常の使用において自然に生じた摩耗および品質の経年劣化は保証いたしません。
手順の説明を主体としていますので、製品イメージが異なる場合があります。
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取付け
使用工具一覧
製品の組立には下記の工具が必要です。
使用箇所 工具
クランプバンド プラスドライバー•#2
シフティングレバーの取付け
1.
ブレーキ操作に支障をきたさない位置に取付けてください。
ブレーキ操作に支障をきたす場合は組合わせ使用しないでください。
*•レバーの形状はモデルによって異なります。
注意:
レバーのクランプバンド部を広げて取付
けないでください。カバーが破損する恐
れがあります。
締付けトルク :•
2.5 N
m {25 kgf
cm}
プラスドライバー•#2
注意:
レバー体をローからトップの位置まで動かしたとき、レバー体がブレーキレバーと接触しない位置に取り付けて•
ください。
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調整
必ず次の順序で行ってください。
リア側レバーの調整
トップ側の調整
1.
後方から見て、ガイドプーリーが最小スプロケットの外側の線の上にくるようにトップ側調整ボルトを回して調
整してください。
*•トップ側調整ボルトの位置はモデルによって異なります。
A
B
B
A
ガイドプーリー
最小スプロケット外側
トップ側調整ボルト
<例>
2.
この後チェーンを取付けます。
インナーケーブルの取付けと固定
インナーケーブルの通し方向
アウターケーブルの刻印側からインナーケー
ブルを通してください。
ケーブル効率維持のため、刻印側にグリスが
封入されています。
刻印
アウターケーブルの切断
アウターケーブルを切断する場合には刻印の
反対を切断してください。
切断後の端面は、外側を真円に戻し、穴の内
側を整えてください。
良い例
コイルが内側に
倒れていない
悪い例
コイルが内側に
倒れている
アウターケーブルキャップは、切断後も同一
物を使用してください。
アウターキャップ
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1.
インナーケーブルをリアディレイラーに固定してください。
締付けトルク :•
5.0 - 7.0 N
m {50 - 70 kgf
cm}
注意:
インナーケーブルは必ず溝に沿わせて固定してください。
ケーブルの張り調整
1.
図のようにインナーケーブルの初期の伸びを取った後、再びリアディレイラーに固
定し直します。
ロー側の調整
1.
フロントチェーンホイールを回しながらレバーを操作してローギアに変速させます。
2.
ガイドプーリーが最大スプロケットの真下にくるように、ロー側調整ボルトを回して調整してください。
*•ロー側調整ボルトの位置はモデルによって異なります。
A
B
B
A
ガイド
プーリー
ロー側調整ボルト
最大スプロケット
<例>
引っ張る
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Bテンション調整ボルトの調整
<RD-TX75/RD-TX55/RD-TX35>
1.
チェーンをチェーンホイールの最小ギア、フリーホイールの最大ギアにセットし、クランクを逆に回します。
2.
チェーンづまりしない位置までガイドプーリーがギアに近づくようにBテンション調整ボルトを回して調整しま
す。
3.
次にフリーホイールを最小ギアにセットして同様に、チェーンテンションがとれていることを確認してください。
<RD-TZ50>
1.
適切な変速性能を維持するため、チェーンをチェーンホイールの最小ギア、フリーホイールの最大ギアにセット
します。
2.
目安として、フリーホイールの歯先からガイドプーリー歯先までの距離が10mmとなるようBテンション調整ボ
ルトを回して調整します。
3.
次にフリーホイールの最小ギアにセットしてチェーンテンションがとれていることを確認してください。
A
A
B
B
A
B
最大スプロケット
最小スプロケット
Bテンション調整ボルト
SISの調整
1.
シフティングレバーを1回操作して、リアギアを最小スプロケットから2段目に変速させます。
2.
その後、レバーの遊び分だけ操作した状態で、クランクを回転させます。
シフティングレバーをレバーの遊び分だけ操作した状態でチェーンが最小スプロケットか
ら3段目のギアに接触し、音鳴りする状態がベストセッティングです。
シフティングレバーをレバーの遊び分だけ操作した状態でチェーンが最小スプロケットか
ら3段目のギアに接触し、音鳴りする状態がベストセッティングです。
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チェーンが最小スプロケットから3段目のギアに変速する場合
チェーンが最小スプロケットから2段目のギアに戻るまで調整ボルトをしめる。(時計方向)
*•調整ボルトの位置はモデルによって異なります。
調整ボルト
全く音鳴りがしない場合
チェーンが最小スプロケットから3段目のギアに接触し音鳴りがするまでボルトを緩める。(反時計方向)
調整ボルト
3.
レバーをもとの位置に戻し(ギアは最小スプロケットから2段目の位置でレバーから指を離した状態)、クランクを回
転させてください。
チェーンが最小スプロケットから3段目のギアと接触し、音鳴りが残っている場合は調整ボルトを少し締めて(時計
方向)、音鳴りのしないぎりぎりのポイントで止めるようにしてください。
4.
レバーを操作して変速し各段で音鳴りがないことを確認してください。
5.
SISの機能を充分に持続させるために伝達各部にオイルメンテナンスを行ってください。
9
フロント側レバーの調整
必ず次の順序で行ってください。
ロー側の調整
プロセットアライメントブロックがついているモデルの場合は最初に取外します。
次に、チェーンガイド内プレートとチェーンの隙間を0~0.5mmに調整してください。
ロー ミドル
ケーブルインデックスポイント
トップ
プロセットアラインメントブロック
最小ギア
最大スプロケット
トップスイング
ダウンスイング
0~0.5mm
チェーンガイド
内プレート
チェーン
インナーケーブルの取付けと固定
インナーケーブルの通し方向
アウターケーブルの刻印側からインナーケー
ブルを通してください。
ケーブル効率維持のため、刻印側にグリスが
封入されています。
刻印
アウターケーブルの切断
アウターケーブルを切断する場合には刻印の
反対を切断してください。
切断後の端面は、外側を真円に戻し、穴の内
側を整えてください。
良い例
コイルが内側に
倒れていない
悪い例
コイルが内側に
倒れている
アウターケーブルキャップは、切断後も同一
物を使用してください。
アウターキャップ
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ケーブルの固定
インナーケーブルを強くひっぱりながらフロントディレイラーに固定してください。
<トップスイング>
スパナまたはアレンキーを使用して、ワイヤー固定ボルトを締付けます。
ダウンプル
注意:
図のように、ケーブルを通します。
5mmアレンキー
(一部の製品は9mmスパ
ナでも締付け可能です)
トッププル
ワイヤー固定ボルト
5mmアレンキー
(一部の製品は9mmスパナ
でも締付け可能です)
締付けトルク:
5.0 - 7.0 N·m {50 - 70 kgf·cm}
<ダウンスイング>
ダウンプル トッププル
5mm アレンキー
注意:
図のように、ケーブルを通
します。
ワイヤー固定
ボルト
締付けトルク:
5.0 - 7.0 N·m {50 - 70 kgf·cm}
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ケーブルの張り調整
1.
図のようにケーブルの初期の伸びを取った後、フロントディレイラーに固定し直します。
ダウンプル トッププル
引っぱる
引っぱる
2.
不要なケーブルを切断し、エンドキャップを取付けてください。
トップ側の調整
チェーンガイド外プレートとチェーンの隙間を0~0.5mmに調整してください。
トップスイング
ダウンスイング
0~0.5mm
チェーンガイド
外プレート
チェーン
最大ギア
最小スプロケット
ロー ミドル トップ
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中間ギアの調整
LN(フリクションタイプ)にはアウターアジャストボルトが無いため、この調整は必要ありません。
チェーンガイド内プレートとチェーンの隙間を0~0.5mmに調整してください。
ロー
ミドル
トップ
アウターアジャスト
ボルト
0~0.5mm
チェーンガイド
内プレート
チェーン
中間ギア
最大スプロケット
*•レバーは、ローからミドルではなく、トップからミドルに操作した状態で調整を行ってください。
変速の確認および微調整
調整を終えた後、シフティングレバーを操作して変速の確認をします。•
(使用しているうちに変速しにくくなった場合も同様です。
*•調整は1/8回転ずつ行さい。
クランク側へチェーンが落ちてしまう時 トップ側調整ボルトを時計回りに回す
中間ギアから最大ギアに変速しにくい時
ケーブルを張る。それでも改善しない場合は
トップ側調整ボルトを反時計回りに回す
最大ギアから中間ギアに変速しにくい時 ケーブルを緩める
ボトムブラケット側へチェーンが落ちてしまう時
ロー側調整ボルトを時計回りに回す
最大ギアから変速して中間ギアを飛び越えて
しまう時
ケーブルを張る
中間ギアから最小ギアに変速しにくい時 ロー側調整ボルトを反時計回りに回す
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メンテナンス
インナーケーブルの交換
ボタンを操作して初期位置(リアの場合トップ、フロントの場合ロー)にセットし、インナーケーブルを通してください。
*•レバーの形状はモデルによって異なります。
製品改良のため、仕様の一部を予告なく変更することがあります。
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