TL-S703

Shimano TL-S703 Service Instructions

  • こんにちは!このシマノ内装ハブの取扱説明書について、私に何でも聞いてください。オイル交換の手順、推奨オイル、安全上の注意など、このマニュアルに記載されている内容についてご質問にお答えします。
  • オイル交換の頻度は?
    使用するオイルは?
    オイル交換時に注意すべき点は?
    オイル交換に必要な工具は?
    古いオイルの処分の仕方は?
安全の為に必ずお守りください
警告
オイル交換の際に、オイルがディスクブレーキのローターや、パッド、リムブレー
キ使用時はリム等につかないように注意してください。
オイルが付着しますと、ブレーキ性能を著しく低下させる場合があり危険です。
ブレーキの取扱い説明書に従って処置してください。
爆発あるいは引火のおそれがありますので、使用する際には飲食、または喫煙
をしないでください。また、熱、火花、裸火、高温のような着火源から遠ざけ、
静電気放電や、火花による引火を防止してください。
屋外または換気の良い区域でのみ使用してください。ミスト、蒸気を吸入すると
気分が悪くなる場合があります。換気に注意し防毒マスク等を着用してください。
誤って吸入した場合には、患者をただちに空気の新鮮な場所に移し、安静・保
温に努め必要に応じて医師の診察を受けてください。呼吸が停止している場合
には人工呼吸を行い、呼吸困難な場合には酸素吸入を行ってください。
SG-S700 OIL 取り扱い上のご注意:
目に入ると炎症を起こす場合があります。取り扱いの際は保護眼鏡等を着用し
目に入らないようにしてください。
目に入った場合は真水で洗い流し、直ちに医師の診察を受けてください。
皮膚につくと炎症を起こす場合があります。取り扱いの際は保護手袋等を着用
してください。皮膚についた場合は大量の水と、石鹸で十分に洗ってください。
異常がある場合は直ちに医師の診察を受けてください。
飲用しないでください。誤って飲み込んでしまった場合は、吐かせずにコップ
1 2 杯の水を飲ませ、速やかに医師の診察を受けてください。
患者に意識がない場合には、口から何も与えてはいけません。嘔吐が自然に起
きたときは、気道への吸入が起きないように身体を傾斜させてください。
使用後は手を洗ってください。
保管の際は、異物や水分が混入しないように密閉した状態で、直射日光の当る
ところ40℃以上になるところや、錆の発生しやすい水・湿気の多いところ
凍結の恐れのあるところを避け、子供の手の届かないところに保管してください。
古いオイルや内部の洗浄に使用したオイルは法令にしたがって処分してください。
製品の性能を維持するために、使用開始から最初は 1,000km、その後は 2 年間
に一度(頻繁に乗車される場合は 5,000km ごと)を目安にオイル交換を推奨し
ます。
メンテナンスの際には SG-S700 OIL を使用してください。SG-S700 OIL を使用
されない場合、オイルが漏れる、変速機が正常に作動しない等の不具合の原因
となる可能性があります。
1L 缶のオイルを使用される場合、残りが少なくなると缶から注射器でオイルを
引き出すことができなくなることがあります。最初に別の容器にオイルをすべ
て移して使用してください。
取扱い説明書はよくお読みになった後、大切に保管してください。
SI-7080A-002
TL-S703
オイルメンテナンスキット
キット内容 注射器、チューブ、ブリードニップル、O リング、容器
SI-7080A-002-00
⵾ຠᡷ⦟䈱䈢䉄䇮઀᭽䈱৻ㇱ䉕੍๔䈭䈒ᄌᦝ䈜䉎䈖䈫䈏䈅䉍䉁䈜䇯
႓Ꮢ႓඙⠧᧻↸㪊ৼ㪎㪎⇟࿾㩷䇾㪌㪐㪇㪄㪏㪌㪎㪎
0570 - 031961
Fax. 072-243-7847
内装ハブ オイル交換方法
スタンド等を利用して、後輪
を回転できる状態で作業を
行ってください。
古いオイルの抜出しA.
1.
オイルポートが、上を向くよ
うに車輪をゆっくり回転させ
ます。
オイルポートボルトと O リングを外します。
2.
3 ㎜アレンキー
オイルポートボルト
O リング
ご注意:
オイルポートが上を
向いていない位置で
緩めると、内部のオ
イルが漏れ出す可能
性があるのでご注意
ください。
チューブのついたブリードニップルを、ハブシェルに取り付
3.
けます。
推奨締付けトルク:
1 3 Nm
{10 30 kgfcm}
10 ㎜スパナ ハブシェル
チューブ
ブリードニップル
ブリードニップルに O リングがついていることを確認して
ください。
注射器のピストンを奥まで押し込んだ状態で、チューブに注
4.
射器をしっかりと接続します。
注射器
チューブ
オイルポート
注射器をスポークの間に入れ、オイルポートが、下を向く位
5.
置までホイールを正転方向にゆっくり回転させます。
正転方向
ハブが回転しない状態で 5 分ほど静かに置いて、オイルが落
6.
ち着くのを待ちます。
ピストンをゆっくり引いて、内部のオイルを引き出します。
7.
ピストン
ご注意:
早くピストンを引くと空気を
巻きこみやすくなります。
オイルポートが、上を向くように車輪をゆっくり回転させます。
8.
注射器がチェーンケースの部品
などに干渉する場合は、注射器
をスポークの間に納めて回転さ
せてください。
チューブが注射器から外れないように気をつけながら、ブリー
9.
ドニップルを外します。
ブリードニップル
古いオイルを注射器から抜いてください。
10.
取扱い説明書は以下にてご覧いただけます。
http://techdocs.shimano.com
内部の洗浄B.
ブリードニップルをハブシェルに取り付けます。
1.
推奨締付けトルク:
1 3 Nm {10 30 kgfcm}
新しいオイルを注射器に 25 ml とり、チューブにしっかり接
2.
続します。
古いオイルを抜き出した際や内部の洗浄を行った際に、注
射器やチューブなどが汚れてしまった場合、必要に応じて
パーツクリーナー等で洗浄してから作業を行ってください。
ピストンを押して、ハブの中に新しいオイルを入れてください。
3.
ピストン
オイルを入れると内部の圧力が上がって、ピストンが押し
返されることがあります。時々ピストンを引いて内部の圧
力を下げるとオイルが入れやすくなります。
ピストンを引いて内部の圧力を下げてから、ブリードニップ
4.
ルを外します。
ピストンを引かずにブリードニップルを外すと、内部の空
気とともにオイルがこぼれてくることがあります。
オイルポートボルトと O リングを取り付けます。
5.
オイルポートボルト
3 ㎜アレンキー
Oリング
推奨締付けトルク:
2 3 Nm {20 30 kgfcm}
変速操作を行いながらペダルを回して車輪を 1 分ほど回転さ
6.
せます。
車輪を回さずに 1 分間ほど静かに置きます。
7.
A の手順に従い、内部のオイルを抜きます。
8.
新しいオイルの注入C.
1.
B – 1. B – 5. の手順に従い、再度新しいオイルを 25ml ハブ
の中に入れます。
ハブについたオイル等をきれいにふき取ります。
2.
/