クリートの種類と使用方法
警告
ペダルおよびクリートは、取扱い説明書に記載されている以
外の方法で使用しないでください。クリートおよびペダルが
前向きになっている場合に、クリートのペダルへの装着・解
除が可能なようになっています。
クリートの使用方法については、下記の説明を参照してくだ
さい。
<これらの指示に従わないと、重傷を負うことがあります。>
本製品にはシングルモードクリート(SM-SH51)と、マル
チモードクリート(SM-SH56)があります。それぞれ特性
がありますので、説明書を読み、ご自身の自転車の乗り方、
ご使用になる地形、状況を考慮のうえご選択ください。
装着方法
ペダルのビンディングに、クリートをななめうしろ方向から押し込み
ます。
解除方法
使用するクリートによって解除モードが選択できます。
●
シングルモードクリート:
SM-SH51(ブラック / 別売部品)
かかとを外側にひねった場合のみ解除できます。その他の方向には解
除できません。
足をひねらないと解除できませんので、ペダルを引く方向にも力を加
えることができます。
バランスを崩した状態では解除できません。従ってバランスを崩すよ
うな可能性のある場所や状況では、充分余裕のあるときに前もって解
除してください。
激しくペダルをこいだときなどに、かかとを横方向にひねると予期せ
ずに外れることがあります。
調整をしたら、どの程度の力でどの程度の角度で外れるかを良く慣れ
るまで練習してください。予期せずに外れると転倒し、重傷を負うこ
とがあります。
シングルモード
かかとを外側にひねった場合のみ
解除できます。
ご注意:
クリートの解除を繰り返し繰り返し練習して、足を慣らすこと
が必要です。
警告
SPD ペダルは解除をしようと意図した場合のみ、解除されるように設
●
計されています。転倒した際に、自然に解除される設計ではありません。
意図しないときに解除すると、バランスを崩して転倒し安全上問題が
ある為です。
SPD 対応シューズを使用してください。
●
クリートは、シマノ純正クリート(SM-SH51/SM-SH56)を使用しシュー
●
ズに確実に固定してください。
ペダルとクリート(シューズ)の装着・解除のメカニズムを使用前に
●
理解してください。
ブレーキをかけ片足を地面につけて、クリートのペダルへの装着・解
●
除を繰り返し練習し、充分に足を慣らしてから走行してください。
最初は平地を走行し、クリートのペダルへの装着・解除に充分慣れて
●
ください。
ペダルのクリート固定力を、自分に最適な強さに調整してから走行し
●
てください。
低速走行あるいは、停車する可能性がある場合(U ターン、交差点付近、
●
登り坂、見通しの悪いカーブ等)は、いつでも足を地面に着けるように、
事前にペダルからクリートを解除してください。
雨天時など、湿った地面を走行する場合は、ペダルのクリート固定力
●
を通常より弱くしてください。
本来の脱着性能を維持するために、クリートおよびビンディング部に
●
付着した泥などは取除いてください。
クリートが摩耗していないかどうか定期的にチェックしてください。
●
摩耗している場合はクリートを取替えて、走行前に必らずペダルのク
リート固定力を調整してください。クリートを交換しないで乗り続け
ると、ペダルからシューズが外れなかったり、予期せずに外れたりし
て転倒し、重傷を負うことがあります。
夜間を走行する際は必ずリフレクターを取付けてください。リフレク
●
ターが損傷していたり汚れたままで乗車しないでください。自転車が
確認されにくく危険です。
製品を取付ける時は、必ず取扱い説明書等に示している指示を守って
●
ください。またその際、シマノ純正部品の使用をお勧めします。
ボルトまたはナット等が緩んだり、製品が破損すると、突然に転倒し
て怪我をする場合があります。
不明な点については自転車専門店にご相談ください。
●
取扱い説明書はよくお読みになった後、大切に保管してください。
●
上記を厳守していただかないと、ペダルからシューズが外れなかった
り、予期せずに外れたりして転倒し、重傷を負うことがあります。
使用上の注意:
乗車前には締結部にガタ及び緩みの無いことを確認してください。ま
●
た定期的にクランクやペダルの増し締めを行ってください。
乗車時のペダリングに異常を感じた時は、再度点検をお願いします。
●
通常の使用において自然に生じた摩耗および品質の劣化は保証いたし
●
ません。
※ 取扱い説明書は下記にてご覧いただけます。
http://techdocs.shimano.com
安全の為に必ずお守りください
SI-46P0A-001
PD-T780
SPD ペダル
ご使用方法
クリートの取付け
1.
クリート取付け部のゴムをプライヤーなどで取除きます。
ご注意:
シューズの機種によっては、この作業が
不要な場合もあります。
2.
中敷きを取外し、長穴に沿ってクリートナットをセットします。
ご注意:
シューズの機種によっては、
この作業が不要な場合もあり
ます。
クリート取付け部のゴム
SPD シューズ
クリートナット
中敷き
シューズの裏側から、クリート、クリートアダプターの順にセットし、
3.
クリート取付ボルトで締付け、仮止めします。クリートは左右共通で
す。
クリート取付ボルト仮止めトルク:
2.5 N
•
m {25 kgf
•
cm}
4mm アレンキー
クリート取付ボルト
クリートアダプター
クリート
クリートの向きは、三角部
が前方向です。
前方
クリート位置の調整
クリート位置は、前後 20mm、左右 5mm の範囲で調
1.
整が可能です。クリートの仮止め後、片足づつ脱着を
繰り返しながら調整を行い、自分に最適なクリート位
置を決定してください。
クリート位置の決定後、4mm アレンキーでクリート
2.
取付ボルトを確実に締付け固定します。
締付トルク:
5 ~ 6N
•
m {50 ~ 60kgf
•
cm}
防水シール
中敷きを取外し、防水シールを貼ってください。
ご注意:
防水シールは、この作業が必要なシマノシューズに同梱されています。
防水シール
中敷き
クランクへの取付け
8mm アレンキーを使用し、クランクにペダルを取付けます。右ペダルは
右ネジ、左ペダルは左ネジとなっています。
締付トルク:
35 ~ 55N
•
m {350 ~ 550kgf
•
cm}
8mm アレンキー
ビンディングのバネ力調整
バネ力の調整は、アジャストボルトで行ないます。
アジャストボルトは、各ビンディングの後部にあり、両ペダルで計 2 ケ
所あります。2 ケ所のバネ力が等しくなるように、アジャスト板の位置
およびアジャストボルトの段階数で確認してください。
バネ力はアジャストボルト 1 回転で 4 段階に切り替わります。
1
2
1
2
アジャストボルト
アジャスト板
アジャスト
ボルト
3mm アレンキー
強
弱
アジャストボルトを時計方向に回すとバネ力が強くなり、反時計方向に
回すとバネ力が弱くなります。
最強の位
置
最弱の位
置
アジャストボルト
アジャスト板
アジャスト板が最強または最弱の位置になれば、それ以上アジャスト
ボルトを回さないでください。
ご注意:
不意にクリートが外れることを防ぐためにも、バネ力の調整を行っ
●
てください。
バネ力にばらつきがあると左右で脱着の感覚が違うため、クリー
●
トの脱着が難しくなる恐れがあります。バネ力は左右とも、同じ
ように調整してください。
万が一、スプリングプレートからアジャストボルトが抜けてしまっ
●
た場合、分解・組立が必要となります。自転車専門店にご相談く
ださい。
リフレクターの交換(別売品)
1. フィリップスドライバー(No.2)を使用して取外します。
2. リフレクターをペダルにセットし、ボルトで確実に固定します。
締付トルク:
0.8N
•
m {8kgf
•
cm}
フィリップス
ドライバー(No.2)※
リフレクター固定プレート
リフレクター取付ボルト
リフレクター
※ フィリップスドライバー(No.2)はフィリップス・スクリュー社の登録商標
です。
クリートの交換
クリートは消耗品ですので、定期的に交換が必要です。摩耗し解除が重
く感じ始めたり、軽く感じ始めたら、早目に新しいクリートと交換して
ください。
SI-46P0A-001-00
この製品は片面に SPD 対応の踏面、片面にノーマルケージ踏面をもつペダ
ルです。
●
マルチモードクリート:
SM-SH56(ゴールド / シルバー)
多方向に解除が可能です。
上方向にも解除が可能なため、ペダルを引く方向に力が加わると予期
せずに外れることがあります。従ってペダルを引く方向に力をかける
乗り方や、ジャンプなどでペダルから足が離れる方向に力がかかる乗
り方には使用できません。
横方向以外にも解除できますが、バランスを崩した状態では解除でき
ません。従ってバランスを崩すような可能性のある場所や状況では、
充分余裕のあるときに前もって解除してください。
マルチモードクリートは特性を良く理解し正しく使っていただかない
と、シングルモードに比べて予期せずに外れる可能性が高くなります。
調整をしたら、各方向にどの程度の力で外れるかを良く慣れるまで練
習してください。予期せずに外れると転倒し、重傷を負うことがあり
ます。
マルチモード
多方向に解除が可能です。
ご注意:
クリートの解除を繰り返し繰り返し練習して、足を慣らすこと
が必要です。マルチモードの場合は、特に上方向の解除につい
ての足の慣れが必要です。