Red Hat Enterprise Linux 4 によるソフトウェア RAID 35
Red Hat
®
Enterprise Linux 4 によるソフ
トウェア RAID の設定と管理
ソフトウェア
RAID
の費用効率の向上は、
Linux
システムの管理者に、高価なハードウェア
ベースの
RAID
実装に代わる新たな選択肢を提供します。これを可能にしているのが、
Linux
オペレーティングシステムの優れた価格性能比と、プロセッサパワーの急速な発展で
す。
Red Hat Enterprise Linux 4
が提供するソフトウェア
RAID
層と管理ツールを使用する
と、各社の要件に最適な、効率的で費用効果に優れたソフトウェア
RAID
の構築が可能に
なります。
Linux オペレーティングシステムのインストール時にソ
フトウェア RAID アレーを作成
ソフトウェア
RAID
デバイスは次の手順で作成します。各手順については以下の項で説明
します。
•
ソフトウェア
RAID
の起動パーティションの作成
•
ソフトウェア
RAID
のスワップパーティションの作成
•
ソフトウェア
RAID
の
root
パーティションの作成
•
追加のソフトウェア
RAID
パーティションの作成
ソフトウェア
RAID
を作成するには、まずハードドライブをパーティション分割する必要
があります。パーティション分割すると、ハードドライブ内を互いに独立した複数のセク
ションに分けることができ、各セクションはあたかも個別のハードドライブであるかのよ
うに動作します。オペレーティングシステムのインストールの過程で、
Disk Partitioning
Setup
(ディスクパーティション設定)画面を使用してハードドライブをパーティション
分割するよう指示されます。
Disk Partitioning Setup
(ディスクパーティション設定)
画面では、次のいずれかを選択できます。
•
Automatically partition
(自動パーティション設定)
•
Manually partition with Disk Druid
(
Disk Druid
を使用して手動パーティション設定)
注意: パーティション分割するドライブ上にデータが存在していると、そのデータは失われ
ます。
システムを手動でパーティション分割したくない場合は、
Automatically partition
(自動パーティション設定)を選択して、インストールプログラムに処理を任せます。
ドライブを手動でパーティション分割するには、
Manually partition with Disk Druid
(
Disk Druid
を使用して手動パーティション設定)を選択して、
Next
(次)をクリックし
ます。既存のデバイスやパーティションがあればそれらを選択し、
Delete
(削除)をク
リックして削除します。パーティションを削除するには、最初にデバイスを削除しなけれ
ばなりません。