Extech Instruments 380820 ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル
ユーザーガイド
ユニバーサル AC 電源
+ AC 電源アナライザー
モデル 380820
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はじめに
Extech モデル 380820 をご購入いただきありがとうございます。ユニバーサル AC 電源および AC 電源アナライザー
は、45 から 65Hz の周波数範囲で 85 から 250 VAC の範囲の製品をテストするために使用することができます。
このユニットはさらに、使用していない場合でも、AC に接続して、電源を使用し続ける、ノート PCLCD TVAC
アダプタ/充電器、および他の製品をテストするためのスタンバイ電源測定機能10mW から 100W)を特長とし
ています。電源品質測定機能は、ワット、力率、電圧、電流、および高調波をモニターすることができ、日、月、また
は年単位の製品コストを判明するためのコスト機能計算モードを含んでいます。このメーターは十分なテストおよび調
整後に出荷されたものであり、適切に使用することで長期間にわたる信頼性の高い動作が実現されます。
安全性
本機の安全動作を確保し、ショート(アーク放電)からの怪我の危険性を除去するために、以下の安全対策を遵
守する必要があります。
本機を電源コンセントに接続する前に、使用可能な電源電圧が本機の電圧設定と一致していることを確
認してください。
本機の電源プラグは接地接続のある電源コンセントにのみ接続してください
本機を湿った、または濡れた表面に設置しないでください。
本機を直射日光または過度の高温にさらさないでください
本機を過度の湿度または水気にさらさないでください。
不良なヒューズは元の定格のヒューズにのみ交換してください。ヒューズまたはヒューズのケースを決してショートさ
せないでください
許容可能な最大入力定格を超えないでください。
本機に印刷されている警告ラベルや他の情報に従ってください
換気スロットを通して本機に金属の物体を挿入しないでください。
本機上に水を満たした容器を置かないでください。
本機を強力な磁場の近くで動作させないでください(モーター、トランスなど)
本機を衝撃または強い振動にさらさないでください。
熱いはんだごては本機から離してください。
使用する前に本機が室温で安定化するようにしてください。
本機を改造したり、カスタマイズしないでください。
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作業面、テーブル、または作業台上に本機の表面を下にして置かないでください。
すべてのサービスおよび修理は資格のあるサービス員によって実施される必要があります。
ユニットの換気口をふさがないでください。
このユニットは指定された定格内で使用する必要があり、定常的に過剰な連続負荷を与えると、電源故
障の原因になる場合があります。
入力電源ケーブルの規格サイズは少なくとも 3”75mm)で、電源ケーブルの長さの合計は 118”
3m)を超えないようにする必要があります。
安全記号
陳述を良く読んで、怪我や死亡を防ぎ、本製品への損傷も防止してください。
アース/接地端末
~
このユニットはテスト済みで、以下の規格を満たすか、それを超えています
1. EN61326-1:2006:(CISPR11, IEC/EN 61000-3-2:2006, IEC/EN 61000-3-
3:1995+A1:2001+A2:2005 IEC/EN 61000-4-2/-3/-4/-5/-6/-11)
2. EN61010-1:2001
AC(交流)
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正面パネルの説明
1. 正面出力ソケット: 出力の継続使用能力を算定するには、次の次の公式を使用してください: 時間(t=
100 / ワット(w)。例えば、100W の電源は 1 分間継続的に出力でき、50W の場合には継続的に 2
間出力できます。出力セッション間では(換気のために)20 分間でテスターをオフにしてください。
2. 動作/スタンバイ(OPER/STBY:して出力を有効/効に切り替えます。ユニットが STBY モードの場
合、出力は 0 ボルトです。ユニットが OPER モードの場合、電源は、電圧レベルが安定するまで出力しませ
ん。これは不安定な電圧が原因の接続装置への損傷を防止するためです。
3. バックスペース: イピン エラーが発生した場合 ボタンを使用して、左側の数字をクリアします。
4. LCD:液晶ディスプレー
5. リコール(RECALL:リコールでは電圧および周波数値を保存しています(メモリーには 99セットのプリセッ
ト値があります)。現在選択している電圧および周波数値は、RECALL ボタンが押されるとクリアされます
メモリー位置番号(1 99)をタイプしてから、 V.ENTER ボタンを押して確定します。特定の位置にデータ
が保存されていない場合、LCD “BLANK 番号(例えば “BLANK 33”)と表示します。 電圧/周波数
値をメモリー位置に保存するには、STORE ボタンを使用します。
6. 数値キーバッド:数値キーバッドはユーザーのプログラミング インターフェースです。
7. :カーソルを次の数字に移動させます
8. 出力 正面/背面(OUTPUT FRONT/REAR:出力を選択します。背面出力ステータスを表示するには
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下向きを押します。正面出力ステータスを表示するには下向きを押します。
9. :値を増加させます。
10. :値を減少させます。
11. 電源 オン/オフ(POWER ON/OFF: 押して電源をオンかオフに切り替えます。
12. V.ENTER:押してプログラムエントリを確定します。
13. $:電気料金を計算します。最初に電気料金をタイプしてから、$ を押して確定します。ユニットが OPER モー
ドの場合、日//ごとの電気料金が表示されます。
14. OCP:過電流保護のプリセット値。過電流保護のための値をタイプしてから、OCP を押して確定します
15. Hz:押して正面出力の周波数プログラミングモードを入力します。目的の周波数をタイプしてから、Hz を押して
確定します。
16. FUNC:押して出力電源の THD(全高調波歪み)、電圧、電流、および高調波(最初から 50 番目)を
表示します。
17. 保存(STORE:押して現在プログラムされた電圧および周波数をメモリー位置の 1 つ(1 から 99)に保
存し、V.ENTER を押して確定します。現在選択している電圧および周波数は選択したメモリー位置に保存
されます。
1. 換気(Ventilation:これらの開口部をクリーンに保ち、常にユニット背面に換気のための余地を残してくだ
さい。
2. 電源入力(POWER INPUT:部電源入力のためのソケット(10A ヒューズを含む)。この入力は選
択可能(110V または 220V)で、電圧スイッチにより選択した電圧と一致している必要があります。
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3. RS232 コネクタ:PC シリアルポートへの接続のため。
4. 電圧スイッチ(Voltage Switch:入力電源の電圧(110V たは 220V を選択します。
5. 背面出力ソケット
注意!背面出力ソケットは、電源がオフの場合でも、機器電源コードが差し込まれている場合には
常時 “LIVE(導通)です。
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操作
使用の準備
1. 平らな水平面に電源を配置してください。
2. 電源背面のスイッチ(1)を使用して入力電圧を選択しま
す。
3. ユニットの側面と背面がふさがれていないことを確認します。
良い換気のためには、少なくとも 2”5 cmのスペースを
残してください。
基本テストのセットアップ
テストでユニットを 380820 に接続します。
正面および背面出力の選択
ユニットがオンの場合OUTPUT ボタンを使用して正面または背面出力データの表示を選択しま
す。ブッシュ ボタンが外側位置にある場合、LCD は正面出力のデータを表示します。ボタンを押し
下げると、LCD は背面出力の電源データを表示します。
注:背面出力の電圧は設定することができません。
入力電圧は AC INPUT(入力)を通って、背面出力にループされます。
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電圧出力の設定(正面出力のみ)
1. 目的の電圧値をタイプしてから、V.ENTER を押して確定します。使用可能な電圧範囲は 85 から 250 V
す。
2. LCD ディスプレイ 表示された電圧出力設定が目的の通りであることを確認します。
3. タイピング エラーが発生した場合、 ボタンを使用して、数字をクリアします。
4. 電源出力を有効にするには、STBY/OPER ボタンを押します。
5. 電圧の値を変更するには、 ボタンを使用して下線カーソルを目的の数字に移動してから▲▼使用して
値を増大または減少させます。
警告:ユニットが STBY モードの場合には、出力は 0 V です。ただし、出力端末は引
き続き、物理的に内部回路に接続されています。
周波数出力(正面出力 背面測定)
1. 目的の周波数値をタイプしてから、Hz ボタンを押して確定します。周波数範囲は 45 から 65 Hz です。
2. 表示された周波数出力設定が目的の通りであることを確認します
3. タイピングエラーが発生した場合、 ボタンを使用して、数字をクリアします。
4. 電源出力を有効にするには、STBY/OPER ボタンを押します。
5. 電圧値を変更するには、 ボタンを使用して下線カーソルを目的の数字に移動してから、▲▼を使用して値
を増大または減少させます。
注:
この設定は、周波数が含まれる場合、背面出力電源測定に影響します。
背面出力電源をモニターしている場合、周波数出力設定を入力ライン電圧の設定にセットします。
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過電流保護(OCP)値の設定(正面出力)
1. 目的の OCP (過電流保護)値をタイプしOCP ボタンを押して確定します。OCP 範囲は 0.100A から
1.500A です。この重要な OCP 値は注意深く確認します。この値は、ユニットの電源がオフの場合には変
されません。
2. ユニットが OPER 出力モードの場合、OCP 値または電圧値の変更によってモードが OPER から STBY(ス
タンバイ)モードに変更されます。したがって、この操作には注意深い注意を払ってください。
電圧および周波数の保存およびリコール(正面出力)
使用された電圧および周波数値はしばしば、直ちにリコールするためにメモリーに保存することができます。本機では
99 のメモリー位置を提供しています。
保存するには:
1. 目的の電圧および周波数値が正しく設定されていることを確認します。
2. STORE ボタンを押します(ディスプレイには “verify STORE _” と表示されます)。
3. 数値キーバッドを使用して 1 から 99 のメモリー位置番号を割り当てます。
4. V.ENTER ボタンを押して確定し、メモリー位置に保存します。
5. ユニットが OPER 出力モードの場合、OCP 値または電圧値の変更によってモードが OPER から STBY(ス
タンバイ)モードに変更されます。したがって、この操作には注意深い注意を払ってください。
リコール:
1. RECALL ボタンを押します(ディスプレイには “Verify RECALL_” と表示されす)。
2. 数値キーバッドを使用して目的のメモリー位置を選択します(1 から 99)。
3. V.ENTER ボタンを押して確定します。選択したメモリー位置で以前に保存された電圧/周波数の構成がリコ
ールされるようになります。
注:空のメモリー位置の場合、LCD には ‘BLANK’ と表示されます。
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電気の料金機能
電気の料金機能を使用して特定の時間期間の電気の料金をキロワット時(KWh)単位で計算します。
1. KWh ごとの電気料金をプログラムして $ ボタンを押します。
2. ユニットが OPER 出力モードの場合、OCP 値または電圧値の変更によってモードが OPER から STBY(ス
タンバイ)モードに切り替えられます。したがって、この操作には注意深い注意を払ってください
3. OPER モードで、OPER/STBY ボタンを押します。テストされた機器の日//年ごとの料金が表示されます
(左から右へ)
4. $ ボタンを再度押すと、通常の電源データ表示モードに戻ります。
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高調波の表示:(背面出力)
1. LCD では背面出力の電源データを表示します。
2. FUNC ボタンを押すと、LCD では電圧THD 、および高調波(n=1 50)を表示します。▲▼ ボタ
ンを使って表示する高調波を選択します。
3. FUNC ボタンを再度押すと、LCD では電流の値を表示します。FUNC ボタンを再度押すと、LDC は背
面出力の電源表示に戻ります。
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安全性
電源がオンに切り替わらない場合、または以前の負荷が 10A を超える場合、10A ヒューズが飛んでいる可能性が
あります。入力電源を取り外して、ユニットの背面の入力電源コネクタの下に位置するヒューズを確認してください。ヒ
ューズが損傷している場合、指定要件250V10A)を満たす高品質ヒューズを使用して交換してください
正面出力の過熱保護
正面出力の最大出力は 2 分間で 100VA (V x A) です。出力継続時間は VA が小さくなるとより長くなります。
VA 25VA 未満の場合、出力は継続的です。
出力値が指定限度を超過すると、出力は STANDBY モードになり、LCD には “OVERHEATED(過熱)
表示されます。表示されるタイマーには、ユニットが再度オンに切り替えられるまでに経過する必要のある残りの冷却
時間が示されます。表示されるタイマーがゼロにカウントダウンされると、OPER ボタンを押します。
警告:過熱状態の 10 分以内にユニットをオフに切り替えてください。それからユニットは電源オンに
り替えてから、5 分間はアイドル状態にしておく必要があります。
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仕様
正面パネル仕様(AC 正弦波出力、帯域幅 1kHz
機能
レンジ
解像度
精度
電圧
85V 250V
0.1V
±1%
周波数
45Hz 65Hz
0.01Hz
± 0.1 Hz
電力
10mW 100W
0.1mW
± 1 % ± 0.05W
電流
5mA 0.6A
0.1mA/ 1mA
± 1 % ± 0.5mA
0.6A 1.5A
± 1 % ± 5mA
力率
PF (0 1)
0.001PF
± 0.04
1:2 分の継続時間の最大出力電力は約 100VA です。したがって、出力電流は電圧値によって変化する場合があります。例え
ば、電圧が 150V に設定されると、最大出力電流は 0.75A です。
2:出力継続時間は、出力 100VA 未満の場合、2 分より長くすることができます。出力が 25VA 未満の場合には、出力は
続的に実行することができます。
背面パネル仕様(入力電力は背面出力にループされます)
(最大 2000VA/220V1100VA/110VAC 測定)
機能
レンジ
解像度
精度
電力
100mW 2000W
0.1mW/1mW/
0.01W/0.1W/1W
± 1 % ± 0.5W
電圧
85V 250V
0.1V
± 1 %
電流
5mA 0.6A
0.1mA/
1mA/
0.01A
± 1 % ± 5mA
0.6A 1.5A
± 1 % ± 50mA
1.5A 10A
± 1 % ± 0.1A
力率
PF (0 1)
0.001PF
± 0.04
周波数
45Hz 65Hz
0.01Hz
± 0.1Hz
THD
THD (0.0 - 20.0%)
0.1%
± 2%
THD (20.0 100%)
測定値 ±5% ±3%
THD (100
999.9%)
測定値 ±10% ±10%
高調波
Hn (1 10 番目)
0.1mA/ 0.001A/
0.01A
mA:測定値 ±5mA ±1.4%
A:測定値 ±0.3A ±1.4%
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Hn (11 20 番目)
mA:測定値 ±5mA ±4%
A:測定値 ±0.3A ±4%
Hn (21 50 番目)
アンプ レンジ
mA:測定値 ±5mA ±10%
A:測定値 ±0.3A ±10%
Hn (21 50 番目)
mA レンジ
mA:測定値 ±5mA ±20%
A:測定値 ±0.3A ±20%
一般仕様
入力電源 110V (90V - 130V) / 220V (200V - 240V)
45Hz 65Hz、最大 10A
電力ヒューズ: 250V 10A
動作湿度: ±85% RH
動作温度: 4C 60C (40°F 140°F)
付属品: 電源コード、ソフトウェア CD-ROMRS232C から USB へのケーブル
寸法: 260mm x 151mm x 305 mm (10.2” x 5.9” x 12.0”)
重量: 9.9 kg (21.8 lb)
カスタマーサポート連絡
カスタマーサポート電話:アメリカ. (866) 477-3687 国際 +1 (603) 324-7800
校正、修理、および返品メール:[email protected]
技術サポート: https://support.flir.com
著作権 © 2012-2020 FLIR Systems, Inc.
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