Levelflex FMP56, FMP57 HART

Endres+Hauser Levelflex FMP56, FMP57 HART 取扱説明書

  • こんにちは!Endress+Hauser Levelflex FMP56とFMP57ガイドレーダーレベル計の取扱説明書の内容を理解しています。このデバイスの設置、操作、設定、メンテナンス、トラブルシューティングなど、あらゆる疑問にお答えします。このマニュアルには、HARTプロトコル、SmartBlueアプリを使った設定、リモート操作などの機能が詳細に説明されていますので、お気軽にご質問ください。
  • Levelflex FMP56とFMP57の違いは何ですか?
    SmartBlueアプリを使用するにはどうすれば良いですか?
    機器の故障時の対処法は?
    機器のメンテナンス方法を教えてください。
Products Solutions Services
取扱説明書
Levelflex FMP56、FMP57
HART
ガイドレーダーレベル計
BA01004F/33/JA/23.22-00
71605474
2022-12-13
01.03.zz (デバイスファームウェア)
Levelflex FMP56、FMP57 HART
2 Endress+Hauser
Order code:
Ext. ord. cd.:
Ser. no.:
www.endress.com/deviceviewer Endress+Hauser
Operations App
XXXXXXXXXXXX
XXXXX-XXXXXX
XXX.XXXX.XX
Serial number
1.
3.
2.
A0023555
Levelflex FMP56、FMP57 HART 目次
Endress+Hauser 3
目次
1 主要な資料情報 ..................... 5
1.1 本説明書の目的 ....................... 5
1.2 シンボル ............................. 5
1.2.1 安全シンボル ................... 5
1.2.2 電気シンボル ................... 5
1.2.3 工具シンボル ................... 5
1.2.4 特定の情報や図に関するシンボル ... 6
1.3 関連資料 ............................. 6
1.3.1 技術仕様書 .................... 7
1.3.2 簡易取扱説明書(KA) ........... 7
1.3.3 安全上の注意事項(XA) .......... 7
1.3.4 機能安全マニュアル(FY) ........ 7
1.4 用語および略語 ....................... 7
1.5 登録商標 ............................. 8
2 安全上の基本注意事項 .............. 9
2.1 要員の要件 ........................... 9
2.2 用途 ................................ 9
2.3 労働安全 ............................. 9
2.4 操作上の安全性 ...................... 10
2.5 製品の安全性 ........................ 10
2.5.1 CE マーク ..................... 10
2.5.2 EAC 適合性 ................... 10
3 製品説明 .......................... 11
3.1 製品構成 ............................ 11
3.1.1 Levelflex FMP56/FMP57 ......... 11
3.1.2 電子部ハウジング .............. 12
4 受入れ検査および製品の識別 ....... 13
4.1 受入れ検査 .......................... 13
4.2 製品の識別 .......................... 13
4.2.1 銘板 ......................... 14
5 保管、輸送 ........................ 15
5.1 保管温度 ............................ 15
5.2 測定点までの製品の搬送 ............... 15
6 取付け ............................ 16
6.1 取付要件 ............................ 16
6.1.1 適切な取付位置 ................ 16
6.1.2 制限された条件下での取付け ...... 18
6.1.3 プローブの機械的負荷に関する注
意事項 ....................... 19
6.1.4 プロセス接続に関する情報 ....... 23
6.1.5 プローブの固定 ................ 25
6.1.6 特別な設置状況 ................ 27
6.2 機器の取付け ........................ 31
6.2.1 ツールリスト .................. 31
6.2.2 プローブの切断 ................ 31
6.2.3 機器の取付け .................. 33
6.2.4 「センサ、分離型」バージョンの取
付け ........................ 34
6.2.5 変換器ハウジングの回転 ......... 36
6.2.6 表示部の回転 .................. 36
6.3 設置状況の確認 ...................... 37
7 電気接続 .......................... 38
7.1 接続要件 ............................ 38
7.1.1 端子の割当て .................. 38
7.1.2 ケーブル仕様 .................. 42
7.1.3 機器プラグ .................... 42
7.1.4 電源電圧 ..................... 43
7.1.5 過電圧保護 .................... 46
7.2 機器の接続 .......................... 46
7.2.1 カバーを開ける ................ 47
7.2.2 接続 ......................... 47
7.2.3 差込式スプリング端子 ........... 47
7.2.4 端子接続部のカバーを閉じる ...... 48
7.3 配線状況の確認 ...................... 48
8 操作方法 .......................... 49
8.1 概要 ............................... 49
8.1.1 現場操作 ..................... 49
8.1.2 リモート表示部と操作モジュール
FHX50 による操作 .............. 50
8.1.3 Bluetooth® ワイヤレス技術を経由 .. 51
8.1.4 リモート操作 .................. 52
8.2 操作メニューの構成と機能 .............. 53
8.2.1 操作メニューの構成 ............. 53
8.2.2 ユーザーの役割と関連するアクセ
ス権 ........................ 54
8.2.3 データアクセス - セキュリティ .... 54
8.3 表示部および操作モジュール ............ 59
8.3.1 表示 ......................... 59
8.3.2 操作部 ....................... 62
8.3.3 数字とテキストの入力 ........... 63
8.3.4 コンテキストメニューを開く ...... 64
8.3.5 表示部および操作モジュール上の
反射波形表示 ................. 66
9 HART プロトコルを介したシステム
インテグレーション ............... 67
9.1 DD ファイルの概要 .................... 67
9.2 HART デバイス変数および測定値 ......... 67
10 SmartBlue(アプリ)を使用した
設定 ............................. 68
10.1 必須条件 ............................ 68
10.2 SmartBlue アプリ ..................... 68
10.3 SmartBlue での反射波形表示 ............ 68
11 設定ウィザードによる設定 ......... 70
目次 Levelflex FMP56、FMP57 HART
4 Endress+Hauser
12 操作メニューを使用した設定 ....... 71
12.1 機能チェック ........................ 71
12.2 操作言語の設定 ...................... 71
12.3 レベル測定の設定 ..................... 72
12.4 基準反射波形の記録 ................... 74
12.5 現場表示器の設定 ..................... 75
12.5.1 レベル測定用の現場表示器の初期
設定 ........................ 75
12.5.2 現場表示器の調整 .............. 75
12.6 電流出力の設定 ...................... 76
12.6.1 レベル測定用の電流出力の初期
設定 ........................ 76
12.6.2 電流出力の調整 ................ 76
12.7 設定管理 ............................ 77
12.8 不正アクセスからの設定の保護 .......... 78
13 診断およびトラブルシューティン
................................ 79
13.1 一般トラブルシューティング ............ 79
13.1.1 一般エラー .................... 79
13.1.2 エラー - SmartBlue 操作 .......... 81
13.1.3 パラメータ設定エラー ........... 82
13.2 現場表示器の診断情報 ................. 83
13.2.1 診断メッセージ ................ 83
13.2.2 対処法の呼び出し .............. 85
13.3 操作ツール上の診断イベント ............ 86
13.4 診断リスト .......................... 87
13.5 診断イベントのリスト ................. 88
13.6 イベントログ ........................ 90
13.6.1 イベント履歴 .................. 90
13.6.2 イベントログのフィルタリング .... 90
13.6.3 情報イベントの概要 ............. 90
13.7 ファームウェアの履歴 ................. 92
14 メンテナンス ..................... 93
14.1 外部洗浄 ............................ 93
14.2 一般的な洗浄方法 ..................... 93
15 修理 .............................. 94
15.1 一般情報 ............................ 94
15.1.1 修理コンセプト ................ 94
15.1.2 防爆認証機器の修理 ............. 94
15.1.3 電子モジュールの交換 ........... 94
15.1.4 機器の交換 .................... 94
15.2 スペアパーツ ........................ 95
15.3 返却 ............................... 95
15.4 廃棄 ............................... 95
16 アクセサリ ........................ 96
16.1 機器関連のアクセサリ ................. 96
16.1.1 日除けカバー .................. 96
16.1.2 電子部ハウジングの取付ブラケ
ット ........................ 97
16.1.3 ロッド伸長パイプ/センタリングリ
ング ........................ 98
16.1.4 取付キット(絶縁) ............. 99
16.1.5 リモート表示部 FHX50 .......... 99
16.1.6 過電圧保護 ................... 100
16.1.7 HART 機器用の Bluetooth モジュー
ル BT10 ..................... 101
16.2 通信関連のアクセサリ ................ 102
16.3 サービス関連のアクセサリ ............. 103
16.4 システムコンポーネント .............. 103
17 操作メニュー .................... 105
17.1 操作メニューの概要(SmartBlue) ...... 105
17.2 操作メニューの概要(表示モジュール) .. 110
17.3 操作メニューの概要(操作ツール) ..... 117
17.4 「設定」 メニュー .................... 123
17.4.1 「マッピング」 ウィザード ....... 129
17.4.2 「高度な設定」 サブメニュー ..... 130
17.5 「診断」 メニュー .................... 177
17.5.1 「診断リスト」 サブメニュー ..... 179
17.5.2 「イベントログブック」 サブメニ
ュー ....................... 180
17.5.3 「機器情報」 サブメニュー ....... 181
17.5.4 「測定値」 サブメニュー ........ 184
17.5.5 「データのログ」 サブメニュー ... 186
17.5.6 「シミュレーション」 サブメニュー 189
17.5.7 「機器チェック」 サブメニュー ... 194
17.5.8 「Heartbeat」 サブメニュー ...... 196
索引 .................................. 197
Levelflex FMP56、FMP57 HART 主要な資料情報
Endress+Hauser 5
1 主要な資料情報
1.1 本説明書の目的
本取扱説明書には、機器ライフサイクルの各種段階(製品の識別、納品内容確認、保
管、取付け、接続、操作、設定からトラブルシューティング、メンテナンス、廃棄ま
で)において必要とされるあらゆる情報が記載されています。
1.2 シンボル
1.2.1 安全シンボル
!"
危険な状況を警告するシンボルです。この表示を無視して誤った取り扱いをすると、
亡したり、大けがをしたりするほか、爆発・火災を引き起こす恐れがあります。
!"
危険な状況を警告するシンボルです。この表示を無視して誤った取り扱いをすると、
亡、大けが、爆発、火災の恐れがあります。
!"
危険な状況を警告するシンボルです。この表示を無視して誤った取り扱いをすると、
が、物的損害の恐れがあります。
!"
人身傷害につながらない、手順やその他の事象に関する情報を示すシンボルです。
1.2.2 電気シンボル
交流
直流および交流
直流
グランド接続
オペレータに関する限り、接地システムを用いて接地された接地端子
保護接地(PE)
その他の接続を行う前に接地端子の接地接続が必要です。
接地端子は機器の内側と外側にあります。
• 内側の接地端子:保護接地と電源を接続します。
• 外側の接地端子:機器とプラントの接地システムを接続します。
1.2.3 工具シンボル
プラスドライバ
マイナスドライバ
Torx ドライバ
主要な資料情報 Levelflex FMP56、FMP57 HART
6 Endress+Hauser
六角レンチ
スパナ
1.2.4 特定の情報や図に関するシンボル
  使用可
許可された手順、プロセス、動作
 推奨
推奨の手順、プロセス、動作
  使用不可
禁止された手順、プロセス、動作
 ヒント
追加情報を示します。
資料参照
図参照
注意すべき注記または個々のステップ
1.
,
2.
,
3.
一連のステップ
操作・設定の結果
目視確認
操作ツールによる操作
書き込み保護パラメータ
1, 2, 3, ...
項目番号
A, B, C, ...
 安全上の注意事項
関連する取扱説明書に記載された安全上の注意事項に注意してください。
 接続ケーブルの温度耐性
接続ケーブルの温度耐性の最小値を指定します。
1.3 関連資料
以下の資料は、当社ウェブサイトのダウンロードエリアから入手できます
www.endress.com/downloads
関連する技術資料の概要については、以下を参照してください。
• デバイスビューワー(www.endress.com/deviceviewer:銘板のシリアル番号を
入力します。
Endress+Hauser Operations アプリ:銘板のシリアル番号を入力するか、銘板の
マトリクスコードをスキャンしてください。
Levelflex FMP56、FMP57 HART 主要な資料情報
Endress+Hauser 7
1.3.1 技術仕様書
計画支援
本資料には、機器に関するすべての技術データが記載されており、本機器用に注文可能
なアクセサリやその他の製品の概要が示されています。
1.3.2 簡易取扱説明書(KA)
簡単に初めての測定を行うためのガイド
簡易取扱説明書には、納品内容確認から初回の設定までに必要なすべての情報が記載さ
れています。
1.3.3 安全上の注意事項(XA)
認証に応じて、以下の安全上の注意事項(XA)が機器に同梱されます。これは、取扱
説明書の付随資料です。
機器に対応する安全上の注意事項(XA)の情報が銘板に明記されています。
1.3.4 機能安全マニュアル(FY)
SIL 認証に応じて、取扱説明書、技術仕様書、ATEX 安全上の注意事項の他に、取扱説
明書の付随資料として機能安全マニュアル(FY)が提供されます。
機能安全マニュアル(FY)には、保護機能に適用される各種要件が記載されてい
ます。
1.4 用語および略語
BA
資料『取扱説明書』
KA
資料『簡易取扱説明書』
TI
資料『技術仕様書』
SD
資料『個別説明書』
XA
資料『安全上の注意事項』
PN
定格圧力
MWP
最高動作圧力
MWP は銘板に記載されています。
ToF
Time of Flight(飛行伝播時間)
FieldCare
デバイスの設定からコンディションモニタリングまでカバーするプラントアセットマ
ネジメントツール
DeviceCare
Endress+Hauser HART、PROFIBUS、FOUNDATION Fieldbus、Ethernet フィールド機器
用の汎用設定ソフトウェア
DTM
デバイスタイプマネージャ
主要な資料情報 Levelflex FMP56、FMP57 HART
8 Endress+Hauser
DD
HART 通信プロトコル用のデバイス記述
εr(Dk)
比誘電率
PLC
プログラマブルロジックコントローラ(PLC)
CDI
サービスインターフェース
操作ツール
「操作ツール」という用語は、以下の操作ソフトウェアの代わりに使用されます。
FieldCare / DeviceCare:HART 通信および PC を介した操作用
SmartBlue アプリAndroid または iOS 搭載のスマートフォン/タブレット端末による
操作用
BD
不感知距離:BD の範囲内では信号が解析されません。
PLC
プログラマブルロジックコントローラ(PLC)
CDI
サービスインターフェース
PFS
パルス周波数ステータス(スイッチ出力)
1.5 登録商標
HART®
FieldComm Group, Austin, Texas, USA の登録商標です。
Bluetooth®
Bluetooth® の文字商標とロゴは Bluetooth SIG, Inc. の登録商標であり、Endress+Hauser
は許可を受けてこのマークを使用しています。その他の商標や商品名は、その所有者に
帰属します。
Apple®
Apple、Apple ロゴ、iPhone、iPod touch は、米国その他各国で登録された Apple Inc.
の商標です。App Store は Apple Inc. のサービスマークです。
Android®
Android、Google Play、Google Play ロゴは Google Inc. の登録商標です。
KALREZ®、 VITON®
DuPont Performance Elastomers L.L.C., Wilmington, DE USA の登録商標です。
TEFLON®
E.I. DuPont de Nemours & Co., Wilmington, USA の登録商標です。
TRI-CLAMP®
Ladish & Co., Inc., Kenosha, USA の登録商標です。
Levelflex FMP56、FMP57 HART 安全上の基本注意事項
Endress+Hauser 9
2 安全上の基本注意事項
2.1 要員の要件
設置、設定、診断、およびメンテナンスを実施する要員は、以下の要件を満たさなけれ
ばなりません。
訓練を受けて、当該任務および作業に関する資格を取得した専門作業員であること。
施設責任者の許可を得ていること。
各地域/各国の法規を熟知していること。
作業を開始する前に、取扱説明書、補足資料、ならびに証明書(用途に応じて異な
ります)の説明を読み、内容を理解しておくこと。
指示に従い、基本条件を遵守すること。
オペレータ要員は、以下の要件を満たさなければなりません。
施設責任者からその作業に必要な訓練および許可を得ていること。
本資料の説明に従うこと。
2.2 用途
アプリケーションおよび測定物
本書で説明する機器は、粉体のレベル測定にのみ使用することを目的としたものです。
注文したバージョンに応じて、本機器は爆発性、可燃性、毒性、酸化性の測定物も測定
できます。
「技術データ」に明記された限界値および取扱説明書やその他の関連文書に記載された
条件を遵守した場合、計測機器を以下の測定のためのみに使用できます。
プロセス変数(測定値):レベル
プロセス変数(計算可能)任意形状の容器内の体積または質量(リニアライゼーシ
ョン機能によりレベルから計算)
運転時間中、機器が適切な条件下にあるよう、次の点に注意してください。
接液部材質が十分な耐性を発揮する測定物にのみ、本機器を使用してください。
「技術データ」の制限値に従ってください。
不適切な用途
不適切な、あるいは指定用途以外での使用に起因する損傷については、製造者は責任を
負いません。
不明な場合の確認:
特殊な流体や洗浄液に関して、Endress+Hauser では接液部材質の耐食性確認のサポ
ートを提供いたしますが、保証や責任は負いかねます。
残存リスク
電子回路部での発熱に加えてプロセスからの伝熱により、電子回路部ハウジングとその
中に格納されているアセンブリ(表示モジュール、メイン電子モジュール、I/O 電子モ
ジュールなど)の温度が 80 ℃(176 °F)まで上昇する可能性があります。運転中に、
センサが測定物の温度に近い温度に達する可能性があります。
表面に接触すると火傷を負う危険があります。
測定物の温度が高い場合は、接触しないように保護対策を講じて、やけどを防止し
てください。
2.3 労働安全
機器で作業する場合:
各地域または各国の法規制に従って必要な保護具を着用してください。
安全上の基本注意事項 Levelflex FMP56、FMP57 HART
10 Endress+Hauser
2.4 操作上の安全性
けがに注意!
適切な技術的条件下でエラーや不具合がない場合にのみ、機器を操作してください。
施設作業者には、機器を支障なく操作できるようにする責任があります。
機器の改造
機器を無断で変更することは、予測不可能な危険を招くおそれがあり、認められませ
ん。
変更が必要な場合は、弊社営業所もしくは販売代理店にお問い合わせください。
修理
操作上の安全性と信頼性を保証するために、以下の点にご注意ください。
機器の修理は、明確に許可された場合にのみ実施してください。
電気機器の修理に関する各地域/各国の規定を遵守してください。
弊社純正スペアパーツおよびアクセサリのみを使用してください。
危険場所
危険場所(例防爆、圧力容器安全)で機器を使用する場合に、要員やプラントが危険
にさらされないよう、以下の点にご注意ください。
注文した機器が危険場所仕様になっているか、銘板を確認してください。
本書の一部である別冊の補足資料に記載された仕様に従ってください。
2.5 製品の安全性
本機器は、最新の安全要件に適合するように GEP(Good Engineering Practice)に従っ
て設計され、テストされて安全に操作できる状態で工場から出荷されます。本機器は一
般的な安全基準および法的要件を満たしています。
注記
湿潤環境下で機器を開けると保護等級が無効になります。
湿潤環境下で機器を開けると、銘板に示された保護等級の有効性が失われます。こ
れは、機器の安全な操作を妨げる可能性もあります。
2.5.1 CE マーク
本計測システムは、適用される EU 指令の法的要件を満たしています。これについて
は、適用される規格とともに EU 適合宣言に明記されています。
Endress+Hauser は本製品が試験に合格したことを、CE マークを付けることにより保証
いたします。
2.5.2 EAC 適合性
本計測システムは、適用される EAC ガイドラインの法的要件を満たしています。これ
については、適用される規格とともに EAC 適合宣言に明記されています。
Endress+Hauser は本製品が試験に合格したことを、EAC マークを付けることにより保
証いたします。
Levelflex FMP56、FMP57 HART 製品説明
Endress+Hauser 11
3 製品説明
3.1 製品構成
3.1.1 Levelflex FMP56/FMP57
1
2
5
3
4
A0012470
 1 Levelflex の構造
1 電子部ハウジング
2 プロセス接続部(例として:フランジ)
3 ローププローブ
4 プローブ終端ウェイト
5 ロッドプローブ
製品説明 Levelflex FMP56、FMP57 HART
12 Endress+Hauser
3.1.2 電子部ハウジング
1
2
3
4
6
7
8
5
9
A0012422
 2 電子回路部ハウジングの構成
1 表示部のカバー
2 表示モジュール
3 メイン電子モジュール
4 ケーブルグランド(機器のバージョンに応じて 1 または 2)
5 銘板
6 I/O 電子モジュール
7 端子(ばね荷重端子、取外可能)
8 端子部カバー
9 接地端子
Levelflex FMP56、FMP57 HART 受入れ検査および製品の識別
Endress+Hauser 13
4 受入れ検査および製品の識別
4.1 受入れ検査
受入れ検査に際して、以下の点をチェックしてください。
• 発送書類のオーダーコードと製品ラベルに記載されたオーダーコードが一致する
か?
• 納入品に損傷がないか?
• 銘板のデータと納品書に記載された注文情報が一致しているか?
• 必要に応じて(銘板を参照):安全上の注意事項(XA)が提供されているか?
1 つでも条件が満たされていない場合は、弊社営業所もしくは販売代理店にお問い
合わせください。
4.2 製品の識別
機器を識別するには以下の方法があります。
• 銘板の仕様
• 納品書に記載されたオーダーコード(機器仕様コードの明細付き)
銘板のシリアル番号を W@M デバイスビューワーwww.endress.com/deviceviewer
に入力すると、機器に関するすべての情報が表示されます。
銘板のシリアル番号を Endress+Hauser Operations アプリに入力するか、Endress
+Hauser Operations アプリで銘板の 2-D マトリクスコード(QR コード)をスキャン
すると、機器に関するすべての情報が表示されます。
受入れ検査および製品の識別 Levelflex FMP56、FMP57 HART
14 Endress+Hauser
4.2.1 銘板
A0010725
 3 Levelflex の銘板;単位:mm(in)
1 機器名
2 製造者所在地
3 オーダーコード
4 シリアル番号(Ser. no.)
5 拡張オーダーコード(Ext. ord. cd.)
6 プロセス圧力
7 気相補正:基準距離
8 認証シンボル
9 認定および認証関連データ
10 保護等級(例:IP、NEMA)
11 安全上の注意事項(例:XA、ZD、ZE)の資料番号
12 2-D マトリクスコード(QR コード)
13 変更マーク
14 製造日:年/月
15 ケーブルの許容温度範囲
16 機器リビジョン(Dev.Rev.)
17 機器に関する追加情報(認証、認定、通信プロトコル)(例:SIL、PROFIBUS)
18 ファームウェアバージョン(FW)
19 CE マーク、C-Tick
20 機器 ID
21 接液部の材質
22 許容周囲温度(Ta
23 ケーブルグランドのネジサイズ
24 プローブ長
25 信号出力
26 電源電圧
拡張オーダーコードは 33 文字まで銘板に表示することができます。拡張オーダ
ーコードにその他の文字が含まれる場合、これは表示されません。ただし、完全な
拡張オーダーコードは、機器の操作メニューの拡張オーダーコード 1~3 パラメー
タ を使用して表示させることも可能です。
Levelflex FMP56、FMP57 HART 保管、輸送
Endress+Hauser 15
5 保管、輸送
5.1 保管温度
許容保管温度:–40~+80 °C (–40~+176 °F)
• 弊社出荷時の梱包材をご利用ください。
5.2 測定点までの製品の搬送
L警告
ハウジングまたはロッドが損傷する、あるいは、抜ける恐れがあります。
負傷する危険性があります。
計測機器を測定点に搬送する場合は、出荷時の梱包材を使用するか、プロセス接続
部を持ってください。
吊上装置(吊り帯、アイボルトなど)は必ずプロセス接続部に固定し、絶対に電子
部ハウジングまたはプローブで持ち上げないでください。機器が意図せずに傾いた
り、滑ったりしないよう、機器の重心に注意してください。
18 kg(39.6 lbs)以上の機器については、安全上の注意事項および輸送条件に従っ
てください(IEC 61010)
A0043233
取付け Levelflex FMP56、FMP57 HART
16 Endress+Hauser
6 取付け
6.1 取付要件
6.1.1 適切な取付位置
A
C
1 32
4
B
A0021468
 4 Levelflex の設置条件
取付間隔に関する要件
• タンク壁とロッド/ローププローブとの距離(A)
平らな金属壁の場合:50 mm (2 in) 以上
プラスチック壁の場合:タンク外側の金属部品から 300 mm (12 in) 以上
コンクリート壁の場合500 mm (20 in) 以上。そうでない場合は、測定範囲が減少
する可能性があります。
ロッドプローブと内部金具(3)との距離(B):300 mm (12 in) 以上
複数の Levelflex を使用する場合:
センサ軸間の最小距離は 100 mm (3.94 in) です。
• プローブ終端とタンクの底からの距離(C)
ローププローブ:150 mm (6 in) 以上
ロッドプローブ:10 mm (0.4 in) 以上
Levelflex FMP56、FMP57 HART 取付け
Endress+Hauser 17
その他の条件
• 屋外に設置する場合は、厳しい気象条件から機器を保護するために日除けカバー(1)
を使用できます。
• 金属タンクに設置する場合は、不要反射が強くなるため、プローブはタンク中心(2)
に取り付けないことを推奨します。
どうしても中心の取付位置が避けられない場合は、機器の設定後に不要反射の除去
(マッピング)を実施してください。
• 投入時に幕が形成される位置(3)にはプローブを取り付けないでください。
• 設置時や運転中にローププローブが折れ曲がらないように(例測定物がサイロ壁に
向かって移動した結果)、適切な取付位置を選定してください。
• プローブは、運転中に損傷していないか定期的に確認する必要があります。
ローププローブが吊り下げられている場合(プローブ終端が底に固定されていな
い)、ローププローブと内部設置物の距離は、測定物が動くことで変化する可能性
があるため、300 mm (12 in) 以下にできません。測定物の比誘電率が最低 DC =
1.8 である限り、プローブ終端のウェイトとタンクの円錐部が時々接触しても測定
には影響ありません。
ハウジングをくぼみ(例:コンクリート天井)に取り付ける場合は、端子部/表示
部カバーから壁までの最小距離が 100 mm (4 in) となるように注意してください。
そうでない場合は、設置後に端子部/表示部にアクセスできなくなります。
取付け Levelflex FMP56、FMP57 HART
18 Endress+Hauser
6.1.2 制限された条件下での取付け
分離型プローブの取付け
分離型プローブの機器バージョンは、取付けスペースが制限されるアプリケーションに
最適です。この場合、電子部ハウジングはプローブとは別の位置に取り付けられます。
AB
CC
r = 100 (4)
min
r = 100 (4)
min
6 Nm
(4.42 lbf ft)
6 Nm
(4.42 lbf ft)
6 Nm
(4.42 lbf ft)
6 Nm
(4.42 lbf ft)
A0014794
A プローブ側に角度付きプラグ
B 電子部ハウジング側に角度付きプラグ
C 注文したリモートケーブルの長さ
製品構成、仕様コード 600「プローブ型式」
バージョン MB「分離型センサ、3m ケーブル」
バージョン MC「分離型センサ、6m ケーブル」
バージョン MD「分離型センサ、9m ケーブル」
• これらのバージョンには、接続ケーブルが同梱されます。
最小曲げ半径:100 mm (4 inch)
• これらのバージョンには、電子部ハウジング用の取付ブラケットが同梱されます。取
付オプション:
• 壁面取付け
DN32~DN50(1-1/4~2 inch)の柱またはパイプに取付け
接続ケーブルには、ストレートプラグおよび角度付きプラグ(90°)各 1 つが付いて
います。現場の状況に応じて、角度付きプラグをプローブ側または電子部ハウジング
側に接続できます。
プローブ、電子モジュール、接続ケーブルは相互に互換性があり、共通のシリアル
番号が付いています。接続する際には、必ず、シリアル番号が同じ部品同士を接続
してください。
Levelflex FMP56、FMP57 HART 取付け
Endress+Hauser 19
6.1.3 プローブの機械的負荷に関する注意事項
引張荷重
粉体によりローププローブに張力がかかります。それは、以下によって増加します。
• プローブ長(すなわち測定物に覆われる部分の最大長さ)
• 測定物の粉体密度
• サイロ直径
• ローププローブの直径
張力は測定物の流動性にも大きく左右されるため、測定物の粘度が高い場合や塊が形成
される恐れがある場合は、より高い安全率が必要です。危険性が高い場合は、
6 mm (0.24 in) ロープの代わりに 4 mm (0.16 in) ロープの使用を推奨します。
サイロの天井にも同様の張力がかかります。固定されたロープにかかる張力の方が常
に大きくなりますが、これを計算することはできません。プローブの許容引張荷重に注
意してください。
張力を低減する方法:
• プローブを短縮します。
• 最大引張荷重を超過した場合は、非接触式の超音波またはレーダー式レベル計の使用
を検討してください。
以下のグラフは、一般的な粉体の代表的な荷重を基準値として示しています。以下の条
件で計算されています。
サイロ円筒部の計算は DIN 1055, Part 6 に準拠
• プローブは吊り下げ式(プローブ終端は底に固定されていない)
• 自由流動性のある固体、たとえば塊で流動している場合、中央部の流れを計算をする
ことは不可能です。粉体の塊が急に流動した場合、相当高い負荷がかかる可能性があ
ります。
張力仕様には安全率 2(すでに DIN 1055 に盛り込まれている安全率に追加して)が
含まれており、流れやすい粉体の標準的な変動範囲が補償されます。
取付け Levelflex FMP56、FMP57 HART
20 Endress+Hauser
0 5 10 15 20 25 30 35
0
10
20
30
40
50
60
F [kN]
6 mm
L [m]
F [kN]
4 mm
0
4
8
12
16
20
24
28
32
36
40
A
B
C
D
A0017170
 5 平滑な壁面の金属製サイロ内にケイ砂がある場合;レベル L に応じたロープ径 6 mm (0.24 in) およ
び 4 mm (0.16 in) の引張荷重
A サイロ直径 12 m (40 ft)
B サイロ直径 9 m (30 ft)
C サイロ直径 6 m (20 ft)
D サイロ直径 3 m (10 ft)
F [kN]
6 mm
L [m]
F [kN]
4 mm
0 5 10 15 20 25 30 35
A
B
C
0
2
4
6
8
10
12
14
16
18
0
2
4
6
8
10
12
D
A0017171
 6 平滑な壁面の金属製サイロ内にポリエチレンペレットがある場合;レベル L に応じたロープ径
6 mm (0.24 in) および 4 mm (0.16 in) の引張荷重
A サイロ直径 12 m (40 ft)
B サイロ直径 9 m (30 ft)
C サイロ直径 6 m (20 ft)
D サイロ直径 3 m (10 ft)
/