Dell PowerEdge 1900 ユーザーガイド

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Dell™ PowerEdge™ 1900 システム

アップデート情報

メモ、注意、警告

メモ：コンピュータを使いやすくするための重要な情報を説明しています。

注意：ハードウェアの損傷やデータの損失の可能性を示し、その危険を回避するための方法を説明してい

ます。

警告 : 物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示しています。

____________________

本書の内容は予告なく変更されることがあります。

Dell Inc. の書面による許可のない複製は、いかなる形態においても厳重に禁じられています。

本書に使用されている商標：Dell、DELL

ロゴ、および

PowerEdge

は

Dell

Inc. の商標です。Intel および Xeon は Intel

Corporation の登録商標です。商標または製品の権利を主張する事業体を表すためにその他の商標および社名が使用されてい

ることがあります。Dell Inc. はデル以外の商標や社名に対する所有権を一切否認します。

2009 年 5 月 P/N FF602 Rev. A03

アップデート情報 39

本書では、以下のトピックについて、お使いのシステムに関するアップデート情報を提供し

ます。

•

クアッドコアプロセッサのアップグレード

•

完全バッファ型

DIMM

によるメモリのミラーリング

•

システムメッセージに関するアップデート情報

•

LCD

ステータスメッセージに関するアップデート情報

•

セットアップユーティリティに関するアップデート情報

•

メモリ容量レポート

•

PERC5i SAS RAID

コントローラの取り付け

クアッドコアプロセッサのアップグレード

システムシャーシの前面に「II」のラベルがある場合、お使いのシステムは、クアッドコア

Intel

®

Xeon

®

5300 シリーズのプロセッサが利用可能になった段階で、そのシリーズのプロセッ

サにアップグレードできます。お使いのシステムで利用できるプロセッサとアップグレードオプ

ションについては、support.dell.com を参照してください。

完全バッファ型 DIMM によるメモリのミラーリング

完全バッファ型 DIMM（FBD）を使用してミラーリングを設定すると、旧世代のメモリミラーリ

ングテクノロジと同様、メモリの障害イベントに対する保護が強化され、より安定した環境でコ

ンピュータを使用できます。新世代の FBD メモリミラーリングは、ミラーブランチ内の FBD の

ペアにマルチビットのエラーなど、（まれではあっても）より複雑なエラーが発生した場合でも

対応でき、システムの信頼性を一層高めてくれます。

ただし、チップセットの制限により、特殊な状況下で発生する例外的なエラーについては回復で

きません。非常にまれな Advanced Memory Buffer（AMB）ハードウェアエラーや FBD コネク

タ内のショートは、こうした例外に含まれます。すなわち、例外が生じる可能性は非常に低いも

のの、FBD メモリミラーリングでは発生し得るあらゆる状況でフェイルオーバーを保証できるわ

けではありません。

40 アップデート情報

システムメッセージに関するアップデート情報

新しいシステムメッセージ、およびメッセージが表示された場合の考えられる原因と対応処置の

リストを表 1-1 に示します。システムに問題がある可能性が検出されると、システムメッセー

ジが画面に表示されます。

警告：システムのカバーを取り外して内部の部品に手を触れる作業は、トレーニングを受けたサービ

ス技術者のみが行ってください。安全上の注意、コンピュータ内部の作業、および静電気障害への対

処の詳細については、『製品情報ガイド』を参照してください。

表 1-1 システムメッセージ

メッセージ原因対応処置

The FBD link to the

following DIMM failed

to train: DIMM x

FBD training error -

The following memory

branch has been

disabled:

Branch x

表示された DIMM を持つ FBD

チャネルにエラーが発生した。

表示された DIMM、チャネル内

の隣の DIMM、または場合によ

りシステム基板に生じた障害が

原因で、DIMM に隣接するリン

クに障害の発生が示されている。

このエラーが発生した場合、メ

モリペア内の他方の FBD ブラン

チも無効となり、2 番目のエラー

メッセージが表示される。

表示されている FBD チャネル上のす

べての DIMM を抜き差しします。FBD

ブランチとチャネルについては、

『ハードウェアオーナーズマニュアル』

の「メモリ」を参照してください。

『ハードウェアオーナーズマニュアル』

の「システムメモリのトラブルシュー

ティング」を参照してください。問題

が解決しない場合は、『ハードウェア

オーナーズマニュアル』の「困ったと

きは」を参照してください。

アップデート情報 41

LCD ステータスメッセージに関するアップデート情報

LCD ステータスメッセージとその考えられる原因のアップデート情報を表 1-2 に示します。

LCD メッセージは、システムイベントログ（SEL）に記録されたイベントに基づきます。SEL お

よびシステム管理設定の詳細については、システム管理ソフトウェアのマニュアルを参照してく

ださい。

メモ：診断 LCD メッセージにはそれぞれ優先度が割り当てられています。最高の優先度を持つメッ

セージは、優先度の低いメッセージのグループすべてに優先します。

セットアップユーティリティに関するアップデート情報

本項では、一部のシステムで利用できる機能に関するセットアップユーティリティのアップデー

ト情報を示します。

メイン画面

新しくなったセットアップユーティリティのメイン画面を図 1-1 に示します。表 1-3 には、セッ

トアップユーティリティのメイン画面の新しいオプションを示します。

表 1-2 LCD ステータスメッセージ

コードメッセージ原因対応処置

E1118 CPU Temp

Interface

BMC が CPU の温度状況を判定でき

ない。そのため、BMC は予防措置

として CPU ファンの速度を最大に

する。

システムの電源を切り、再度電源

を入れます。問題が解決しない場

合は、『ハードウェアオーナーズ

マニュアル』の「困ったときは」

を参照してください。

E122B 0.9 V Over Voltage

0.9 V レギュレータ電圧が許容範囲

を超えた。

『ハードウェアオーナーズマニュ

アル』の「困ったときは」を参照

してください。

E122C CPU Power Fault

プロセッサレギュレータの有効時に

電圧レギュレータの障害が検出さ

れた。

『ハードウェアオーナーズマニュ

アル』の「困ったときは」を参照

してください。

42 アップデート情報

図 1-1 セットアップユーティリティのメイン画面

Integrated Devices（内蔵デバイス）画面

新しくなった Integrated Devices（内蔵デバイス）画面のオプションを表 1-4 に示します。

表 1-3 セットアップユーティリティのオプション

オプション説明

Boot Sequence Retry

（デフォルトは

Disabled）

Boot Sequence Retry（起動順序再試行）機能の有効 / 無効を切り替えます。

Enabled（有効）に設定しておくと、前回の起動が失敗した場合、30 秒の

タイムアウト後に、システムは起動順序を再試行します。

表 1-4 Integrated Devices（内蔵デバイス）画面のオプション

オプション説明

I/OAT DMA Engine

（デフォルトは

Disabled）

I/O アクセラレーションテクノロジ（I/OAT）オプションの有効 / 無効を切り

替えます。Enabled（有効）に設定すると、I/OAT は、TCP 受信処理の一部

を DMA エンジンにオフロードすることによって、TCP を使用するアプリ

ケーションに対するシステム CPU の使用を抑えます。

アップデート情報 43

メモリ画面

Memory（メモリ）画面の新しいオプションを表 1-5 に示します。

Serial Communication（シリアル通信）画面

デフォルトの Failsafe Baud Rate（フェイルセーフボーレート）に関するアップデート情報を

表 1-6 に示します。

メモリ容量レポート

システム管理ソフトウェアによって報告されるシステムのメモリ容量が正しくない場合があり

ます。メモリアレイの属性画面に、実際の 2 倍の容量が表示されることがあります。この問題を

解決するには、support.dell.com にアクセスし、お使いのシステム用の最新のシステム BIOS

のアップグレードをダウンロードし、インストールしてください。

PERC5i SAS RAID コントローラの取り付け

オプションの SAS RAID コントローラを使用すると、お使いのシステムで 6 台までのハードドラ

イブが使用できます。SAS RAID コントローラを使用してシステムを構成する場合は、ドライブ

0 ～ 3 の信号ケーブルが SAS RAID コントローラの SAS_0 コネクタに、ドライブ 4 と 5 のケーブ

ルが SAS_1 コネクタに接続されていることを確認してください（図 1-2 を参照）。

表 1-5 Memory（メモリ）画面のオプション

オプション説明

Low Power Mode

（デフォルトは

Disabled）

メモリの Low Power Mode（節電モード）の有効 / 無効を切り替えます。

Enabled（有効）に設定すると、メモリは節電のために低速で動作します。

Disabled（無効）に設定すると、メモリは最大速度で動作します。

表 1-6 Serial Communication（シリアル通信）画面のオプション

オプション説明

Failsafe Baud Rate

（デフォルトは 115200）

ボーレートがリモートターミナルによって自動的にネゴシエートできない場

合にコンソールリダイレクションに使用されるフェイルセーフボーレートを

表示します。このレートは調節しないでください。

44 アップデート情報

図 1-2 ハードドライブ 6 台の構成（SAS RAID コントローラドーターカード）

1

ハードドライブ動作インジ

ケータのシステム基板コネ

クタ（HD_ACT_CARD）

2

SAS RAID コントローラドー

ターカードのバッテリーコ

ネクタ

3

SAS_1 コネクタ

4

ハードドライブ LED 動作イ

ンジケータのケーブルコネ

クタ

5

SAS_0 コネクタ

6

センターファンの固定ケ

ージ

7

ハードドライブインタ

フェースケーブルコネクタ

8

ハードドライブ電源コネ

クタ

6

2

7

8

3

4

1

5

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