BB-MT800

Shimano BB-MT800, BB-MT800-PA, FC-T6010, FC-T8000 Dealer's Manual

  • こんにちは!シマノ自転車部品のディーラーマニュアルの内容を理解しています。HOLLOWTECH IIボトムブラケット、プレスフィットBB、クランク、チェーンリングの取り付けからメンテナンスまで、このマニュアルに記載されているあらゆる質問にお答えできます。お気軽にご質問ください!
  • 左クランクの締付けトルクは?
    ボトムブラケットの締付けトルクは?
    チェーンリング交換時に注意すべき点は?
    メンテナンスの頻度は?
    ペダルの締付けトルクは?
(Japanese)
DM-TRFC001-01
ディーラーマニュアル
ロード
MTB
トレッキング
シティツーリング/
コンフォートバイク
アーバンスポーツ
E-BIKE
ント
DEORE XT
FC-T8000
DEORE
FC-T6010
ット
BB-MT800
BB-MT800-PA
DEORE
SM-BB52
BB-MT500-PA
2





ボトムブラケットねじタイプ(HOLLOWTECH II) ............................................................11
プレスフィットBB ................................................................................................................14
クランクの取付け .................................................................................................................17

チェーンリングの交換 ..........................................................................................................20
3

重要なお知らせ

専門知識のないユーザーがーラーマニアルを参照部品を取付けないでださい。
記載さてい内容に不明な点があ場合は絶対自身で作業ないでださい。購入された販売店、は代理店へご相談さい。
各製品に付属てい取扱説明書も併せてお読みださい。
ーラーマアルに書かれていない製品の分解、改造はわないさい。
全ての取扱説明書・ーラーマニアルはブサイでご覧いただけます。
地域のルールや法律て製品ご使用さい。

人への危害、財産の損害を防止ためずお守ただを説明ていま
た使い方危害や損害の程度を区分て、説明ていま

「死亡や重傷をおそれが大きい内容」です

「死亡や重傷をおそれがあ内容」です。

「傷害をや、財産の損害が発生すおそれがあ内容」す。
4

安全のために


その際、シマノ純正部品の使用をお勧めします。ボルトやナットなどが緩んだり、破損しますと突然に転倒して重傷を負う場合が
あります。
また、調整が正しくない場合、不具合が発生し、突然に転倒して重傷を負う場合があります。
部品の交換など、メンテナンス作業中は、安全メガネまたはゴーグルを着用し、眼を保護してください。
ディーラーマニュアルはよくお読みになった後、大切に保管してください。

メンテナンスの頻度は、ライディングの状況により異なります。チェーンを適切なチェーンクリーナーで定期的に洗浄してくださ
い。錆び落としなどのアルカリ性、あるいは酸性の洗浄液は決して使用しないでください。これらを使用するとチェーンが破損し、
重傷を負うおそれがあります。
乗車前にクランクアームに亀裂が無いかどうか確認してください。クランクアームが折れて転倒することがあります。
チェーンに損傷(変形やクラック)、チェーン飛び、意図しない変速などの異常がないか点検してください。異常のあった場合は販
売店または代理店へご相談ください。チェーンが切れて転倒する可能性があります。
乗車時に衣服のすそがチェーンに巻き込まれないように注意してください。転倒することがあります。

インナーカバーが正しく装着されない場合に、軸に錆が発生しそれにより軸が破損し、転倒してけがをする場合があります。
2本の左クランク締付けボルトは片側を一度に締付けず交互にゆっくりと締付けてください。また締付けトルクは12 - 14 N・mで
あることをトルクレンチで確認してください。また、約100km走行後にトルクレンチで締付けトルクを再確認してください。定
期的に締付けトルクを確認することも重要です。締付けトルクが弱かったり、交互に締付けられていない場合は左クランクが外れ、
転倒して重傷を負う場合があります。
5



けがをしないためにギアの歯先に触れないよう注意してください。


乗車前には締結部にガタおよび緩みの無いことを確認してください。また定期的にクランクアームやペダルの増締めをおこなって
ください。
レバー操作時には必ずクランクアームを回しながら操作をおこなってください。
チェーンが図の位置にある場合チェーンとフロントチェーンリングあるいはフロントディレイラーが接触して音鳴りが発生する場
合があります。音鳴りが気になる場合、図1の状態ではリアスプロケットを1~2段大きいギアに変速してください。図2の状態で
はリアスプロケットを1~2段小さいギアに変速してください。





クランクアームおよびボトムブラケットの洗浄には中性の洗浄液をご使用ください。アルカリ性あるいは酸性の洗浄液を使用する
と変色する場合があります。
乗車時のペダリングに異常を感じた時は再度点検をしてください。
ボトムブラケット周辺の高圧洗車はおこなわないでください。ベアリング部に水が入り、音鳴り、固着する場合があります。
ギアは定期的に中性洗剤で洗浄してください。またチェーンを中性洗剤で洗浄し注油することも、ギアおよびチェーンの寿命を延
ばす効果があります。
乗車時に衣服のすそがチェーンで汚れる場合があります。
通常の使用において自然に生じた摩耗および品質の経年劣化は保証いたしません。
6


ペダルを取付ける際は固着防止の為、ネジ部へ少量のグリスを塗布してください。締付けはトルクレンチで確実におこなってくだ
さい。締付けトルクは35 - 55 N・mです。右クランクは正ねじ、左クランクは逆ねじとなっています。
ボトムブラケットシェルが平行でない場合、変速性能が低下します。
チェーン飛びが発生するようになった場合はギアとチェーンを交換してください。
左右のアダプターを組付ける際にはグリスを塗布し、必ずインナーカバーを取付けてください。インナーカバーを取付けないと防
水性が低下します。
チェーンは、より良い機能が発揮されるために指定チェーンを使用してください。
ボトムブラケット軸と左クランク締結部からキシミ音が発生した場合、締結部のグリスアップをおこない、指定トルクで確実に締
付けてください。
ベアリング部にガタが感じられるようになったら交換してください。
ギアの組合わせは必ず指定のギア歯数構成に従ってください。他のギアを使用するとギア間の寸法が変わり、ギアの間にチェーン
が入り込む場合があります。
手順の説明を主体としていますので、製品イメージが異なる場合があります。
7


N・mをkgf・cmに換算する際は、以下の表を参照してください。
       
0.1 1 20 200 50 500 80 800
0.2 2 21 210 51 510 81 810
0.3 3 22 220 52 520 82 820
0.4 4 23 230 53 530 83 830
0.5 5 24 240 54 540 84 840
0.6 6 25 250 55 550 85 850
0.7 7 26 260 56 560 86 860
0.8 8 27 270 57 570 87 870
0.9 9 28 280 58 580 88 880
1 10 29 290 59 590 89 890
2 20 30 300 60 600 90 900
3 30 31 310 61 610 91 910
4 40 32 320 62 620 92 920
5 50 33 330 63 630 93 930
6 60 34 340 64 640 94 940
7 70 35 350 65 650 95 950
8 80 36 360 66 660 96 960
9 90 37 370 67 670 97 970
10 100 38 380 68 680 98 980
11 110 39 390 69 690 99 990
12 120 40 400 70 700 100 1,000
13 130 41 410 71 710
14 140 42 420 72 720
15 150 43 430 73 730
16 160 44 440 74 740
17 170 45 450 75 750
18 180 46 460 76 760
19 190 47 470 77 770
48 480 78 780
49 490 79 790

9

使用工具一覧
製品の取付け、調整、メンテナンスには下記の工具が必要です。
  
5mm六角レンチ TL-FC16 TL-FC36
8mm六角レンチ TL-FC18 TL-FC37
17mmスパナ TL-FC25 TL-BB12
プラスドライバー#2 TL-FC32 TL-BB13
プラスチックハンマー TL-FC33 ヘクサロビュラ#30

11

ボトムブラケットねじタイプ(HOLLOWTECH II)
取付け
ボトムブラケットねじタイプ(HOLLOWTECHII)

使用する工具を組合わせて作業してください。

 
TL-FC25
TL-FC32
TL-FC25
TL-FC33
 
TL-FC25
TL-FC36

インパクトレンチの場合、TL-FC37
を使用してください。それ以外のもの
を使用すると工具が壊れます。
TL-FC32にTL-FC25をセットする時
は取付け可能な位置を確認してくだ
さい。
TL-FC32にセットする場合、取付け可
能な位置を確認する。
TL-FC33/FC36ではどの位置でも取
付け可能です。

 

12

ボトムブラケットねじタイプ(HOLLOWTECH II)

1
(z)
ボトムブラケットシェルの幅が
68mmか、73mmかを確認してく
ださい。
(z) ボトムブラケットシェル幅
2
アダプターを取付けます。
 

(A)
(B) (C)
(B) (C)


(A)
(D) (C)
(D) (C)
(A)
2.5mmスペーサー
(B)
1.8mmスペーサー
(C)
0.7mmスペーサー
(D)
チェーンケースステー
13

ボトムブラケットねじタイプ(HOLLOWTECH II)
ボトムブラケットシェルへの取付け
(C)
(D)
(A) (B)
左右のアダプターにグリスを塗布
し、ボトムブラケットの右アダプ
ター、インナーカバーおよびボトム
ブラケットの左アダプターを、シマ
ノ専用工具を使用して取付けます。
(A)
インナーカバー
(B)
右アダプター(逆ねじ)
(C)
左アダプター(正ねじ)
(D)
グリス塗布
プレミアムグリス
(Y-04110000)

35 - 50 N·m

TL-FC25はTL-FC32/FC36と組合わせ
て締付けます。
TECH TIPS
ボトムブラケットの工具組合わせについ
ては、「工具組合せ一覧」を参照してく
ださい。
14

プレスフィットBB
プレスフィットBB


(A) (C)(B)
(E)(D)
(A)
左アダプター
(B)
インナーカバー
(C)
右アダプター
(D)
ボトムブラケットシェルの幅
(E)
2.5mmスペーサー

スペーサーが不要なモデルもあります。

 
(A)
幅92mmのボトムブラケットシェルに
は、2.5mmのスペーサーは不要です。
インナーカバーを使用してください。
幅89.5mmのボトムブラケットシェル
の場合、右側(フレームと右アダプター
の間)に2.5mmのスペーサーを挿入し
てください。
インナーカバーを使用してください。
(A)
2.5mmスペーサー

フレームにボトムブラケットシェル
の開口部がある場合は、
異物の侵入を防ぐためにインナーカ
バースリーブを取付けてください。
フレームにボトムブラケットシェル
の開口部がない場合、インナーカバー
スリーブなしで取付けることができ
ます。
15

プレスフィットBB

1
ボトムブラケットシェルにボトムブ
ラケットを挿入します。
2
(A)
ボトムブラケットにシマノ専用工具
を挿入します。
(A)
TL-BB12
3
(A)(B)
ボトムブラケットの当たり面がボト
ムブラケットシェルの当たり面に平
行になっていることを確認し、ボト
ムブラケットをスパナで締付けて圧
入します。
(A)
8mm六角レンチ
(B)
17mmスパナ
4
ボトムブラケットとボトムブラケッ
トシェルの間にすき間がないことを
確認します。
16

プレスフィットBB

1
(A)
ボトムブラケットにシマノ専用工具
を挿入します。
(A)
TL-BB13

アダプターは取外し時に破損する可能性
があるため、再利用しないでください。
2
図のように指でフラップを押さえ、
反対側から押込みます。
(押込むとフラップが開きます。
TECH TIPS
先端部分を押さえながら、本体が止まる
まで押込みます。
3
(A)
ボトムブラケットの先端が突き出る
まで、プラスチックハンマーでシマ
ノ専用工具を叩きます。
(A)
プラスチックハンマー
4
(A)
反対側のボトムブラケットも同じよ
うに叩いて外します。
(A)
プラスチックハンマー
17

クランクの取付け
次ページへ続く
クランクの取付け
1
右クランクアームユニットを挿入し
ます。
2
(C)
(B)
(A)
左クランクアームの幅広部と右クラ
ンクアームユニットの軸部の幅広部
を合わせてセットします。
(A)
幅広部(左クランクアーム)
(B)
幅広部(軸部)
(C)
グリス塗布
プレミアムグリス
(Y-04110000)
3
(A)
(B)
(C)
シマノ専用工具を使用して、キャッ
プを締付けます。
(A)
TL-FC16
(B)
キャップ
(C)
グリス塗布
プレミアムグリス
(Y-04110000)

0.7 - 1.5 N·m
18

クランクの取付け
4
(A)
(B)
(z)
(C)
はずれ止めプレートを押込み、プ
レートピンが確実にセットされてい
ることを確認し、左クランクアーム
のボルトを締付けます。
各ボルトを均等に指定の締付けトル
(12 - 14 N·m)で締付けてくだ
さい。
(z) 図は左クランクアーム
(断面図)
(A)
プレートピン
(B)
はずれ止めプレート
(C)
左クランクアーム

12 - 14 N·m

スペーサーは、ボトムブラケットシェ
ルの幅によって異なります。詳細につ
いては、「スペーサーの取付け方法」
を参照してください。
はずれ止めプレートには向きがあり
ますので、必ず図に示されている方向
でセットしてください。

20

チェーンリングの交換
メンテナンス
チェーンリングの交換

図のように最大チェーンリングにチェーンガードを取り付けます。
最大チェーンリングはマーキングのある面が表側です。
チェーンガードの平面部を最大チェーンリングの穴の位置にくるようにセット
します。
(A)
マーキング
(B)
平面部

1.5 - 2.0 N·m
(B)
(A)
/