Dell PowerVault MD3860i 取扱説明書

タイプ
取扱説明書
Dell PowerVault MD Series ストレージアレイ
ストレージレプリケーションアダプタSRA
ストプラクティスガイド(クライアント)
メモ、注意、警告
メモ: メモでは、コンピュータを使いやすくするための重要な情報を説明しています。
注意: 注意では、ハードウェアの損傷やデータの損失の可能性を示し、その問題を回避するための方法
を説明しています。
警告: 警告では、物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示しています。
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2015 - 09
Rev. A00
目次
1 Storage Replication AdapterSRA)のインストールと設定.........................4
SRA のダウンロード...............................................................................................................................4
インストール手順.................................................................................................................................. 4
パスワード保護されたストレージアレイ.............................................................................................. 5
NVSRAM 設定.........................................................................................................................................6
SRA デバイス管理サービス....................................................................................................................9
SraConfigurationData.xml でのサーバー設定の変更....................................................................10
NesSvc.ini での仮想メモリの変更................................................................................................. 10
2 非同期リモートレプリケーション......................................................................11
iSCSI ベースのリモートレプリケーション.......................................................................................... 11
4 つのリモートレプリケーショングループのサポート....................................................................... 11
10 分間の同期間隔の 影響....................................................................................................................11
一般的なボリュームに関する推奨事項................................................................................................12
コマンドラインオプション.................................................................................................................. 12
Site Recovery Manager および ESX/ESXi の詳細設定......................................................................... 12
ESX/ESXi ホスト設定............................................................................................................................13
3 スナップショットリポジトリのサイズ調整......................................................14
スナップショットグループリポジトリ................................................................................................14
スナップショットボリュームリポジトリ............................................................................................ 14
SRA がスナップショットを使用する仕組み........................................................................................ 15
4 困ったときは.........................................................................................................17
マニュアルマトリックス......................................................................................................................17
Dell マニュアル.............................................................................................................................. 17
VMware マニュアル....................................................................................................................... 17
デルへのお問い合わせ..........................................................................................................................17
システムサービスタグの位置.............................................................................................................. 18
3
1
Storage Replication AdapterSRAのイン
ストールと設定
SRA のダウンロード
Dell MD Series SRA は、個別の vCenter Server 環境間のデータセンターフェールオーバーを容易にするため
VMware Site Recovery ManagerSRMと併用されます。SRA を活用するには、Dell.com/support にあ
Drivers and Download(ドライバダウンロード)ページから の最新バージョンをダウンロードします。
SRA の最新のサポートされているバージョンや、VMware の詳細については、Dell.com/support からお
使いのアレイのマニュアルセクションにある、サポートマトリックスを参照してください。
md5summd5sum 値は、Dell MD Storage Replication Adapter 用の VMware Site Recovery Manager
ウェブサイトに記載されています。
Md5sums は、md5sum がインストールされている任意の UNIX ホストで計算するか、または etree.org/
md5com.html から md5sum.exe などの Windows 用ユーティリティーを入手してコマンドラインインタ
ーフェイス(CLI)で次のコマンドを実行することで計算することができます。
md5sum <file_name>
メモ: ファイル名への参照は、例示のみを目的としています。
もし、 ファイルがインストーラでダウンロードされた場合、次のコマンドを実行してインストーラパッケー
ジを確認することができます。
SRAInstaller-xx.xx.xxx.xxxx.xxx
1. MD5 評価の例
インストール手順
ファイルのダウンロードが完了しており、ファイルが破損していないことを確認した後、インストーラを目
的の SRA サーバーにコピーして、これらのサーバーで SRM インストーラを実行します。インストールの最
後に Yes(はい)をクリックすることによって readme.txt ファイルを表示し、ファイル内の最新情報を確認
することができます。
SRA は次の場所にインストールされています。
4
x 64 ホスト
C:\Program Files (x86)\VMware\VMware vCenter Site Recovery Manager\storage
\sra
x 86 ホスト
C:\Program Files\VMware\VMware vCenter Site Recovery Manager\storage\sra
SRA のインストール後、vSphere クライアント内の Site Recovery Manager から SRA を再スキャンします。
2. Site Recovery ManagerSRA の再スキャン)
パスワード保護されたストレージアレイ
お使いの環境でストレージアレイにパスワードセキュリティが実装されている場合は、ストレージアレイパ
スワードの入力のプロンプトを表示するように SraConfigurationData.xml ファイルを変更するがあ
ります。
ファイルを変更するには、次の手順を実行します。
1. C:\Program Files(x 86)\VMware\VMware vCenter Site Recovery Manager\storage\sra\Dell\config
\SraConfigurationData.xml にある SraConfigurationData.xml ファイルを編集します。
2. <PasswordRequiredForArrayAccess> タグを確認します。
3. デフォルト値 false true に変更します。
4. ファイルの変更を保存します。
メモ: すべてのストレージアレイに同じセキュリティ対策を使用する必要があります。1 つのスト
レージアレイにパスワードセットがある場合は、ピアストレージアレイにもそのパスワードセット
がある必要があります。SRA は混合認証モードをサポートしていません。
3. SraConfigurationData.xml パスワード値
5
NVSRAM 設定
SRM のテストフェールオーバーには、MD ストレージアレイ上のデフォルト NVSRAM 設定の変更が必要で
す。テストフェールオーバーの際に、リカバリサイトのストレージアレイにスナップショットが作成され、
これがデフォルトのホストグループおよび ESX または ESXi ホストグループにマップされます。
次のタスクを実行する前に、RAID コントローラーを再起動する必要があります。 デルはメンテナンスまた
プリプロダクション環境で次の操作を完了させることをお勧めします。
NVSRAM 設定を変更するには、次の手順を実行します。
1. お使いのストレージアレイで MD Storage Manager を起動します。
2. Enterprise Management Window(エンタープライズ管理ウィンドウ)EMWから、Tools(ツール)
Execute Script(スクリプトの実行)を選択します。
4. MD Storage Manager スクリプトの実行
3. スクリプトエディタ ウィンドウで、現在の NVSRAM 設定を確認するために次のコマンドを実行します。
show controller[0] NVSRAMByte[0x3b];
メモ: コマンドをテストおよび実行するには、Script Editor(スクリプトエディタ)ページで Tools
(ツール)Verify and Execute(検証および実行)をクリックします。
指定した RAID コントローラ [0] の現在の NVSRAM 設定が表示されます。
6
5. 現在の NVSRAM 設定の確認
4. プライマリ RAID コントローラ [0] NVSRAM 設定を変更するには、次のコマンドを実行します。
set controller[0] NVSRAMByte[0x3b]=2;HTTP/1
6. プライマリ RAID コントローラでの NVSRAM 設定の変更
5. Show controller(コントローラの表示)コマンドを実行して、NVSRAM 設定が変更されていることを
確認します。
7
show controller[0] NVSRAMByte[0x3b];
7. 新しい NVSRAM 設定の確認
6. プライマリ RAID コントローラモジュールをリセットして、新しい NVSRAM 設定をコントローラメモリ
にロードします。
reset controller[0];
メモ: コントローラのリセットコマンドは完了まで数分かかります。コマンドが正常に完了するま
では、RAID コントローラが関係する I/O 操作を実行しないでください。
8
8. 新しい NVSRAM 設定をロードするためのプライマリ RAID コントローラのリセット
7. 先に挙げたコマンド構文の例の [0] [1] に置き換えて、セカンダリ RAID コントローラに対してタスク
36 を繰り返します。
8. Script Editor(スクリプトエディタ)のダイアログボックスを閉じます。
SRA デバイス管理サービス
プロセスは MD SRA および MD ストレージアレイ間の通信を監視および同期化します。SRM ワークロード
は、単一の SRM コマンドの際にしか有効とならない永続サーバーと複数の一時クライアントプログラムに対
してパーティションされます。複数の SRM コマンドが単一の SRM フロー(例えば、テストフェールオーバ
ーなど
)の際に実行されることが期待されているため、クライアントは常に使用されています。しかし
Windows Service を実行しているサーバーは永続的であり、ストレージアレイとのすべての通信を管理しま
す。
サーバーには、デフォルト値以外の特別な設定は必要ありませんが、ホスト構成、ソケット通信、および仮
想マシン(VM)メモリを管理するために、2 つのファイルを編集することができます。
SraConfigurati
onData.xml
このファイルは、SRA のインストールディレクトリ下にある /config ディレクトリ
に格納されています。具体的な場所はインストール時の選択によって異なりますが、
デフォルトの場所は C:\Program Files(x86)\VMware\VMware vCenter Site Recovery
Manager\scripts\SAN\Dell\SraConfigurationData.xml
です。
NesSvc.ini
この Win 32 サービス初期化ファイルは、SraConfigurationData.xml と同じ SRA
のデフォルトインストールディレクトリ下の /win32svc ディレクトリ内に格納され
ています。
9
SraConfigurationData.xml でのサーバー設定の変更
サービス設定に関連する SraConfigurationData.xml ファイルの部分は、次のとおりです。
<SraService> <SvcHost>localhost</SvcHost> <ServicePort>1701</ServicePort>
<ListenBacklog>100</ListenBacklog> <SraService>
<SvcHost>
Win32 サービスの初期化ファイル(NesSvc)を実行するホストを指定します。現在
サポートされている値は localhost のみです。今後のリリースでは、複数の SRA イン
ストールにおいて
NesSvc のインスタンスの共有が可能となる可能性があり、これに
よってパフォーマンスが向上し、複数の SRA インスタンス間の連携が簡素化されま
す。
<ServicePort>
サービスがクライアントとサーバー間のソケット通信に対して使用する IP ポートを
決定します。お使いのシステム上にある別のアプリケーションがすでにポート
1701
(デフォルトポート)を使用している場合は、別のポートを指定します。
<ListenBacklog
>
ポートのパフォーマンスプロパティを設定します。
メモ: <ListenBacklog> を変更するには、Dell テクニカルサポートにお問い合
わせください。
NesSvc.ini での仮想メモリの変更
Windows サービスの初期化ファイルNesSvc.iniに変更を行う必要はありません。Dell テクニカルサポ
ート担当者によって推奨された場合は、次のように仮想メモリ設定を変更することができます。
vmarg.1=-Xms256m vmarg.2=-Xmx512m
メモ: NesSvc.ini ファイルへのいかなる変更にも、変更を有効にするため、サービスの停止および再
起動が必要になります。
10
2
非同期リモートレプリケーション
この機能は、ポイントインタイム(PiT)スナップショットを使用してリモートレプリケーションを実行し、
Fibre Channel iSCSI MD ストレージアレイの両方でサポートされています。
iSCSI ベースのリモートレプリケーション
リモートレプリケーションに対する iSCSI プロトコル経由のサポートの追加により、さらに遠い距離間での
レプリケーションが可能になりました。ただし、このレプリケーションの距離の延長はレイテンシに影響を
及ぼします(以前の Fibre Channel のみのサポートと比較した場合)。したがって、データストアの作成中に
は、レプリケーションが必要不可欠なデータのみをレプリケートする仮想ディスクに含めるよう、慎重に検
討する必要があります。レプリケーションが開始されたら、レプリケートされるデータの量、およびデータ
の同期化に要する時間をよく観察してください。データの同期化に必要な時間が同期化間隔よりも長い場合
は、リモートレプリケーショングループが劣化し、機能しなくなります。
ネットワークインフラストラクチャの適切なサイズ調整は、障害復旧ソリューションの成功に欠かせない要
素です。詳細に関しては、次のマニュアルを参照してください。
Dell.com/support/manuals Dell PowerVault MD Series Storage Arrays Administrator's Guide
Dell
PowerVault MD
シリーズストレージアレイ管理者ガイド)
vmware.com/support/pubs VMware Site Recovery Manager ドキュメントセンター
4 つのリモートレプリケーショングループのサポート
SRA は、ストレージアレイごとに 4 つのリモートレプリケーショングループをサポートします。すべての保
護されたデータストアは、
4 つのグループのいずれかに存在する必要があります。リモートレプリケーショ
ングループは単一のエンティティとして扱われるため、グループに影響を与える任意の操作(例えば、役割
の交換)はグループのすべての仮想ディスクに影響を及ぼします。
データストアの相互レプリケーションが必要な場合は(例えば、リカバリサイトから保護されたサイトへの
複製)リカバリサイト用のデータストアの仮想ディスクは、保護されたサイトの仮想ディスクとは別のリモ
ートレプリケーショングループに含まれている必要があります。
10 分間の同期間隔の 影響
リモートレプリケーショングループには、自動同期と手動同期の間に 10 分の間隔が必要です。リモートレプ
リケーショングループが 10 分の同期間隔の際に手動同期化を要求した場合、この同期化間隔が経過するまで
手動同期化は開始されません。これにより、テストフェールオーバー中および
/ またはフェールオーバーワ
ークフローの間に複数の同期化操作を必要とする SRM ワークフロープロセスに遅延が発生する原因となる
場合があります。SRA は、リモートレプリケーショングループ内に変更が検出されない場合は手動同期化の
要求を回避するように最適化されていますが、変更が検出された場合は、同期化が要求されます。この影響
は、
SRM ワークフローが進捗しない、または進捗が遅いといった形で顕在化される可能性があります。
11
一般的なボリュームに関する推奨事項
VMware Site Recovery Manager および MD Series ストレージアレイを使用して障害復旧戦略を設計すると
きは、次の考慮事項に注意してください。
保護はデータベースレベル(ストレージアレイ仮想ディスク)で機能します。保護が必要な同一のデータ
ストア上にあるすべての
VM も、保護およびレプリケーションの対象となります。
リカバリサイトにレプリケーションするデータ量を制限するため、複数の小型サイズのデータストアおよ
び仮想ディスクを使用する必要があります。
保護対象の VM を同じデータストアに設置(移動)し、保護を必要としない VM はすべて別の場所に移動
させます。
SRM はアプリケーション整合フェールオーバーを提供しませんが、VM 整合フェールオーバーを提供しま
す。したがって、
VM のフェールオーバーが正しく行われても、その VM で実行されているアプリケーシ
ョンは整合状態ではないことがあります。正常な動作に戻すには、追加のリカバリ手段が必要になる場合
があります。
バージョン 07.84.XX.XX またはそれ以降のファームウェアを実行している MD Series ストレージアレイ
のみが、非同期リモートレプリケーショングループをサポートします。このグループは整合性グループと
して扱われるため、グループ内のすべての仮想ディスクは単一のエンティティとして扱われます。
保護対象ストレージアレイとリカバリストレージアレイ間に十分な帯域幅があるとすれば、レプリケーシ
ョンの速度は同期化優先度によって大きく左右されます。
コマンドラインオプション
SRA は、次の機能を提供する CLI ユーティリティをインストールします。
SRA サービスを停止するには、次のコマンドを実行します。
<SRA_Path>\svrCmd.cmd
SRA サービスの再起動には、SRA Windows サービスからの start コマンドが必要です。
SRA サービスを追跡して、実行および受信した各コマンドの詳細ログを取得するには、次のコマンドを実
行します。
<SRA_InstallationPath>\svrCmd track on (enable) <SRA_InstallationPath>
\svrCmd track off (disable)
ログファイルは <SRA_InstallationPath>\track ディレクトリに書き込まれます。
Site Recovery Manager および ESX/ESXi の詳細設定
MD Series Storage Replication AdapterSRA)を使用している場合は、最良のパフォーマンスのため、Site
Recovery ManagerSRM)における以下の詳細設定が推奨されます。
これらの設定を確立するには、次の手順を実行します。
1. SRM の左ペインで Sites(サイト)をクリックし、お使いのサイト名を右クリックして Advanced
Settings(詳細設定)を選択します。
12
9. Site Recovery Manager 詳細設定
2. ストレージをクリックして次の値を設定します。
storage.commandTimeout = 900
storageProvider.hostRescanRepeatCnt = 2
storageProvider.hostRescanTimeoutSec = 900
3. OK をクリックして変更を保存します。
4. storageProvider(ストレージプロバイダ)をクリックして次の値を設定します。
storageProvider.fixRecoveredDatastoreNames = enabled
ESX/ESXi ホスト設定
ESX/ESXi のホスト設定には、次の変更が推奨されます。
Disk.MaxLUNこの値を、ESX または ESXi ホストにマップされた LUN の数よりも若干大きめの値に設
定します。これにより、対象となる可能性のある 256 のすべての LUN をスキャンすることなく、より短
時間で再スキャンを行うことができます。
Disk.UseDeviceReset = 1 および Disk.UseLunReset = 0Disk.UseDeviceReset および
Disk.UseLunReset はデバイスのリセットがどのように発行されるのか示すために混合で使用されま
す。
13
3
スナップショットリポジトリのサイズ調整
ファームウェア 07.83.xx.xx の新しい機能は、ポイントインタイムスナップショットです。これらのスナップ
ショットは、以前のポイントインタイムにおける保存内容へのスナップショットのロールバックを可能にす
る機能を提供し、スナップショットイメージ間のデータ変更を最適化します。この機能は、
2 つの個別のリ
ポジトリを使用してベースボリュームへの変更の追跡を容易にします。これらのリポジトリは、スナップシ
ョットリポジトリとスナップショットボリュームリポジトリです。
スナップショットグループリポジトリ
スナップショットグループリポジトリは、ベースボリューム(スナップショットイメージの作成元のボリュ
ーム
)へのデータの変更の記録に使用されます。このスナップショットグループリポジトには、複数のスナ
ップショットイメージ(ベースボリュームのポイントインタイムレコード)を含む場合があります。スナッ
プショットボリュームはこれらのイメージから作成され、その後アクセスのためにホストにマップすること
ができます。
10. Modular Disk Storage ManagerMDSM)スナップショットグループビュー
スナップショットボリュームリポジトリ
スナップショットボリュームリポジトリは、読み取り / 書き込みアクセスが許可されている場合に、ボリュ
ームデータへの変更をスナップショットボリュームに記録するために使用されます。スナップショットボリ
ュームがアクセスのためにホストにマップされると、ボリュームへのすべての変更がこのリポジトリ内に記
録されます。
14
11. MDSM スナップショットボリュームビュー
SRA がスナップショットを使用する仕組み
ストレージアレイでポイントインタイムスナップショット機能が有効化されている場合、MD Series SRA
この機能を活用します。テストフェールオーバー中、SRA はリカバリサイトのストレージアレイで、テスト
されている保護対象グループ内に含まれているすべてのボリュームのためのスナップショットグループ、ス
ナップショットイメージ、およびスナップショットボリュームを作成します。これには、前にリストした
2
つのスナップショットリポジトリの作成が必要で、これらのリポジトリのデフォルトサイズは各リポジトリ
に対してベースボリュームの 10 %、合計でベースボリュームサイズの 20 % です。つまり、リカバリサイト
のストレージアレイ上にある空き容量は、テストフェールオーバーに参加しているベースボリュームの 20 %
である必要があります。この値は、インストールディレクトリ下の config ディレクトリにある
SraConfigurationData.xml ファイルによって制御されます。これは通常次の場所にあります。
C:\Program Files (x86)\VMware\VMware vCenter Site Recovery Manager\scripts\SAN\Dell
\SraConfigurationData.xml
この値は、xml タグ <SnapshotBasePercentage> で設定されます。
<!-- SnapshotBasePercentage represents the initial size, expressed as a
percentage of volume size, of a snapshot which is formed for test failover. -->
<SnapshotBasePercentage>10</SnapshotBasePercentage>
テストフェールオーバーにおける VM の使用方法に基づいて、テストフェールオーバーに必要な空き容量の
サイズを減らすためにお使いの環境に合わせてこの値を細かく調整することができます。テストフェールオ
ーバー中に、リカバリサイトの ESX ホスト上にあるテスト VM が大量のデータをデータストアに書き込ま
ず、保護対象サイトのボリュームとリカバリサイトのボリュームの間で同期化
(または最小の変更)が行わ
れない場合、値を 25 減らしてテストフェールオーバー中に必要な空き容量をさらに減らすことができま
す。スナップショットボリュームおよびスナップショットグループリポジトリは、テストフェールオーバー
のクリーンアップフェーズ中に、スナップショットイメージと共に削除されます。
通常、テストフェールオーバープロセス中は、スナップショットボリュームが使用されないため(ほとんど
書き込みしない
リカバリサイトのストレージアレイの空き容量を温存するためにこれらのレポジトリのサ
イズを減らすことも可能です。リポジトリがテストフェールオーバーの段階で容量を使い果たしてしまった
場合は、リカバリサイトの VM はデータストアへのアクセス、およびリポジトリの空き容量がない状態によ
って影響を受ける基本となるボリュームへのアクセスを失ってしまいますが、保護されているサイトの VM
は通常通り機能します。これらの値は、他の用途に使用される Snapshot レポジトリには推奨されません。
レポジトリのサイズおよび状態を監視するには、左ペインで All Logical Objects(すべての論理オブジェク
ト)をクリックします。作業中のペインの Object Type(オブジェクトの種類)のドロップダウンメニュー
から
Repositories(レポジトリ)を選択します。
15
12. MDSM スナップショットボリュームビュー
リポジトリの容量、モードまたはタイムスタンプを表示するには、ドロップダウンメニューから Volumes
(ボリューム)または Snapshot Groups(スナップショットグループ)を選択します。
16
4
困ったときは
マニュアルマトリックス
マニュアルマトリックスは、お使いのシステムのセットアップと管理に関して参照することができる文書に
関する情報を提供します。
Dell マニュアル
PowerEdge および PowerVault の全マニュアルについては、Dell.com/support にアクセスし、システム
サービスタグを入力してお使いのシステムのマニュアルを入手してください。
仮想化の全マニュアルについては、 Dell.com/virtualizationsolutions にアクセスしてください。
オペレーティングシステムの全マニュアルについては、Dell.com/operatingsystemmanuals にアクセス
してください。
ストレージコントローラおよび PCIe SSD の全マニュアルについては、Dell.com/
storagecontrollermanuals にアクセスしてください。
Del l サポートフォーラムについては、en.community.dell.com/support-forums/default.aspx にアクセ
スして下さい。
Dell アドバンスサーチについては、search.dell.com/index.aspx にアクセスしてください。
VMware マニュアル
vCenter SRM 6.0 のマニュアルに関しては、次を参照してください。
https://www.vmware.com/support/pubs/srm_pubs.html
vSphere 6.0 のマニュアル(ESXiESX および vCenter Server)に関しては、次を参照してください。
https://www.vmware.com/support/pubs/vsphere-esxi-vcenter-server-6-pubs.html
VMware Knowledge Base(検索可能なサポート問題)の詳細については、次のサイトを参照してくださ
い。
http://kb.vmware.com/selfservice/microsites/microsite.do
VMware コミュニティ(ヘルプフォーラム)の詳細については、次のサイトを参照してください。
https://communities.vmware.com/welcome
VMware の互換性ガイドは、次のサイトを参照してください。
http://www.vmware.com/resources/compatibility/search.php?deviceCategory=io
デルへのお問い合わせ
メモ: お使いのコンピュータがインターネットに接続されていない場合は、購入時の納品書、出荷伝票、
請求書、またはデルの製品カタログで連絡先をご確認ください。
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デルでは、オンラインまたは電話によるサポートとサービスのオプションを複数提供しています。サポート
やサービスの提供状況は国や製品ごとに異なり、国 / 地域によってはご利用いただけないサービスもござい
ます。デルのセールス、テクニカルサポート、またはカスタマーサービスへは、次の手順でお問い合わせい
ただけます。
1. dell.com/support にアクセスしてください。
2. サポートカテゴリを選択します。
3. ページの下部にある / 地域の選択 ドロップダウンリストで、お住まいの国または地域を確認します。
4. 必要なサービスまたはサポートのリンクを選択します。
システムサービスタグの位置
お使いのシステムは一意のエクスプレスサービスコードおよびサービスタグ番号によって識別されます。エ
クスプレスサービスコードおよびサービスタグは、物理 DR Series システム前面で情報タグを引き出して確
認します。これは、
GUI のサポートタブでも確認できます。この情報は、サポートの問い合わせ電話をデル
が適切な担当者に転送するために使用されます。
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Dell PowerVault MD3860i 取扱説明書

タイプ
取扱説明書