Dell Wyse Converter for PCs Administrator Guide

ブランド: Dell

モデル: Wyse Converter for PCs

タイプ: Administrator Guide

Wyse Converter for PCs

バージョン 1.0 管理者ガイド

メモ、注意、警告

メモ: 製品を使いやすくするための重要な情報を説明しています。

注意: ハードウェアの損傷やデータの損失の可能性を示し、その問題を回避するための方法を説明しています。

警告: 物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示しています。

は、それぞれの所有者の商標である場合があります。

2018 - 02

Rev. A00

1 Wyse Converter for PCs の概要..................................................................................................................... 4

対応オペレーティングシステム............................................................................................................................................... 4

2 インストール方法............................................................................................................................................. 5

サイレントインストール用のパラメータ....................................................................................................................................5

Wyse Converter for PCs をインストールする前提条件.................................................................................................... 6

サードパーティの管理ソフトウェアを使用した Wyse Converter for PCs のインストール..................................................... 6

ローカルデバイス上にインストーラを使用して Wyse Converter for PCs をインストールする...............................................7

3 操作を始める.................................................................................................................................................. 9

Wyse Software Thin Client にログインする........................................................................................................................ 9

Wyse Software Thin Client を設定する前に.....................................................................................................................9

統合書き込みフィルタ................................................................................................................................................... 10

NetXClean ユーティリティ.............................................................................................................................................. 12

C-A-D ツール................................................................................................................................................................ 13

Wyse Management Suite への Wyse Software Thin Client の登録.......................................................................13

4 Wyse Software Thin Client の設定................................................................................................................16

VMware Horizon クライアントを使用した仮想デスクトップへの接続.................................................................................16

Citrix Receiver セッションサービスの設定...........................................................................................................................17

リモートデスクトップ接続セッションサービスの設定...............................................................................................................18

Wyse Management Suite を使用した Wyse Software Thin Client の設定..................................................................19

RAM ディスクのサイズの設定..............................................................................................................................................19

5 Wyse Converter for PCs ライセンス...............................................................................................................20

Wyse Management Suite ライセンスのインポートとアップグレード....................................................................................20

6 アンインストール方法......................................................................................................................................22

Wyse Converter for PCs をリモートでアンインストールする............................................................................................. 22

サードパーティの管理ソフトウェアを使用した Wyse Converter for PCs のアンインストール.......................................22

Wyse Management Suite を使用した Wyse Converter for PCs のアンインストール..............................................23

Wyse Converter for PCs をローカルでアンインストールする.............................................................................................23

7 Wyse Converter for PCs のトラブルシューティング...........................................................................................25

Wyse Converter for PCs の概要

Wyse Converter for PCs は、Windows PC 上に Thin Client のようなエクスペリエンスを提供することが可能なスタンドアロンソフトウェアです。Wyse

Converter for PCs は、VDI セッションに接続するために安全でシームレスなインタフェースを提供します。

Wyse Convertor for PCs をインストールした後で、デバイスは Wyse Software Thin Client とみなされます。Wyse Management Suite 1.1 以降のバー

ジョンを使用して、デバイスを管理することができます。

Wyse Converter for PCs は、ハードウェア上の既存の Windows オペレーティングシステムを利用し、カスタマイズを追加しますが、オペレーティングシス

テムを置き換えません。より安全なユーザーエクスペリエンスのために既存の

Windows オペレーティングシステムのみをロックダウンします。

メモ

: システム上の既存のスタートメニューのショートカットとデスクトップショートカットがインストール中に削除されますが、アンインストール後

にショートカットを復元できます。

対応オペレーティングシステム

Wyse Converter for PCs は、次のオペレーティングシステムでサポートされます。

• Microsoft Windows 7、32 ビットおよび 64 ビット、サービスパック 1 のみ（英語のみ）

• Microsoft Windows 10 Enterprise、64 ビット（英語のみ）

Wyse Converter for PCs の概要

インストール方法

次のいずれかの方法を使用して Wyse Converter for PCs をインストールできます。

• Microsoft System Center Conguration Manager などのサードパーティの管理ソフトウェアからのリモートまたはサイレントインストール - 「サードパ

ーティの管理ソフトウェアを使用した

Wyse Converter for PCs のインストール」を参照してください。

• お使いの PC 上へのローカルインストール - 「ローカルデバイス上にインストーラを使用して Wyse Converter for PCs をインストールする」を参照して

ください。

Wyse Converter for PCs インストーラによって次の修正が行われました。

• WyseAdmin と WyseUser の 2 つの新しいユーザーアカウントが作成され、既存の非管理者アカウントが無効化されました。

• NetXClean ユーティリティがインストールされ、ローカルストレージから不要な情報が取り除かれます。

• コントロール設定機能はユーザーに制限されます。

• Wyse Management Suite を使用して Wyse Software Thin Client を管理するように Wyse デバイスエージェントがインストールされます。

• Wyse デバイスエージェント、Citrix Receiver、Citrix HDX RealTime Media Engine、VMware Horizon クライアント、TightVNC などのアプリケーシ

ョンを、インストーラを使用してお使いの PC にインストールできます。

• Dell Thin Client アプリケーション、CAD マップツール、および RAMDisk アプリケーションがインストールされます。

• Windows 10 Enterprise オペレーティングシステムで実行されるシステムにインストールされた Wyse Converter for PCs によって統合書き込みフィル

タがインストールされます。

• Dell の壁紙、デスクトップのテーマ、およびユーザーアカウントの Dell のロゴが追加されました。

メモ

• 管理者アカウントとローカル管理者グループの一部であるユーザーアカウントは Wyse Converter for PCs によって無効化されません。

• Wyse Converter for PCs によってインストールされたアプリケーションのいずれかをアップデートする場合、Wyse Converter for PCs のアンイン

ストール時にこれらのアプリケーションはアンインストールされません。

• Citrix Receiver、Citrix HDX RealTime Media Engine、VMware Horizon クライアント、TightVNC などのサポートされているアプリケーション

は、任意のバージョンのアプリケーションがすでに

PC にインストールされている場合はダウンロード、導入、またはアップグレードされません。

トピック：

• サイレントインストール用のパラメータ

• Wyse Converter for PCs をインストールする前提条件

• サードパーティの管理ソフトウェアを使用した Wyse Converter for PCs のインストール

• ローカルデバイス上にインストーラを使用して Wyse Converter for PCs をインストールする

サイレントインストール用のパラメータ

次の表では、サイレントインストールのために使用するパラメータについて説明しています。

インストール方法

表 1. サイレントインストール用のパラメータ

名前構文説明

install /install

ユーザーインタフェースおよびプロンプトを表

示せずにインストーラを実行します。

adminpassword /adminpassword:

管理者アカウントのパスワードを設定しま

す。

userpassword /userpassword:

ユーザーアカウントのパスワードを設定しま

す。

app /app:

指定したアプリケーションをインストールしま

す。

citrixrcvr citrixrxvr

お使いのシステムに Citric Receiver をイン

ストールします。

citrixhdxrtme citrixhdxrtme

お使いのシステムに Citrix HDX RealTime

Media Engine

をインストールします。

vmware vmware

お使いのシステムに VMware Horizon クラ

イアントをインストールします。

tightvnc tightvnc

お使いのシステムに TightVNC をインスト

ールします。

Wyse Converter for PCs をインストールする前提条件

Wyse Converter for PCs をインストールするための前提条件は次のとおりです。

• Windows QFE およびドライバを最新バージョンにアップデートする必要がある。

• 正規品の Windows オペレーティングシステムがインストールされている。

• 既存のユーザー名は WyseUser または WyseAdmin にしない。

• 少なくとも 2 GB のディスク容量が利用可能である。

• 統合書き込みフィルタが無効になっている - Windows 10 Enterprise オペレーティングシステムのみに該当する。

• アンチウイルスを無効にする。

• Windows セキュアブートを無効にする - Windows 10 Enterprise オペレーティングシステムのみに該当する。

メモ

: Wyse Converter for PCs は仮想マシン上にインストールすることはできません。

サードパーティの管理ソフトウェアを使用した Wyse

Converter for PCs のインストール

Microsoft System Center Conguration Manager（SCCM）などのサードパーティの管理ソフトウェアを使用して同時に複数のデバイスに Wyse

Converter for PCs をインストールできます。

SCCM を使用して Wyse Converter for PCs をサイレントインストールする場合は、次の手順を実行します。

1 SCCM コンソールを起動します。

2 ソフトウェアライブラリ > 概要 > アプリケーション管理 > アプリケーションの順に移動します。

3 アプリケーションを右クリックして、アプリケーションの作成をクリックします。

アプリケーションの作成ウィザードウィンドウが表示されます。

インストール方法

4 全般ページで、アプリケーションの情報を手動で指定するをクリックします。

5 次へをクリックします。

6 一般情報ページでは、アプリケーションに関する情報を指定し、次へをクリックします。

7 アプリケーションカタログページで、アプリケーションカタログをブラウズするときにアプリケーションを表示する方法についての情報を指定します。

8 展開の種類ページで、追加をクリックして、展開の種類を作成します。

展開の種類の作成ウィザードウィンドウが表示されます。

9 全般ページで、展開の種類の情報を手動で指定するをクリックします。

10 次へをクリックします。

11 一般情報ページでは、アプリケーションに関する情報を指定し、次へをクリックします。

12 コンテンツページで、Wyse Converter for PCs セットアップファイルの場所を指定します。

13 インストールプログラムフィールドにパラメータ WyseConverterforPCs.exe /install /adminpassword: /userpassword: /app: を入力し、管理者

パスワード、ユーザーパスワード、およびインストールするアプリケーションを指定します。

例：WyseConverterforPCs.exe /install /adminpassword:DellCCCvdi /userpassword:DellCCCvdi /

app:citrixrxvr:citrixhdxrtme:vmware:tightvnc

。

パラメータの詳細については、「サイレントインストール用のパラメータ」を参照してください。

14 検出方法ページで、設定の種類をファイルシステムとして選択し、パスフィールドに %Windir%\Setup\Logs を入力します。

15 種類を指定し、ファイルまたはフォルダ名を InstallWyseConverter.log と入力し、OK をクリックします。

16 次へをクリックします。

17 ユーザーエクスペリエンスページで、インストールの動作ドロップダウンリストからリソースがデバイスの場合はシステム用に、それ以外の場合は

ユーザー用にインストールするを選択します。

18 必要なログオン状態ドロップダウンリストから、ユーザーのログオン状態に関係なしを選択します。

19 インストールプログラムの表示ドロップダウンリストから、非表示を選択します。

20 アプリケーションの展開プログラムの最大実行時間と推定インストール時間を指定し、次へをクリックします。

21 要件ページで、次へをクリックします。

22 依存関係ページで、次へをクリックします。

23 概要ページには、設定の概要が表示されます。

24 閉じるをクリックします。

25 コンテンツを展開に使用可能にするために、配布ポイントにコンテンツを配布します。配布ポイントにコンテンツを配布するには、

technet.microsoft.com の「Operations and Maintenance for Content Management in Conguration Manager」（Conguration

Manager のコンテンツ管理の操作とメンテナンス）を参照してください。

26 ターゲット PC で、ソフトウェアセンターを開き、Wyse Converter for PCs を選択します。

27 インストールをクリックします。

ローカルデバイス上にインストーラを使用して Wyse

Converter for PCs をインストールする

メモ

: ローカルデバイス上でサイレントインストールを実行するには、管理者としてログインし、コマンドプロンプトを実行して、

WyseConverterforPCs.exe /install /adminpassword: /userpassword: /app: と入力します。

例：WyseConverterforPCs.exe /install /adminpassword:DellCCCvdi /userpassword:DellCCCvdi /app:

citrixrxvr:citrixhdxrtme:vmware:tightvnc

。

サイレントパラメータの詳細については、「サイレントインストール用のパラメータ」を参照してください。

ローカルデバイス上に Wyse Converter for PCs をインストールするには、次の操作を行います。

1 インストーラパッケージをダブルクリックします。

ユーザーアカウント制御ウィンドウが表示されます。

2 Yes（はい）をクリックします。

インストーラは、インストールの前提要件を検証します。

インストール方法

3 インストールの前提要件が満たされている場合は、OK をクリックします。

ようこそ画面が表示されます。

4 Dell エンドユーザーライセンス契約を読み、次へをクリックします。

メモ: Dell エンドユーザーライセンス契約を表示するには、Adobe Reader が必要です。

5 インストールするセットアップタイプを選択し、次へをクリックします。利用できるオプションは次のとおりです。

• 標準：セットアップタイプを標準として選択する場合は、標準インストール画面が表示されます。画面には、Wyse Converter for PCs インス

トーラによってインストールされるプログラム機能が一覧表示されます。

メモ: 標準インストールでは、最小限のユーザー操作が必要で、すべての標準的なプログラム機能がインストールされます。

• カスタム：セットアップタイプをカスタムとして選択する場合は、カスタムインストール画面が表示され、お使いのシステムにインストールする次

のアプリケーションのいずれかを選択できます。

• Wyse デバイスエージェント

• Citrix Receiver

• Citrix HDX RealTime Media Engine

• VMware Horizon Client

• TightVNC

メモ:

• カスタムインストールでは、最大限のユーザー操作が必要で、インストールするプログラム機能を選択できます。このインストールは上級ユ

ーザーにお勧めします。

• Wyse デバイスエージェントはデフォルトでインストールされるため、チェックボックスはグレー表示されています。

• インストール手順を開始する前にすでに PC にアプリケーションがインストールされている場合は、Wyse Converter for PCs によって再イ

ンストールされません。

6 次へをクリックします。

ユーザーアカウントの追加画面が表示されます。

7 管理者のデフォルトパスワードおよびユーザーアカウントを変更する場合は、デフォルトのパスワードを使用チェックボックスをクリアします。

デフォルトの管理者およびユーザーパスワードは DellCCCvdi です。

メモ:

• デフォルトの管理者ユーザー名と標準のユーザー名を変更することはできません。

• デフォルトのパスワードは、ターゲットデバイスがドメインに属している場合には適用されないため、パスワードの複雑さが有効になります。

• パスワードには、\ / : * ? " < > | などの特殊文字を含めることはできません。

8 次へをクリックして、ソフトウェアをインストールします。

インストールの進行状況とともにインストール画面が表示されます。

9 インストールが完了したら、今すぐ再起動をクリックします。

システムが再起動し、WyseAdmin アカウントに自動的にログインします。

インストーラにより、WyseAdmin と WyseUser アカウントのロックダウンのスクリプトが実行され、WyseUser アカウントに自動的にログインします。

インストーラがインストールを完了するには、約 25 分かかります。

メモ:

• Windows 10 Enterprise デバイスにインストールした後で、書き込みフィルタはデフォルトで有効になります。

• インストールを完了するために、システムは 2 回再起動し、WyseUser アカウントに自動的にログインします。

インストール方法

操作を始める

WyseUser または WyseAdmin として Wyse Software Thin Client にログインできます。

Wyse Software Thin Client を使用して操作を始めるには、以下を参照してください。

• Wyse Software Thin Client にログインする - 「Wyse Software Thin Client にログインする」を参照してください。

• Wyse Software Thin Client を設定する前に - 「Wyse Software Thin Client を設定する前に」を参照してください。

トピック：

• Wyse Software Thin Client にログインする

• Wyse Software Thin Client を設定する前に

Wyse Software Thin Client にログインする

Wyse Software Thin Client がオンになっているか再起動されたときに表示される内容は、管理者の設定により異なります。ユーザーアカウントの作成

後、管理者は、自動的にログインできるように、またはユーザー資格情報を使用して手動でログインできるようにアカウントを設定できます。

Wyse Software Thin Client を起動すると、デフォルトで WyseUser デスクトップに自動的にログインします。

Windows 10 デバイスに別のユーザーまたは管理者としてログインするには、次の手順を実行します。

1 スタートメニュー > ユーザー > サインアウトの順にクリックして、現在のデスクトップからログオフします。

2 ロック画面上の任意の場所をクリックすると、ログオンウィンドウが表示されます。

3 画面の左下には、ユーザーアカウントのリストを表示できます。希望のユーザーアカウントをクリックして、ログオン資格情報を入力します。

• 管理者 - デフォルトのユーザー名は WyseAdmin であり、デフォルトのパスワード（大文字 / 小文字は区別されます）は DellCCCvdi です。

• ユーザー - デフォルトのユーザー名は WyseUser であり、デフォルトのパスワード（大文字 / 小文字は区別されます）は DellCCCvdi です。

自動ログインが有効になっていない場合は、Wyse Software Thin Client の起動時にログインウィンドウが表示されます。手順 2 および手順 3 で述べ

られているオプションを使用してログインできます。

Windows 7 デバイスに別のユーザーまたは管理者としてログインするには、次の手順を実行します。

1 スタートメニュー > ログオフの順にクリックして、ログインウィンドウが表示されるまで、Shift キーを押しながら現在のデスクトップからログオフしま

す。

2 次のオプションのいずれかを使用してログインします。

• 管理者 - デフォルトのユーザー名は WyseAdmin であり、デフォルトのパスワード（大文字 / 小文字は区別されます）は DellCCCvdi です。

• ユーザー - デフォルトのユーザー名は WyseUser であり、デフォルトのパスワード（大文字 / 小文字は区別されます）は DellCCCvdi です。

自動ログインが有効になっていない場合は、Wyse Software Thin Client の起動時にログインウィンドウが表示されます。手順 2 で述べられているオプ

ションを使用してログインできます。

Wyse Software Thin Client を設定する前に

統合書き込みフィルタユーティリティは Wyse Software Thin Client を保護することを意図しています。プリンタ、モニタ、その他の周辺機器などの特定の

プロファイル設定を保持する場合は、明示的に宣言したプロファイルを消去しないように NetXClean を設定することができます。また、これらのユーティリテ

操作を始める

ィは、フラッシュメモリへの望ましくない書き込みを防止し、不要な情報をクリーンアップしてローカルディスクに格納されないようにします。C-A-D ツールを使

用すると、管理者は、

VDI アプリケーションの Ctrl+Alt+Del キーの組み合わせを、VDI アプリケーションの Ctrl+Alt+Del 画面を表示するようにマッピングで

きます。C-A-D ツールが有効になっている場合、すべての VDI アプリケーションに Ctrl+Alt+Del キーの組み合わせを使用できます。

Wyse Management Suite では、Wyse Software Thin Client を集中的に設定、監視、管理、および最適化することができます。Wyse Software

Thin Client をリモートで管理するには、デバイスを Wyse Management Suite に登録する必要があります。

ただし、Wyse Software Thin Client をログアウトして再起動した後で、変更した設定を管理者が保持することができるインスタンスがあります。

Wyse Software Thin Client を設定する前に、以下を参照してください。

• 統合書き込みフィルタの使用

• NetXClean ユーティリティについて

• C-A-D ツールの理解

• Wyse Management Suite への Wyse Software Thin Client の登録

統合書き込みフィルタ

統合書き込みフィルタ（UWF）は、Windows 10 デバイス上のストレージメディアを保護するセクタベースの書き込みフィルタです。UWF は、保護対象ボ

リュームへの書き込み試行をすべて傍受し、それらを仮想オーバーレイにリダイレクトします。UWF は、デバイスの信頼性と安定性を向上させ、ソリッドス

テートドライブのような書き込みに弱いメディアの摩耗を低減します。

UWF では、オーバーレイは、基盤となる保護対象ボリュームに加えた変更を保存す

る仮想ストレージ領域です。ファイルシステムが保護対象セクタを変更しようと試みる場合は必ず、代わりに UWF が保護対象ボリュームのセクタをオー

バーレイにコピーして、セクタの代わりにオーバーレイを変更します。アプリケーションがセクタからの読み取りを試行すると、UWF はセクタの代わりにオーバ

ーレイのデータを返します。そのため、ボリュームは変更されないまま、システムはボリュームに書き込むという動作を見た目上維持できます。

注意

: 書き込みフィルタをオンにした状態で保持できない場合（定期的なメンテナンスやアプリケーション / ドライバのインストールまたはアップ

グレードを除く）、フラッシュ / SSD ストレージが早期に摩耗し、保証が無効になります。デルでは、Thin Client の使用時に書き込みフィルタを

有効にすることをお勧めします。システムに変更を加える場合、管理者は

UWF を無効にする必要があります。

詳細については、technet.microsoft.com で統合書き込みフィルタのマニュアルを参照してください。

統合書き込みフィルタの使用

UWF を使用するように Wyse Software Thin Client を設定するには、次の操作を行います。

1 WyseAdmin としてログインします。

ユーザーのデスクトップへの自動ログオンが有効になっている場合は、ユーザーのデスクトップからログオフして、管理者としてログインします。

2 統合書き込みフィルタを無効にするには、デスクトップの Dell Wyse WF 無効アイコンをダブルクリックします。

このアイコンは、フィルタを無効にしてシステムを再起動します。

3 Wyse Software Thin Client を要件に応じて設定します。

4 Wyse Software Thin Client の設定後、統合書き込みフィルタを有効にするには、デスクトップの Dell Wyse WF 有効アイコンをダブルクリックしま

す。

このアイコンは、フィルタを有効にしてシステムを再起動します。これで、Wyse Software Thin Client 上の設定が保存され、Thin Client の再起動

後も維持されるようになります。

システムが起動した後、統合書き込みフィルタ（UWF）が自動的に起動します。

保護されているボリューム上の特定のファイルまたはフォルダをファイル除外リストに追加して、これらのファイルおよびフォルダが Dell Wyse 統合書き込みコ

ントロールツールを使用して UWF によってフィルタされないようにすることができます。このツールにアクセスするには、システムトレイの統合書き込みフィルタ

アイコンをクリックします。ファイルまたはフォルダがボリュームの除外リストにある場合、そのファイルやフォルダへのすべての書き込みが UWF フィルタリングを

バイパスし、保護されたボリュームに直接書き込まれ、デバイスの再起動後も維持されます。

操作を始める

実行時にファイルまたはフォルダの除外を追加または削除するには、管理者としてログインする必要があります。また、新しい除外が有効になるようにデバ

イスを再起動する必要があります。

書き込みフィルタコントロールの設定

UWF コントロールの設定を表示および管理するには、統合書き込みフィルタコントロールダイアログボックスを使用します。ダイアログボックスを開くには、

管理者タスクバーのタスクトレイにある UWF アイコンをダブルクリックします。

UWF コントロール設定時には、一部のフィールドが使用不可になっています。設定中に使用可能なフィールドのリストから選択することができます。

Dell Wyse 統合書き込みフィルタコントロールダイアログボックスには以下が含まれます。

• UWF ステータス

• 現在のステータス - 統合書き込みフィルタのステータスを示します。ステータスは、有効または無効のいずれかです。

• 起動コマンド - 起動コマンドのステータスを示します。UWF_ENABLE は UWF が次のセッションでは有効になっていることを意味し、

UWF_DISABLE は次のセッションでは UWF が無効になっていることを意味します。

• UWF によって使用される RAM - メガバイト（MB）と割合で、統合書き込みフィルタに割り当てられている RAM の量を示します。現在のステ

ータスが無効になっている場合、UWF に割り当てられる RAM は常にゼロ（0）です。

• UWF キャッシュに使用される RAM の量 - 現在のセッションで統合書き込みフィルタキャッシュに割り当てられている RAM の量をメガバイト

（MB）で示します。

• 警告 #1（%） - 現在のセッションでメモリ不足警告メッセージがユーザーに表示される UWF キャッシュの割合値を示しています。

• 警告 #2（%） - 重要なメモリの警告メッセージがユーザーに表示される UWF キャッシュの割合値を示しています。

• UWF キャッシュ設定

• UWF キャッシュに使用される RAM の量 - 次のセッションで統合書き込みフィルタキャッシュとして使用される RAM の量を MB で示します。こ

の値は

256 MB ～ 2048 MB の範囲内である必要があります。この値が使用可能な RAM の 50 % を超えていないことを、必要以上に確認

されます。

• UWF 警告設定

• 警告 #1（%） - メモリ不足警告メッセージがユーザーに表示される UWF キャッシュの割合値を示しています（デフォルト値 = 80、最小値 =

50、最大値 = 80）。

• 警告 #2（%） - 重要なメモリの警告メッセージがユーザーに表示される UWF キャッシュの割合値を示しています。メモリのレベルが警告レベル

2 を超えると、システムが自動的に再起動します（デフォルト値 = 90、最小値 = 55、最大値 = 90）。

• UWF を有効にする - 統合書き込みフィルタを有効にできます。Wyse Software Thin Client デバイスを再起動するように要求されます。変更を保

存するには、Wyse Software Thin Client を再起動します。統合書き込みフィルタを有効にするためにシステムが再起動した後、デスクトップの統合

書き込みフィルタのステータスアイコンが緑色に変わります。

• UWF を無効にする - 統合書き込みフィルタを無効にできます。Wyse Software Thin Client デバイスを再起動するように要求されます。変更を保

存するには、Wyse Software Thin Client を再起動します。統合書き込みフィルタを無効にした後は、デスクトップのタスクトレイの統合書き込みフィ

ルタのステータスアイコンが赤色に変わり、統合書き込みフィルタはシステムの再起動後も無効のままとなります。

• デフォルト - UWF キャッシュ設定領域、および UWF 警告設定領域をリセットしてデフォルト値に設定します。

• ファイルコミット領域

• ファイルパス - 基盤となるメディアに対してファイルの追加、削除およびコミットを行えます。システムは Wyse Software Thin Client デバイスを再

起動しません。変更はただちにコミットされます。

メモ: ファイルがコミットされていない場合は、リストからファイルパスを削除します。

• 現在のセッションの除外リスト

• ファイル / ディレクトリパス -

次のセッションの除外リストに対して、ファイルまたはディレクトリの追加と削除を行えます。これにより、現在のセッションを経由して書き込まれるフ

ァイルまたはディレクトリのリストが取得され、ペインのタイトルは現在のセッションの除外リストとして表示されます。次のセッションでは、次のセッショ

操作を始める

ンを経由して書き込まれるファイルまたはディレクトリのリストが取得され、ペインのタイトルは次のセッションの除外リストとして表示されます。システ

ムは Wyse Software Thin Client を再起動せず、管理者が Wyse Software Thin Client デバイスを手動で再起動するまで変更はコミットされ

ません。

NetXClean ユーティリティ

NetXClean ユーティリティ：NetXClean は、不要な情報をローカルディスクに格納しないようにするクリーンアップユーティリティです。複数ユーザーにシステ

ムへのログオン権限がある場合、ディスクスペースはローカルに格納されたプロファイルによって使用されます。

NetXClean は、最新のプロファイルからディス

クスペースを再利用するのに役立ち、また一時的な情報のキャッシュに使用されるディレクトリを自動的にクリーンアップするために使用できます。クリーン

アップはサービスの起動またはユーザーのログオフのいずれかでトリガされます。クリーンアップはユーザーの目に見えず、完全に設定可能です。

NetXClean にはサービスとして実行するように Windows ユーティリティが組み込まれています。また、設定ファイルを使用して、消去するディレクトリとファ

イルと消去しないプロファイルを判断するスタンドアロンユーティリティです。このユーティリティは以下を実行するように設定できます。

• 任意の数のディレクトリとその内容を削除

• 任意の数のディレクトリの内容だけを削除

• 明示的に宣言した任意の数のファイルを削除

• ワイルド文字ファイル名に一致する、任意の数のファイルを削除

• いずれかのプロファイルを消去しないようにする

• 任意の数の明示的に宣言したプロファイルを消去しないようにする

• 任意の数の最近使用したプロファイルを消去しないようにする

• サービス開始イベント、ユーザーログオフイベント、または両方のイベントに関するディレクトリのクリーンアップを実行する

• サービス開始イベント、ユーザーログオフイベント、または両方のイベントに関するファイルクリーンアップを実行する

• サービス開始イベント、ユーザーログオフイベント、または両方のイベントに関するプロファイルクリーンアップを実行する

NetXClean では、次のディレクトリ、またはこれらのディレクトリへの親はクリーンアップしません。

• Windows ディレクトリ

• Windows システムのディレクトリ

• サービスがインストールされている現在のディレクトリ

NetXClean は以下のプロファイルを消去しません。

• 管理者

• skinnynt

• totalcontrol

• Default_User

• Default_user

• 前回ログオンしたユーザーのプロファイル

メモ

• NetXClean の消去する項目は、メーカーによって選択されているため、無断で変更しないでください。

• NetXClean ユーティリティには、統合書き込みフィルタ（UWF）との依存関係はありません。

複数のユーザープロファイルを対象とする NetXClean ユーティリティのワークフロー

NetXClean ユーティリティは、システムで複数のユーザープロファイルを設定した場合にユーザープロファイルをクリーンアップするのに役立ちます。これは、ユ

ーザープロファイルへのログインまたはログオフを行う場合に適用されます。標準的なユーザーシナリオは次のとおりです。

操作を始める

1 管理者としてログインします。

2 netxclean.ini に、NetXClean ユーティリティで実行させるプロファイル固有の値を指定します。

これらの値は、ログオフし、ユーザープロファイルにログインした後に NetXClean ユーティリティによって認識されます。

システムの再起動またはハード再起動を実行する場合、ユーザープロファイルに対する NetXClean ユーティリティ機能は再起動後は適用されない

ため、プロファイル固有の値は認識されません。

詳細については、「Dell Knowledge Base」（Dell ナレッジベース）を参照してください。

C-A-D ツール

C-A-D ツールを使用すると、管理者は、VDI アプリケーションの Ctrl+Alt+Del キーの組み合わせを、VDI アプリケーションの Ctrl+Alt+Del 画面を表示す

るようにマッピングできます。

C-A-D ツールが有効になっている場合、すべての VDI アプリケーションに Ctrl+Alt+Del キーの組み合わせを使用できます。

以下に、C-A-D ツールでサポートされる各種の VDI アプリケーション用にマップされているキーを示します。

• Citrix - Ctrl+F1

• Dell vWorkspace - Ctrl+Alt+End

• RDP - Ctrl+Alt+End

メモ

: C-A-D ツールは、Citrix セッション内の Xen デスクトップでは機能せず、Citrix Xen アプリケーションでのみ動作します。

C-A-D ツールは、デフォルトで無効に設定されています。C-A-D ツールを有効にするには、次の操作を行います。

1 WyseAdmin としてログインします。

2 書き込みフィルタを無効にします。

3 昇格システム管理者モードでコマンドプロンプトを開きます。

4 cd c:\windows\system32 を入力します。

5 DWKBFilterMon.exe ファイルを実行して、Wyse Software Thin Client を再起動します。

6 書き込みフィルタを有効にします。

Wyse Management Suite への Wyse Software Thin Client の登

録

次のいずれかの方法を使用して、Wyse Software Thin Client を Wyse Management Suite に登録します。

• デバイスで Wyse デバイスエージェント（WDA）によって提供されるユーザーインタフェースを介して手動で登録します。

• DHCP サーバで適切なオプションタグを設定して、自動的に登録します。

• DNS サーバで適切な DNS SRV レコードを設定して、自動的に登録します。

Wyse デバイスエージェントのユーザーインタフェースを介した Wyse Software

Thin Client の登録

Wyse Software Thin Client を Wyse Management Suite に登録するためにグループを作成します。Wyse デバイスエージェントのユーザーインタフェース

を介して Wyse Software Thin Client を登録するには、次の操作を行います。

1 Wyse Software Thin Client で、Wyse デバイスエージェント（WDA）アプリケーションを開きます。

Wyse デバイスエージェントウィンドウが表示されます。

2 管理サーバドロップダウンリストから、Wyse Management Suite を選択します。

操作を始める

3 サーバアドレスとポート番号をそれぞれのフィールドに入力します。

4 グループトークンを入力します。シングルテナントについては、グループトークンはオプションの手順です。

5 登録をクリックします。

登録が完了した後、Wyse Management Suite に登録されましたメッセージが表示されます。

DNS SRV レコードを使用した Wyse Software Thin Client の登録

DNS ベースのデバイスの登録は、Wyse デバイスエージェント 13.0 以降のバージョンでサポートされます。DNS SRV レコードのフィールドに有効な値が設

定されている場合は、Wyse Management Suite サーバにデバイスを登録することができます。次の表に、DNS SRV レコードの有効な値を示します。

表 2. DNS SRV レコードの使用によるデバイスの設定

URL/ タグ説明

レコード名 - _WMS_MGMT

レコード FQDN - _WMS_MGMT._tcp.<ドメイン名>

レコードタイプ - SRV

このレコードは、Wyse Management Suite サーバ URL をポイントしま

す。たとえば、

wmsserver.acme.com:443 であれば、

wmsserver.acme.com は、Wyse Management Suite がインストールさ

れているサーバの完全修飾ドメイン名です。

メモ: サーバの URL で https:// を使用しないでください。使用

すると、Thin Client が Wyse Management Suite の下に登録

されません。

レコード名 - _WMS_MQTT

レコード FQDN - _WMS_MQTT._tcp.<ドメイン名>

レコードタイプ - SRV

このレコードは、デバイスを Wyse Management Suite のプッシュ通知サー

バ

（PNS）に向けます。プライベートクラウドのインストールについては、デ

バイスは Wyse Management Suite サーバ上の MQTT サービスに向けら

れます。例

：wmsservername.domain.com:1883。

メモ: MQTT は、最新バージョンの Wyse Management Suite

では任意です。

デバイスを Wyse Management Suite のパブリッククラウドで登録するに

は、デバイスがパブリッククラウドで PNS（MQTT）サーバをポイントする必

要があります。たとえば、次のとおりです。

US1 - us1-pns.wysemanagementsuite.com

EU1 - eu1-pns.wysemanagementsuite.com

レコード名 - _WMS_CAVALIDATION

レコード FQDN - _WMS_CAVALIDATION._tcp.<ドメイン名>

レコードタイプ - テキスト

プライベートクラウドでシステムに Wyse Management Suite がインストー

ルされている場合、このレコードは必須です。パブリッククラウドでデバイスを

Wyse Management Suite に登録する場合は、このオプションレコードを

追加しないでください。

クライアントと Wyse Management Suite サーバ間の https 通信のために

既知の認証局から

SSL 証明書をインポートしている場合は、True を入

力します。

クライアントと Wyse Management Suite サーバ間の https 通信のために

既知の認証局から

SSL 証明書をインポートしていない場合は、False を

入力します。

メモ: CA 検証は、最新バージョンの Wyse Management Suite

では任意です。

操作を始める

DHCP オプションタグの使用によるデバイスの登録

以下の DHCP オプションタグを使用して、デバイスを登録できます。

表 3. DHCP オプションタグの使用によるデバイスの登録

オプションタグ説明

名前 - WMS

データタイプ - 文字列

コード - 165

説明 - WMS サーバ FQDN

このタグは、Wyse Management Suite サーバ URL をポイントします。たとえば、

wmsserver.acme.com:443 であれば、wmsserver.acme.com は、Wyse Management

Suite がインストールされているサーバの完全修飾ドメイン名です。

メモ: サーバの URL で https:// を使用しないでください。使用すると、Thin Client

が Wyse Management Suite の下に登録されません。

名前 - MQTT

データタイプ - 文字列

コード - 166

説明 - MQTT サーバ

このタグは、デバイスを Wyse Management Suite のプッシュ通知サーバ（PNS）に向けます。

プライベートクラウドのインストールについては、デバイスは

Wyse Management Suite サーバ上

の MQTT サービスに向けられます。例：wmsservername.domain.com:1883。

デバイスを Wyse Management Suite のパブリッククラウドで登録するには、デバイスがパブリッ

ククラウドで PNS（MQTT）サーバをポイントする必要があります。たとえば、次のとおりです。

US1 - us1-pns.wysemanagementsuite.com

EU1 - eu1-pns.wysemanagementsuite.com

名前 - CA 検証

データタイプ - 文字列

コード - 167

説明 - 認証局の検証

プライベートクラウドでシステムに Wyse Management Suite がインストールされている場合、こ

のタグは必須です。パブリッククラウドでデバイスを

Wyse Management Suite に登録する場合

は、このオプションタグを追加しないでください。

クライアントと Wyse Management Suite サーバ間の https 通信のために既知の認証局から

SSL 証明書をインポートしている場合は、True を入力します。

クライアントと Wyse Management Suite サーバ間の https 通信のために既知の認証局から

SSL 証明書をインポートしていない場合は、False を入力します。

操作を始める

Wyse Software Thin Client の設定

次の設定については、以下のセクションで説明されています。

• VMware Horizon クライアントの設定。「VMware Horizon クライアントを使用した仮想デスクトップへの接続」を参照してください。

• Citrix Receiver の設定。「Citrix Receiver セッションサービスの設定」を参照してください。

• リモートデスクトップ接続の設定。「リモートデスクトップ接続セッションサービスの設定」を参照してください。

• Wyse Management Suite を使用した設定。「Wyse Management Suite を使用した Wyse Software Thin Client の設定」を参照してください。

• RAM ディスクのサイズの設定。「RAM ディスクのサイズの設定」を参照してください。

その他の機能の詳細については、dell.com/support/manuals にある、Windows Embedded Standard 7 Professional、Windows 10 IoT

Enterprise

、および Wyse Management Suite バージョン 1.1 以降の管理者ガイドを参照してください。

トピック：

• VMware Horizon クライアントを使用した仮想デスクトップへの接続

• Citrix Receiver セッションサービスの設定

• リモートデスクトップ接続セッションサービスの設定

• Wyse Management Suite を使用した Wyse Software Thin Client の設定

• RAM ディスクのサイズの設定

VMware Horizon クライアントを使用した仮想デスクトップ

への接続

VMware Horizon クライアントはローカルにインストールされるソフトウェアアプリケーションであり、View Connection Server と Thin Client オペレーティン

グシステム間の通信を実行します。Thin Client から一元的にホストされる仮想デスクトップへのアクセスを提供します。

VMware セッションサービスは、VMware Horizon 6 をインストールした後に、ネットワーク上で使用可能な状態にできます。このサービスは、エンドユーザ

ーに対して単一のプラットフォームを介して、仮想化 / ホストされたデスクトップおよびアプリケーションを提供します。

仮想デスクトップに接続するには、VMware Horizon クライアントウィンドウを使用します。

VMware Horizon クライアントウィンドウを開いて使用するには、次の手順を実行します。

1 ユーザーまたは管理者としてログインします。

2 次のいずれかのオプションを使用して、VMware Horizon クライアントウィンドウにアクセスします。

• スタートメニューで、VMware > VMware Horizon クライアントの順にクリックします。

• デスクトップで VMware Horizon クライアントアイコンをダブルクリックします。

VMware Horizon クライアントウィンドウが表示されます。

3 VMware Horizon クライアントウィンドウでは、次のガイドラインを使用します。

a 新しいサーバ接続を追加するには、VMware Horizon クライアントウィンドウで新規サーバオプションをクリックするか、サーバの追加アイコ

ンをダブルクリックします。

VMware Horizon クライアントダイアログボックスが表示されます。

b VMware Horizon クライアントダイアログボックスで、接続サーバのボックスに VMware Horizon Connection Server のホスト名または IP

アドレスを入力します。

c 接続をクリックします。

Wyse Software Thin Client の設定

d ログインダイアログボックスで、ユーザー名とログインパスワードをそれぞれのボックスに入力します。

e ドメインドロップダウンリストから、サーバが所属するドメインを選択します。

f ログインをクリックします。

VMware Horizon クライアントが、選択したデスクトップに接続します。接続の確立後、公開されているデスクトップのリストが表示されます。

g 特定のアプリケーションまたはデスクトップのアイコンを右クリックしてから、起動をクリックして選択したアプリケーションまたはデスクトップに接続し

ます。

VMware Horizon クライアントの詳細については、www.vmware.com を参照してください。

メモ:

証明書チェックモード - 証明書チェックモードでは、サーバへの接続が安全であることをクライアントが確認できない場合に、クライアントがどの

ような処理を行うべきかが決定されます。システム管理者の指示がない限り、この設定は変更しないことをお勧めします。

証明書チェックモードにアクセスするには、ウィンドウの右上隅にあるアイコンをクリックし、ドロップダウンリストから SSL の設定をクリックします。

VMware Horizon クライアントの SSL 設定ダイアログボックスで、必要に応じて次のいずれかのオプションを選択します。

• 信頼できないサーバに接続しません

• 信頼できないサーバに接続する前に、警告を表示します

• サーバ ID 証明を確認しません

Citrix Receiver セッションサービスの設定

Citrix Receiver は、ユーザーインタフェースからアプリケーションロジックを分離する、サーバベースのコンピューティングテクノロジです。Thin Client デバイス

にインストールされた Citrix Receiver クライアントソフトウェアを使用すると、すべてのアプリケーションプロセスがサーバ上で実行されている間にアプリケーシ

ョン GUI と対話できます。

Citrix Receiver セッションサービスは、ターミナルサービスを含む Windows Server 2008 または Windows Server 2012 を使用してネットワーク上で使

用可能にすることができます。次のいずれかがインストールされます。

• XenDesktop 7.5

• XenDesktop 7.6

• XenDesktop 7.8

• XenDesktop 7.9

• XenDesktop 7.11

メモ

Windows Server 2003、Windows Server 2008、または Windows Server 2008 を含む Citrix XenApp 5.0 を使用している場合、ターミナルサ

ービスのクライアントアクセスライセンス（TSCAL）サーバにもネットワークでアクセスできる必要があります。サーバにより一時ライセンスが付与され、

120 日後に失効します。一時ライセンスの失効後、TSCAL を購入してサーバにインストールします。接続を確立するには一時的または永続的ライ

センスが必要です。

Citrix Receiver セッションを設定するには、次の操作を行います。

1 管理者としてログインします。

2 次のいずれかのオプションを使用して Citrix サーバにアクセスします。

• スタートメニューで、Citrix Receiver をクリックします。

• デスクトップで Citrix Receiver アイコンをダブルクリックします。

Citrix サーバへのログイン後、アカウントの追加ウィンドウが表示されます。

3 アカウントの追加ウィンドウで、サーバ IP アドレスを入力します。

4 次へをクリックします。

• セキュアな接続には、完全修飾ドメイン名（FQDN）を入力します。

Wyse Software Thin Client の設定

• 非セキュアな接続には、IP アドレスを入力します。

5 ユーザーの資格情報を入力し、ログオンをクリックします。

IP アドレスを入力することでアカウントの追加が可能になり、Citrix Receiver の詳細を表示することができます。

6 はいをクリックしてから次へをクリックします。

Citrix Receiver の仮想デスクトップが表示されます。

7 仮想デスクトップウィンドウで、アプリケーションの追加（+） > すべてのアプリケーションの順に移動します。

アプリケーションのチェックボックスをオンまたはオフにすることができます。選択したアプリケーションが仮想デスクトップに表示されます。

8 仮想デスクトップで、設定をクリックして、サーバのアカウントを更新、追加または削除して、ログオフします。

リモートデスクトップ接続セッションサービスの設定

リモートデスクトップ接続は、グラフィカルインタフェースを提供するネットワークプロトコルであり、ネットワーク接続を経由して別のコンピュータへの接続を確

立します。

メモ

: Windows Server 2003、Windows Server 2008、または Windows Server 2008 を含む Citrix XenApp 5.0 を使用している場合、タ

ーミナルサービスのクライアントアクセスライセンス（TSCAL）サーバにもネットワークでアクセスできる必要があります。サーバにより一時ライセ

ンスが付与され、

120 日後に失効します。一時ライセンスの失効後、TSCAL を購入してサーバにインストールします。接続を確立するには一

時的または永続的ライセンスが必要です。

リモートデスクトップ接続を設定するには、次の手順を実行します。

1 ユーザーまたは管理者としてログインします。

2 スタートメニューで、リモートデスクトップ接続をクリックするか、またはデスクトップのリモートデスクトップ接続アイコンをダブルクリックします。

リモートデスクトップ接続ウィンドウが表示されます。

3 コンピュータボックスに、コンピュータ名またはドメイン名を入力します。

4 詳細設定オプションについては、オプションを表示をクリックします。

a 全般タブでは、ログイン資格情報の入力、既存の RDP 接続の編集または開始、新規の RDP 接続ファイルの保存などを行えます。

b ディスプレイタブでは、リモートデスクトップのディスプレイと画面の色を管理します。

• スライダを動かして、リモートデスクトップのサイズを拡大または縮小します。全画面表示するには、スライダを右方向いっぱいに動かしま

す。

• ドロップダウンリストから、リモートデスクトップの画面の色を希望に応じて選択します。

• 全画面表示時に接続バーを表示するチェックボックスをオンまたはオフにして、全画面モードで接続バーを表示または非表示にします。

c ローカルリソースタブで、リモートデスクトップのオーディオ、キーボード、またはローカルデバイス / リソースの設定を行います。

• リモートオーディオセクションで、設定をクリックして詳細なオーディオ設定オプションを選択します。

• キーボードセクションで、キーボードの組み合わせを適用する場合と場所を選択します。

• ローカルデバイスとリソースセクションでは、リモートセッションで使用するデバイスとリソースを選択します。その他のオプションについては、

詳細をクリックします。

d エクスペリエンスタブで、接続品質に基づいてリモートセッションのパフォーマンスを最適化します。

メモ:

統合書き込みフィルタのキャッシュがいっぱいである場合、ウィンドウのオプションの表示をクリックしてからエクスペリエンスタブのビットマッ

プキャッシングを無効にできます。

e 詳細設定タブで、サーバが認証に失敗した場合に実行するアクションを選択し、リモートゲートウェイを経由する接続の設定を行います。

5 接続をクリックします。

6 リモートセッションに接続するには、セキュリティダイアログボックスにログイン資格情報を入力します。

リモートデスクトップが表示され、接続バーを表示するを選択した場合は上部に接続バーが表示されます。

Wyse Software Thin Client の設定

Wyse Management Suite を使用した Wyse Software

Thin Client の設定

Wyse Converter for PCs を使用してデバイスが Wyse Software Thin Client に変換される場合は、Wyse Management Suite 1.1 以降のバージョン

を使用して

Thin Client を設定できます。Wyse Software Thin Client を設定するには、デバイスを Wyse Management Suite に登録する必要があり

ます。

1 Wyse Management Suite コンソールにログインします。

2 ダッシュボードのグループ & 設定をクリックします。

3 グループを選択し、ポリシーの編集をクリックします。

4 Wyse Software Thin Client をクリックします。

Wyse Software Thin Client ページが表示されます。

5 オプションの設定後、保存して公開をクリックします。

Wyse Software Thin Client の登録と Wyse Management Suite を使用したポリシーの設定の詳細については、dell.com/support/manuals にある

『

Wyse Management Suite 1.1 Administrator

’

s Guide』（Wyse Management Suite 1.1 管理者ガイド）を参照してください。

RAM ディスクのサイズの設定

RAM ディスクは、一時的なデータの保存場所として使用される揮発性メモリです。

RAM ディスクには通常、次の項目が保存されます。

• ブラウザの Web ページのキャッシュ

• ブラウザ履歴

• ブラウザの Cookie

• ブラウザのキャッシュ

• インターネット一時ファイル

• 印刷スプール

• ユーザーおよびシステムの一時ファイル

RAM ディスクのサイズを設定するには、次の操作を行います。

1 管理者としてログインします。

2 開始 > Dell Thin Client アプリケーションの順に移動します。

Dell Thin Client アプリケーションウィンドウが表示されます。

3 左のナビゲーションバーで、RAM ディスクをクリックします。

4 RAM ディスクのサイズフィールドで、設定する RAM ディスクのサイズを入力または選択し、適用をクリックします。

RAM ディスクのサイズを変更した場合、変更を有効にするにはシステムを再起動するよう求められます。

メモ:

情報を永久的に保存するには、統合書き込みフィルタ（UWF）を無効にしてください。詳細については、「Wyse Software Thin Client を設

定する前に」を参照してください。

Wyse Software Thin Client の設定

Wyse Converter for PCs ライセンス

Wyse Converter for PCs には、45 日間の試用版ライセンスが付属しています。試用版を使用して、PC を Thin Client のようなエクスペリエンスに変換

して、ロックダウン機能をテストし、Wyse Management Suite を使用して Wyse Software Thin Client を設定できます。45 日の試用期間は、Wyse

Converter for PCs

をご使用の PC にインストールした日から開始されます。Wyse Converter for PCs に登録したときに電子メールを介して、Wyse

Converter for PCs および Wyse Management Suite をダウンロードする手順を受信します。また、ライセンスキーを取得する方法の詳細についても受

信します。

メモ

: 試用期間中は、常時 25 デバイスを登録および管理することができます。

試用期間の終了後：

• Wyse Management Suite サーバを介したアップグレードはできません。

• 管理者は、Wyse Management Suite オンプレミスサーバを使用して、既存のデバイスを引き続き管理できます。

• 新しい Wyse Software Thin Client を Wyse Management Suite に追加することはできません。

Wyse デバイスエージェントコミュニティが Wyse Management Suite サーバと通信した後で、アップデートされたライセンス情報がインポートされ、ローカル

ストアがアップデートされます。

45 日後、Wyse Management Suite ライセンスをインポートまたはアップデートすることにより、Wyse Converter for PCs を使用し続けることができま

す。「Wyse Management Suite ライセンスのインポートとアップグレード」を参照してください。

Wyse Management Suite ライセンスのインポートとアップ

グレード

Wyse Management Suite ライセンスをプライベートクラウドにインポートするには、次のいずれかの操作を行います。

• 方法 1

a Wyse Management Suite のプライベートクラウドサーバにログインします。

b ポータル管理 > アカウント > サブスクリプション > ライセンスのインポートの順に移動します。

c ユーザー名とパスワードを入力します。

d データセンタードロップダウンリストから、データセンターを選択します。

e 追加する Wyse Software Thin Client シートまたはデバイス数を入力し、インポートをクリックします。

メモ: ライセンスをインポートするには、Wyse Management Suite のプライベートクラウドサーバをパブリッククラウドに接続する必要があり

ます。

• 方法 2

a Wyse Management Suite パブリッククラウドサーバにログインします。

b ポータル管理 > アカウント > サブスクリプション > プライベートクラウドのライセンスのエクスポートの順に移動します。

c エクスポートする Wyse Software Thin Client シートの数を入力します。

d エクスポートをクリックします。

e 生成されたライセンスをコピーします。

f Wyse Management Suite のプライベートクラウドサーバにログインします。

g ポータル管理 > アカウント > サブスクリプション > ライセンスのインポートの順に移動します。

Wyse Converter for PCs ライセンス

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Dell Wyse Converter for PCs Administrator Guide

ブランド: Dell

モデル: Wyse Converter for PCs

タイプ: Administrator Guide

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Dell Wyse Converter for PCs Administrator Guide

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