日本語取扱説明書
PHONES
ヘッドホン出力を調整します。ヘッドホンからは、マスターの音と[SELECT]ボタンで選択したチャンネルの音を同時に聴く
ことができます。選択したチャンネルは、レベルを下げていたり、ミュートしていたりしても、[MIXING]つまみを SELECT
側に回すことで音を確認することができるので、次の曲の準備や設定をすることが可能になります。
[LEVEL]つまみ
ヘッドホンの音量を調整します。
[MIXING]つまみで調整したバランスのまま出力されます。
[MIXING]つまみ
マスター出力と[SELECT]ボタンを点灯させたチャンネル
のバランスを調整します。SELECT 側につまみを動かすと
マスターの音が小さくなり、MASTER 側に動かすと選択し
たチャンネルの音が小さくなります。
ご注意
[MIXING]つまみの SELECT 側の音は、本機の[LEVEL]フェーダーの調整が効く前の音量で出力されます。大音量で耳
を痛めないよう、選択したチャンネルの音を確認するときは、あらかじめ[LEVEL]つまみを絞っておいてください。
AUX
AUX SEND 端子への出力レベルと AUX RETURN 端子からの入力レベルを調整します。
[SEND]つまみ
AUX SEND 端子から出力する、センド・レベルを調整し
ます。
[RETURN]つまみ
AUX RETURN 端子からの入力される、リターン・レベル
を調整します。
START / STOP
BEAT FX をスタート(点灯)/ストップ(点滅)します。
スタートすると、BEAT FX がパッド[1]〜[16]で設定したステップでテンポに合わせてかかります。また、MASTER
FX もコンビネーション機能を使用することで、テンポに合わせてステップごとにタイプを切り替えることが可能です。
CHANNEL SETTING
チャンネルごとに、ゲインやパンの調整、BEAT FX、TONE / FILTER FX などの設定をします。
名称 説明
[GAIN]ボタン
入力ゲインを調整します。レベル・メーターに入力ゲインが表示されます。設定範囲:-20 〜 30 dB
&
『操作方法:入力ゲインの調整』
[PAN]ボタン
パン(定位)を調整します。モノラル・チャンネル(1 〜 4)はパン、ステレオ・チャンネル(5/6、
DIGITAL、USB 1 〜 4、PC)では左右のバランスの調整ができます。
設定範囲:L50 〜 C0(センター)〜 R50
&
『操作方法:パンの調整』
[TONE]ボタン TONE / FILTER FX のタイプを切り替えます。
&
『操作方法:TONE / FILTER FX の設定』
[AUX]ボタン AUX SEND 端子に出力する音量を調整します。
&
『操作方法:AUX のレベル設定』
[BFX]ボタン
BEAT FX をかけるステップの選択やデプス・レベル(かかり具合)を調整します。
&
『操作方法:BEAT FX の設定』
[FADER]ボタン
[LEVEL]フェーダーの、レベルの変わりかた(フェーダー・カーブ)の設定をします。
&
『操作方法:フェーダー・カーブの設定』
SCENE MEMORY
シーン・メモリーは、CHANNEL SETTING、エフェクト・セクション、ミキサー・セクションの設定を 1 つのシーンとして本
体に記憶し、必要に応じて読み込むことができます。シーンは、64 個(16 パッド×4 バンク)まで記憶することが可能です。
&
『操作方法:シーン・メモリーの保存と呼び出し』
[RECALL]ボタン
シーンを呼び出します。
[STORE]ボタン
シーンを保存します。
マスター・アウト・セクション
マスター・レベルの調整やマスタリング・エフェクトの設定をします。
名称 説明
[MASTER LEVEL]つまみ MIX OUT 端子に出力する音量を調整します。
[MASTERING]ボタン
MASTERING FX(マスタリング・エフェクト)の設定をします。
&
『操作方法:MASTERING FX の設定』
レベル・メーター
マスター出力レベルを表示します。[GAIN]ボタン点灯中は、選択したチャンネルの入力レ
ベルが表示されます。
TEMPO
テンポの設定、MIDIクロック同期のソース(クロック・マスター)を選択します。また、BEAT FXや MASTER FX のコンビネー
ション機能で、シャッフル(音の跳ね具合)を調節することができます。
名称 説明
[TEMPO]つまみ
テンポを設定します。テンポの値は、つまみ上部のディスプレイに表示されます。
設定範囲:40.0 〜 300.0
[SHUFFLE]ボタン シャッフル(音の跳ね具合)を調節します。設定範囲:-50 〜 0 〜 50
[FINE]ボタン 少数点以下のテンポを設定します。
[SYNC]ボタン MIDI クロック同期のソース(クロック・マスター)を選択します。
&
『操作方法:同期の設定』
[TAP]ボタン ボタンを押す間隔で、テンポを設定します。
※
クロック・マスターの設定が「INT」以外のときは、[TEMPO]、[SHUFFLE]、[FINE]、[TAP]ボタンの操作ができ
なくなります。
ミキ サ ー ・セクション
レベル、TONE / FILTER FX、BEAT FX、MASTER FX などの設定をします。
名称 説明
[TONE/FILTER]つまみ [TONE]ボタンで選択した TONE / FILTER FX のパラメーターを変化させます。
[SELECT]ボタン
「CHANNEL SETTING」の設定をするチャンネルを選択します。
※ [SELECT]ボタンが点灯中のチャンネルは、マスター出力していない(レベルを
下げている、ミュートしている)状態でも、[MIXING]つまみを SELECT 側に回
すことで、音を確認することができます。
チャンネルを 1 つ選 択 [SELECT]ボタンを押す。
複数チャンネルを選択
[SELECT]ボタンを押しながら、他のチャンネルの
[SELECT]ボタンを押す。
全選択
CHANNEL SETTING のボタンを押しながら、[SELECT]
ボタンを押す。
[BFX]ボタン
チャンネルの音に BEAT FX の効果がかかります。
&
『操作方法:BEAT FX の設定』
※ BEAT FX のデプス・レベルが 0 に設定されているときは、ボタンが点滅します。
必要に応じてデプス・レベルの調整をしてください。
[MFX]ボタン
入力された音をそのまま出力させる(消灯)か、MASTER FX をかけるか(点灯)
を切り替えます。
&
『操作方法:MASTER FX の設定』
[LEVEL]フェーダー
レベルを調整します。
レベルの変わりかた(フェーダー・カーブ)を設定することができます。
&
『操作方法:フェーダー・カーブの設定』
[MUTE]ボタン チャンネルの音をミュートします。
エ フェクト・ セ ク ション
エフェクト・セクションには、チャンネルごとに効果を加えて音を変化させる BEAT FX と、すべてのチャンネルがミックス
された音に効果を加える MASTER FX があります。
パッド[1]〜[16]
BEAT FX、MASTER FX の効果をかけるステップを選択します。
BEAT FX
チャンネルごとに、フィルターやスライサ ー 、サイド・チェイ
ンを 1 つ設定し、ステップごとにオン/オフさせて音に変化
を与えます。また、BEAT FX の効果は、クロック・マスター
に設定した機器のテンポに同期してかかります。
&
『操作方法:BEAT FX の設定』
MASTER FX
すべてのチャンネルがミックスされた音に、ディレイやフィルター、スキャッターやロールなどの効果をかけます。
MASTER FX は、コンビネーション機能を使用することで、テンポに合わせてステップごとにタイプを切り替えることが可
能です。
&
『操作方法:MASTER FX の設定』
※ MASTER FX は、チャンネルごとに異なるタイプを設定することはできません。
※
テンポを早くしすぎると、コンビネーション機能を使用した際、意図したステップでタイプが切り替わらない場合があり
ます。
名称 説明
[MASTER FX]つまみ
エフェクト・パラメーターの設定に使用します。また、[MASTER FX]つまみの左右にある
CA
は、
つまみ位置によって表示が変わります。
C
点灯:LOW 側
CA
点灯:OFF
A
点灯:HIGH 側
[TIME]ボタン ディレイ・タイムやフィルターの周波数特性などの設定をします。
[COMBI]ボタン コンビネーション機能の設定をします。
[DELAY]ボタン ディレイをかけます。
[FILTER]ボタン フィルターをかけます。
[SCATTER]ボタン スキャッターをかけます。
[FLANGER]ボタン フランジャーをかけます。
[BIT CRUSH]ボタン ビット・クラッシャー(独特のノイジーなサウンドを生み出す)をかけます。
[ROLL]ボタン ロール(繰り返し再生)します。
名称 説明
[FILTER]ボタン フィルターをかけます。
[SIDE CHAIN]ボタン サイド・チェインをかけます。
[SLICER]ボタン スライサーをかけます。
リア・パネル
[POWER]スイッチ
電源をオン/オフします。
※ 電源は、必ず「入力端子に接続した機器」
&
「本機」
&
「出
力端子に接続した機器」の順で電源をオンにしてくださ
い。順番を間違えると、誤動作をしたり故障したりする
ことがあります。また、電源をオフにするときは、「出力
端子に接続した機器」
&
「本機」
&
「入力端子に接続
した機器」の順に電源を切ってください。
※ 電源をオン/オフするときは、音量を絞ってください。
音量を絞っても電源をオン/オフするときに音がするこ
とがありますが、故障ではありません。
※ 本機は回路保護のため、電源をオンにしてからしばらく
は動作しません。
DC IN 端子
付属の AC アダプターを接続します。
※ AC アダプターのコードは、図のようにコード・フックに
固定してください。 誤ってコードを引っ張ってしまっても、
プラグが抜けて電源が切れてしまうことや、端子に無理
な力がかかることを防ぐことができます。
USB HOST(1 〜 4)端子
AIRA 製品(TR-8、TB-3、VT-3、SYSTEM-1 など)専用
の USB オーディオ入力端子です。市販の USB2.0 ケーブ
ルで AIRA 製品を接続することで、出力音(ステレオ)を、
本機に入力してミキシングすることができます。また USB
HOST 3 端子は、USB バス電源の供給が可能です。バス
電源に対応した TB-3、VT-3 を接続してください。
※ AIRA 製品以外の USB 機器は、接続しないでください。
製品別サポート情報
http://www.roland.co.jp/support/
USB(
O
)端子
市販の USB2.0 ケーブルでパソコンと接続します。USB
MIDI と USB オーディオの情報をやりとりすることができま
す。パソコンに接続する前に USBドライバーをインストー
ルする必要があります。USBドライバーは、ローランドの
ホームページからダウンロードしてください。詳しくは、ダ
ウンロードしたファイルにある Readme.htm をお読みくだ
さい。
製品別サポート情報
http://www.roland.co.jp/support/
MIDI(IN、OUT)端子
MIDI 機器を接続します。
DIGITAL IN/OUT 端子
2 チャンネル(ステレオ)デジタル入力/出力機器を接続し
ます。接続する機器に合わせて、端子の設定を入力用/出
力用切り替えて使用します。
AUX SEND(L、R)端子
外部エフェクターへセンド音を出力します。
※ マスターの音は、出力されません。
AUX RETURN(L、R)端子
外部エフェクターからのリターン音を入力します。
INPUT(1 〜 4、5/6)端子
外部音源を接続します。INPUT 1 〜 4 は、設定を変更して、
モノラル入力(1、2、3、4)、ステレオ入力(1/2、3/4)
どちらにも対応することができます。INPUT 5/6 端子は、
ステレオ入力に対応しています。
※ 抵抗入りの接続ケーブルは使用しないでください。
MIX OUT(L/MONO、R)端子
アンプやモニター・スピーカーを接続します。マスターの
音が出力されます。
※ 抵抗入りの接続ケーブルは使用しないでください。
PHONES 端子
ヘッドホンを接続します。
この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に「安全上のご注意」チラシをよくお読みく
ださい。また、この機器の優れた機能を十分ご理解いただくためにも、取扱説明書をよくお読
みください。取扱説明書は必要なときにすぐに見ることができるよう、手元に置いてください。
© 2015 ローランド株式会社
本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。
主な仕様
ローランド MX-1:MIX PERFORMER
電源 AC アダプター
消費電流 1700mA
外形寸法 400(幅)×264(奥行)× 65(高さ)mm
質量 1.81kg
付属品
AC アダプター、取扱説明書、『安全上のご注意』
チラシ、保証書、Ableton Live Lite シリアル番
号カード
※ 製品の仕様や外観は、改良のため予告なく変更するこ
とがあります。
操作方法
機器を接続する
以下を参照し、正しく接続してください。
※ 他の機器と接続するときは、誤動作や故障を防ぐため、
必ずすべての機器の音量を絞り、すべての機器の電源を
切ってください。
7
外部音源の接続
アナログ・シンセや DJ プレーヤーなどの外部音源は、
INPUT 1 〜 4、5/6 端子、DIGITAL IN 端子と接続し
ます。
ご注意
初期設定では、INPUT 1 〜 4 はモノラル入力用、
DIGITAL IN/OUT はデジタル入力用に設定されて
います。INPUT 1 〜 4 にステレオ入力する場合や、
DIGITAL IN/OUT をデジタル出力用として使用する場
合は、システム設定を変更してください。
&
『システム設定:チャンネル・リンク』
7
AIRA 製品の接続
TR-8 や TB-3 などの AIRA 製品は、市販の USB2.0 ケー
ブルで USB HOST 端子に接続します。
7
パソコンの接続
パソコンの再生音をミキシングする場合は、市販の
USB2.0 ケーブルで、本機の USB 端子とパソコンを接
続します。パソコンと接続する前に USBドライバーをイ
ンストールする必要があります。
&
『リア・パネル:USB(
O
)端子』
※ 初期設定では、パソコンの再生音は PC チャンネルに
ステレオで入力されます。
※ USB HOST 端子に AIRA 製品が接続されていない場
合は、パソコンの再生音を USB 1 〜 4 チャンネルに
入力させ、ミキシングすることができます。
&
『システム設定:ミキサー・モード』
7
MIDI 機器の接続
本機は、MIDI クロック(F8)を送受信して、テンポ同
期することができます。また、MIDI スタート(FA)、
MIDI ストップ(FC)を送受信して、スタート/ストップ
することもできます。
7
外部エフェクターの接続
外部エフェクターやアンプを使用して、センド/リターン
する場合は、AUX SEND 端子と AUX RETURN 端子に
接続します。
&
『操作方法:AUX のレベル設定』
同期の設定
本機と接続した機器のテンポを同期させるため、MIDIクロッ
クのマスターを選択します。
1. [SYNC]ボタンを押して、点灯させます。
2. [TEMPO]つまみを回して、MIDI クロックのマスター
を選択します。
[TEMPO]つまみ上のディスプレイに点滅表示されます。
表示 説明
Avto
(*)
接続した機器から MIDI クロックの入力があ
る場合は、その MIDI クロックに同期します。
複数の MIDI クロックの入力がある場合は、
以下の優先順位で同期します。
1. USB(
O
)端子 4. USB HOST 2 端子
2. MIDI IN 端子 5. USB HOST 3 端子
3. USB HOST 1 端子 6. USB HOST 4 端子
Int
本機が MIDI クロックのマスターになります。
NiDi
(*)
MIDI IN 端子に接続した機器の MIDI クロッ
クに同期します。
USB1
〜
4
(*)
USB HOST 端子に接続した機器の MIDI ク
ロックに 同 期しま す 。
PC
(*)
USB(
O
)端子に接続したパソコン上の
DAW などで設定した MIDI クロックに同期し
ます。
(*)
MIDI クロックの入力がない場合は、本機が MIDI
クロックの マ スタ ー に なります 。
3. [SYNC]ボタンを押して、クロック・マスターを決定し
ます。
ディスプレイの表示が点灯に変わります。
4. [SYNC]ボタンを押して、消灯させます。
クロック・マスターに「INT」を選んだ場合は、[TEMPO]
つまみと[FINE]つまみ、または[TAP]ボタンでテン
ポの設定をします。その他を設定した場合は、接続した
機器のテンポで同期します。
入力ゲインの調整
1. [GAIN]ボタンを押して、点灯させます。
2. 入力ゲインを調整するチャンネルの[SELECT]ボタン
を押して、 点灯させます。
現在の設定値が[VALUE]つまみ上のディスプレイに
表示され、レベル・メーターが入力ゲインの表示に変わ
ります。
&
『ミキサー・セクション:[SELECT]ボタン』
3. [VALUE]つまみを回して、ゲインを調整します。
レベル・メーターの 0dB(緑色 LED の一番上)を超え
ないように調 整します。
パンの調整
1. [PAN]ボタンを押して、点灯させます。
2.
パンを調整するチャンネルの[SELECT]ボタンを押し
て、点灯させます。
&
『ミキサー・セクション:[SELECT]ボタン』
3.
[VALUE]つまみを回して、パンを調整します。
TONE / FILTER FX の設定
TONE / FILTER FX は、初期設定で「FILTER1」に設定
されています。
1. [TONE]ボタンを押して、点灯させます。
2. 設定するチャンネルの[SELECT]ボタンを押して、点
灯させます。
&
『ミキサー・セクション:[SELECT]ボタン』
3. [VALUE]つまみを回して、タイプを選択します。
番号 タイプ 説明
1 FILTER 1(
FL1
)
ローパス、ハイパスのフィル
ターがかかります。
2
FILTER 2(
FL2
)
3
TONE 1(
Tn1
)
低域、高域の音量が変化し
ます。
4
TONE 2(
Tn2
)
5
EQ LOW 1(
Lo1
)
低域の音量が変化します。
6
EQ LOW 2(
Lo2
)
7
EQ HI1(
Hi1
)
高域の音量が変化します。
8
EQ HI2(
Hi2
)
9
ISOLATOR 1(
iS1
)低域、高域がカットされます。
10
ISOLATOR 2(
iS2
)
低域、中域、高域の音量が
変化します。
4. 各チャンネルの[TONE/FILTER]つまみを回して、か
かり具合を調整します。
※ TONE / FILTER FX は、[TONE/FILTER]つまみ
がセンターの位置で OFF になり、左右に回すと選択
したタイプごとに設定された効果がかかります。
BEAT FX の設定
BEAT FX を使用すると、フィルター、サイド・チェイン、
スライサーなどの効果をチャンネルごとにかけることができ
ます。また BEAT FX は、ステップ単位でオン/オフさせて、
音に変化を与えることができます。
1. CHANNEL SETTING の[BFX]
ボタンを押して、 点灯させます。
2. [START/STOP]ボタンを押して、BEAT FX をスター
トします 。
3. BEAT FX をかけたいチャンネルの[BFX]
ボタンを押して、 点灯させます。
4. BEAT FX の設定をするチャンネルの[SELECT]ボタ
ンを押して、 点灯させます。
&
『ミキサー・セクション:[SELECT]ボタン』
5. CHANNEL SETTINGの[BFX]ボタンを押しながら、パッ
ド[1]〜[16]でラスト・ステップ(ステップの長さ)
を設定します。
※ ラスト・ステップで指定したパッドのタイミングで、ス
テップがループします。
6. BEAT FX のタイプとバリエーションを選択します。
タイプ 説明
FILTER 入力音から特定の帯域をカットします。
SIDE CHAIN 入力音の音量を変化(ダッキング)させます。
SLICER 入力音を断続的に刻んで出力します。
※ バリエーションは、[FILTER]、[SIDE CHAIN]、
[SLICER]ボタンを押しながら[VALUE]つまみを
回して選択します。
7. パッド[1]〜[16]で BEAT FX をかけるステップを
選択します。
※ 点灯したパッドのタイミングで、BEAT FX の効果が
かかります。
8. [VALUE]つまみを回して、デプス・レベル(かかり具合)
を調整します。
CHANNEL SETTING の[BFX]ボタンを押しながら
[VALUE]つまみを回すと、BEAT FX の効果がかかる
時間(ゲート・タイム)を設定することができます。
MASTER FX の設定
MASTER FX を使用すると、ディレイやフィルター、スキャッ
ターなどの効果をかけることができます。また、コンビネー
ション 機 能 を 使 用 す ると、 ス テップ ご とに エフェクト・タ イ プ
を切り替えることができます。
1. MASTER FX をかけたいチャンネルの[MFX]ボタン
を押して、 点灯させます。
2. MASTER FX のタイプを選択します。
エ フェクト ・
タイプ
説明
DELAY ディレイ が か かりま す 。
FILTER フィルターがかかります。
SCATTER
ループ再生をステップごとに入れ替え、さら
に再生方向やゲート長を変化させることで、
ループ再生にデジタル的なグルーブを加え
ます。
FLANGER フランジャーがかかります。
BIT CRUSH
波形を歪ませ、独特のノイジーなサウンドを
生み出します。
ROLL 音を繰り返し再生します。
※ バリエーションは、各タイプのボタンを押しながら
[TEMPO]つまみを回して選択します。
3. [TIME]ボタンを押しながら[TEMPO]つまみを回して、
パラメーターを調整します。
4. [MASTER FX]つまみを回して、かかり具合を調整し
ます。
※ MASTER FX の効果は、[MASTER FX]つまみがセ
ンターの位置(
CA
点灯)で OFF になり、左右に回
すと選択したバリエーションごとに設定された効果が
かかります。
7
ステップ単位でタイプを切り替える
(コンビネーション機能)
コンビネーション機能は、ステップ単位で MASTER FX
のタイプを割り当てて、音に変化を与えます。
※ 1 ステップに 1 つのタイプを割り当てることができ
ます。
1. [START/STOP]ボタンを押します。
2. [COMBI]ボタンを押して、点灯させます。
3. [COMBI]ボタンを押しながら[TEMPO]つまみを回
して、パターン(MASTER FX の組み合わせ)を選択
します。
パターンは、エディットすることもできます。
4. [MASTER FX]つまみを回して、かかり具合を調整し
ます。
7
パターンをエディットする
1. [COMBI]ボタンを押して、点灯させます。
パターンで使用されている MASTER FX タイプのボタン
が点灯します。
2. 割り当てたい MASTER FX タイプのボタンを押しながら
パッド[1]〜[16]を押して、MASTER FX をかけるステッ
プを選択します。
MASTER FX が割り当てられたパッドが点灯します。
※ エディットをすると、パターンが自動的に上書きされ
ます。
MASTERING FX の設定
MASTERING FX は、すべての入力音に対して効果がかか
ります。
※ MASTERING FX を有効にした際、音が歪んでしまう場
合は、各チャンネルのレベルを下げ、歪まないように調
整してください 。
1. [MASTERING]ボタンを押して、点灯させます。
MASTERING FX が有効になります。
2. [MASTERING]ボタンを押しながら[TEMPO]つま
みを回して、タイプを選択します。
選択したチャンネルの音を確認する
選択したチャンネルの音をヘッドホンで確認することができ
ます。
&
『PHONES』
1. 音を確認するチャンネルの[SELECT]ボタンを押して、
点灯させます。
&
『ミキサー・セクション:[SELECT]ボタン』
2. [MIXING]つまみを回して、選択したチャンネルとマス
ター出力の音量バランスを調整します。
※ SELECT 側に回すと、選択したチャンネル音だけを聴
くことが できます 。
3. [LEVEL]つまみを回して、ヘッドホンの音量を調整し
ます。
AUX のレベル設定
AUX は、外部エフェクターなどを使用してセンド/リター
ンする際に使用します。
1. CHANNEL SETTING の[AUX]ボタンを押して、点
灯させます。
2. AUX SEND 端子から出力するチャンネルの[SELECT]
ボタンを押して、 点灯させます。
&
『ミキサー・セクション:[SELECT]ボタン』
3. [VALUE]つまみを回して、センド・レベルを調整します。
4. [SEND]つまみを回して、AUX SEND 端子の出力音
量を調整します。
&
『システム設定:AUX SEND ルーティング』
5. [RETURN]つまみを回して、AUX RETURN 端子から
の入力音量を調整します。
&
『システム設定:AUX RETURN ルーティング』
フェーダー・カーブの設定
[LEVEL]フェーダー操作時のレベルの変わりかた(フェー
ダー・カーブ)を設定することができます。
1. CHANNEL SETTING の[FADER]ボタンを押して、
点灯させます。
2. フェーダー・カーブを設定するチャンネルの[SELECT]
ボタンを押して、 点灯させます。
複数のチャンネルの[SELECT]ボタンを点灯させると、
選択したチャンネルすべてを同じ設定にすることができ
ます。
3. [VALUE]つまみを回して、フェーダー・カーブを選択
します。
シーン・メモリーの保存と呼び出し
シーン・メモリーの保存は、現在の CHANNEL SETTING、
エフェクト・セクション 、 ミキ サ ー ・セクション の 設 定 を 1 つ
のシーンとして本体に記憶します。また、保存した設定は、
必要なときに呼び出すことができます。
7
保存
1. [STORE]ボタンを押して、点灯させます。
2. [VALUE]つまみ、またはパッド[1]〜[16]で保存
するシーン番号を選択します。
[STORE]ボタンが点滅します。
3. [STORE]ボタンを押して、保存します。
7
呼び出し
1. [RECALL]ボタンを押して、点灯させます。
2. [VALUE]つまみ、またはパッド[1]〜[16]で呼び
出すシーンを選択します。
パッド[1]〜[16]で選択した場合は、シーンが呼び
出されます。また、[VALUE]つまみでは、現在の[TONE/
FILTER FX]つまみ、[LEVEL]フェーダーの設定を反
映する「
NAn
(Manual)」を選択することができます。
※ シーンの呼び出し直後は、[LEVEL]フェーダーや
[TONE]つまみ、[MASTER FX]つまみなどの位
置と呼び出した値が異なる場合があります。
※ 呼び出した値と[LEVEL]フェーダー位置が異なる場
合は、フェーダーの周りが点滅します。
3. [VALUE]つまみで選択した場合は、[RECALL]ボタ
ンを押して、 呼び出します。
DAW との連携
本機は、AIRA 製品やその他ハードウェアの音をミキシング
するだけでなく、パソコン上の DAW と連携して DAW か
らの再生音をミキシングすることや、DAW コントローラー
として使用することが可能です。
DAW と連携をする場合は、システム設定を変更します。
&
『システム設定:ミキサー・モード』
各種設定
工場出荷時の設定に戻す(ファクトリー・リセット)
1. [RECALL]を押しながら、電源を入れます。
ディスプレイに「
rst
」と表示され、[START/STOP]ボタンが点滅します。
2. [START/STOP]ボタンを押して、ファクトリー・リセットを実行します。
3. ディスプレイに「CNP」と表示されたら、本機の電源を入れ直します。
システム設定
以下の手順で、本体の設定を変更することができます。
1. [GAIN]ボタンを押しながら、電源を入れます。
2. ボタン、つまみ、パッドを操作して、設定を変更します。
* 印が付いた値/状態が初期設定になります。
設定 操作 値/状態 説明
チャンネ ル・
リンク
チャンネル 1 または
2 の[SELECT]ボ
タンを押す
チャンネル2点灯* モノラル入力に対応します。
チャンネル2消灯 ステレオ入力に対応します。
チャンネル 3 または
4 の[SELECT]ボ
タンを押す
チャンネル4点灯* モノラル入力に対応します。
チャンネル4消灯 ステレオ入力に対応します。
DIGITAL 端
子設定
DIGITAL チャンネ
ルの[SELECT]ボ
タンを押す。
消灯 出力端子になります。
点灯 * 入力端子になります。
USB オーディ
オ周波数
[BFX]ボタンを押し、
[VALUE]つまみ
で変更
44.1
、
48
、
96
サンプリング・レート(kHz)の設定をします。
(初期値:96)
MIDI チャン
ネル
[SHUFFLE]ボタン
を押し、[TEMPO]
つまみで変更
OFF
、
Ch 1
〜
Ch16
MIDI 情報の送受信チャンネルを設定します。
ディスプレイにチャンネルが表示されます。
(初期値:15)
ONni
(オムニ)
すべてのチャンネルの MIDI 情報を受信しま
す。MIDI 送信チャンネルは 15 になります。
LEVEL フェー
ダ ー ・ モ ード
パッド[1]を押す
消灯 *
(ジャンプ)
シーン・メモリーを呼び出し、フェーダーの位
置と呼び出した値が異なっていた場合、フェー
ダーを操作するとフェーダーの位置の値にジャ
ンプします。
点灯
(パス・スルー)
シーン・メモリーを呼び出し、フェーダーの位
置と呼び出した値が異なっていた場合、フェー
ダーが呼び出した値を通過するまでは、フェー
ダーの位置の値を無視(スルー)します。
設定 操作 値/状態 説明
AUX SEND
ル ー ティン グ
パッド[2]を押す
消灯 *
[LEVEL]フェーダーで調整される前の音を出
力 し ま す ( プ リ ・ セ ン ド )。
点灯
[LEVEL]フェーダーで調整された後の音を出
力します(ポスト・センド)。
AUX
RETURN
ル ー ティン グ
パッド[3]を押す
消灯(オフ)*
AUX RETURN 端子からの入力に MASTER
FX をかけるか(点灯)、かけないか(消灯)を
設定します。
点灯(オン)
MIDI スルー パッド[4]を押す
消灯(オフ) MIDI IN 端子から入力した情報を、MIDI
OUT 端子に出力するか(点灯)、しないか(消
灯)を設定します。
点灯(オン)*
ミキサー・
モ ード
[TONE]ボタンを
押し、[VALUE]つ
まみで変更
NiX
(MIXER モード)*
本機に接続した AIRA 製品やハードウェアのミ
キシングをします。USB HOST 端子に AIRA
製品が接続されていない場合は、パソコンの
再生音を USB 1 〜 4 チャンネルに入力させ、
ミキシングすることができます。
SvR
(CONTROL
SURFACE モード)
本機のチャンネル 1 から順番に、MIDI チャン
ネル(1 〜 11)が割り振られ、DAW の USB
コ ントロ ー ラ ー とし て 動 作しま す 。
※ 本機に接続したハードウェアの音は、ミキシ
ングはできなくなり、[GAIN]ボタンで調
整された音がパソコンに送られます。また、
MIX OUT 端子からは、PC チャンネルの音
が出力されます。
EXT
(EXTERNAL
MIXING モード)
パソコン上の DAW と連携して、複数トラック
の再生音をミキシングします。
※ DAW の再生音のゲインは、本機で調整で
きません。DAW の出力レベルを調整して
ください。
※ 本機に接続したハードウェアの音は、ミキシ
ングはできなくなり、[GAIN]ボタンで調
整された音がパソコンに送られます。
LED デモ
[PAN]ボタンを押
し、[VALUE]つま
みで変更
OFF
、
1
〜
30
LED デモを表示するまでの時間(分)を設定
します。(初期値:5 分)
パ ッド 配 色
[AUX]ボタンを押
し、[VALUE]つま
みで変更
CL1
〜
6
機能ごとのパッド配色の設定をします。
(初期値:CL1)
バ ー ジョン
表示
[GAIN]ボタンを
押す
---
ディスプレイに本機のソフトウェアのバージョン
を表示します。
3. [START/STOP]ボタンを押して、設定を保存します。
設定が保存され、再起動します。
コ ード・フック
AC アダプターの
ケーブル