Fluke 2062 高機能プロワイヤートレーサーキット ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル

このマニュアルも適しています

2052R/2062R
Wire Tracer Receiver
2000T
Wire Tracer Transmitter
ユーザーズ・マニュアル
2/2023 (Japanese)
©2023 Fluke Corporation. All rights reserved.
仕様は予告なく変更されることがあります。
すべての製品名は、それぞれの企業の商標です。
保証および責任
Fluke の製品はすべて、通常の使用及びサービスの下で、材料および製造上の欠陥がないことを保証しま
す。 保証期間は発送日から 1 年間です。 部品、製品の修理、またはサービスに関する保証期間は 90 日です。
この保証は、最初の購入者または Fluke 認定再販者のエンドユーザー・カスタマーにのみに限られます。 さら
に、ヒューズ、使い捨て電池、または、使用上の間違いがあったり、変更されたり、無視されたり、汚染さ
れたり、事故若しくは異常な動作や取り扱いによって損傷したと Fluke が認めた製品は保証の対象になりま
せん。 Fluke は、ソフトウエアは実質的にその機能仕様通りに動作すること、また、本ソフトウエアは欠陥
のないメディアに記録されていることを 90 日間保証します。 しかし、Fluke は、本ソフトウエアに欠陥がな
いことまたは中断なく動作することは保証しておりません
Fluke 認定再販者は、新規品且つ未使用の製品に対しエンドユーザー・カスタマーにのみに本保証を行いま
すが、より大きな保証または異なった保証を Fluke 代わりに行う権限は持っていません。 製品が Fluke
定販売店で購入されるか、または購入者が適当な国際価格を支払った場合に保証のサポートが受けられま
す。 ある国で購入された製品が修理のため他の国へ送られた場合、Fluke は購入者に、修理パーツ/交換
パーツの輸入費用を請求する権利を保有します。
Fluke の保証義務は、Fluke の見解に従って、保証期間内 Fluke 認定サービス・センターへ返送された欠陥
製品に対する購入価格の払い戻し、無料の修理、または交換に限られます。
保証サービスを受けるには、最寄りの Fluke 認定サービス・センターへご連絡いただき、返送の許可情報を
入手してください。 その後、問題個所の説明と共に製品を、送料および保険料前払い (FOB 目的地 ) で、最寄
りの Fluke 認定サービス・センターへご返送ください。 Fluke は輸送中の損傷には責任を負いません。 保証に
よる修理の後、製品は購入者に送料前払い (FOB 到着地 )で返送されます。 当故障が、使用上の誤り、汚染、
変更、事故、または操作や取り扱い上の異常な状況によって生じたと Fluke が判断した場合には、Fluke
修理費の見積りを提出し、承認を受けた後に修理を開始します。 修理の後、製品は、輸送費前払いで購入者
に返送され、修理費および返送 FOB 発送地) の請求書が購入者に送られます。
本保証は購入者の唯一の救済手段であり、ある特定の目的に対する商品性または適合性に関する黙示の保証
をすべて含むがそれのみに限定されない、明白なまたは黙示の他のすべての保証の代りになるものです。
データの紛失を含む、あらゆる原因に起因する、特殊な、間接的、偶然的または必然的損害または損失に関
して、それが保証の不履行、または、契約、不法行為、信用、若しくは他のいかなる理論に基づいて発生し
たものであっても、Fluke は一切の責任を負いません。
ある国また州では、黙示の保証の期間に関する制限、または、偶然的若しくは必然的損害の除外または制限
を認めていません。したがって、本保証の上記の制限および除外規定はある購入者には適用されない場合が
あります。 本保証の規定の一部が、管轄の裁判所またはその他の法的機関により無効または執行不能と見な
された場合においても、それは他の部分の規定の有効性または執行性に影響を与えません。
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Fluke Corporation
P.O. Box 9090
Everett, WA 98206-9090
U.S.A.
i
目次
題目 ページ
はじめに ............................................................. 1
フルークの連絡先 ..................................................... 1
安全に関する情報 ..................................................... 1
本製品 ............................................................... 2
レシーバー ...........................................................3
機能 ............................................................. 3
2052R レシーバー・ディスプレイ ................................... 5
2062R レシーバー・ディスプレイ ................................... 6
2062R メニュー・ナビゲーション ................................... 8
トレース・モードの変更 ....................................... 8
設定の変更 ................................................... 9
ヘルプ画面の表示 ............................................. 9
音量の変更 ................................................... 9
トランスミッタ ....................................................... 10
機能 ............................................................. 10
マグネット・ストラップ ........................................... 12
クランプ ............................................................. 13
トランスミッタの接続 ................................................. 14
テスト・リードの接続 ............................................. 14
クランプ接続 ..................................................... 19
トランスミッタのセットアップ ......................................... 19
レシーバーの使用 ..................................................... 21
スマート・センサー・モード (2062R) ............................... 22
クイック・スキャン・モード (2052R) ............................... 24
チップ・センサー・モード ......................................... 24
ブレーカー・モード ............................................... 26
NCV モード....................................................... 29
特殊用途 ............................................................. 30
断線またはオープンなワイヤーの検出 ............................... 30
回路内の短絡の検出 ............................................... 32
コンジットまたはパイプ内のワイヤーのトレース ..................... 34
ii
2052R/2062R/2000T
ユーザーズ・マニュアル
ジャンクション・ボックスを使用する方法........................ 34
導電性フィッシュ・テープまたはワイヤーを使用する法............ 34
シールド・ワイヤーのトレース...................................... 34
束から 1 本のワイヤーを見つける ................................... 36
非通電回路.................................................... 36
通電回路...................................................... 37
回線のマップ...................................................... 38
テスト・リード................................................ 38
クランプ...................................................... 38
メンテナンス..........................................................41
製品のクリーニング................................................ 41
レシーバーのバッテリー交換........................................ 42
トランスミッタのバッテリー交換.................................... 42
バッテリー・タイプの選択 (2000T2052R) ......................... 43
トランスミッタのヒューズ交換...................................... 44
製品の廃棄........................................................ 44
仕様.................................................................. 44
1
はじめに
Fluke 2052R および 2062R ( レシーバー、または本製品 ) は、ワイヤー・トレーサー・レシー
バーです。Fluke 2000T ( トランスミッタ、または本製品 ) は、ワイヤー・トレーサー・トラン
スミッタです。レシーバーを使用して、ワイヤーまたはケーブル内の電磁信号を検出します。
非接触電圧 (NCV) モード以外の任意のモードで、トランスミッタとレシーバーを使用して特定の
ワイヤーを検出します。AC 電圧の有無に基づいてワイヤーをトレースするには、トランスミッ
タなしでレシーバーを NCV モードで使用します。
レシーバーの使用
」を参照してください。用
途の図は 2062R レシーバーですが、特に記載がない限り、用途は両方のモデルに適用されます。
フルークの連絡先
フルーク・コーポレーションは世界中で事業を展開しています。最寄りのお問い合わせ先につい
ては、弊社の Web サイトをご覧ください : www.fluke.com
製品の登録、最新のマニュアルまたはマニュアルの補足情報を表示、印刷、ダウンロードするに
は、弊社の Web サイトにアクセスしてください : www.fluke.com/productinfo.
+1-425-446-5500 [email protected]
安全に関する情報
警告」は使用者に危険を及ぼす条件や手順であることを示します。注意」は、本製品や被測定
器に損傷を与える可能性がある条件や手順であることを示します。
一般的な安全に関する情報は、本製品に付属する「安全に関する情報」ドキュメントに記載され
ています。安全性に関するドキュメントをオンラインで表示するには、弊社の Web サイトにア
クセスしてください。製品特有の安全に関する情報は、本マニュアルの該当箇所に記載されてい
ます。
Fluke Corporation
P.O. Box 9090
Everett WA 98206-9090
U.S.A.
Fluke Europe B.V.
P.O. Box 1186
5602 BD Eindhoven
The Netherlands
2052R/2062R/2000T
ユーザーズ・マニュアル
2
本製品
1 に、キットの一部として製品に同梱されている可能性のある品目を示します。これらの品目
は個別に購入いただけます。
1. 本製品
品目 説明 品目 説明
2052R レシーバー i400 AC クランプ
2062R レシーバー マグネット・ストラップ
2000T トランスミッタ バッテリー ( 図示せず )
2000ACC アクセサリー・キット ケース ( 図示せず )
i400
AC CURRENT CLAMP
2000T
TRANSMITTER
RECEIVER
2062R
3
14
2
6
5
Wire Tracer Receiver and Transmitter
レシーバー
3
レシーバー
2052R および 2062R レシーバーの機能とディスプレイは異なりますが、これらのレシーバー
は、同様の方法でワイヤー上の通電または非通電信号を検出します。
機能
2に、レシーバーの機能を示します。
2. レシーバーの機能
品目 説明 機能
音量ボタン (2052R) 製品が放出する音量のレベルを調整します。
チップ・センサー
チップ・センサー上部の溝をワイヤーまたはヒューズ
に合わせて、電磁信号を検出します。9 を参照して
ください。
チップ・センサー LED レシーバーが電磁信号を検出すると点灯します。
ディスプレイ 設定、テスト機能、および結果が表示されます。
Smart Sensor 検出器
(2062R)
製品の背面にあります。スマート・センサー・モード
で、電磁信号を検出します。
RECEIVER
2062R
3
4
6
7
9
11
14
12
10
8
1
5
13
2
2052R/2062R/2000T
ユーザーズ・マニュアル
4
品目 説明 機能
触知バリア 警告
本製品は触知バリアより手前で保持してください。
モード・ボタン (2052R)
モードを選択します。押して、クイック・スキャン、
チップ・センサー、ブレーカー、非接触電圧 (NCV)
各モードを切り替えます。3 を参照してください。
NCV ボタン (2062R)
非接触電圧 (NCV) モードを選択します。
感度ボタン
2052R: BC
2062RGH
レシーバーで電磁信号を検出する際の感度レベルを上
げるには、 を、下げるには、 を押します。
ナビゲーション・ボタン
(2062R)
メニュー・オプションをナビゲートして設定するため
に使用します。2062R
メニュー・ナビゲーション
を参照してください。
スピーカー 本製品はスピーカーから音を出します。
成形ホルスターのラバー保
護部 本製品を保護します。
電源ボタン
本製品の電源をオンまたはオフにします。
本製品の電源をオンにするには、 1 秒未満押します。
本製品の電源をオフにするには、 2 秒以上押し続けま
す。
ホット・スティック取り付
けポイント
ホット・スティック ( 別売り ) を取り付けるポイントで
す。
2. レシーバーの機能
Wire Tracer Receiver and Transmitter
レシーバー
5
2052R レシーバー・ディスプレイ
ディスプレイには、選択したモードに基づいて、さまざまな機能が表示されます。3 に、
2052R レシーバーのディスプレイの機能を示します。レシーバーを使用するには、
レシーバー
の使用
」を参照してください。
3. 2052R ディスプレイの機能
品目 説明 機能
トレース・モード・
インジケータ
選択したモードを表示します。「
レシーバーの使用
」を参照
してください。
音量レベル・インジ
ケータ 音量レベル
エネルギー・ステー
タス・インジケータ
: NCV 以外のモードでは、レシーバーは非通電ワイヤー上
の信号を検出します。
: NCV 以外のモードでは、レシーバーは通電ワイヤー上の
信号を検出します。NCV モードでは、レシーバーは本製品
の仕様範囲内で AC 信号を検出します。
トランスミッタ
」を参照してください。
NCV
88
6
7
4
2
5
1
3
2052R/2062R/2000T
ユーザーズ・マニュアル
6
2062R レシーバー・ディスプレイ
ディスプレイには、選択したモードに基づいて、さまざまな機能が表示されます。4 に、
2062R レシーバーのホーム画面とトレース画面の例を示します。レシーバーを使用するには
レシーバーの使用
」を参照してください。
品目 説明 機能
信号強度レベル ( 数値
表示 )
精密、ブレーカー、または NCV モードでは、00 99 で信
号強度が表示されます。
バッテリー残量表示 バッテリーの電力レベル
信号強度インジケー
トレース・モードに基づく表示 : 信号検出または信号未検
出の 2 つの状態が表示されるか、検出された信号の強度が
表示されます。「
レシーバーの使用
」を参照してください。
感度レベル レシーバーの感度レベル (1 8) を表示します。
3. 2052R ディスプレイの機能 ( 続き )
Wire Tracer Receiver and Transmitter
レシーバー
7
4. 2062R ディスプレイの機能
品目 説明 機能
トレース・モード・
セレクター
ナビゲーション・ボタンとともに使用して、NCV 以外のトレー
ス・モードの設定および表示を行います。「
トレース・モード
の変更
」を参照してください。
設定ボタン
設定画面を開き、言語、画面の明るさ、音量、ブレーカーの
タイプ (GFI または RCD) を選択します。
設定の変更
」を参照
してください。
ヘルプ・ボタン
ヘルプ画面を開き、インターフェイスで使用されている記号
の説明を表示します。
ヘルプ画面の表示
」を参照してくださ
い。
音量ボタン 音量メニューを開き、レシーバーからの音量を変更します。
音量の変更
」を参照してください。
ホーム・ボタン トレース・モードまたはヘルプ画面で、ホーム画面に戻りま
す。
3
45
1
2
6
7
8
9
10
11
ホーム画面 トレース画面
2052R/2062R/2000T
ユーザーズ・マニュアル
8
2062R メニュー・ナビゲーション
ナビゲーション・ボタンで、トレース・モード、設定、音量レベルの変更やヘルプ画面の表示を
行い、またホーム画面に戻ることができます。
トレース・モードの変更
NCV モードに変更するには、 を押します。
アクティブなトレース・テストではない場合、NCV モード以外のトレース・モードに変更する
には、次の手順を実行します。
1. / を押して、選択項目を強調表示します。
2. を押して、選択項目を設定します。
アクティブなトレース・テストでは、 を押してホーム画面に戻り、新しいモードを選択しま
す。
品目 説明 機能
感度レベル トレース・モードでは、レシーバーの感度レベル (1 8) が表
示されます。
信号強度インジ
ケータ
トレース・モードでは、信号の強度を棒グラフおよびパーセ
ントで表示します。
バッテリー残量表
バッテリーの電力レベル。
エネルギー・ス
テータス・インジ
ケータ
NCV 以外のトレース・モードでは、レシーバーに次の情報が表
示されます。
: ワイヤー上の非通電信号を検出。
: ワイヤー上の通電信号を検出。
: トランスミッタからの信号を未検出。
: NCV モードでは、レシーバーは本製品の仕様範囲内で AC
号を検出します。
トランスミッタ
」を参照してください。
トレース・モード
情報
トレース・モードでは、トレース・テストに関する情報が表
示されます。
レシーバーの使用
」を参照してください。
トレース・モード 選択したトレース・モードを表示します。
4. 2062R ディスプレイの機能 ( 続き )
Wire Tracer Receiver and Transmitter
レシーバー
9
設定の変更
設定メニューを使用して、言語、明るさ、ブレーカーのタイプ (GFI または RCD) を設定します。
設定を変更するには、次の手順に従います :
1. を押して、h を強調表示します。
2. を押して、設定メニューを開きます。
3. /// を押して、選択項目を強調表示します。
4. を押して、選択項目を設定します。
5. ホーム画面に戻るには、/// を押して、f を強調表示します
6. を押します。
ヘルプ画面の表示
ヘルプ画面を開くには、次の手順を実行します。
1. を押して、h を強調表示します。
2. を押して、i を強調表示します。
3. を押して、ヘルプ・メニューを開きます。
4. を押して、ホーム画面に戻ります。
音量の変更
音量を変更するには、次の手順を実行します。
1. を押して、h を強調表示します。
2. を押して、e を強調表示します。
3. を押して、音量メニューを開きます。
4. / を押して、音量を調整します。
5. を押して、音量を設定し、ホーム画面に戻ります。
2052R/2062R/2000T
ユーザーズ・マニュアル
10
トランスミッタ
トランスミッタを使用して、通電または非通電のワイヤーで信号を生成します。
機能
5 に、トランスミッタの機能を示します。
5. トランスミッタの機能
品目 説明 機能
入力ジャック トランスミッタにテスト・リードを接続するために使用し
ます。
電圧警告インジケータ
テスト・リードが回路に接続されている場合、回路内で検
出された非通電、通電、または過電圧信号を示します。
トランスミッタのセットアップ
」を参照してください。
2000T
TRANSMITTER
2
3
5
6
7
4
8
10
12
13
11
9
14
1
Wire Tracer Receiver and Transmitter
トランスミッタ
11
品目 説明 機能
トランスミッション・
モード LED
点滅して作動モードを示します。
中央から一番外側の LED まで素早く徐々に点滅する場合 :
高信号モードを示します。
中央から一番外側の LED までゆっくりと徐々に点滅する場
: 低信号モードを示します。
すべての LED が同時に点滅する場合 : ループ・モードを示
します。
ミュート LED 音量がミュートされると点灯します。
高モード /ループ・
モード・ボタン
トランスミッタをオンにした状態で、1 秒未満押すと、ワ
イヤー上で高信号が生成されます。もう一度押すと、高信
号モードがオフになります。「
トランスミッタのセット
アップ
」を参照してください。
トランスミッタがオンで、高信号モードまたは低信号モー
ドでない場合は、 2 秒以上押し続けてループ・モードをオン
にします。「
トランスミッタのセットアップ
」を参照して
ください。
低モード・ボタン A
トランスミッタをオンにした状態で、1 秒未満押すと、ワ
イヤー上で低信号が生成されます。もう一度押すと、低信
号モードがオフになります。「
トランスミッタのセット
アップ
」を参照してください。
ループ・モードで押すと、ループ・モードがオフになりま
す。
成形筐体のラバー保護
本製品を保護します。
バッテリー・レベル バッテリーの残量を表示します。
電源ボタン
トランスミッタの電源をオンまたはオフにします。
1 秒未満押すと、トランスミッタがオンになります
2秒以上押し続けると、トランスミッタがオフになります。
電源 LED トランスミッタがオンのときに発光します。
低モード LED 低モードの選択時に発光します。
高モード LED 高モードの選択時に発光します。
ループ・モード LED ループ・モードの選択時に発光します。
音量ボタン トランスミッタからの音量のレベルを調整します
5. トランスミッタの機能 ( 続き )
2052R/2062R/2000T
ユーザーズ・マニュアル
12
マグネット・ストラップ
マグネット・ストラップをトランスミッタに取り付けるには、トランスミッタの背面のスロット
にストラップを挿入して、フックとループ部品  および  を相互に接続します。1 を参
照してください。マグネット () を梁などの金属物に取り付け、トランスミッタを支持します。
1. マグネット・ストラップ
2000T
TRANSMITTER
1
3
2
Wire Tracer Receiver and Transmitter
クランプ
13
クランプ
導電ワイヤーに直接接続できない場合は、トランスミッタとクランプを使用して、ワイヤー周囲
の絶縁体を通してワイヤー上に信号を生成します。クランプは、低インピーダンスの閉回路で機
能するか、または両端を接地されたコンジットまたはシールド・ワイヤーをトレースするために
機能します。信号ケーブルまたは非通電ワイヤーまたは負荷をトレースするには、まず回路の両
端を一時的に接地します。
6 に、クランプの機能を示します。
6. クランプの機能
品目 説明 品目 説明
ジョー テスト・リード
触知バリア トランスミッタへのコネクタ
ジョー開放
i400
AC CURRENT CLAMP
3
1
4
2
5
2052R/2062R/2000T
ユーザーズ・マニュアル
14
トランスミッタの接続
トランスミッタは、ワイヤー上で信号を生成し、ワイヤーの周囲に電磁場を形成します。レシー
バーは、電磁場を検出してワイヤーをトレースします。
トランスミッタを同じ回路の 2 本の隣接ワイヤーに接続すると、信号は 1 本目のワイヤーを通っ
て一方向に流れ、2 本目のワイヤーを通って反対方向に戻ります。これにより、各ワイヤーの周
囲に、反対方向の 2 つの電磁場が形成されます。反対側の電磁場は部分的または完全に互いに打
ち消し合うので、信号をトレースすることは、不可能ではないにしても困難になります。
テスト・リードの接続
テスト・リードを使ってトランスミッタをワイヤーに接続するには、次の手順を実行します。
1. ほとんどの用途では、赤と緑のテスト・リードをトランスミッタに直接接続します。極性は
重要ではありません。
2. 赤いテスト・リードを回路の負荷側のホット・ワイヤーに接続します。
注記
すべての用途で、回路が通電または非通電にかかわらず、トランスミッタを必ず通電回
路の負荷側となるものに接続してください。
3. トレースするワイヤーがどのタイプの回路にあるかを判断します。
GFI デバイスまたは RCD に未接続
GFI コンセントに接続
GFI ブレーカーに接続
RCD に接続
4. GFI デバイスまたは RCD に接続されていない回路のワイヤーをトレースするには、緑色のテ
スト・リードを金属製の水道管、建物の金属接地構造、接地されたドライバー、接地棒など
の接地に接続します。
トランスミッタをホット・ワイヤーとは別系統の回路の接地ワイヤーに接続すると、レシー
バーは両方の回路のワイヤーが正しく接続されている場合にのみ信号を検出できます。個別
の接地に接続することが、最適な方法です。
コンセントとブレーカーのタイプはさまざまです。2 に、コンセントとブレーカーのタイ
プごとの接続例を示します。
Wire Tracer Receiver and Transmitter
トランスミッタの接続
15
2. ワイヤーが GFI デバイスまたは RCD に未接続の場合
2000T
TRANSMITTER
2000T
TRANSMITTER
2000T
TRANSMITTER
2000T
TRANSMITTER
2000T
TRANSMITTER
2000T
TRANSMITTER
2052R/2062R/2000T
ユーザーズ・マニュアル
16
5. GFI コンセントに接続されたワイヤーをトレースするには、次の手順を実行します。
a. 保護レセプタクルのウォール・プレートを取り外します。
b. 赤色のワニ口クリップをホット・ワイヤーのねじに接続します
c. 緑色のテスト・リードのワニ口クリップを、金属製の水道管、建物の金属接地構造、接
地されたドライバー、接地棒などの接地に接続します。3 を参照してください。
3. ワイヤーが GFI コンセントに接続されている場合
2000T
TRANSMITTER
2000T
TRANSMITTER
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Fluke 2062 高機能プロワイヤートレーサーキット ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル
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