取扱説明書 （本書）
最初に読んでください。使いかたの基本操作を説明しています。
PDF マニュアル （Web からダウンロード）
5
リファレンス・マニュアル
本機のすべての機能について解説しています。
5
MIDI インプリメンテーション
MIDIメッセージの詳細資料です。
PDF マニュアルの入手方法
1.パソコンなどで下記の URL を入力します。
http://www.roland.co.jp/manuals/
I
2.製品名「FR-4x」を選んでください。
目次
はじめに
.................................... 2
ストラップを取り付ける........................ 2
ベース・ストラップを調節する ................... 2
AC アダプターをつなぐ....................... 3
電池を入れる.......................... 4
電源を入れる.............................. 4
Auto O 機能を設定する .................. 5
デモ・ソングを聴く.......................... 5
ヘ ッド ホ ン を つ な ぐ ........................... 5
工場出荷時の状態に戻す（FACTORY ALL RESET）.... 5
演奏する
................................... 6
ベローズの感度を調節する ..................... 6
音量を調節する............................. 6
バランスを調節する ...................... 6
ア コ ー デ ィオ ン ・ セット を 選 ぶ ................... 7
右手鍵盤のアコーディオン音色を選ぶ.............. 7
左手ボタン鍵盤のアコーディオン音色を選ぶ......... 8
音に奥行きや厚みを付ける..................... 8
左手ボタン鍵盤と右手鍵盤（FR-4xb）の音階配列を
変える................................... 8
左手ボタン鍵盤と右手鍵盤（FR-4xb）の音階配列..... 9
アコーディオン以外の音を鳴らす
................. 10
右手鍵盤にオーケストラ音色を選ぶ............... 10
レジスター・ボタンに登録されていないオーケストラ
音色を選ぶ ............................ 10
アコーディオン音色へ戻す.................. 10
右手鍵盤にオルガン音色を選ぶ .................. 11
レジスター・ボタンに登録されていないオルガン音
色を選ぶ............................. 11
アコーディオン音色に戻す.................. 11
左手ボタン鍵盤（ベース列）にオーケストラ音色を選ぶ. 12
レジスター・ボタンに登録されていないオーケストラ
音色を選ぶ ............................ 12
アコーディオン音色へ戻す.................. 12
左手ボタン鍵盤（コード列）にオーケストラ音色を選ぶ .. 13
レジスター・ボタンに登録されていないオーケストラ
音色を選ぶ ............................ 13
アコーディオン音色へ戻す.................. 13
お気に入りの音色や設定の保存／呼び出し
（ユーザー・プログラム）
....................... 14
ユーザー・プログラムを保存する................. 14
ユーザー・プログラムを呼び出す................. 14
USB オーディオ・プレーヤーを使う
............... 15
FR-4x をオーディオ・プレーヤーとして使う準備をする.. 15
USB メモリー内のソングを選ぶ .................. 15
USB メモリー内のソングを再生する ............... 15
資料
....................................... 16
各部の名称とはたらき........................ 16
ケーブルを固定する...................... 19
主な仕様................................. 19
安全上のご注意
.............................. 20
使用上のご注意
.............................. 20
本機を正しくお使いいただくために、ご使用前に『安全上のご注意』と『使用上のご注意』（『安全上のご注意』チラシと取扱説明書
（P.20））をよくお読みください。お読みになったあとは、すぐに見られるところに保管しておいてください。
© 2016 ローランド株式会社
2
はじめに
ストラップを取り付ける
1.ストラップを取り出します。
FR-4x には、両端が面ファスナーのショルダー・ストラップが 2 本付
属しています。
2.FR-4x を安定した場所に置きます。
3.1 本のストラップをディスプレイ側のホルダー・リング
に通します。
メモ
2 本のストラップは長さが異なります。短いストラップを左肩
側に取り付けます。
4.面ファスナーを合わせてストラップを取り付けます。
5.ストラップが緩まないように、安全ホックをしっかり
とめます。
6.もう 1 本のストラップも同様に、 手順 3 〜 5 を繰り返
して取り付けます。
ストラップの 端はこのようになります。
7.ストラップの反対側の端を、端子側のホルダー・リン
グに通します。
8.面ファスナーを合わせてストラップを取り付けます。
9.ストラップが緩まないように、安全ホックをしっかり
とめます。
10.バックルを使ってショルダー・ストラップの長さを調
節します。
11.もう 1 本のストラップも同様に、手順 7 〜 10 を繰り
返して取り付けます。
ベース・ストラップを調節する
左手ボタン鍵盤側にはベローズを伸
び縮みさせるために左手を通すスト
ラップがあります。
手の大きさに合わせて、ベース・スト
ラップの長さを面ファスナーで調節し
ます。
3
はじめに
AC アダプターをつなぐ
※ 他の機器と接続するときは、誤動作や故障を防ぐため、必ず
すべての機器の音量を絞り、すべての機器の電源を切ってく
ださい。
※ AC アダプターを使用する場合でも、電池を入れておけば、
万一本機から AC アダプターのコードが抜けても演奏が続け
られます。
1.［VOLUME］つまみを左いっぱいまで回し、音量を最
小にします。
2.付属の電源コードを AC アダプターに接続します。
※ AC アダプターは、インジケーター（図参照）のある面が上
になるように設置してください。
AC アダプターをコンセントに接続すると、インジケーターが
点灯します。
インジケーター
AC アダプター
電 源 コード
コンセントへ
ご注意 !
必ず、付属の AC アダプターを使用してください。
3.AC アダプターを FR-4x の DC IN 端子に接続します。
AC アダプター
電 源 コード
コンセントへ
4.AC アダプターのコードをベローズ・クリップで固定し
ます。
※ AC アダプターのコードは、図のようにベローズ・クリップで
固定してください。 誤ってコードを引っ張ってしまっても、プ
ラグが抜けて電源が切れてしまうことや、端子に無理な力が
かかることを防ぐことができます。
5.電源コードをコンセントに差し込みます。
バッテリーで FR-4x を使用するには、「電池を入れる」（P.4）をご
覧ください。
4
はじめに
電池を入れる
市販の単 3 形充電式ニッケル水素電池を 10 本使用すると、AC ア
ダプターを接続しなくても演奏することができます。スピーカー内蔵
の FR-4x を電池で使用すると、ケーブルを接続せずにアコースティッ
クのアコーディオンのように演奏することができます。
使用できる電池について
5
充電式ニッケル水素電池（2000mAh の場合）で連続
使用したときの動作時間は、スピーカーがオンの場合は
約 5 時間、スピーカーがオフの場合は約 9 時間です（使
用状況により異なります）。
5
電池が消耗してくると、ディスプレイに「Battery Low」
と表示されます。
ご注意 !
アルカリ電池やマンガン電池は使用しないでください。
電池の取り扱いについて
電池／充電池／充電器は、間違った取り扱いをすると、液漏れ・
発熱・発火・破裂などの危険があります。
ご使用前に、電池／充電池／充電器に付属の注意事項を必ず
最後まで読み、注意事項を守って正しくお使いください。
※ 充電池／充電器は、必ず電池メーカーで指定された充
電池を充電器の組み合わせでお使いください。
※ 電池の出し入れをするときは、本体の電源を切ってください。
1.本体裏側のクッションを取りはずします。
2.電池ケースのカバーを取りはずします。
カバーに付いている 2 つのつまみを押し下げながら、手前に引っ張
ります。
3.電池ホルダーに巻かれているベルトの端を引いて、電
池ケースから電池ホルダーを取り出します。
引く
電池スナップ
4.コードの電池スナップを電池ホルダーからはずします。
5.充電式ニッケル水素電池 10 本を電池ホルダーに入れ
ます。
「＋」「－」の表記に合わせて、向きを正しく入れてください。
6.電池ホルダーに電池スナップを接続します。
7.電池ホルダーを本体の電池ケースに入れます。
8.電池ケースのカバーを取り付けてから、クッションを取
り付けます。
※ 電池の使いかたを間違えると、破裂したり、液漏れしたりする
恐れがあります。『安全上のご注意』『使用上のご注意』（『安
全上のご注意』チラシと取扱説明書（P.20））に記載の電
池に関する注意事項を守って正しくお使いください。
※ FR-4xに充電池を入れた状態でAC アダプターをコンセントに
接続しても、電池は充電されません。市販の充電器を使って
充電してください。
電源を入れる
1.［VOLUME］つまみを左いっぱいまで回し、音量を最
小にします。
FR-4x をアンプなどに接続する場合も、音量を最小まで絞ります。
2.［
L
］ボタンを押します。
［
L
］ボタンが点灯します。
※ 電源を入れる／切るときは、音量を絞ってください。音量を
絞っても電源を入れる／切るときに音がすることがあります
が、故障ではありません。
3.［VOLUME］つまみを右に回して、音量を調節します。
4.接続しているオーディオ機器の音量を調節します（接
続されている場合）。
※ 本機は、演奏や操作をやめてから一定時間経過すると自動的
に電源が切れます（Auto O 機能）。
自動的に電源が切れないようにするには、Auto O 機能を
解除してください（P.5）。
ご注意 !
5
電源が切れると編集中の設定は失われます。残しておきた
い設定はあらかじめ保存しておいてください。
5
電源を再びオンにするときは、電源を入れ直してください。
5
はじめに
電源をオフにする
1.［VOLUME］つまみを左いっぱいまで回し、音量を最
小にします。
FR-4x をアンプなどに接続する場合も、音量を最小まで絞ります。
2.ディスプレイの表示が消えるまで、［
L
］ボタンを押し
続けます。
指を離すと電源が切れます。
Auto O 機能を設定する
FR-4x を操作していないときに、本体の電源がオフになるまでの待機
時間を指定します。
この機能を使わないときは、「OFF」に設定します。
1.［MENU/WRITE］ボタンを押します。
2.カーソル［
K
］［
J
］ボタンで「System」を選び、［ENTER/
YES］ボタンを押します。
3.カーソル［
K
］［
J
］ボタンで「Auto O」を選びます。
4.VALUE［−］［＋］ボタンで値を変更します。
パラメーター 設定値
Auto O OFF、10（min）、30（min）、240（min）
この設定は、FR-4x の電源が切れると失われてしまいます。
設定を保存するときは、以下の手順でシステム設定を保存してくだ
さい。
システム・パラメーターを保存する
5.［MENU/WRITE］ボタンを長押しします。
Write 画面が表示されます。
6.VALUE［−］［＋］ボタンで「SYS」を選びます。
7.カーソル［
J
］ボタンを押します。
確認画面が表示されます。
8.［ENTER/YES］ボタンを押して、保存します。
保存が終了すると「Complete」と表示されます。
キャンセルするときは、［EXIT/NO］ボタンを押します。
9.［EXIT/NO］ボタンを何度か押すと、元の画面に戻り
ます。
デモ・ソングを聴く
FR-4x には、デモ・ソングがいくつか内蔵されています。
1.［SONG LIST］ボタンを押し続けます。
デモ・ソングが始まります。
2.デモ・ソングを変更する場合は、VALUE［−］［＋］
ボタンを押します。
3.［EXIT］ボタンか、［SONG LIST］ボタンを押すと再
生が止まり、元の画面に戻ります。
ヘ ッド ホ ン を つ な ぐ
FR-4x には、ヘッドホン端子があります。ヘッドホンを使用すれば、
夜でも周囲の人を気にすることなく、演奏することができます。
1.FR-4x の接続パネルにある PHONES 端子に、ヘッド
ホンを差し込みます。
ステレオ・ヘッドホンを使用してください。
ヘッドホンを接続すると、本体のスピーカーはオフになります。
ヘッドホンをつないだ状態で、本体のスピーカーをオンにすることも
できます。
&
［SHIFT］＋［5/12］ボタン（P.17）
ご注意 !
ヘッドホンなどをつないだ状態で、端子部を下にして FR-4x
を置かないでください。
工場出荷時の状態に戻す
（FACTORY ALL RESET）
FR-4x のすべての設定を、工場出荷時の設定に戻します。
1.［MENU/WRITE］ボタンを押します。
2.カーソル［
K
］［
J
］ボタンで「Utility」を選び、［ENTER/
YES］ボタンを押します。
3.カーソル［
K
］［
J
］ボタンで「FctryALL」を選びます。
4.FR-4x を工場出荷時の設定に戻すには、［ENTER/
YES］ボタンを押します。
ファクトリー・リセット中はメッセージが表示され、完了すると
「Complete」と表示されます。
キャンセルするときは、［EXIT/NO］ボタンを押します。
5.［EXIT/NO］ボタンを何度か押すと、元の画面に戻り
ます。
6
演奏する
ベローズの感度を調節する
FR-4x ／ FR-4xb も、アコースティックのアコーディオンと同じように、
左手でベローズを開閉（伸び縮み）させて音を出します。基本的に
はベローズを動かさないと音は鳴りません。
FR-4x/FR-4xb は、お好みに合わせて、ベローズの感度を調整する
ことができます。
ベローズの感度は、左手側ベース・ストラップの横にあるベローズ
調整器と、本体の設定（ベローズ・カーブ）によって調整します。
1.ベローズ調整器でベローズの開閉の重さを調整し
ます。
ベローズ調節器を回すと、ベローズを開閉するときの重さを変える
ことができます。
ベローズ調節器
空気ボタン
重い
軽い
次に、以下の手順で、本体の設定（ベローズ・カーブ）を変更します。
2.［SHIFT］ボタンを押しながら右手レジスター［7/14］
ボタンを押します。
以下の画面が表示されます。
3.VALUE［−］［＋］ボタンで、値を変更します。
設定値 説明
FIX.L（Fixed Low）
FIX.M（Fixed Med）
FIX.H（Fixed High）
ベローズの動きに関係なく、音量が一定に
なります。ベローズを動かさずに演奏した
い場合に便利です。
「Fixed Low」は小さい音量、「Fixed
High」は大きな音量、「Fixed Med」はそ
の中間の音量になります。
X-LT（X-Light）
「Light」よりもさらにベローズを弱く動かし
ても、十分な音量の変化を得られます。
LIGT（Light）
ベローズを弱く動かしても、音量の変化を
得られます。ベローズ調節器を軽めにして
いる場合に、弾きやすい設定です。
STD（Standard）
標準的な設定値です。ベローズ調節器を
中間くらいに設定している場合に、弾きや
すい設定です。
HEVY（Heavy）
音量の変化を得るためにベローズを強く動
かす必要がありますが、幅広いニュアンス
を付けることができます。ベローズ調節器
を重ためにしている場合に、弾きやすい設
定です。
X-HV（X-Heavy）
「Heavy」よりもさらに強く動かす必要があ
ります。
4.［EXIT］ボタンを押すと、元の画面に戻ります。
メモ
ベローズ・カーブの設定は、電源を切るときに、自動的に保
存されます。
空気ボタン
空気ボタンを押すと、ベローズを素早く開閉することができます。ベ
ローズが開いた状態で演奏が終わった場合などに使います。
音量を調節する
右手鍵盤側にある［VOLUME］つまみを回すと音量が変わります。
右へ回すと大きく、左へ回すと小さくなります。
バランスを調節する
［BALANCE］つまみを回すと、右手鍵盤（TREBLE）と左手ボタン
鍵盤（BASS）の音量バランスが変わります。
通常は中央に合わせておきます。
7
演奏する
ア コ ー デ ィ オ ン ・ セ ット を 選 ぶ
アコーディオン・セットを切り替えると、右手鍵盤、左手ボタン鍵盤
の音がすべて変わります。
アコースティックのアコー ディオンにたとえると、別のアコーディオン
に持ち替えるのと同じことです。
まずは、いろいろなアコーディオン・セットを弾き比べて、お好みのセッ
トを見つけてみましょう。
1.SET ／ VALUE［−］［＋］ボタンを押します。
ボタンを押すたびにセットが切り替わります。
アコーディオン・セットの番号
メモ
［SHIFT］ボタンを押しながら［－］［＋］ボタンを押すと、値
が 10 飛びます。［－］［＋］ボタンを押しながらもう一方のボ
タンを押すと、値の増減が早くなります。
FR-4xには100 個のセットが内蔵されており、出荷時はいくつかのセッ
トがあらかじめ準備されています。
内蔵されているセットを選んで演奏することや、自分の好きなセット
を作成して保存することができます。
&
出荷時に内蔵されているセットのリストは、『リファレンス・マニュ
アル』（PDF）をご覧ください。
右手鍵盤のアコーディオン音色を選ぶ
右手鍵盤で鳴らすアコーディオン音色を選びます。
1.右手レジスター・ボタンを押します。
押したボタンの音色が選ばれます。
ディスプレイ上段右端の数字が押したボタンの番号に変わります。
右手（トレブル）側は、1 つのアコーディオン・セットあたり、14 種
類のレジスターを持っています。
［A/B］ボタンレジスター・ボタン
A：1 ～ 7 を呼び出す（LED 消灯）
B：8 ～ 14 を呼び出す（LED 点灯）
［A/B］ボタンを押すことで、7 つのレジスター・ボタンがレジスター
1 ～ 7 を呼び出すボタン（ディスプレイ右下の LED 消灯）、レジスター
8 ～ 14 を呼び出すボタン（ディスプレイ右下の LED 点灯）に切り
替わります。
右手アコーディオン音色で鳴るリードについて
アコースティックのアコーディオンでは、金属製のリードが振動して
音が鳴ります。
V アコーディオンでは、リードの音を電子的に作り出しています。
下記の丸い表示は、その音色で鳴るリードを表しています。
縦方向の並び（
）は、オクターブの異なるリードを表しています。
5
上段：4' リード（高音域、8' リードの 1 オクターブ上）
5
中段：8' リード（中音域）
5
下段：16' リード（低音域、8' リードの 1 オクターブ下）
数字の後ろの「' 」は「フィート」と読みます。
横方向の並び（
）は、わずかにピッチの異なるリードを表してい
ます。
わずかにピッチの異なるリードは、中音域のリード（8' リード）だけ
にあります。
レジスター
番号
リード・コンビネー
ション
レジスター
番号
リード・コンビネー
ション
A
1
B
8
2 9
3 10
4 11
5 12
6 13
7 14
メモ
リード・コンビ ネ ー ションは アコ ー ディ
オン・セットごとに若干異なります。
4'
8'-
8'
16'
8'+
8
演奏する
左手ボタン鍵盤のアコーディオン音色を
選ぶ
左手ボタン鍵盤はベース（低音）とコード（和音）を演奏します。
グレーで囲まれている 2 列のボタンを押すとベースが鳴り、残りの
ボタンを押すとコードが鳴ります。
ベース列
コード列
左手ボタン鍵盤には、ボタンを見なくてもベースとコードのボタン位
置がわかるように、上部のくぼんだリファレンス・キャップが付いて
いるものがあります。
お買い上げ時には、上の図の黒いボタン 3 つに取り付けられていま
すが、別のボタンに取り付けたほうが演奏しやすい場合は、取りはず
して動かすこともできます。
&
『リファレンス・マニュアル』（PDF）
音色の選びかた
左手ボタン鍵盤で鳴らすアコーディオン音色を選びます。
1.左手レジスター・ボタンを押します。
［ 7 ］ ［ 6 ］ ［ 5 ］ ［ 4 ］ ［ 3 ］ ［ 2 ］ ［ 1 ］
※ 上の左手レジスター・ボタンの図に書かれている番号は説明
用のもので、実際にはありません。
押したボタンのレジスターが選ばれ、ディスプレイの数字が押したボ
タンの番号に変わります。ベース列とコード列、両方の番号が変わり
ます。
左手アコーディオン音色で鳴るリードについて
左手（ベース）側は、1 つのアコーディオン・セットあたり、7 種類
のレジスターを持っています。
左手アコーディオン音色で鳴るリードは、以下のようになっています。
縦方向の並びは、リードの音の高さを表しています。
レジスター
番号
リード・コンビネー
ション
1
2'
2
4'
3
8-4'
4
16'/8'/8-
4'/4'/2'
5
8'/4'/2'
6
16'/8'/8-4'
7
16'/2'
メモ
リード・コンビ ネ ー ションは アコ ー ディオン・セットごとに若 干
異なります。
左手ボタン鍵盤には、通常の演奏に使うスタンダード・ベース・モー
ドの他に、より上級者向けのフリー・ベース・モードを選ぶこともで
きます。各モードでは、左手ボタン鍵盤の配列が異なります。
&
フリー・ベース・モードについては、『リファレンス・マニュアル』
（PDF）をご覧ください。
音に奥行きや厚みを付ける
［REVERB］（リバーブ）つまみ
コンサート・ホールで演奏しているような音の響きが得られ、音に奥
行きが出ます。
つまみを右に回すほど強くかかります。左いっぱいに回すと、リバー
ブがかからなくなります。
［CHORUS］（コーラス）つまみ
同じ楽器が何台か同時に鳴っているような音になります。
つまみを右に回すほど強くかかります。左いっぱいに回すと、コーラ
スがかからなくなります。
リバーブとコーラスは、右手／左手の両方の音色にかかります。
※ リバーブやコーラスの種類を選ぶことができます。
&
『リファレンス・マニュアル』（PDF）
ご注意 !
音色の種類や設定によっては、リバーブやコーラスのかかり
具合がわかりにくい場合があります。
左手ボタン鍵盤と右手鍵盤（FR-4xb）
の音階配列を変える
ベース音を弾く左手ボタン鍵盤の列数や右手ボタン鍵盤の配列を設
定します。
1.［MENU］ボタンを押します。
2.カーソル［
K
］［
J
］ボタンで「System」を選び、［ENTER/
YES］ボタンを押します。
3.カーソル［
K
］［
J
］ボタンで「TrblMode」（右手鍵盤）
または「B&C Mode」（左手ボタン鍵盤）を選びます。
4.VALUE［−］［＋］ボタンで値を変更します。
&
「トレブル・モード（TrblMode）（FR-4xb のみ）」（『リファレンス・
マニュアル』（PDF））
&
「ベース & コード・モード（B&C Mode）」（『リファレンス・マニュ
アル』（PDF））
［EXIT/NO］ボタンを何度か押すと、元の画面に戻ります。
メモ
この設定は、電源を切っても記憶されています。また、ファ
クトリー・リセットをしても初期化されません。
2'
4'
8-4'
8'
16'
9
演奏する
左手ボタン鍵盤と右手鍵盤（FR-4xb）の音階配列
左手ボタン鍵盤
ベース列 2 列（初期設定）
C-Gri Europe（初期設定）
演奏者から見て奥側
（接続端子側）
演奏者から見て手前側
（ディスプレイ側）
右手鍵盤（FR-4xb）
5
左手ボタン鍵盤のうち、濃いグレーで囲まれているものはベース（低音）列、それ以外はコード（和音）列です。
※ ベース列を 3 列にすることもできます。
&
『リファレンス・マニュアル』（PDF）
5
FR-4xb では、右手鍵盤の音階配列を変えることもできます。
&
『リファレンス・マニュアル』（PDF）
10
アコーディオン以外の音を鳴らす
FR-4x ／ FR-4xb には、アコーディオン音色の他にも、トロンボーン
やフルート、ピアノなどのオーケストラ音色や、オルガン音色が内蔵
されています。
右手鍵盤にオーケストラ音色を選ぶ
1.［ORCHESTRA］ボタンを押します。
ディスプレイの図の位置に「o」と表示され、右手鍵盤にオーケスト
ラ音色が選ばれていることを表します。
レジスター番号
2.右手レジスター・ボタンを押します。
押したボタンのオーケストラ音色が選ばれ、ディスプレイ上段右端の
数字が、押したボタンの番号に変わります。
右手レジスター・ボタンで、即座に 14 種類のオーケストラ音色を切
り替えることができます。
［A/B］ボタンレジスター・ボタン
A：1 ～ 7 を呼び出す（LED 消灯）
B：8 ～ 14 を呼び出す（LED 点灯）
A/B ボタンを押すことで、7 つのレジスター・ボタンが、音色 1 ～
7 を呼び出すボタン（ディスプレイ右下の LED 消灯）、もしくは音色
8 ～ 14 を呼び出すボタン（ディスプレイ右下の LED 点灯）に切り
替わります。
オ ー ケ ストラ音 色
1 Natural Piano (NatrlPno) 8
Clean Solid Guitar
(ClnSolid)
2 Pure EP 9
Symphonic Strings
(SynphStr)
3 Steel Drums (SteelDrm) 10 Jazz Scat 3 (Jz Scat3)
4 Vibraphone (Vibe) 11 Octave Brass (OctBrass)
5 Mid Pipe 12 Tenor Sax 2 (Ten Sax2)
6 Harmonica 13 Clarinet
7
Flamenco Guitar
(Flmnc Gt)
14 Flute 1
レジスター・ボタンに登録されていないオー
ケストラ音色を選ぶ
FR-4x ／ FR-4xb には、150 種類以上のオーケストラ音色が内蔵され
ています。レジスター・ボタンに登録されていないオーケストラ音色
は以下の手順で選べます。
&
音色一覧は、『リファレンス・マニュアル』（PDF）をご覧ください。
1.［ORCHESTRA］ボタンが点灯していない場合は、
［ORCHESTRA］ボタンを押して点灯させます。
2.カーソル［
J
］ボタンを何度か押して、オーケストラ音
色選択画面を表示させます。
3.VALUE［−］［＋］ボタンを押して、オーケストラ音色
を切り替えます。
4.音色が決まったら、カーソル［
K
］ボタンを何度か押し
て、元の画面に戻ります。
［EXIT］ボタンを押しても元の画面に戻れます。
メモ
上記の操作で、現在選ばれているレジスター・ボタンにお好
きなオーケストラ音色を設定することができます。
ただし、電源を切ったり他の操作をしたりすると、この設定は
失われます。
お好みの設定を保存して、即座に呼び出すことができます。
&
「お気に入りの音色や設定の保存／呼び出し（ユーザー・
プログラム）」（P.14）
アコーディオン音色へ戻す
1.［ACCORDION］ボタンを押します。
ディスプレイの図の位置の文字が消えます。
ディスプレイ上段右端の数字は、最後に選ばれていたアコーディオン
音色のレジスター番号になります。
表示が消える
11
アコーディオン以外の音を鳴らす
右手鍵盤にオルガン音色を選ぶ
1.［ORGAN］ボタンを押します。
ディスプレイの図の位置に「r」と表示され、右手鍵盤にオルガン音
色が選ばれていることを表します。
レジスター番号
2.右手レジスター・ボタンを押します。
押したボタンのオルガン音色が選ばれ、ディスプレイ上段右側の数
字が、押したボタンの番号に変わります。
右手レジスター・ボタンで、即座に 14 種類のオルガン音色を切り替
えることができます。
選んだオルガン音色のボタンをもう一度押すと、ロータリー・エフェ
クトのスピードがファーストとスローの間で切り替わります。
A：1 ～ 7 を呼び出す（LED 消灯）
B：8 ～ 14 を呼び出す（LED 点灯）
A/B ボタンを押すことで、7 つのレジスター・ボタンが、音色 1 ～
7 を呼び出すボタン（ディスプレイ右下の LED 消灯）、もしくは音色
8 ～ 14 を呼び出すボタン（ディスプレイ右下の LED 点灯）に切り
替わります。
オルガン音色
1 TYPLJAZZ 8 BOSSA
2 JZBALLAD 9 LATIN
3 DISTORT 10 LATINVAR
4 FULLDRAW 11 HOUSPERC
5 OVD2ndPR 12 ROCK
6 POPULAR 13 CHURCH
7 LIGHTJAZ 14 BLUES
レジスター・ボタンに登録されていないオ
ルガン音色を選ぶ
FR-4x ／ FR-4xb には、32 種類のオルガン音色が内蔵されています。
レジスター・ボタンに登録されていないオルガン音色は、以下の手
順で選べます。
&
音色一覧は、『リファレンス・マニュアル』（PDF）をご覧ください。
1.［ORGAN］ボタンが点灯していない場合は、
［ORGAN］ボタンを押して点灯させます。
2.カーソル［
J
］ボタンを何度か押して、オルガン音色
選択画面を表示します。
3.VALUE［−］［＋］ボタンを押して、オルガン音色を切
り替えます。
4.音色が決まったら、カーソル［
K
］ボタンを何度か押し
て、元の画面に戻ります。
［EXIT］ボタンを押しても元の画面に戻れます。
メモ
上記の操作では、現在選ばれているレジスター・ボタンにお
好きなオルガン音色を設定することができます。
ただし、電源を切ったり他の操作をしたりすると、この設定は
失われます。
お好みの設定を保存して、即座に呼び出すことができます。
&
「お気に入りの音色や設定の保存／呼び出し（ユーザー・
プログラム）」（P.14）
アコー ディオン音 色 に戻 す
1.［ACCORDION］ボタンを押します。
ディスプレイの図の位置の文字が消えます。
ディスプレイ上段右端の数字は、最後に選ばれていたアコーディオン
音色のレジスター番号になります。
表示が消える
12
アコーディオン以外の音を鳴らす
左手ボタン鍵盤（ベース列）にオーケス
トラ音色を選ぶ
左手ボタン鍵盤のベース列にオーケストラ音色を選んで、演奏でき
ます。
1.［ORCH BASS］ボタンを押します。
ディスプレイの図の位置に「o」と表示され、左手のベース列にオー
ケストラ音色が選ばれていることを表します。
レジスター番号
2.左手レジスター・ボタンを押します。
［ 7 ］ ［ 6 ］ ［ 5 ］ ［ 4 ］ ［ 3 ］ ［ 2 ］ ［ 1 ］
※ 上の左手レジスターボタンの図に書かれている番号は説明用
のもので、実際にはありません。
押したボタンのオーケストラ音色がベース列に選ばれ、ディスプレイ
上段左の数字が、押したボタンの番号に変わります。
このとき、コード列の音色は変わりません。
オーケストラ音色（ベース列）
1
XV Acoustic Bass
(XVAcBass)
5
Picked Bass 1
(PickdBs1)
2
Bowed Bass
(Bowed)
6
Fretless Bass 1
(FrtlsBs1)
3
Fingered Bass 1
(FingrBs1)
7 Tuba Mix
4 JAZZORGAN
ご注意 !
ベース列が選ばれている間は、左手レジスター・ボタンでコー
ド列の音色を選ぶことができません。
レジスター・ボタンに登録されていないオー
ケストラ音色を選ぶ
左手のレジスター・ボタンにも、内蔵されているオーケストラ音色を
選ぶことができます。
1.［ORCH BASS］ボタンが点灯していない場合は、
［ORCH BASS］ボタンを押して点灯させます。
2.カーソル［
K
］ボタンを何度か押して、ベース列の音
色選択画面を表示させます。
3.VALUE［−］［＋］ボタンを押して、オーケストラ音色
を切り替えます。
4.音色が決まったら、カーソル［
J
］ボタンを何度か押し
て、元の画面に戻ります。
［EXIT］ボタンを押しても元の画面に戻れます。
メモ
上記の操作では、現在選ばれているレジスター・ボタンにお
好きなオーケストラ音色を設定することができます。
ただし、電源を切ったり他の操作をしたりすると、この設定は
失われます。
お好みの設定を保存して、即座に呼び出すことができます。
&
「お気に入りの音色や設定の保存／呼び出し（ユーザー・
プログラム）」（P.14）
アコーディオン音色へ戻す
1.もう一度［ORCH BASS］ボタンを押します。
ディスプレイの図の位置の文字が消え、アコーディオン音色に戻り
ます。
ディスプレイ上段左の数字は、最後に選ばれていたアコーディオン音
色のレジスター番号になります。
表示が消える
13
アコーディオン以外の音を鳴らす
左手ボタン鍵盤（コード列）にオーケス
トラ音色を選ぶ
左手ボタン鍵盤のコード列にオーケストラ音色を選んで演奏すること
ができます。
1.［ORCH CHRD/F.BASS］ボタンを押します。
ディスプレイの図の位置に「o」と表示され、左手のコード列にオー
ケストラ音色が選ばれていることを表します。
レジスター番号
2.左手レジスター・ボタンを押します。
［ 7 ］ ［ 6 ］ ［ 5 ］ ［ 4 ］ ［ 3 ］ ［ 2 ］ ［ 1 ］
※ 上の左手レジスター・ボタンの図に書かれている番号は説明
用のもので、実際にはありません。
押したボタンのオーケストラ音色がコード列に選ばれ、ディスプレイ
上段中央の数字が、押したボタンの番号に変わります。
このとき、ベース列の音色は変わりません。
オーケストラ音色（コード列）
1
Nylon Guitar
(Nylon Gt)
5 Pure EP
2 OVD2ndPR 6
Tamburica Bassprim
Tremolo (TamBPtrl)
3
Pad Voices
(PadVoice)
7
Natural Piano
(NatrlPno)
4
Velocity Strings
(Velo Str)
ご注意 !
コード列が選ばれている間は、左手レジスター・ボタンでベー
ス列の音色を選ぶことができません。
レジスター・ボタンに登録されていないオー
ケストラ音色を選ぶ
左手のレジスター・ボタンにも、内蔵されているオーケストラ音色を
選ぶことができます。
1.［ORCH CHRD/F.BASS］ボタンが点灯していない場
合は、［ORCH CHRD/F.BASS］ボタンを押してボタ
ンを点灯させます。
2.カーソル［
K
］ボタンを何度か押してコード列の音色選
択画面を表示させます。
3.VALUE［−］［＋］ボタンを押して、オーケストラ音色
を切り替えます。
4.音色が決まったら、カーソル［
J
］ボタンを何度か押し
て、元の画面に戻ります。
［EXIT］ボタンを押しても元の画面に戻れます。
メモ
上記の操作では、現在選ばれているレジスター・ボタンにお
好きなオーケストラ音色を設定することができます。
ただし、電源を切ったり他の操作をしたりすると、この設定は
失われます。
お好みの設定を保存して、即座に呼び出すことができます。
&
「お気に入りの音色や設定の保存／呼び出し（ユーザー・
プログラム）」（P.14）
アコーディオン音色へ戻す
1.もう一度［ORCH CHRD/F.BASS］ボタンを押します。
ディスプレイの図の位置の文字が消え、アコーディオン音色に戻り
ます。
ディスプレイ中央の数字は、最後に選ばれていたアコーディオン音色
のレジスター番号になります。
表示が消える
14
お気に入りの音色や設定の保存／呼び出し（ユーザー・プログラム）
FR-4x ／ FR-4xb では、お気に入りの音色や設定を保存し、即座に呼
び出すことができます。
保存したデータは「ユーザー・プログラム」と呼んでいます。
ライブ中に即座にお気に入りの音色に切り替えたい場合などに便利
です。
FR-4x には最大 98 個のユーザー・プログラムを保存できます。
7 つのグループに 14 個ずつ保存することができ、14 個のユーザー・
プログラムは右手側のレジスター・ボタンで呼び出すことができます。
グループを切り替えることで、レジスター・ボタンで呼び出す 14 個
のユーザー・プログラムを切り替えることができます。FR-4x では、
このグループのことを「バンク」と呼んでいます。
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
A
B
Bank 7
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
A
B
Bank 6
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
A
B
Bank 5
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
A
B
Bank 4
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
A
B
Bank 3
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
A
B
Bank 2
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
A
B
Bank 1
ユーザー・プログラムを保存する
1.お好きなアコーディオン音色やオーケストラ音色など
を選びます。
2.［MENU/WRITE］ボタンを長押しします。
メモ
ディスプレイの下段に「UPG」と表示されていない場合は、
VALUE［－］［＋］ボタンを何度か押して、「UPG」を表示さ
せます。
3.カーソル［
J
］ボタンを押します。
VALUE［－］［＋］ボタンを何度か押して、保存先のバンクを選びます。
4.カーソル［
J
］ボタンを押します。
VALUE［－］［＋］ボタンを何度か押して、保存先の番号を選びます。
5.カーソル［
J
］ボタンを何度か押します。
カーソル［
K
］［
J
］ボタンと VALUE［－］［＋］ボタンを使って名 前
を入力します。
6.カーソル［
J
］ボタンでカーソルを一番右まで移動させ、
さらにカーソル［
J
］ボタンを押します。
確認画面が表示されます。
7.［ENTER/YES］ボタンを押して、ユーザー・プログラ
ムを保存します。
保存が完了すると「Complete」と表示されます。
キャンセルするときは、［EXIT/NO］ボタンを押します。
メモ
いくつかのユーザー・プログラムには工場出荷時の初期設定
が保存されていますが、上書きすることができます。
ユーザー・プログラムを呼び出す
1.［USER PROGRAM］ボタンを押します。
ディスプレイの下の「USER PROGRAM」インジケーターが点灯し
ます。
ディスプレイが切り替わり、ユーザー・プログラムを呼び出せる状態
になります。
バンク 番号
電源投入後、いちども
ユーザー・プログラム
を選んでいないときは、
「Select! UPG」と表示
されます。
2.カーソル［
K
］［
J
］ボタンを押して、呼び出したいユー
ザー・プログラムが保存されているバンクに切り替え
ます。
3.右手レジスター・ボタンを押して、ユーザー・プログ
ラムを呼び出します。
VALUE［－］［＋］ボタンでもユーザー・プログラムを切り替えるこ
とができます。
メモ
ユーザー・プログラムを呼び出す状態から、通常状態に戻る
には、もう一度［USER PROGRAM］ボタンを押します。ディ
スプレイの下の「USER PROGRAM」インジケーターが消
灯します。
このとき、ディスプレイ下段には「W.A.」と表示されます。
アコーディオン・セットを選び直すと、選ばれたセット番号に
切り変わります。
15
USB オーディオ・プレーヤーを使う
USB メモリー（別売）にあるオーディオ・ファイルを再生します。再
生するオーディオ・ファイルは、あらかじめパソコンで USB メモリー
に保存しておく必要があります。
この機能を使えば、曲を再生しながら、演奏を楽しむことができます。
FR-4x をオーディオ・プレーヤーとして
使う準備をする
1.パソコンを使って、オーディオ・ソングを USB メモリー
（別売）にコピーします。
ご注意 !
5
市販の USB メモリーまたはローランドが販売している USB
メモリーをお使いください。ただし、市販されている USB
メモリーすべての動作を保証するものではありません。
5
USB メモリーのアクセスランプが点滅している間は、絶対
に電源を切ったり、USB メモリーや電源コードを抜いたりし
ないでください。
2.USB メモリーを FR-4x の USB MEMORY 端子に接続
します。
FR-4x で再生できるファイルの種類は、MP3 と WAV です。
&
『リファレンス・マニュアル』（PDF）
オーディオ・ファイルを再生するときの注意
MP3データを再生しながらの演奏は、FR-4xでの処理に負荷が
かかり、鍵盤での演奏に支障が出ることがあります。
このようなときは、MP3 データの代わりに WAV ファイルを使
うことで、症状が軽減されることがあります。
USB メモリー内のソングを選ぶ
1.USB メモリー（別売）を FR-4x の USB MEMORY 端
子に接続します。
2.［SONG LIST］ボタンを押します。
ディスプレイに USB メモリー内の中身が表示されます。
ディスプレイの下段に「Fld」と表示されているときは、上段はフォ
ルダーの名前を表します。
3.VALUE［−］［＋］ボタンを押して、再生するソングを
選びます。
選んだソングの名前がディスプレイ上段に表示されます。
メモ
選びたいソングがフォルダーの中にある場合は、フォルダー
を選び［ENTER］ボタンを押すとフォルダーの中を開くこと
ができます。
［EXIT］ボタンを押すと、1 つ上の階層に戻ります。［EXIT］
ボタンを押し続けると、メイン画面に戻ります。
USB メモリー内のソングを再生する
1.USB メモリー内のソングを選びます。
&
「USB メモリー内のソングを選ぶ」（P.15）
2.［
r
］ボタンを押してソングを再生します。
［
r
］ボタンのインジケーターが点灯し、ソングの再生が始まります。
メモ
オーディオ・ファイルの再生音量は、「A.FileLv（Audio File
Level）」で調整することができます。
&
『リファレンス・マニュアル』（PDF）
3.もう一度［
r
］ボタンを押すと、ソングが一時停止
します。
インジケーターが消灯します。
メモ
ソングの再生位置が 1 秒以降のときに、VALUE［－］ボタ
ンを押すと、再生位置を先頭に戻せます。
16
資料
右手鍵盤
左手ボタン
鍵盤
ベローズ
ベローズ・
クリップ
右手鍵盤
通常はメロディー・パートを弾くために使用します。
FR-4x の右手鍵盤は、ベロシティー・センスに対応しています。
左手ボタン鍵盤
通常伴奏パートを弾きます。
左手ボタン鍵盤には 2 種類のモードがあります。
ベース＆コード・モードでは、2 列または 3 列のボタンでベースを、
残りのボタンでコードを演奏します。
フリー・ベース・モードでは、2 列のボタンでベースを演奏し、残り
のボタンはフリー・ベース用のボタン配列でメロディーを演奏します。
左手ボタン鍵盤はベロシティー・センスに対応しています。
ベローズ
ベローズを動かすことで、音色に表現や強弱を付けます。「ベローズ
シェイク」（ベローズを素早く開閉する）など、さまざまな奏法が可
能です。
ベローズ調節つまみや空気ボタンを調節して、ベローズの開閉の重
さを設定できます。
演奏したり持ち運んだりするときは、可動部と本体の間に指をはさま
ないように注意してください。お子様のいる場所で使用する場合は、
必ず大人のかたが監視／指導してください。
各部の名称とはたらき
FR-4x の構成
右手鍵盤側
2 3
4
6
7
8
5
1
11 12 13 14
20
18 19
15 16 17
9 10
1
［
L
］ボタン
電源をオン／オフします。
2
［VOLUME］つまみ
FR-4x 全体の音量を調整します。
3
［BALANCE］つまみ
右手鍵盤と左手ボタン鍵盤の音量バランスを調整します。
4
［EXIT/NO］ボタン
メイン画面に戻ります。
メニュー画面では、1 回押すと上の階層の画面に戻ります。
メニュー画面でこのボタンを押し続けると、直接メイン画面に戻り
ます。
画面によっては、実行中の機能を中断します。
5
［ENTER/YES］ボタン
値を確定したり、操作を実行したりします。
6
［MENU/WRITE］ボタン
メニュー画面を表示します。
ボタンを押し続けると、ユーザー・プログラムやセット、各種設定を
保存できます。
7
カーソル［
K
］［
J
］ボタン
画面を切り替えます。
メイン画面では、オーケストラ音色やオルガン音色の選択画面に切り
替えます。
17
資料
8
VA LUE［－］［＋］ボタン（SET［－］［＋］ボタン）
音色や値を変更します。
メイン画面では、アコーディオンのセットを切り替えます。
［SHIFT］ボタンを押しながら［－］［＋］ボタンを押すと、10 飛びます。
［－］［＋］ボタンを押しながらもう一方のボタンを押すと、移動が早
くなります。
9
LEFTHAND パート
左手で演奏するパートの音色を切り替えます。
DRUMS、ORCH BASS、ORCH CHRD/F.BASS、F.BASS、BASS
& CHRD
DRUMS、F．BASS については、『リファレンス・マニュアル』（PDF）
をご覧ください。
10
RIGHTHAND パート
右手で演奏するパートの音色を切り替えます。
ACCORDION、ORCHESTRA、ORGAN
11
［USERPROGRAM］ボタン
ユーザー・プログラムを呼び出します（P.14）。
12
［SONGLIST］ボタン
USB メモリーに保存したソングを表示します（P.15）。
［SONG LIST］ボタンを長押しすると、デモ・ソングを再生します。
デモ・ソングを止めるときは、もう一度［SONG LIST］ボタンを押
します（P.5）。
13
［
r
］ボタン
ソングの再生、または再生中のソングを一時停止します。
14
［REC］ボタン
演奏を録音します。
15
［SHIFT］ボタン
［SHIFT］ボタンを押しながら他のボタンを押すことで、さまざまな
機能が呼び出せます。
同時に押す
ボタン
説明
［1/8］ボタン
OCT-：
右手鍵盤の鍵域を 1 オクターブ下げます。
［2/9］ボタン
OCT+：
右手鍵盤の鍵域を 1 オクターブ上げます。
［3/10］ボタン
SORDINA：
ソルディナ効果をオン／オフします。
アコースティック・アコーディオンでは楽器内部の
チャンバー（共鳴箱）でこの効果を作り出しますが、
FR-4x ではこの効果を電子的にシミュレートしてい
ます。
［4/11］ボタン
BASS TO TREBLE：
右手鍵盤でベース・パートを演奏できるようにし
ます。
［5/12］ボタン
SPEAKER：
押すたびにスピーカーのオン／オフ設定が変わり
ます。
「O」：内蔵スピーカー・オフ。
「On」：内蔵スピーカー・オン。ただし、ヘッドホ
ンをつなぐと、スピーカー・オフになります。
「On+Phones」：ヘッドホンをつないでも、内蔵
スピーカー・オンになります。
［6/13］ボタン
BATTERY：
バッテリーの残量を表示します。
［7/14］ボタン
BELLOWS CURVE：
ベローズの動きに対する反応の度合いを設定する
画面を表示します。
同時に押す
ボタン
説明
カーソル［
K
］［
J
］
ボタン
Transpose：
右手鍵盤の音域を半音単位で移動します。
カーソル［
K
］［
J
］ボタンを同時に押すと「0」に
戻ります。
16
右手レジスター・ボタン
右手鍵盤で演奏するレジスターを選びます。
17
［A/B］ボタン
右手レジスター・ボタンには、A（1 ～ 7）と B（8 ～ 14）の 2 種
類の音が登録されています。
［A/B］ボタンを押して、A（1 ～ 7）と B（8 ～ 14）を切り替えます。
18
［REVERB］つまみ
リバーブのかかり具合を調整します。
19
［CHORUS］つまみ
コーラスのかかり具合を調整します。
20
USBMEMORY 端子
USB メモリー（別売）を接続します。
18
資料
27 28
29 30 31 32 33
27
DCIN 端子
付属の AC アダプターを接続します。
別売の充電式ニッケル水素電池（10 本）を使うと、AC アダプター
なしでも使用できます。
28
MIDIOUT ／ IN 端子
MIDIデータを送受信できます。入力／出力を切り替えて使用します。
&
『リファレンス・マニュアル』（PDF）
29
USBCOMPUTER（
O
）端子
パソコンの USB 端子に接続します。市販の USB ケーブルをお使い
ください。
FR-4x をパソコンでお使いになるには、以下の URL からドライバー
をダウンロードしてインストールする必要があります。
インストールについて詳しくは、以下の URL をご覧ください。
&
http://www.roland.co.jp/support/
ディスプレイ側
24
25 26
24
ディスプレイ
操作に関する情報を表示します。
25
［USERPROGRAM］インジケーター
ユーザー・プログラムが選ばれているときに、点灯します。
26
［A:1-7/B:8-14］インジケーター
右手レジスター・ボタンに、A 側の音色が選ばれているときには消
灯、B 側の音色が選ばれているときには点灯します。A と B は［A/B］
ボタンで切り替えます。
21
左手レジスター・ボタン
左手ボタン鍵盤で演奏する音色を選びます。
22
左手ボタン鍵盤
ベロシティー・センス付きの 120 個のボタンで、ベースやコードを
演奏します。ドラム音色を割り当てての演奏をすることもできます。
23
ベローズ調節つまみ、空気ボタン
ベローズ調節つまみでは、ベローズの抵抗（ベローズを動かすのに
必要な力）を調節します。
空気ボタンは、ベローズの中にたまった空気を抜くのに使用します
（P.6）。
左手ボタン鍵盤側
21
2322
接続パネル
19
資料
30
INPUT 端子
オーディオ・プレーヤーなどの機器を、ステレオ・ミニ・プラグでつ
なぎます。
※ 音量はつないだ機器（オーディオ・プレーヤーなど）で調節
してください。
31
OUTPUTL ／ MONO（TREBLE）端子
32
OUTPUTR ／ MONO（BASS）端子
アンプ、ミキサー、ワイヤレス・システムなどに接続します。FR-4x
の出力をステレオにするときは、両方の端子を接続します。その場合、
右手パートの信号は L/MONO 端子に送られ、R/MONO 端子には
ベース（またはベースとコード）の信号が送られます。端子を 1 つ
だけ使用（L または R 端子に接続）すると、出力はモノラルになります。
メモ
5
FR-4x では、これらの端子を接続しても本体のスピーカー
はミュートされません。
5
［SHIFT］ボタンを押しながら［5/12］ボタンを押すと、ス
ピーカーをオン／オフできます（P.17）。FR-4x のスピー
カーをオフにすると、バッテリーの電力を節約できます。
33
PHONES 端子
ステレオ・ヘッドホンを接続します。
ヘッドホンを接続すると、本体のスピーカーから音は出なくなります。
メモ
ヘッドホン接続時も本体のスピーカーから音を出すことがで
きます（P.17）。
ケーブルを固定する
演奏中に MIDI ケーブルやオーディオ・ケーブルが緩まないよう、固
定します。
FR-4x には別売の MIDI ケーブル、オーディオ・ケーブルを右ストラッ
プに固定するための取り付けファスナーが付属しています。
1.ケーブルとストラップに取り付けファスナーを巻き付け
ます。
主な仕様
RolandFR-4x：V-Accordion
RolandFR-4xb：V-Accordion
鍵盤
ピアノ鍵盤タイプ
右手鍵盤：37 鍵（ベロシティー対応）
左手ボタン鍵盤：120 ボタン（ベロシティー対応）
ボタン鍵盤タイプ
右手ボタン鍵盤： 92 ボタン（ベロシティー対応）
左手ボタン鍵盤：120 ボタン（ベロシティー対応）
電源
AC アダプター
バッテリー（単 3 形ニッケル水素電池 10 本）
消費電流 2000mA
外形寸法
ピアノ鍵盤タイプ：
481（幅）×270（奥行き）×430（高さ）mm
ボタン鍵盤タイプ：
470（幅）×240（奥行き）×390（高さ）mm
質 量 （ ストラッ
プ、AC アダプ
ター、電池を
除く）
ピアノ鍵盤タイプ：8.9kg
ボタン鍵盤タイプ：8.6kg
付属品
取扱説明書、AC アダプター、電源コード、左手ボ
タン鍵盤用リファレンス・キャップ、右手ボタン鍵
盤用リファレンス・キャップ（FR-4xb のみ）、アコー
ディオン・カバー、ストラップ、ケーブル・ファスナー
別売品
USB メモリー、アコーディオン用ソフトバッグ、ヘッ
ドホン、MIDI フット・コントローラー（FC-300）
※ 本書は、発行時点での製品仕様を説明しています。最新情報
についてはローランド・ホームページをご覧ください。
20
安全上のご注意
警告
Auto O 機能について
本機は、演奏や操作をやめてか
ら一定時間経過すると自動的に
電源が切れます（Auto O 機
能）。自動的に電源が切れないようにする
には、Auto O 機能を解除してください
（P.5）。
付属の AC アダプターを AC100V で使
用する
AC アダプターは、必ず付属のも
のを、AC100V の電源で使用し
てください。
付属の電源コードを使用する
電源コードは、必ず付属のものを
使用してください。また、付属の
電源コードを他の製品に使用しな
いでください。
注意
指などをはさまないように注意する
下記の可動部を操作するときは、
指などをはさまないように注意し
てください。お子様が使用される
ときは、大人のかたが監視／指導してくだ
さい。
• ベローズ（P.16）
• ベローズ・クリップ（P.16）
注意
小さな部品はお子様の手の届かないとこ
ろに置く
下記の部品はお子様が誤って飲み
込んだりすることのないよう手の
届かないところへ保管してくださ
い。
• 付属品／取りはずしが可能な部品
左手ボタン鍵盤用リファレンス・キャップ
右手ボタン鍵盤用リファレンス・キャップ
（FR-4xb のみ）
使用上のご注意
電池について
• 電池で使用する場合は単 3 形充電式ニッ
ケル水素電池を使用してください。
設置について
• 鍵盤やボタン鍵盤の上にものを置いたま
まにしないでください。 発音しなくなる
など、故障の原因になります。
• 設置条件（設置面の材質、温度など）に
よっては、本機のゴム足が設置した台な
どの表面を変色または変質させることが
あります。
修理について
• 修理を依頼されるときは、事前に記憶内
容をバックアップするか、メモしておいて
ください。修理するときには記憶内容の
保存に細心の注意を払っておりますが、
メモリー部の故障などで記憶内容が復元
できない場合もあります。失われた記憶
内容の修復に関しましては、補償も含め
ご容赦願います。
• 当社では、本機の補修用性能部品（製
品の機能を維持するために必要な部品）
を、製造打切後 6 年間保有しています。
この部品保有期間を修理可能の期間とさ
せていただきます。なお、保有期間を過
ぎたあとでも、故障箇所によっては修理
可能の場合がありますので、お買い上げ
店、またはローランドお客様相談センター
にご相談ください。
その他の注意について
• 記憶した内容は、機器の故障や誤った操
作などによって失われることがあります。
失っても困らないように、大切な記憶内
容はバックアップしておいてください。
• 失われた記憶内容の修復に関しまして
は、補償を含めご容赦願います。
• ディスプレイを強く押したり、叩いたりし
ないでください。
• 抵抗入りの接続ケーブルは使用しないで
ください。
• 無理な力でベローズを操作しないでくだ
さい。
外部メモリーの取り扱い
• 外部メモリーを使うときは次の点に注意
してください。また、外部メモリーに付
属の注意事項を守ってお使いください。
• 読み込み中や書き込み中には取りはず
さない。
• 静電気による破損を防ぐため、取り扱
う前に身体に帯電している静電気を放
電しておく。
知的財産権について
• 第三者の著作物（音楽作品、映像作品、
放送、実演、その他）の一部または全部を、
権利者に無断で録音、録画、複製あるい
は改変し、配布、販売、貸与、上演、放
送などを行うことは法律で禁じられてい
ます。
• 第三者の著作権を侵害する恐れのある用
途に、本製品を使用しないでください。
お客様が本製品を用いて他者の著作権
を侵害しても、当社は一切責任を負いま
せん。
• 製品に内蔵、付属されたコンテンツ（音
色波形データ、スタイル・データ、伴奏
パターン、フレーズ・データ、オーディオ・
ループ、画像データなど）の著作権は当
社が保有しています。
• 製品に内蔵、付属されたコンテンツ（た
だしデモ曲などの楽曲データは除く）を
素材として、お客様が新たな作品を制作、
演奏、録音、配布をすることに関しては、
当社の許諾を必要としません。
• 製品に内蔵、付属されたコンテンツを、
そのまま、もしくは酷似した形態で取り
出し、別の記録媒体に固定して配布した
り、コンピューター・ネットワークを通じ
て公開したりすることはできません。
• MMP（Moore Microprocessor
Portfolio）はマイクロプロセッサー
のアーキテクチャーに関する TPL
（Technology Properties Limited）社
の特許ポートフォリオです。当社は、TPL
社よりライセンスを得ています。
• MPEG Layer-3 オーディオ圧縮技術
は、Fraunhofer IIS 社と THOMSON
multimedia 社よりライセンスを得てい
ます。
• Roland、V-Accordion は、日本国およ
びその他の国におけるローランド株式会
社の登録商標または商標です。
• 文中記載の会社名および製品名は、各
社の登録商標または商標です。
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