BA RID14

Endres+Hauser BA RID14 取扱説明書

  • Endress+Hauser RID14 フィールドバス表示器の取扱説明書の内容を精読しました。この機器の設置、接続、操作方法、トラブルシューティング、メンテナンスなどに関するご質問にお答えできます。例えば、PROFIBUS® PA への接続方法や、動作温度範囲、保護等級などについてお尋ねください。
  • RID14の設置方法を教えてください。
    RID14をPROFIBUS® PAネットワークに接続するにはどうすれば良いですか?
    RID14の動作温度範囲は?
    RID14の保護等級は?
Products Solutions Services
取扱説明書
RID14
フィールドバス表示器
PROFIBUS® PA プロトコル搭載
BA01267K/33/JA/04.23-00
71624890
2023-01-31
有効なバージョン
01.00.xx(機器ソフトウェア)
目次 RID14
2 Endress+Hauser
目次
1 本説明書について .................. 3
1.1 シンボル ............................. 3
1.2 関連資料 ............................. 4
2 安全上の注意事項 .................. 5
2.1 要員の要件 ........................... 5
2.2 指定用途 ............................. 5
2.3 労働安全 ............................. 5
2.4 操作上の安全性 ....................... 5
2.5 製品の安全性 ......................... 5
2.6 IT セキュリティ ....................... 6
3 納品内容確認および製品識別表示 ... 6
3.1 納品内容確認 ......................... 6
3.2 製品識別表示 ......................... 6
3.3 保管および輸送 ....................... 7
3.4 認証と認定 ........................... 7
4 取付け ............................. 7
4.1 取付要件 ............................. 7
4.2 計測機器の取付け ...................... 8
4.3 設置状況の確認 ....................... 9
5 電気接続 .......................... 10
5.1 接続要件 ............................ 10
5.2 計測機器の接続 ...................... 10
5.3 保護等級の保証 ...................... 16
5.4 配線状況の確認 ...................... 16
6 操作オプション ................... 17
6.1 操作オプションの概要 ................. 17
6.2 操作ツールによる操作メニューへのアク
セス ............................... 18
6.3 ハードウェア設定 ..................... 19
7 システム統合 ..................... 22
7.1 PROFIBUS® 技術 ...................... 22
8 設定 .............................. 24
8.1 設置状況の確認 ...................... 24
8.2 プロセス表示器の電源オン .............. 24
8.3 設定 ............................... 25
9 診断およびトラブルシューティン
................................ 25
9.1 トラブルシューティングガイド .......... 25
9.2 ステータスメッセージ ................. 26
9.3 ファームウェアの履歴 ................. 27
10 メンテナンス ..................... 27
10.1 清掃 ............................... 28
11 修理 .............................. 28
11.1 一般情報 ............................ 28
11.2 スペアパーツ ........................ 28
11.3 返却 ............................... 29
11.4 廃棄 ............................... 30
12 アクセサリ ........................ 30
12.1 機器関連のアクセサリ ................. 30
12.2 通信関連のアクセサリ ................. 30
13 技術データ ........................ 31
13.1 通信 ............................... 31
13.2 電源 ............................... 32
13.3 設置 ............................... 32
13.4 環境 ............................... 33
13.5 構造 ............................... 34
13.6 操作性 ............................. 35
13.7 認証と認定 .......................... 35
13.8 補足資料 ............................ 36
14 付録 .............................. 36
14.1 DTM 操作パラメータ .................. 36
索引 ................................... 45
RID14 本説明書について
Endress+Hauser 3
1 本説明書について
1.1 シンボル
1.1.1 安全シンボル
!"
このシンボルは危険な状況に対する警告を表します。この表示を無視して適切な対処
を怠った場合、死亡、重傷、爆発などの重大事故が発生する可能性があります。
!"
このシンボルは危険な状況に対する警告を表します。この表示を無視して適切な対処
を怠った場合、死亡、重傷、爆発などの重大事故が発生する可能性があります。
!"
このシンボルは危険な状況に対する警告を表します。この表示を無視して適切な対処
を怠った場合、軽傷または中程度の傷害事故が発生する可能性があります。
!"
人身傷害につながらない、手順やその他の事象に関する情報を示すシンボルです。
1.1.2 電気シンボル
シンボル 意味
直流
交流
直流および交流
接地接続
オペレータを保護するために、接地システムを使用して接地された接地端子
電位平衡接続(PE:保護接地)
その他の接続を行う前に接地端子の接地接続が必要です。
接地端子は機器の内側と外側にあります。
• 内側の接地端子:電位平衡を電源ネットワークに接続します。
• 外側の接地端子:機器とプラントの接地システムを接続します。
1.1.3 特定情報に関するシンボル
シンボル 意味
許可
許可された手順、プロセス、動作
推奨
推奨の手順、プロセス、動作
禁止
禁止された手順、プロセス、動作
ヒント
追加情報を示します。
資料参照
A
ページ参照
図参照
注意すべき注記または個々のステップ
本説明書について RID14
4 Endress+Hauser
シンボル 意味
1.
,
2.
,
3.
… 一連のステップ
操作・設定の結果
問題が発生した場合のヘルプ
目視確認
1.1.4 図中のシンボル
シンボル 意味 シンボル 意味
1, 2, 3,... 項目番号
1.
,
2.
,
3.
… 一連のステップ
A, B, C, ... A-A, B-B, C-C, ... 断面図
-
危険場所
.
安全場所(非危険場所)
1.2 関連資料
関連する技術資料の概要については、以下を参照してください。
• デバイスビューワー(www.endress.com/deviceviewer:銘板のシリアル番号を
入力します。
Endress+Hauser Operations アプリ:銘板のシリアル番号を入力するか、銘板の
マトリクスコードをスキャンしてください。
1.2.1 資料の機能
ご注文のバージョンに応じて、以下の資料が提供されます。
資料の種類 資料の目的および内容
技術仕様書(TI) 機器の計画支援
本資料には、機器に関するすべての技術データが記載されており、本
機器用に注文可能なアクセサリやその他の製品の概要が示されていま
す。
簡易取扱説明書(KA) 初回の測定を迅速に開始するための手引き
簡易取扱説明書には、納品内容確認から初回の設定までに必要なすべ
ての情報が記載されています。
取扱説明書(BA) 参考資料
取扱説明書には、機器ライフサイクルの各種段階(製品の識別、納品
内容確認、保管、取付け、接続、操作、設定からトラブルシューティ
ング、メンテナンス、廃棄まで)において必要とされるあらゆる情報
が記載されています。
機能説明書(GP) 使用するパラメータの参考資料
本資料には、個々のパラメータの詳しい説明が記載されています。本
説明書は、全ライフサイクルにわたって本機器を使用し、特定の設定
を行う人のために用意されたものです。
安全上の注意事項(XA) 各種認定に応じて、危険場所での電気機器の安全上の注意事項も機器
に付属します。安全上の注意事項は取扱説明書の付随資料です。
機器に関する安全上の注意事項(XA)の情報が銘板に明記されて
います。
機器固有の補足資料(SD/FY) 関連する補足資料に記載される指示を常に厳守してください。補足資
料は、機器資料に付随するものです。
RID14 安全上の注意事項
Endress+Hauser 5
2 安全上の注意事項
2.1 要員の要件
設置、設定、診断、およびメンテナンスを実施する要員は、以下の要件を満たさなけれ
ばなりません。
訓練を受けて、当該任務および作業に関する資格を取得した専門作業員であること。
施設責任者の許可を得ていること。
各地域/各国の法規を熟知していること。
作業を開始する前に、取扱説明書、補足資料、ならびに証明書(用途に応じて異な
ります)の説明を読み、内容を理解しておくこと。
指示に従い、基本条件を遵守すること。
オペレータ要員は、以下の要件を満たさなければなりません。
施設責任者からその作業に必要な訓練および許可を得ていること。
本資料の説明に従うこと。
2.2 指定用途
• 本機器は、フィールドバスに接続するためのプロセス表示器です。
• 本機器は現場設置用に設計されています。
• 不適切な使用または指定用途以外での使用により発生した損害について、製造者は責
任を負いません。
• 取扱説明書に記載される内容を遵守した場合にのみ、機器の安全な動作が保証されま
す。
• 必ず許容温度範囲内で機器を使用してください。
2.3 労働安全
機器で作業する場合:
各国の規制に従って、必要な個人用保護具を着用してください。
2.4 操作上の安全性
機器が損傷する可能性があります。
本機器は、適切な技術条件およびフェールセーフ条件下でのみ操作してください。
施設作業者には、機器を支障なく操作できるようにする責任があります。
機器の改造
機器を無断で改造することは、予測不可能な危険を引き起こす可能性があるため、禁止
されています。
変更が必要な場合は、弊社営業所もしくは販売代理店にお問い合わせください。
修理
操作上の安全性と信頼性を保証するために、以下の点にご注意ください。
機器の修理は、明確に許可された場合にのみ実施してください。
電気機器の修理に関する各地域/各国の規定を遵守してください。
純正のスペアパーツおよびアクセサリのみを使用してください。
2.5 製品の安全性
本機器は、最新の安全要件に適合するように GEP(Good Engineering Practice)に従っ
て設計され、テストされて安全に操作できる状態で工場から出荷されます。
納品内容確認および製品識別表示 RID14
6 Endress+Hauser
本機器は一般的な安全基準および法的要件を満たします。また、機器固有の EU 適合宣
言に明記された EU 指令にも準拠します。Endress+Hauser は機器に CE マークを添付
することにより、機器の適合性を保証します。
2.6 IT セキュリティ
取扱説明書の指示に従って製品を設置および使用した場合にのみ、当社の保証は有効で
す。本製品には、設定が不注意で変更されないよう、保護するためのセキュリティ機構
が備えられています。
製品および関連するデータ伝送の追加的な保護を提供する IT セキュリティ対策を、事
業者自身が自社の安全基準に従って講じる必要があります。
3 納品内容確認および製品識別表示
3.1 納品内容確認
機器の受領後、すみやかに以下の手順に従ってご確認ください。
1. 梱包と機器に損傷がないか確認してください。
2. 損傷が見つかった場合:
すぐに製造者にすべての損傷を報告してください。
3. 損傷した部品や機器を設置しないでください。設置した場合、製造者は材質の耐
性や本来の安全要件の遵守を保証できず、それにより生じるいかなる結果に対し
ても責任を負わないものとします。
4. 納入範囲を発注内容と照合してください。
5. 輸送用のすべての梱包材を取り外してください。
6. 銘板のデータと発送書類に記載された注文情報が一致していますか?
7. 技術仕様書やその他の必要な関連資料(証明書など)がすべて添付されています
か?
1 つでも条件が満たされていない場合は、弊社営業所もしくは販売代理店にお問い
合わせください。
3.2 製品識別表示
機器を識別するには、以下の方法があります。
• 銘板
• 銘板に記載されたシリアル番号をデバイスビューワー
www.endress.com/deviceviewer)に入力します。機器に関するすべての情報および
機器に添付される技術仕様書の一覧が表示されます。
銘板のシリアル番号を Endress+Hauser Operations アプリに入力するか、Endress
+Hauser Operations アプリで銘板の 2-D マトリクスコード(QR コード)をスキャン
すると、機器に関するすべての情報および機器に付属する技術仕様書が表示されま
す。
3.2.1 銘板
注文した機器が納入されていますか?
RID14 取付け
Endress+Hauser 7
銘板には機器に関する以下の情報が記載されています。
• 製造者識別、機器名称
• オーダーコード
• 拡張オーダーコード
• シリアル番号
• タグ名(TAG)
• 技術データ:電源電圧、消費電流、周囲温度、通信関連データ(オプション)
• 保護等級
• 認定(シンボル付き)
銘板の情報とご注文内容を照合してください。
3.2.2 製造者名および所在地
製造者名: Endress+Hauser Wetzer GmbH + Co. KG
製造者の住所: Obere Wank 1, D-87484 Nesselwang または www.endress.com
3.3 保管および輸送
保管温度:–40~+80 °C (–40~+176 °F)
最大相対湿度:< 95 %、IEC 60068-2-30 に準拠
機器を保管および輸送する場合、機器が衝撃や外部の影響から確実に保護されるよ
うに梱包してください。納入時の梱包材を使用すると、最適な保護効果が得られま
す。
保管中は、以下に示す環境の影響を回避してください。
• 直射日光
• 高温の物体の近く
• 機械的振動
• 腐食性の測定物
3.4 認証と認定
本機器に有効な認証と認定:銘板のデータを参照してください。
認証関連のデータおよびドキュメントwww.endress.com/deviceviewer(シリア
ル番号を入力)
3.4.1 PROFIBUS
このプロセス表示器は、PROFIBUS PA 物理層適合性テストに合格しています。「非アク
ティブ」バス機器として、Profibus データトラフィックに干渉しません。
4 取付け
4.1 取付要件
本表示器は現場で使用するために設計されています。
取付方向は表示部の視認性によって決定されます。
動作温度範囲:–40~+80 °C (–40~+176 °F)
取付け RID14
8 Endress+Hauser
注記
高温環境では、表示部の稼働寿命が短くなります。
可能な場合は、温度範囲の上限で機器を稼働しないでください。
周囲温度が –20 °C (–4 °F) 未満の場合、表示部の反応速度が低下する可能性があり
ます。
温度が –30 °C (–22 °F) 未満の場合、表示部の視認性は保証できません。
高度 海抜 2 000 m (6 561.7 ft) 以下
過電圧カテゴリー 過電圧カテゴリー II
汚損度 汚染度 2
4.1.1 寸法
132 (5.2)
135 (5.3)
112 (4.4)
166 (6.5)
106 (4.2) 121 (4.8)
121 (4.8)
!6.4
(0.25)
A0011152
 1 プロセス表示器の寸法、単位 mm(in)
4.1.2 取付位置
機器を正しく取り付けるための設置場所の必須条件(周囲温度、保護等級、気候クラス
など)については、「技術データ」セクションを参照してください。
4.2 計測機器の取付け
機器は壁面に直接取り付けることができます →  9。取付ブラケットはパイプ取付
けに使用できます →  3,  9。
バックライト付きの表示部は、4 つの異なる位置に取り付けることが可能です
→  8。
4.2.1 表示部の回転
A0023724
 2 プロセス表示器は 90° ずつ回転させて取付け可能(4 つの表示位置)
RID14 取付け
Endress+Hauser 9
表示部は 90° 単位で回転できます。
1. カバークランプ(1)とハウジングカバー(2)を取り外します。
2. 表示部(3)を電子モジュール(4)から外します。
3. 表示部を目的の位置に回してから、電子モジュールに取り付けます。
4. 必要に応じて、ハウジングカバーとハウジングベースのネジをきれいにして、潤
滑します。(推奨潤滑剤:Klüber Syntheso Glep 1)
5. ハウジングカバー(2)と O リングを一緒にねじ込み、カバークランプ(1)を取
り付けます。
4.2.2 直接壁面取付け
以下の手順に従って、機器を壁面に直接取り付けてください。
1. 2 つのドリル穴を開けます。
2. 2 本のネジ(⌀ 5 mm (0.2 in))を使用して、機器を壁面に取り付けます。
4.2.3 パイプ取付け
取付ブラケットは、直径 1.5~3.3" のパイプに適合します。
直径 1.5~2.2" のパイプには、さらに取付プレートも使用する必要があります。直径
2.2~3.3" のパイプには、取付プレートは不要です。
機器をパイプに取り付けるには、以下の手順に従ってください。
1
2
3
1.
2.
3.
A0011258
 3 パイプ直径 1.5~2.2" 用の取付ブラケットを使用してプロセス表示器をパイプに取付け
1 取付プレート
2 取付ブラケット
3 2 x M6 ナット
4.3 設置状況の確認
機器の設置後、必ず以下を確認してください。
機器の状態と仕様 備考
機器に損傷はないか? 外観検査
シールが損傷していないか? 外観検査
機器が壁面または取付プレートにしっかりと固定されているか? -
ハウジングカバーがしっかりと固定されているか? -
機器が測定点の仕様に適合しているか(例:周囲温度など)? 「技術データ」セクションを参照
電気接続 RID14
10 Endress+Hauser
5 電気接続
5.1 接続要件
接続データの詳細については、「技術データ」セクションを参照してください。
注記
電子部品の破損または誤作動が発生する可能性があります。
ESD - 静電気放電。端子を静電気放電から保護してください。
L警告
危険場所で本機器が正しく接続されていないと爆発の危険があります。
防爆認定機器の配線については、各取扱説明書で指定されている防爆補足資料の指
示および配線図に特に注意してください。
注記
正しく接続されていない場合は、電子部品が損傷する可能性があります。
電源のスイッチを切ってから機器を設置または接続してください。これに従わない
場合、電子部品を破損する可能性があります。
ピンコネクタは、表示部の接続にのみ使用されます。他の機器を接続すると、電子
部品を破損する可能性があります。
機器を PROFIBUS® PA に接続するには、2 つの方法があります。
• 従来のケーブルグランドを経由
• フィールドバス接続口(オプション、アクセサリとして注文可能)を経由
5.2 計測機器の接続
5.2.1 ケーブルとプロセス表示器の接続
プロセス表示器を配線する場合は、以下の手順に従ってください。
1.
2.
3. 6.
5.
4.
5.
A0012568
 4 プロセス表示器ハウジングを開く
1. ケーブルグランドを開くか、ケーブルグランドを取り外してフィールドバス接続
口(オプションのアクセサリ)を使用します。
2. カバークランプを取り外します。
3. ハウジングカバーを外します。
4. 表示部を取り外します。
5. 電子モジュールからネジを外します。
RID14 電気接続
Endress+Hauser 11
6. 電子モジュールを取り外します。
7. ケーブルを電線管接続口に通すか、またはフィールドバス接続口をハウジングに
ねじ込みます。
8. ケーブルを接続します →  5,  11。
9. 取り外した部品を逆の順序で組み立てます。
クイック配線ガイド
PROFIBUS PA
®
-
+
A0021496
 5 端子の割当て
端子 端子の割当て
+ PROFIBUS® PA 接続(+)
- PROFIBUS® PA 接続(-)
5.2.2 PROFIBUS® PA の接続
機器を PROFIBUS® PA に接続するには、2 つの方法があります。
• 従来のケーブルグランドを経由
• フィールドバス接続口(オプション、アクセサリとして注文可能)を経由
注記
機器およびフィールドバスケーブルは、電圧により損傷する可能性があります。
電源のスイッチを切ってから機器を設置または接続してください。
接地ネジの 1 つを使用して接地することを推奨します。
追加の等電位化を行わずに、フィールドバスケーブルのシールドがシステム内の複
数箇所で接地されている場合、電源周波数に応じた均等化電流が発生し、ケーブル
またはシールドが損傷する可能性があります。このような場合は、フィールドバス
ケーブルシールドを一端だけ接地し、ハウジングの接地端子には接続しないでくだ
さい。接続されていないシールドは絶縁する必要があります!
従来のケーブルグランドを使用したフィールドバスのループは推奨しません。後
から 1 台の機器のみを交換する場合でも、バス通信を遮断する必要があります。
ケーブルグランドまたは電線管接続口
基本手順にも従ってください →  10。
電気接続 RID14
12 Endress+Hauser
1
3
4
2
A0012571
 6 PROFIBUS® PA フィールドバスケーブルの接続
1 端子 - フィールドバス通信および電源
2 内部の接地端子
3 外部の接地端子
4 シールドフィールドバスケーブル
フィールドバス接続用の端子(1+ および 2-)は極性に依存しません。
• 導体断面積:
最大 2.5 mm2 (14 AWG)
• 接続には、必ずシールドケーブルを使用してください。
フィールドバス接続口
オプションで、ケーブルグランドの代わりにフィールドバス接続口をフィールドハウジ
ングに取り付けることができます。フィールドバス接続口は、Endress+Hauser にアク
セサリとしてご注文いただけます(「アクセサリ」セクションを参照)
PROFIBUS® PA の接続技術により、T ボックス、接続ボックスなどの統一された機械的
接続部を介して計測機器をフィールドバスに接続できます。
既製の分配モジュールとプラグインコネクタを使用したこの接続技術は、従来の配線に
比べて大きなメリットを提供します。
• 通常の操作中にいつでもフィールド機器の取外し、交換、追加を行うことが可能で
す。通信は中断されません。
• 設置とメンテナンスは非常に容易になります。
たとえば、4 チャンネルまたは 8 チャンネルの分配モジュールを使用して新しいスタ
ーディストリビュータを構築する場合など、既存のケーブルインフラを直ちに使用、
拡張することが可能です。
電源供給ライン/T ボックスのシールド
必ず EMC 特性が良好なケーブルグランドを使用してください。可能な限り、巻き付け
ケーブルシールド(アイリススプリング)を使用してください。これには、最小の電位
差、あるいは等電位化が必要です。
PA ケーブルのシールドは中断されてはなりません。
• シールド接続は、必ず可能な限り短くする必要があります。
シールドの接続には、アイリススプリング付きのケーブルグランドの使用が最適です。
グランド内にあるアイリススプリングにより、シールドと T ボックスハウジングが接
続されます。シールド編組は、アイリススプリングの下にあります。
外装ネジがしっかりとねじ込まれると、アイリススプリングがシールドに押し付けら
れ、それによってシールドと金属製ハウジングの間に導電性接続が確立されます。
接続ボックスまたはプラグイン接続は、シールド(ファラデーシールド)の一部とみな
す必要があります。これは、特に、プラグインケーブルを介して PROFIBUS® PA 機器
に接続されているリモートボックスに適用されます。その場合は、ケーブルシールドと
RID14 電気接続
Endress+Hauser 13
コネクタハウジングの接続部に金属コネクタを使用する必要があります(例事前に終
端処理されたケーブル)
1
2
1.4
1.1
1.2
1.3
1.5
M20x1.5 /
NPT 1/2”
SW/AF 26
D
A0021497
 7 PROFIBUS® PA フィールドバス接続用のコネクタ
ピン割当て/カラーコード
1フィールドバス接続口 D 7/8" コネクタ D M12 コネクタ
2プロセス表示器 1.1 茶色線:PA+(端子 1) 1.1 灰色線:シールド
1.2 緑色/黄色線:接地 1.2 茶色線:PA+(端子 1)
1.3 青色線:PA–(端子 2) 1.3 青色線:PA–(端子 2)
1.4 灰色線:シールド 1.4 緑色/黄色線:接地
1.5 位置合わせマーク 1.5 位置合わせマーク
コネクタ技術データ:
保護等級 IP 67(NEMA 4x)
周囲温度:–40~+105 °C (–40~+221 °F)
5.2.3 PROFIBUS® PA ケーブル仕様
ケーブルタイプ
機器とフィールドバスを接続するには、一般的に 2 芯ケーブルが推奨されます。IEC
61158-2(MBP)に従い、フィールドバスには 4 種類のケーブルタイプ(A、B、C、D)
が使用可能であり、そのうち 2 種類(ケーブルタイプ A および B)のみがシールド付
きです。
ケーブルタイプ A または B は、特に、新規の設置に適しています。このタイプにの
み、電磁干渉からの適切な保護によってデータ転送の信頼性を保証するケーブルシー
ルドが備えられています。ケーブルタイプ B の場合、複数のフィールドバス(同じ保
護等級)を 1 本のケーブルで操作できます。同じケーブルで他の回路を使用すること
はできません。
• 一般的に耐干渉性が規格に記載されている要件を満たさないため、シールドの不足す
るケーブルタイプ C と D は使用すべきでないことが実地経験で示されています。
フィールドバスケーブルの電気的なデータは明示されておりませんが、これによりフィ
ールドバスのデザインの重要な特性が規定されます。(例:距離対応、ユーザ数、電磁
適合性等)
タイプ A タイプ B
ケーブルの構造 ツイストペア、シールド付き 1 つ以上のツイストペア、完全シ
ールド付き
ケーブル断面積 0.8 mm2 (18 in2) 0.32 mm2 (22 in2)
*) 指定なし
電気接続 RID14
14 Endress+Hauser
タイプ A タイプ B
ループ抵抗(直流) 44 Ω/km 112 Ω/km
特性インピーダンス(31.25 kHz 時) 100 Ω ±20 % 100 Ω ±30 %
波動減衰(39 kHz 時) 3 dB/km 5 dB/km
静電容量の不均衡 2 nF/km 2 nF/km
エンベロープ遅延ひずみ(7.9~39 kHz) 1.7 ms/km *)
シールドの被覆率 90 % *)
最大ケーブル長、支線を含む > 1 m 1 900 m (6 233 ft) 1 200 m (3 937 ft)
*) 指定なし
非危険場所に対応する各種メーカー製の適切なフィールドバスケーブル(タイプ A)
は、以下の通りです。
Siemens:6XV1 830-5BH10
• Belden:3076F
Kerpen:CeL-PE/OSCR/PVC/FRLA FB-02YS(ST)YFL
ケーブル全体の最大長
ネットワークの最大カバー領域は、保護タイプとケーブル仕様により異なります。ケー
ブル全長には、メインケーブルおよびすべての支線の長さが含まれます(>1 m/3.28
ft)。以下の点にご注意ください。
• 許容される最大のケーブル全長は、使用するケーブルタイプに応じて異なります。
リピーターを使用した場合、最大許容ケーブル長は 2 倍になります。最大 3 台のリピ
ーターを機器とマスター間で使用できます。
支線の最大長
分電箱とフィールド機器の間の配線は、支線と呼ばれています。非防爆アプリケーショ
ンの場合、支線の最大長は支線の数に応じて異なります(> 1 m (3.28 ft))
支線の数 1~12 13~14 15~18 19~24 25~32
支線ごとの最大長 120 m (393 ft) 90 m (295 ft) 60 m (196 ft) 30 m (98 ft) 1 m (3.28 ft)
フィールド機器の数
Ex ia 保護タイプの FISCO に適合するシステムでは、ラインの長さは最大
1 000 m (3 280 ft) に制限されます。非危険場所では 1 セグメントにつき最大 32 台、
たは危険場所(Ex ia IIC)では最大 10 台が使用可能です。実際のユーザ数は、計画段
階で決める必要があります。
シールドおよび接地
注記
均等化電流によりバスケーブルまたはバスシールドが損傷する可能性があります。
電位平衡のないシステムにおいてケーブルシールドが複数個所で接地されている
と、電源周波数に応じた均等化電流が生じ、バスケーブルまたはバスシールドの損
傷または信号伝送に重大な影響を及ぼすことがあります。このような場合は、フィ
ールドバスケーブルシールドを一端だけ接地し、ハウジングの接地端子には接続し
ないでください。接続されていないシールドは絶縁する必要があります!
RID14 電気接続
Endress+Hauser 15
フィールドバスシステムの最適な電磁適合性(EMC)は、システムコンポーネント、
特に配線をできるだけ完全にシールドした場合にのみ保証されます。可能な限り全体
をシールドしてください。シールド率は 90% が理想的です。
• 最適な電磁適合性を確保するためには、シールドをできるだけ基準接地に接続するこ
とが重要です。
• ただし、防爆の場合は接地を控える必要があります。
両方の要件を満たすために、FOUNDATION フィールドバス™ は以下の 3 種類のシール
ド方法に対応しています。
• 両端をシールドする
• キャパシタ端子を備えたフィールド機器において給電側の一端だけをシールドする
• 給電側の一端だけをシールドする
経験上、ほとんどの場合、片側終端シールドでの設置で EMC に関する最良の結果が得
られることが示されています。EMC 干渉が存在する場合に、操作を制限されないよう
にするには、入力配線に関する適切な措置を講じる必要があります。本機ではこれらの
措置が考慮されており、 片側終端シールドの場合は、NAMUR NE21 に準拠した操作の
耐干渉性が得られます。
設置においては、該当する各国の設置法規およびガイドラインを遵守してください。
各接地点の電位が大きく異なる場合は、シールドの一点のみを基準接地点に接続してく
ださい。電位平衡のないシステムの場合は、フィールドバスシステムのケーブルシール
ドをフィールドバス電源ユニットまたは安全バリアなどに一端だけを接地してくださ
い。
12 3
4
5
.-
0
10
20
30
40 50
A0012570
 8 フィールドバスケーブルシールドを片側終端でシールドおよび接地
1 電源ユニット
2 分電箱(T ボックス)
3 バスターミネータ
4 フィールドバスケーブルシールドの接地点
5 フィールド機器の接地(オプション)、ケーブルシールドと絶縁
バス終端処理
各フィールドバスのセグメントの始点と終点は、必ずバスターミネータで終端処理し
てください。種々のジャンクションボックス(非防爆)を使用することで、スイッチを
介してバスターミネーションを有効にできます。これに該当しない場合、バスター
ミネータを別に設置する必要があります。以下の点にも注意してください。
• 分岐したバスセグメントの場合、セグメントカプラから最も遠い計測機器がバスの終
端に当ります。
• フィールドバスがリピーターで延長されている場合、延長の両端も終端処理する必要
があります。
詳細情報
一般情報および配線に関する詳細については、取扱説明書「計画および設定用ガイドラ
イン、PROFIBUS ® DP/PA、フィールド通信」(英語)を参照してください。ソース:
www.endress.com →「BA00034S」を検索
電気接続 RID14
16 Endress+Hauser
5.3 保護等級の保証
本機器は IP 67 保護等級の要件を満たしています。設置後またはサービス作業後に IP
67 保護を保証するには、以下を遵守する必要があります。
• ハウジングの溝にはめ込まれたシールは、清浄でかつ損傷していないこと。シールの
洗浄、乾燥、または交換を行ってください。
接続ケーブルは指定された外径のものを使用すること(例:M16 x 1.5、ケーブル径
5~10 mm (0.2~0.39 in))
• 使用しないすべての電線管接続口にブラインドプラグが挿入されていること。
• 電線管接続口シールを電線管接続口から外さないこと。
• ハウジングカバーと電線管接続口がしっかりと閉まっていること。
• 電線管接続口が下を向くように、機器を設置すること。
5.4 配線状況の確認
本装置の電気接続が完了したら、次の点を確認してください。
機器の状態と仕様 備考
ケーブルあるいは機器に損傷がないか(外観検査)? -
電気接続 備考
供給電圧が銘板に記載された仕様と一致しているか? 9~32 VDC
使用されるケーブルが要求仕様を満たしているか? フィールドバスケーブ
ル、仕様書を参照
ケーブルに適切なストレインリリーフがあるか? -
電源ケーブルおよび信号ケーブルが正しく接続されているか? →  11
すべてのネジ端子がしっかりと締め付けられており、スプリング端子の接続が
確認されているか?
-
すべての電線管接続口が取り付けられ、しっかり固定され、シールドされてい
るか?ケーブル経路に「ウォータートラップ」があるか?
-
すべてのハウジングカバーが取り付けられ、しっかりと締められているか? -
すべての接続コンポーネント(T ボックス、接続ボックス、コネクタなど)が正
しく相互接続されているか?
-
各フィールドバスセグメントは、両端でバスターミネータによって終端処理さ
れているか?
-
フィールドバスケーブルの最大長は、フィールドバス仕様が遵守されている
か?
ケーブル仕様を参照
→  13
支線の最大長は、フィールドバス仕様が遵守されているか?
フィールドバスケーブルは完全にシールドされ(90%)、正しく接地されている
か?
RID14 操作オプション
Endress+Hauser 17
6 操作オプション
6.1 操作オプションの概要
6.1.1 表示
!
1
2
3
1a
4
5
6
7
1b
A0012574
 9 プロセス表示器の液晶ディスプレイ
1 バーグラフ表示(増分 10%):測定範囲を下回った場合(1a)と上回った場合(1b)に通知します。
2 測定値表示、ステータス表示「不良 測定値ステータス」
3 14 セグメントの表示部(単位とメッセージの表示)
4 「通信」シンボル
5 「パラメータ変更不可」シンボル
6 単位「%」
7 「不明 測定値ステータス」シンボル
バックライト付き LCD ディスプレイには、測定範囲の上下の測定値を示すバーグラフ
(0~100)と矢印が表示されます。アナログプロセス値、デジタルステータス、エラー
コードが 7 セグメント領域に表示されます。ここでは、最大 8 つの値を 2~20 秒の自
動切替え時間で表示できます。プレーンテキストは 14 セグメント領域に表示されま
す(テキストは 16 文字に制限されており、必要に応じてスクロールされます)
表示器には、測定値の品質も表示されます。表示された値のステータスが「良好」(値
が 0x80 以上)の場合、シンボルは点灯せず、表示器は通常の動作状態のままになりま
す。表示された値のステータスが「不明」(値が 0x40~0x7F)の場合、「不明 測定値ス
テータス」のシンボルが点灯します。ステータスが「不良」(値が 0x40 未満)の場合、
ディスプレイの 7 セグメント領域内に「BAD」と不良値が示されたチャンネル番号が表
示されます。このチャンネル番号は 14 セグメント領域にも表示されます。
6.1.2 操作オプション
オペレータは、以下の 2 つの方法を使用して機器を設定できます。
1. 設定プログラム
機器固有のパラメータは、サービスインタフェース(CDI)を介して設定します。この
ために、FDT 操作プログラム(例:DeviceCare、FieldCare)専用のデバイスドライバ
(DTM)が用意されています →  18。
DTM ファイルは、以下からダウンロードできます:www.endress.com/download → デ
バイスドライバを選択 → タイプを選択 → 対象製品を選択
2. 各種ハードウェア設定用の小型スイッチ(DIP スイッチ)
電子モジュールの小型スイッチ(DIP スイッチ)を使用して、フィールドバスインタフ
ェースの以下のハードウェア設定を行うことができます →  19。
操作オプション RID14
18 Endress+Hauser
DIP スイッチまたは遠隔で DTM を介した操作が可能かどうかの設定
• 値を表示するバス機器のアドレス設定
• オフセットの設定
1
2
3
A0021500
 10 DIP スイッチによるハードウェア設定
1 ON スイッチ位置
2 OFF スイッチ位置
3 書き込み保護
DIP スイッチを介して操作する場合、表示値は 2 つしか設定できません。
リスナーモード
プロセス表示器は、リスナーとしてのみ機能します。つまり、バス内では固有のアドレ
スを持つアクティブな機器として表示されず、バスのトラフィックを増加させることも
ありません。
プロセス表示器により、バス上のアクティブな機器が分析されます。これらの機器は、
そのアドレスを介して、DTM 操作を使用する場合は最大 8 チャンネルに、DIP スイッ
チによる操作の場合は最大 2 チャンネルに割り当てることができます。
表示器にはリスナー機能しかないため、PROFIBUS プロトコルを介した操作はでき
ません。
6.2 操作ツールによる操作メニューへのアクセス
注記
ハウジングが開いている時は防爆機能が失われます。
機器は危険場所以外で設定してください。
FieldCare Device Setup ソフトウェアを使用して機器を設定するには、機器を PC に接続
します。このためには、専用のインタフェースアダプタ Commubox FXA291 が必要で
す(「アクセサリ」セクションを参照)
インタフェースケーブルの 4 ピンコネクタを機器の対応するソケットに差し込み、USB
コネクタを PC の USB スロットに差し込んでください。
接続の確立
RID14 操作オプション
Endress+Hauser 19
USB
1 2 3
A0051897
 11 インタフェースアダプタによるプロセス表示器の設定
1 PC 設定ソフトウェア
2 設定キット USB 接続ボックス
3 プロセス表示器
機器を接続したときに、機器 DTM(デバイスタイプマネージャ)は自動的に FieldCare
に読み込まれないため、手動で機器を追加する必要があります。
1. まず、通信 DTM「CDI 通信 FXA291」を空のプロジェクトに追加します。
2. Comm DTM の設定で、通信速度を 9600 baud に設定し、使用する COM ポートを
選択します。
3. 「Add device...」(機器の追加)機能を使用して、機器 DTM「RID14/16/Vx.xx.xx」
をプロジェクトに追加します。
4. 取扱説明書に従って機器の設定を続行します。本取扱説明書に記載されているす
べてのパラメータは、FieldCare Device Setup にも表示されます。DTM 操作パラメ
ータについては、付録 →  36 を参照してください。
CDI インタフェースを介して DTM で PROFIBUS PA 表示器を設定する場合は、バス
を介して電源供給しないでください。
機器との接続を確立するためには、DIP スイッチで操作を「リモート」に設定する
必要があります。さらに、DTM を使用してプロセス表示器のパラメータを変更で
きるように、書き込み保護(DIP スイッチによる有効化/無効化が可能)を無効に
する必要があります。
DIP スイッチについては、「ハードウェア設定」セクションを参照してください
→  19。
6.2.1 FieldCare Device Setup 用の DTM ファイル
DTM ファイルはインターネットで購入できます:www.endress.com/download → デバ
イスドライバを選択 → タイプを選択 → 対象製品を選択
6.3 ハードウェア設定
ハードウェア書き込み保護は、プロセス表示器内の DIP スイッチを使用してオン/オフ
を切り替えることができます。書き込み保護が有効な場合、パラメータを変更すること
はできません。
現在の書き込み保護ステータスは、「Locking status(ロックステータス)」パラメータ
に表示されます →  42。
操作オプション RID14
20 Endress+Hauser
以下の手順で DIP スイッチを設定してください。
1. ハウジングカバーを外して、ディスプレイを取り外します →  4,  10。
2. 必要に応じて DIP スイッチを設定します。ON = 機能:オン、OFF = 機能:オフ
3. ディスプレイを電子モジュールに取り付けます。
4. ハウジングカバーを閉じて、締め付けます。
1
ON
OFF
A0021499
 12 プロセス表示器のハードウェア設定
ON
OFF
124 8 16 32 64
Data Address Set AI1
AI2
DIP
Write
protect
RemoteOffset
A0051892
 13 DIP スイッチの割当て
6.3.1 書き込み保護オン/オフの切替え
書き込み保護のオン/オフの切替えは、「WRITE LOCK」DIP スイッチで行います。書き
込み保護が有効なときは(「WRITE LOCK」は「ON」、パラメータを変更することはで
きません。現在の書き込み保護ステータスは、「Locking status(ロックステータス)
パラメータに表示されます。書き込み保護が有効なときは「WRITE LOCK」「ON」
ディスプレイに南京錠のシンボルが表示されます。
6.3.2 DIP スイッチによる操作と遠隔操作の選択
DIP スイッチを使用して機器を操作すると、以前に設定ソフトウェアでより多くの
表示値を設定していた場合でも、2 つの値しか表示されません。
DIP スイッチを使用して機器を操作している場合、バーグラフは表示されません。
「Remote/DIP(リモート/DIP)DIP スイッチにより、DIP スイッチを使用して現場で設
定するか、または DTM および PC 設定ソフトウェアを使用して遠隔で設定するかをユ
ーザーが指定できます。スイッチが「OFF」(リモート)に設定されている場合は、
「WRITE LOCK」以外のすべてのスイッチが無効になります。スイッチが「ON」に設定
されている場合は、すべての DIP スイッチが機能し、DTM を介した操作はできません。
6.3.3 バスアドレスの設定
DIP スイッチを使用して、プロセス表示器に値を表示させる Profibus PA 計測機器のア
ドレスを設定できます。
バスアドレスは、以下の手順で設定します。
1. DIP スイッチ「AI1/AI2」を使用して、設定されたアドレスがアナログ入力 1(ス
イッチ設定は「ON」)またはアナログ入力 2(スイッチ設定は「OFF」)のどちら
を参照するか選択します。
/