Shimano SM-CD50 Dealer's Manual

タイプ
Dealer's Manual

Shimano SM-CD50 は、ダウンヒルやフリーライドなどの激しいマウンテンバイク走行時にクランクアームを保護するチェーンデバイスです。ガード、ガイド、スキッドプレートの 3 つの主要コンポーネントで構成されており、それぞれが損傷からクランクアームを守る役割を果たします。ガードは、チェーンがクランクアームに接触するのを防ぎ、ガイドはチェーンを所定の位置に保持し、スキッドプレートはクランクアームが地面や障害物に当たったときの衝撃を吸収します。SM-CD50 は、さまざまなクランクセットに対応しており、工具を使わずに簡単に取り付けられます。

SM-CD50 の主な機能は次のとおりです。

  • クランクアームを損傷から保護する
  • チェーンがクランクアームに接触するのを防ぐ
  • チェーンを所定の位置に保持する
  • クランクアームが地面や障害物に当たったときの衝撃を吸収する

Shimano SM-CD50 は、ダウンヒルやフリーライドなどの激しいマウンテンバイク走行時にクランクアームを保護するチェーンデバイスです。ガード、ガイド、スキッドプレートの 3 つの主要コンポーネントで構成されており、それぞれが損傷からクランクアームを守る役割を果たします。ガードは、チェーンがクランクアームに接触するのを防ぎ、ガイドはチェーンを所定の位置に保持し、スキッドプレートはクランクアームが地面や障害物に当たったときの衝撃を吸収します。SM-CD50 は、さまざまなクランクセットに対応しており、工具を使わずに簡単に取り付けられます。

SM-CD50 の主な機能は次のとおりです。

  • クランクアームを損傷から保護する
  • チェーンがクランクアームに接触するのを防ぐ
  • チェーンを所定の位置に保持する
  • クランクアームが地面や障害物に当たったときの衝撃を吸収する
(Japanese)
DM-CD0001-00
チェーンデバイス
ディーラーマニュアル
SM-CD50
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重要なお知らせ
ディーラーマニュアルは自転車安全整備士、自転車技士など専門知識を有する方を対象としています。
専門知識のないユーザーがディーラーマニュアルを参照して、部品を取り付けないでください。
記載されている内容に不明な点がある場合は絶対にご自身で作業せず、購入された販売店、または代理店へご相談く
ださい。
各製品に付属している取扱説明書も併せてよくお読みください。
ディーラーマニュアルに書かれていない製品の分解、改造はおこなわないでください。
全ての取扱説明書、ディーラーマニュアルはウェブサイト(http://si.shimano.com)でご覧いただけます。
地域のルールや法律に従って製品をご使用ください。
安全のため、必ずこのディーラーマニュアルをよくお読みの上、正しくご使用ください。
人への危害、財産の損害を防止するため、必ずお守りいただくことを説明しています。
誤った使い方をしたときに生じる危害や損害の程度を区分して、説明しています。
危 険
「死亡や重傷を負う恐れが大きい内容」です。
警 告
「死亡や重傷を負う恐れがある内容」です。
注 意
「傷害を負うことや、財産の損害が発生する恐れがある内容」です。
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安全のために
警 告
製品を取付ける際は、必ず説明書等に示している指示を守ってください。
その際、シマノ純正部品の使用をお勧めします。ボルトやナット等が緩んだり、破損しますと突然に転倒して重傷を
負う場合があります。•
また、調整が正しくない場合、不具合が発生し、突然に転倒して重傷を負う場合があります。
部品の交換など、メンテナンス作業中は、安全メガネまたはゴーグルを着用し、眼を保護してください。
ディーラーマニュアルはよくお読みになった後、大切に保管してください。
以下に記載する事項は必ずお客様にも指導してください
ダウンヒルあるいはフリーライド走行は走行自体に危険が伴います。したがって予期しない転倒により重傷を負った
り死亡事故につながる場合があります。走行時には頭部保護具等の装着はもちろんのこと、走行前の車両点検も十分
に行ってください。また走行は自己の責任のもとにご自身の経験と技量に合わせて行ってください。
乗車前にクランクアームに亀裂が無いかどうか確認してください。クランクアームが折れて転倒することがありま
す。
乗車時に衣服のすそがチェーンに巻き込まれないように注意してください。転倒することがあります。
注 意
自転車への組付け、整備に関する事項
ギアの歯先で怪我をする可能性があります。
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使用上の注意
自転車への組付け、整備に関する事項
ガード裏側についているブッシュを取外して使用しないでください。外して使用するとクランクアームが破損する恐
れがあります。
取付け時には付属のボルト、ナットを使用してください。付属以外のボルト、ナットを使用するとガードが衝撃を受
けた際にボルト、ナットおよびクランクアームが破損する恐れがあります。
使用するフロントチェーンホイールの仕様と対応しないガードを使用すると、ガードで衝撃を吸収しきれずクランク
アームが破損する恐れがあります。また、ガードの位置を適正位置にセットすることができず、チェーン落ちする可
能性があります。
スキッドプレートは摩耗したら交換してください。また交換の際にはラバーパッドも同時に交換をしてください。
耗したスキッドプレートの使用を続けると、製品の性能を維持できなくなります。
クランク及びボトムブラケットの洗浄には中性の洗浄液をご使用ください。アルカリ性あるいは酸性の洗浄液を使用
すると変色する場合があります。
乗車時のペダリングに異常を感じた時は再度点検をしてください。
トムブラケット周辺の高圧車は行わないでください。ベアリング部に水が入り、音鳴り、固着する場合あります。
ギアは定期的に中性洗剤で洗浄してください。またチェーンを中性洗剤で洗浄し注油することも、ギア及びチェーン
の寿命を延ばす効果があります。
乗車時に衣服のすそがチェーンで汚れる場合があります。
材料及び製造において生じた不具合以外の、•走行中のジャンプあるいは転倒等で発生した製品の損傷は保証しません。
通常の使用において自然に生じた摩耗および品質の経年劣化は保証いたしません。
手順の説明を主体としていますので、製品イメージが異なる場合があります。
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取付け
SM-CD50対応クランク
仕様 クランク
ガードあり仕様
9段 FC-M810•/•FC-M815•/•FC-M665•/•FC-M545
10段 FC-M820•/•FC-M825•/•FC-M640•/•FC-M645
ガード無し仕様
(ガイドのみ)
9段 SM-CR81(シングル用ギア•)を使用したクランク
10段 SM-CR82(シングル用ギア•)を使用したクランク
使用工具一覧
製品の組立には下記の工具が必要です。
使用箇所 工 具
下ガイド固定ボルト 4•mm•アレンキー
上ガイド固定ボルト 4•mm•アレンキー
バックプレート固定ボルト ヘクサロビュラ•#30
ガード固定ボルト ヘクサロビュラ•#30
ガイドフィン固定ボルト 2.5•mm•アレンキー
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ガードの取付け
1.
使用する歯数に応じて対応するガードを選びます。•
ガード表面には対応歯数の印字がされています。
2.
図のようにガードに付属のボルト、ナットで取付けます。
ガード固定ボルト
固定ナット
ラバーブッシュ
締付けトルク:
12.0•N・m•{120•kgf・cm}
3.
フロントチェーンホイールの取付け•
フロントチェーンホイールの取付け方法はフロントチェーンホイールのディーラーマニュアルを参照してください。
ガイド部の取付け
1.
使用するクランクの歯数に応じ下ガイドの位置決めボルトの位置を調整して取付けます。
下ガイド
締付けトルク:
4.0•N・m•{40•kgf・cm}
4mmアレンキー
*•ナットをマイナスドライバーなどで固定し、
4mmアレンキーでボルトを締付けます。
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2.
バックプレートをフレームに仮固定します。
注意:
下ガイドのスキッドプレートがクランクに対し適切な位置になるように使用するフレームのBBシェル幅、チェーン
ラインに応じてスペーサーを入れてください。
バックプレート
スキッドプレート
ヘクサロビュラ•#30
スペーサー
バックプレート固定ボルト
OK
不可
チェーンホイール
スキッドプレート
スキッドプレート
チェーンホイール
ガード
ガード
上ガイド
スぺーサー
下ガイド
カセットスプロケットが最小で
チェーンと接触しないこと
カセットスプロケットが最大で
チェーンと接触しないこと
カセットスプロケットが最小で
チェーンと接触しないこと
上ガイド:
カセットスプロケットが最小の時、上ガイドと
チェーンのクリアランスが0~0.5mmになるよ
うに調整してください。
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3.
上ガイドとガードの最狭部のクリアランスが0.5-1mmになる
ようにガイドの高さを調整しバックプレートに固定します。
0.5-1mm
上ガイド
ガード
*•ガードを使用しない場合はバックプレートの目盛に合わせます。
締付けトルク:
4.0•N・m•{40•kgf・cm}
バックプレート
4.
チェーンを取付けた後、カセットスプロケットが最小の位置でリアサスペンションが伸びた状態で、ラバーバンドと
のクリアランスが0-1mmになるようにバックプレートを回転させ、取付ボルトで締付けます。
締付けトルク:
5.0•-•7.0•N・m•{50•-•70•kgf・cm}
0-1mm
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メンテナンス
スキッドプレートの交換
交換の目安
スキッドプレートが全摩耗したら(穴が空いたら)交換が必要です。
交換方法
1.
2.5mm•アレンキーで固定ボルトを緩め、ガイドフィンを取外します。
固定ボルト
2.5mmアレンキー
ガイドフィン
2.
スキッドプレートをスライドさせて取り外し、ラバーパッドを取り外します。
スキッドプレート
ラバーパッド
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3.
取付けは逆の手順で行ってください。•
ラバーパッドの凸部を下ガイドの凹に合わせてはめ込み、スキッドプレートを取付けた後、2.5mmアレンキーで
ガイドフィンを締付けます。
ガイドフィン締付けトルク:
0.3•N・m•{3•kgf・cm}
下ガイドの交換
1
2
下ガイド分解図
1.
ナットをマイナスドライバーなどで固定し、4mmアレンキーで位置決めボルトを緩めます。その後、下ガイドを持
ち上げた状態で位置決めボルトを取り外します。
ガイド
位置決めボルト
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2.
TL-FC20でナットを固定し、ヘクサロビュラ#30で固定ボルトを緩め取り外し、新しい下ガイドに交換します。
固定ボルト
ヘクサロビュラ•#30
下ガイド
反対側はTL-FC20で固定
3.
組立ては逆の手順で行ってください。
締付けトルク:
固定ボルト:2.0•N・m•{20•kgf・cm}
位置決めボルト:4.0•N・m•{40•kgf・cm}
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上ガイドの交換
1.
位置決めボルトを取り外します。
位置決めボルト
4mmアレンキー
2.
2箇所の爪からナットを取り外して新しい上ガイドと交換します。
固定ナット
ツメ
ツメ
3.
組立ては逆の手順で行ってください。
締付けトルク:
4.0•N・m•{40•kgf・cm}
製品改良のため、仕様の一部を予告なく変更することがあります。
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Shimano SM-CD50 Dealer's Manual

タイプ
Dealer's Manual

Shimano SM-CD50 は、ダウンヒルやフリーライドなどの激しいマウンテンバイク走行時にクランクアームを保護するチェーンデバイスです。ガード、ガイド、スキッドプレートの 3 つの主要コンポーネントで構成されており、それぞれが損傷からクランクアームを守る役割を果たします。ガードは、チェーンがクランクアームに接触するのを防ぎ、ガイドはチェーンを所定の位置に保持し、スキッドプレートはクランクアームが地面や障害物に当たったときの衝撃を吸収します。SM-CD50 は、さまざまなクランクセットに対応しており、工具を使わずに簡単に取り付けられます。

SM-CD50 の主な機能は次のとおりです。

  • クランクアームを損傷から保護する
  • チェーンがクランクアームに接触するのを防ぐ
  • チェーンを所定の位置に保持する
  • クランクアームが地面や障害物に当たったときの衝撃を吸収する