はじめに: DellTM PowerVaultTM 220S および 221S システム ユーザーズガイド
file:///C¦/Users/rishi_sood/Desktop/220s/ja/ug/8f188c10.htm[3/7/2013 12:15:41 PM]
スプリットバスモジュールには LED インジケータが 1 つあり (場所については図1-5 を参照)、モジュールに電力が供給されていると発光しま
す。
エンクロージャ管理モジュール (EMM)
このストレージシステムにおける EMM の主な機能として、以下の 2 つがあります。
SCSI バス拡張 -- SCSI バスのバッファとして機能します。バスを 2 つの独立したセグメントに電気的に分割しますが、論理的にはすべて
の SCSI バスのトラフィックを透過的に通過させます。 バッファによって SCSI 信号の品質が向上するので、通常よりも長いケーブルに
よる接続が可能になります。
管理機能 -- ホストイニシエータへの通知を行う SES および SAFTE、すべてのエンクロージャ LED インジケータの制御、すべてのエン
クロージャ環境要素 (温度センサー、冷却モジュール、電源装置等) のモニタ機能などです。
エンクロージャ管理が冗長構成になっているシステムでは、EMM が2 つ使用されています。それぞれプライマリとセカンドに指定されており、
クラスタモード、ジョインドバスモード、またはスプリットバスモードに設定できます。 非冗長構成は、単一の EMM および SCSI ターミネー
タカードから成り、ジョインドバスモードにのみ設定できます。 冗長構成のシステムでは、それぞれの SCSI バスについて、一度に 1 つの
EMM のみアクティブにできます。そのため、イニシエータからの SCSI コマンドに対しては、SCSI バスごとに 1 つの EMM のみが応答するこ
とができます。
ジョインドバスモードおよびクラスタモードでは、プライマリ EMM に障害が発生したというメッセージをセカンド EMM が受け取ると、プラ
イマリ EMM の障害 LED インジケータが発光し、ホストイニシエータに対して状況が通知されます。 次に、セカンド EMM がアクティブにな
り、プライマリ EMM は、交換が済むまでリセット状態に保たれます。 セカンド EMM に障害が発生したことをプライマリ EMM が検出する
と、セカンド EMM の障害 LED インジケータが発光し、ホストイニシエータに対して障害状況が通知されます。
メモ: スプリットバスモードでは、それぞれの EMM がエンクロージャを半分ずつ制御します。 スプリットバスモードでいずれかの
EMM に障害が発生した場合、セカンド EMM は障害を通知しますが、SCSI バス全体の制御を行うことはありません。
プライマリ EMM は必ず、システムの後方から見て左側のスロットに取り付けます。 冗長構成のジョインドバスモードでは、プライマリ EMM
が全エンクロージャ機能の制御を行います。 さらに、プライマリ EMM は、SES および SAFTE プロトコルを利用してシステムの状態をホスト
イニシエータに通知できる、唯一のモジュールになります。 プライマリ EMM に障害が発生した場合、セカンド EMM がプライマリ EMM の役
目を果たすので、プライマリ EMM もセカンド EMM も、システムのコンポーネントの状態を常時モニタしています。
EMM LED インジケータ
表1-5 は、各 EMM LED インジケータの機能を示しています。 インジケータ LED の場所については、図1-5 を参照してください。
メモ: EMM が 1 つのみの非冗長構成システムでは、電源 LED インジケータおよび動作 LED インジケータのみが機能します。
表1-5. EMM LED インジケータ
LED
インジ
ケータ
機能
電源
(緑)
システムに電力が供給されていることを示しています。
障害
(黄)
EMM に障害が発生していることを示しています。
アク
ティブ
(緑)
ジョインドバスモードおよびクラスタモードでは、EMM が正常に動作しており、プライマリ EMM と
しての役目をすべて果たしていることを示しています。 スプリットバスモードでは、EMM が正常に動
作していることを示しています。
電源および冷却モジュール